岡山県津山市 声ヶ乢〜広戸仙ピストン 雲海&紅葉&新展望地



- GPS
- 04:13
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 693m
- 下り
- 689m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 4:09
歩行距離7.5km、歩行時間3時間30分、歩行数17,400歩、消費カロリー2,000Kcal
天候 | 曇り後時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありませんが、あまりお勧めしない道や留意点があります。 1つ目は駐車場から北北東に延びる土道とイチョウ<写真04>撮影地点周辺です。地形図の実線の道は歩きやすいですが、チカラシバなどが生えており、実が靴下にくっついてチクチクしました。返しがついているようで引っ張ってもなかなか取れず、痛い目に遭いました。また、イチョウ<写真04>周辺には、くくり罠が仕掛けてあります。舗装道路をいったん声ヶ乢(こえがたわ)登山口方面に進み、ピストンしたほうが無難です。 2つ目は標高910mの短い鎖場を過ぎてからの登山道です。この秋に拡張整備が行われたようです。鎖場から石埋まりや丸太と土の階段状の道が増えてくるのですが、一部、丸太が新しくなっており、確かに道は広げられていました。植物で隠れていたのが見えやすくなったのか、足元や登山道脇に岩が目立ちました。特に、標高1,025〜1,030mは開けて展望地と化していました。作業で出たのか、全体的に小石が転がっている箇所が多く、気を抜くと滑りやすいです。岩の上を歩くこともありますが、こちらはゴツゴツして滑りにくいです。歩きにくくはありませんが、斜面は人が手を加えるとしばらくは崩れやすいものです。崩れそうな箇所は見当たりませんでしたが、しばらく雨天や大雨後は気を付けたほうがいいかもしれません。 |
その他周辺情報 | 駐車場から南下し国道53号線に入り、奈義町方面に進むと、コンビニの隣に柴田商店があります。屋台のような店構えですが、人気のたい焼き<写真42>を求める客は多く、回転がいいためか焼き立てが購入できます。詳細は感想にて。 |
写真
&キンクロハジロ♀
胴体が白っぽいのがホシハジロのオス、全体的に茶色いのがキンクロハジロのメスです。見た目はあまり似ていませんが、一緒にいることが多いです。動画には羽繕いしている可愛いしぐさが映っています。
イチョウ黄葉
駐車場からチカラシバが茂った土道を歩き、舗装道路に出ると、黄葉したイチョウが数本植えられたゾーンがありました。去年11月15日には落葉していたのか、気づきませんでした。動画を撮ろうとしていると、周辺に罠を仕掛けてあるから表示に注意してと声を掛けられました。
雲海はこのとおり、もう微妙だったのですが、ここは隠れ野鳥スポットでした。ソウシチョウ、ホオジロ、メジロ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、エナガ、みんな枝から枝へと飛び回り、撮影はできませんでした"(-""-)"
標高910mの短い鎖場を過ぎると、石埋まりや丸太と土の階段状の道が増えてきます。その辺りから登山道整備が行われたのか、道はより広く見晴らしがよくなりました。振り返ると正面に大きく山形仙、左端に金剛山が見えました。動画も撮りました。
ため池群
ここは以前よりかなり開けて南方面がよく見えるようになっていました。右手前の大きな池が塩手池、すぐ左隣が広谷池です。どちらも山形仙から那岐山(なぎさん)まで<写真38,39>がよく見えるので、行き帰りに必ず立ち寄ります。
ベニドウダン<写真13>やドウダンツツジよりも葉が大きく、幅もより広く丸みを帯びています。ここのは葉の長さは5cm程と少し小さめです。ドウダンツツジの仲間は天候に関係なくきれいに紅葉します。期待していたのですが、遠目には目立っても近づくと場所がわかりにくくなり見落とすことが多かったようです。動画も撮りました。
広戸仙&爪ヶ城跡
道標はなくなったままですが、踏み跡は健在です。岩の上に立つと、広戸仙頂上<写真20〜22>から第3展望所のある爪ヶ城跡<写真15〜18>までの稜線と西側の斜面に雲がかかっていました。幻想的な風景を動画にも撮りました。復路では晴れてきてバッチリ<写真25>でした(*^^*)
