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Yamareco

記録ID: 3771190
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

山上ヶ岳 / 無理ゲー!!鐘掛岩

2021年11月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:15
距離
9.6km
登り
958m
下り
951m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:15
休憩
0:56
合計
5:11
距離 9.6km 登り 958m 下り 956m
8:14
10
8:24
8:25
21
8:46
26
9:12
23
9:35
9:36
12
9:48
18
10:06
10:30
8
10:38
10:43
17
11:00
11:09
7
11:16
11:30
27
11:57
11:58
65
13:03
13:04
21
13:25
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大橋茶屋に駐車場あり。1日1,000円。
コース状況/
危険箇所等
清浄大橋〜洞辻茶屋:よく整備された道
大峯奥駆道:行場以外は特に問題なし
レンゲ坂谷:ザレ場の急坂、足元の悪い高巻きなど
大橋茶屋より、朝の山上ヶ岳。
2021年11月21日 08:09撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 8:09
大橋茶屋より、朝の山上ヶ岳。
さあ出発!
2021年11月21日 08:15撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
1
11/21 8:15
さあ出発!
女人結界。
2021年11月21日 08:16撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 8:16
女人結界。
役行者像が盗難だそうな。なんて罰当たりな。
2021年11月21日 08:26撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 8:26
役行者像が盗難だそうな。なんて罰当たりな。
一本松茶屋。
2021年11月21日 08:48撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 8:48
一本松茶屋。
お助け水。ここの行者像も行方不明らしい。
2021年11月21日 09:15撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:15
お助け水。ここの行者像も行方不明らしい。
洞辻茶屋。奥駆道に合流です。
2021年11月21日 09:35撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:35
洞辻茶屋。奥駆道に合流です。
吉野まで24km。
2021年11月21日 09:35撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:35
吉野まで24km。
不動明王に見送られて山上ヶ岳に向かいます。
2021年11月21日 09:37撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:37
不動明王に見送られて山上ヶ岳に向かいます。
昭和レトロな陀羅尼助茶屋。
2021年11月21日 09:48撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:48
昭和レトロな陀羅尼助茶屋。
「階段多し 足にくる」がジワジワくるwww
2021年11月21日 09:50撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:50
「階段多し 足にくる」がジワジワくるwww
おづぬん「こっちも階段ないとは言うてへんでー」
2021年11月21日 09:57撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:57
おづぬん「こっちも階段ないとは言うてへんでー」
奥駆道吉野方面。正面は大天井岳か。
2021年11月21日 09:59撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 9:59
奥駆道吉野方面。正面は大天井岳か。
登ってきた階段。木の板が濡れてツルツルで怖い。
2021年11月21日 10:02撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 10:02
登ってきた階段。木の板が濡れてツルツルで怖い。
油こぼし。それほど難しくはない。
2021年11月21日 10:03撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 10:03
油こぼし。それほど難しくはない。
鐘掛岩。途中までは登ったが最上部で断念。
2021年11月21日 10:12撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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11/21 10:12
鐘掛岩。途中までは登ったが最上部で断念。
巻き道から鐘掛岩の上に登って下を見る。
2021年11月21日 10:27撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
1
11/21 10:27
巻き道から鐘掛岩の上に登って下を見る。
西の覗。
2021年11月21日 10:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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11/21 10:40
西の覗。
ギャーこれは怖い。
2021年11月21日 10:41撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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11/21 10:41
ギャーこれは怖い。
西の覗を横から見る。正気の沙汰じゃねえよ。
2021年11月21日 10:42撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 10:42
西の覗を横から見る。正気の沙汰じゃねえよ。
聖域へ。身口意三業とは行動、言葉、意思のことだそうな。
2021年11月21日 10:57撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 10:57
聖域へ。身口意三業とは行動、言葉、意思のことだそうな。
11:00、山上ヶ岳(1,719m)登頂です!
2021年11月21日 11:07撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
2
11/21 11:07
11:00、山上ヶ岳(1,719m)登頂です!
去年に登った稲村ヶ岳。隣の大日山が特徴的なのでわかりやすい。
2021年11月21日 11:12撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 11:12
去年に登った稲村ヶ岳。隣の大日山が特徴的なのでわかりやすい。
方位盤のある日本岩で昼メシ休憩。遠く金剛・葛城も見える。
2021年11月21日 11:30撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
1
11/21 11:30
方位盤のある日本岩で昼メシ休憩。遠く金剛・葛城も見える。
さあ帰るか!
2021年11月21日 11:37撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
1
11/21 11:37
さあ帰るか!
レンゲ辻の女人結界門が見えてきた。
2021年11月21日 11:58撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 11:58
レンゲ辻の女人結界門が見えてきた。
レンゲ辻から1時間ちょいで林道へ。
2021年11月21日 13:07撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 13:07
レンゲ辻から1時間ちょいで林道へ。
斜面が崩れたらしく復旧作業をしていた。
2021年11月21日 13:16撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 13:16
斜面が崩れたらしく復旧作業をしていた。
清浄大橋へ戻ってきました。
2021年11月21日 13:26撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 13:26
清浄大橋へ戻ってきました。
バイバイ山上ヶ岳。
2021年11月21日 13:31撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
11/21 13:31
バイバイ山上ヶ岳。
清酒・大峰山と鱒の麹漬け。これがめっさ合う。いくらでも飲めてしまうヤツですわ。
2021年11月21日 22:24撮影 by  A002SO, Sony
11/21 22:24
清酒・大峰山と鱒の麹漬け。これがめっさ合う。いくらでも飲めてしまうヤツですわ。
撮影機器:

