釈迦ヶ岳(岩ヶ峰から段木尾根へ)+ 仙香池
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 810m
- 下り
- 794m
コースタイム
段木尾根分岐(11:20)〜仙香池(11:35/12:15)〜段木尾根分岐(12:30)〜段木(12:45)〜滝谷出会い(13:30/14:00)〜
駐車位置(14:40)
天候 | 晴れ(幸い風は弱く、午後から快晴) 釈迦ヶ岳ではうっすらですが霧氷が見られました。 気温:登山開始時 5℃ 釈迦ヶ岳 5℃ 滝谷出会い 5℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
栃谷橋を渡り路肩スペースへ駐車 《5台ほどのスペース有り》 |
コース状況/ 危険箇所等 |
栃谷左岸で河原側が大きく開けた堰堤上部で対岸へ渡ります。 岩ヶ峰尾根・段木尾根ともにテープ&ペンキが導いてくれますが、一般登山道ではありません。 尾根自体は未整備ですので足元に注意して下さい。 【水場】段木分岐から仙香池の中間付近で小沢を跨ぎます。 登山口から中峠方面へ向かう途中、滝谷出会い付近のテープ・ペンキにつられて段木へ入り込む方が目立つようです。 谷から尾根へ取り付くと、左にテープ・右にリボンを見かけます。 リボンは植林用でしょうか?(テープ側から下ってきました。) 栗木谷林道登山口では登山届の投函ができるようです。 |
写真
感想
振り返ると鈴鹿の縦走路で、石榑峠から釈迦ヶ岳間が空白地帯として残っている。
今回は、最近気になっている岩ヶ峰・段木尾根と絡めて、仙香池まで歩いてみる。
八風キャンプ場へ向かう途中で見る藤原〜竜ヶ岳の山頂はうっすらと白くなっている。
気づけば山はもう初冬なのだ。
キャンプ場の案内を見送って栃谷橋を渡ると、路肩に空きスペースが有る。
ここに駐車した後、栃谷左岸の林道?へ向かう。
徒渉点を探しながらしばらく上流へ歩くと、木立が大きく開けた下降点に出る。
くどいほどのペンキやテープに導かれ、紛らわしい植林帯を凹面に沿って直登すると、ほどなくして尾根に乗る。
意外によく踏まれた明確な尾根筋を忠実に辿る。
ほぼ西向きに延びる尾根の傾斜はきついが、
岩場を越えたり、砂ザレのコルを登り返したりと変化の有る尾根歩きが続く。
痩せた尾根がやや開けて、左(南寄り)へ向きを変えると岩尾根に変わる。
たぶん登りきったピークが北山だろう。
北山?ピークを下った小コルから再び尾根が西向きに変わり、岩ヶ峰のピークや奇岩:鏡岩を
視界に捉えながら登るといよいよ尾根の核心部、砦のような岩壁に突き当たる。
案内書では右とか・左とかはっきりしないが、ペンキは右へトラバースするようだ。
氷柱の下がる岩壁のへりに沿って捲いていくと、鏡岩が正面に見られる。
コイワカガミや石楠花の群生する急斜面を攀じて尾根筋に戻り、高みへ上がるとピークとなる。
ここが岩ヶ峰(920m)だろうとプレートを探すと道を外れた岩場に掛かっていた。
ピーク脇のザレの展望地から県境稜線や長大な遠足尾根を眺めてコルへ下ると、
思いのほか大きな池を見る。(名前は無いようだ)
やがて尾根の雰囲気が変わり、苔むした石灰岩を踏む急登となり、
最後は広がって急な斜面となる。ロープにすがって攀じると県境稜線に飛び出す。
うっすらではあるがきれいな霧氷が歓迎してくれた。
晩秋から初冬に変わりつつある季節を感じながら釈迦ヶ岳の三角点に向かう。
風も弱いので、小さな山頂で展望を楽しみながら小腹を満たす。(気温:5℃)
少し弛んだ靴紐を締め直して、今度は稜線を辿って仙香山の下に有ると言われる仙香池を目指す。
釈迦ヶ岳を下って、小さなコブを越えた場所で上がってきた岩ヶ峰コースを再確認して、稜線を北へ向かう。
稜線は概ね三重県側が急峻に切れ落ち、滋賀県側は緩やかな斜面となっている。
縦走路は三重県側のヘリを辿って行く。
風雪に耐えて横向きに伸びた木々の集まりを過ぎ、コルを登り返すと岩の集まる展望地に出る。
大平尾根分岐だろうか?