第3展望所の側にある標高1075.4mの三角点です。周辺は爪ヶ城跡で、岡山県で一番高い所にある城址といわれています。主郭とみられる展望台のある場所<写真15>の北に堀切があり、これを越えて頂上<写真20〜22>に向かうのですが、気づきませんでした。
矢櫃城跡&甲山
左手前が標高910mの矢櫃(やびつ)城跡、右奥が標高777mの甲山(かぶとやま)です。どちらも広戸仙南東尾根上で、半日コースの一部として登山道がありますが、西日本豪雨の影響で通行不可との掲示が声ヶ乢(こえがたわ)登山口に転がったままです。2年前に知らずに金山谷林道から逆周りしてしまいましたが、大丈夫でした。
これも登山道拡張整備により露出?道の西側に高さのある岩群が見えていたので側まで見に行きました。雨上がりなので連れは用心してついてきませんでしたが、特に崩れやすくはありませんでした。
滝山&那岐山
左に大きく滝山、中央最奥に尖った那岐山(なぎさん)、すぐ右手前は那岐山三角点峰です。復路でははっきり見えました。滝山の南西斜面も植林帯以外は紅葉しているようです。動画には山形仙や広戸仙<写真20〜22>も映っています。
往路のとき<写真12>とは違い、紅葉した斜面がきれいに見えました。より広角で撮ろうとスマホにしたら、鮮やかすぎましたが(*_*;動画には泉山(いずみがせん)山系や津川ダム公園、大ヶ山(だいがせん)など、なかなか広範囲に映っています。
振り返って見たところです。わずかに見えている那岐山(なぎさん)にはまたしても雲が"(-""-)"往路ではここを歩きながら動画を撮りました。岩の上や側を歩くことが多いのですが、ここのは滑りにくいです。
往路では気づきませんでした。ヤブムラサキとは違い毛深くはありません。また、コムラサキとは違い、葉はもう少し幅広で鋸歯はもっと付け根寄りまであります。また、実はよりまばらにつきます。
&広戸仙&滝山&那岐山
朝はガスっていましたが、午後からはこのとおり、左から山形仙、広戸仙(ひろどせん)、滝山、那岐山(なぎさん)がはっきり見えました。スマホで撮ったので空と池が実物以上に青く見えます。逆さ4座が1枚に収まったのでよしとしましょう(*^^*)動画も撮りました。
&キンクロハジロ♂
左がホシハジロのメス、右がオスです。翼を広げているキンクロハジロのオスは、ずっと水浴びしていました。動画には録音できませんでしたが、カイツブリの鳴き声が聞こえました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
|
---|
感想
【雲海&黄葉コース(^^)/】
広戸仙(ひろどせん)の駐車場は麓の声ヶ乢(こえがたわ)に4ヶ所あります。そのうち、登山口より2番目に遠い東屋とトイレのある駐車場に自動車を停めました。ここは雲海が見られるスポットです。
来る途中で標高200〜300m前後で層雲や霧が発生していたので、雲海が見られるのではという期待感がありました。駐車場で準備していると、男性がわざわざ自動車から降りて
「もっと上に駐車場があるよ」
と言ってくださいましたが、
「この辺りを周ってから登ろうと思います」
と答えてここを出発点としました。
思惑通り、広戸仙や山形仙の麓の集落の上空に雲海が生じているシーン<写真03>が見られました。
ここから登山口の方向ではなく、ウッドパーク声ヶ乢をいったん北北東に進みました。土道にはチカラシバなどが生えており、実が靴下にくっついてチクチクしました。返しがついているようで引っ張ってもなかなか取れず、痛い目に遭いました(-_-;)すぐに舗装道路に出ると、イチョウの黄葉が見られました。轍があったので木の間を歩こうとしていたら、軽トラに乗った地元の方が
「向こうに罠を仕掛けとるから注意して。表示しとりますから。」
と言ってくださいました。どうやら、くくり罠の見まわりに来られていたようです。一度罠にかかったことがあるので、地雷(罠)を踏まないよう、なるべく土道からはみ出さないように歩きました。後で気づきましたが、舗装道路からでも十分見えました(-_-;)
【広戸仙ピストン紅葉&ビューコース(^^)/】
広戸仙を登り始めた頃はまだ層雲や霧が残っており、麓の集落には雲海が、周囲の山々の頂上付近には層雲がかかり、特に層雲は動きもあり幻想的なシーンも見られました。展望はあまり効かなかったので、始まったばかりの紅葉を楽しみました。