感想

去年の5月に登った稲村ヶ岳から山上ヶ岳を眺めて、いつか登ってみたいなとは思っていた。
山上ヶ岳は今なお女人禁制を守る修験道の聖地である。オレは山に登る時はたいてい妻と一緒であり、時々義妹やその友人が同行するが要するにいつも女連れなのである。山上ヶ岳に行く機会は当分ないものだと思っていた。
先月に伯母子岳に行って以来夫婦で休みの合う日がなく、今シーズンはこれで山終いかと思っていたところ、特に予定のない日曜日に天川村は晴れの予報、今日を逃せば来週以降はぐっと冷え込むらしい。これはおづぬんのお導きかも知れない。山上ヶ岳単独行いっとくか!

8時に大橋茶屋の駐車場に到着。支払いはどうするのだろうと思っていたら、封筒に車のナンバーを書いて千円を入れ料金箱にインするシステムらしい。
8:15清浄大橋を出発。まあまあ寒いが登ってるうちに身体も温まってくるだろう。女人結界門をくぐって聖域へと入っていく。
登っていくと途中に祠がある。しかし2つある祠の片方が空っぽ。どうやら祀ってあった役行者像が盗難に遭って行方不明なのだそうな。なんて罰当たりな!
「仏像」「盗難」と聞くとある国のことを思い出す。いやまさかな・・・。
一本松茶屋を通過し、さらに登っていくと霊泉お助け水がある。ちょっと飲むには勇気がいるが。ここにも祠があるが、なんとここの行者像も盗まれて留守らしい。看板には「盗んだ仏像にご利益はありません」的なことを書いているが、ご利益を信じるような信心深いものがそんな罰当たりな窃盗などするものか。おおかた金に換わっていることだろう。

ところで、ジオグラフィカがいつの間にかバージョンアップされているようだ。これまでは時々現在時刻と標高を教えてくれていたが、いきなり山上ヶ岳までの直線距離や標高差、到着予想時刻なんかを喋りだしてビックリした。いやまあ便利っちゃ便利か。
しかしよく目的地が山上ヶ岳だとわかるな。どうやって行き先を割り出しているんだろうか。下山を始めたらどうなるんだろう。清浄大橋への予想時刻か、はたまた稲村なのか。
ところが下山時も相変わらず山上ヶ岳への案内を定期的にしてくれるもんだから参った。もういらんから、それ。どうやって止めるんだ、この機能?