小休止したくなるような場所だが池を探す目的が有るので先を急ぐ。
右手に段木のピークを見ながら行くと、笹原のように尾根が緩むと右へ尾根が分岐しリボン・テープが目立つ。
ここが段木分岐だと確認して仙香池へ向かう。
開放的に広がる展望の稜線は緩やかな起伏を伴って延びて行く。
水の流れる小沢を跨ぐ。
この水の元が池だろうかもと思ったが、仙香山のピークはもう少し先だ。この先は左手奥に注意しながら行こう。
ササの稜線が仙香山の登りにかかると左手に氷結した池を発見。
稜線上にこれほどの池が有る事に驚く。
御池岳を除いた稜線上の池では、これほどの池は珍しいと思う。
探すのに時間がかかると思ったが意外とすんなり見つかり、時間に余裕ができたので
ここでゆっくり昼食を摂る。
窪地となり、風もないので穏やかな季節にはのんびりしたい憩いの場所だ。
もっとゆっくりしたいのだが、日暮れも早いので腰を上げる。
先ほど確認した段木分岐まで戻り、薄い踏み跡で段木尾根へ入る。
優しい尾根も最初の岩に遮られると傾斜の厳しい尾根に変わる。
第二の岩場を左捲きしていよいよ花崗岩のピーク段木(880m?)に出る。
遮る物が無い好展望の地だが風が強く早々に下る。
ピークから樹林の激下りへ飛び込む。
樹林に囲まれたわずかな凸面のような小さな尾根芯をスリップに注意して下る。
幹にすがり、枝をつかんだりしてひたすら下るので膝に負担がかかる。
(800m付近では石楠花が多く見られる。)
テープが無いと地形読みに神経を使うルートだ。
テープとわずかな尾根芯を交互に確認しながら下る。
よくもこんな小さな尾根に道を着けたものだとつくづく思う。
幹の根元に錆びたワイヤーを見つけると、厳しかった尾根も末端だ。
末端を左へ下ると栗木谷右岸、右へ下ると滝谷左岸。
滝谷には大きなナメ滝が見られるらしいので右へ下る。(気温:5℃)
短い距離だがひたすらの激下りで少し疲れた。
ナメ滝の下でゆっくりコーヒータイムを摂った後、栗木谷を左岸へ徒渉して栗木谷林道へ出る。
二股に立つと段木尾根は、八風谷と滝谷を分ける尾根だというのが良くわかる。
この林道は鈴鹿でも古くから歴史の有る峠道(八風街道)なので、いろんな史跡を目にする。
晩秋の風情を楽しみながらゆっくりと駐車位置まで戻る。
今回は空白地帯をマイナーなコースで歩いてみた。
岩ヶ峰の尾根は名の通り岩を踏む事が多く、ザレ地・痩せ尾根・岩壁など変化に富んでいて面白い尾根だ。
又歩きたいと思わせる尾根だった。
段木については、ここを登るとなったら心が折れそうだ。
しかしこんな小さな厳しい尾根にも踏み跡が有るのに正直驚いた。
今まで経験した事が無いようなアドベンチャーな尾根だった。
そんなマイナーな尾根を歩いた満足感と、仙香池に出会った喜びで充実感に満ちた山行だった。
(歩いた距離の割には疲れたな・・・)
鈴鹿も、もう霧氷の季節なんですね。
つい先日まで、紅葉がきれいだった道が
一面の樹氷に彩られて美しいです。
県境稜線上に池があるんですね。
一度訪れてみたく思いました。
komakiさん 今晩は。
今回はテーマを三つ持って出掛けました。
その内の一つ、仙香池の場所を確認することでしたが、
あっけないほど簡単に見つかりました。
笹に囲まれて静かに佇む池は、素敵な雰囲気でした。
先週と比べると季節はもう冬ですね
段木はいつも風が強くてのんびり休憩出できる日は限られていそうです
仙香池は結構大きいのですね。何度か通ってますが見逃してました
水場としても使えるか一度訪れてみたいと思います。
また、どこかのマイナー道でお会いできると最高ですね。
onetotaniさん こんばんは
昨日今日と日中はポカポカ陽気なのに、鈴鹿の山はもう冬が始まっていたんですね。
今シーズンの雪はどうなんでしょう。
早くも思いは雪山 にいっちゃいそうなレコでした。
段木尾根の下りは少々疲れました。
この辺りの稜線は気持がいいですね。
是非空白地帯を繋げたいと思いました。
特に仙香池の雰囲気は気に入りました。
今度はゆっくり寛ぎたい思いながら後にしました。
鈴鹿の主な山頂に繋がる尾根は広大ですね。
メジャー・マイナー含めてまだまだ知らない場所が数多くあります。
気になる尾根を一つづつ歩きたいと思います。
sugi-chanさん 今晩は。
先週の冷え込みで、鈴鹿にも雪景色が見られるようになりましたね。
冬の装備が必要な時期になりました。
スカイラインの冬季閉鎖も間もなくでしょうね。
鈴鹿山系は奥深いのですね。
先週はまだまだ秋の風情でしたが、そろそろ冬の装いのようですね。
大峰山系もすっかり冬景色でしたよ。
いつか釈迦が岳に登った時はアブの猛襲と下山道では奴に思いっきり取りつかれたので、いつかリベンジしたいと思ってますよ。
鈴鹿山系は本当に魅力的な登山道が沢山あるみたいですね。
onetotaniさんやほかの方々のレコを参考に是非また近いうちに訪れたいです。
大峰・弥山へ行かれたんですね。
やはりこの山系の樹氷は素晴らしいですね。
奈良の山は近いようですが、なかなか縁が無くて・・・。
鈴鹿の山もマイナーなコースを含めるとまだ知らない道ばかりです。
奈良の山は大台ヶ原〜大杉谷の縦走経験しか有りませんが、大峰の奥駈もいつかはと思っています。
いろいろと教えて下さい。
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