一方、復路では層雲が高層雲へと変わり、那岐(なぎ)三山や山形仙など周囲の山々が見渡せるようになりました。特に下山後、塩手池や広谷池越しに見えた那岐三山や山形仙の美しい姿が印象的でした。また、紅葉も陽の当たり具合によって印象が異なり、時折差し込む陽光が紅葉に変化をもたらすこともありました。
同じコースの往復でも気象条件によって別のコースを歩んでいるように感じます。雲がまだ山を覆っていた時間に下山してこられた方々、雲がなくなった昼から登ってこられた方々、それぞれ、意識的にその時間帯を選ばれたのでしょうが、我々とご夫婦1組のみが、唯一往路と復路での変化を楽しむことができたようです。
ちなみに、往路では8人、復路では3人お会いしました。朝の天気はイマイチでもやはり人気の山でした。
【拡張整備された登山道】
以前から整備されていた今回のコースですが、この秋に拡張整備が行われたようです。標高910mの短い鎖場を過ぎると、石埋まりや丸太と土の階段状の道が増えてくるのですが、一部、丸太が新しくなっており、確かに道は広げられていました。植物で隠れていたのが見えやすくなったのか、足元や登山道脇に岩が目立ち、こんなに多かったっけ?と立ち止まり、写真を撮ることも増えました。そういえば、第2展望所を過ぎてしばらく感じていた薄暗さには気づきませんでした。特に、標高1,025〜1,030mは開けて展望地と化していました。作業で出たのか、小石が転がっている箇所が多く、気を抜くと滑りやすいです。岩の上を歩くこともありますが、こちらはゴツゴツして滑りにくいです。
今回整備された部分は歩きにくくはありませんが、斜面は人が手を加えるとしばらくは崩れやすいものです。崩れそうな箇所は見当たりませんでしたが、しばらく雨天や大雨後は気を付けたほうがいいかもしれません。
「整備、頑張りすぎた感あるよなあ。」
と連れがつぶやいていましたが、展望を楽しみたい人にはちょうどいいでしょう。
【カモの渡りの季節がやってきた(^^♪】
広戸仙の麓にある広谷池にはたくさんのカモが飛来していました。ヨーロッパからシベリアまでの地域で繁殖し、越冬のために、この池にやってきたのでしょう。隣の大きな塩手池にはおらず、なぜか、広谷池に集中していました。カモの越冬地といえば県南のイメージだったので、県北の池は予想外でした。
今回見たホシハジロやキンクロハジロといったハジロ属のカモは潜水ガモといわれ潜るのが得意です。広谷池にはエサとなる魚貝類や水草が豊富なのでしょう。朝は何度も潜るシーンが見られました。
ハジロ属日本有数の飛来地、岡山県南部の児島湖では10年以上飛来数が減少し続けているそうなので、彼らの元気な姿を見てほっとしました。寝ていたり羽繕いしてくつろいでいたりするシーンが多かったのですが、お茶目な彼らは背泳ぎをして遊んだり、横向きでお腹の羽繕いをすることもあります。これからしばらく可愛いしぐさが観察できるでしょう。麓の池での楽しみが増えました(*^^*)
【岡山県でもっともおいしいたい焼きは!?】
下山後、地元の奈義町にある柴田商店に寄りました。屋台のような店構えでうっかり通り過ぎそうになりました。
13時半頃でしたが、お客さんは他に2人おられ、猛スピードで去って行かれました(?_?)メニューはつぶあん入りのたい焼き、いわゆる「しばたのたい焼き」のみ1つ120円でした。注文したとたんに袋入りが手渡され、購入まで10秒程でした。早っ!作り置きをしていたようですが、よく売れているのか、熱々でした。駐車場は十数台分とかなり広めですが、満車になることもあるのでしょうか。空いていたので、車内で焼き立てをいただきました。
つぶあんは頭から尻尾までぎっしり詰まっており、あんこがないのは両先端5mmと背びれだけ(*_*;熱いとより甘く感じるものですし、山行直後で体内の塩分が足りないこともあって、より甘みを感じやすくなっているはずですが、甘さ控えめでちょうどよかったです。やはり岡山のたい焼きは岡山県民好みの甘さになっているのでしょう。
皮には焦げ目がついていますが、あんこが多すぎて、味はよくわかりませんでした。背びれだけはちびちび味わうと、少しモチモチ感があり、かすかに小麦味がしました。あんこさん、おいしいけど、皮を味わいたいときだけはどっか行ってぇ〜(*^^*)
昔ながらの厚めのモチフワ生地に甘さ控えめのつぶあんがぎっしり、これはやみつきになります(^^♪これから奈義町方面に行った際の寄り道コースになりそうです(^^)/
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する