出発から1時間半ほどで洞辻茶屋のある大峯奥駆道に合流する。さすがに稜線は風が冷たいな。せっかくなので脳内で「六根清浄、懴悔懴悔」と唱えながら進む。
3つほど茶屋をすぎると行場コースと階段コースに道が分岐する。階段コースは看板によると「足にくる」らしいのでここは行場コースへ。もちろん、行場コースに階段がないわけでもなく、濡れてツルツル滑る高度感たっぷりの階段が登山者を待ち受けている。
しばらく行くと油こぼしに到着。クサリのかかる岩場の登りだが難易度は低い。ちょっと拍子抜けする。
さらに行くと鐘掛岩に着く。これも大したことはなかろうと岩の下まで行ってみて仰天、なんじゃこりゃ!?別物やんけ!!
高さは10mほどであろうか、しかしほぼ垂直の岩であり見上げた圧迫感がとんでもない。それでも見たところスタンスもホールドもまあまあありそうだ。意を決して岩登りに挑む。ところが。
2/3ほど登ったところで先へ進めなくなってしまった。どう登るのかわからない。上からクサリが垂れ下がっているのでそこがルートなのだろうが、どこに手をかけてどこに足を置いたらいいのか全くわからない。しかも岩の上部は微妙にオーバーハングしていて先がどうなっているのか見えない。6〜7mくらいある岩場の途中で困り果ててしまった。
どうしようもない。この岩はオレの実力では太刀打ちできない。何より今日は単独行だ。無理に登って周囲に誰も目撃者がいない状況で滑落したらシャレにならない。今から下へ戻るのもかなり難しそうだが、これを登るよりはマシだろう。めっさ怖かったが時間をかけて何とか岩の下のテラスへ下りる。
敗北感に打ちのめされながら巻き道を通って裏側から岩の上に登る。上から見ると多少は登り方がわかるかと思ったが、高度感と絶景がとんでもないだけで何もわからなかった。
ここは修験者が先達に指示を受けながら修行として登る場所なのだろう。単独登山者が予備知識なく挑めるような場所ではなかった。剱岳のタテバイ・ヨコバイや戸隠の蟻の塔渡りなどよりもはるかに怖い思いをした。行場をなめてはいけない。

気を取り直して山頂へ向かう。途中、山上ヶ岳の代名詞と言っても過言ではないであろう有名な行場、西の覗に立ち寄る。
西の覗はとんでもない断崖絶壁の上にある。ここから命綱一本で逆さに半身を吊るされる荒行が西の覗の捨身行なのだそうな。正気の沙汰じゃないですね。
そこからは大峯山寺の建物がたくさんある間を進んでいく。トロッコのモノレールがあり、これで麓から荷物を運んでいるようだ。

11:00、山上ヶ岳(1,719m)登頂。
山頂周辺はだだっ広い笹原で、山頂の一角は聖域なのか入れないようになっている。
三脚を立てて写真を撮り、方位盤のある日本岩へ移動する。さすがに風が強くじっとしていると寒いので、岩陰で風をさけて昼メシにする。
昼メシを食い終わったらレンゲ辻へ向かい下山開始。標高差200mを一気に下る痩せ尾根の急坂。30分くらいで女人結界門のあるレンゲ辻に到着。
ここから先はまあまあ険しい点線ルート。最初は落ち葉の積もる滑りやすい急坂。15分ほど下ると足元も安定してくるが、やがて沢の右岸の高巻きになると今度は足元の崩れやすい高度感のある幅の狭い道。なかなか厳しいルートが続く。
1時間ちょいで林道に着く。途中、土砂崩れを復旧してる現場を通過したりしながら13:25に清浄大橋に戻ってくる。

帰りしな、先週に来たけど臨時休業で閉まっていた川魚センターに立ち寄り鱒の麹漬けを購入する。これでしばらくは酒のアテに困らんな。
んで天の川温泉で汗を流して帰る。鐘掛岩にはコテンパンにやられたが充実した山行となった。完全に自分のペースで行ける単独行まあまあええな。またどっか一人で行こうかな。

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