棚山・阿梨山
- GPS
- 05:24
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 956m
コースタイム
永昌院 08:50
棚山 10:45−10:55
太良ヶ峠 11:40
石仏2体 12:10−12:15
阿梨山 12:55−13:05
幸澗院 13:50
千代田湖バス停 14:05
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨市駅 08:12−(山梨市営バス)−08:39 矢坪バス停 (帰り) 千代田湖バス停 14:10−(山梨交通バス)−14:28 甲府駅バスターミナル |
コース状況/ 危険箇所等 |
●矢坪バス停 〜 棚山登山道の起点(林道の終点) 永昌院の先からは林道歩きになります。 林道は途中から何度も枝分かれしますが、忠実に本線をたどり、ほったらかし温泉に向かっていけば、 恐らく迷わずにそのまま棚山への登山道に入れるはずです。 ただしそれでは遠回りになるので、地形図にも描かれている支線に入ってショートカットを試みたの ですが、枝分かれが激しい上に地形図通りの位置には道がなくなったりします。たまたま選んだ道は、 かなりいい線まで登れたのですが、あともう少しというあたりでドン詰まったので、水平移動して 林道に出てみたら、すぐ先が登山道の起点でした。 ●棚山登山道の起点 〜 棚山 頻繁にピンクテープが付けられた道で、分かりにくいところはありません。要所要所に立っていた 道標も思っていたよりも多くて、マイナールートにしては、きちんと整備されていました。 途中で「重ね石コース」と「山の神コース」に分かれますが、今回は「重ね石コース」を歩きました。 「重ね石コース」に入ると、大量の落ち葉でしばしば道が不明瞭になりましたが、必要十分な間隔で ピンクテープが現れて、しっかりと道案内をしてくれました。 なお「重ね石コース」には、かなり傾斜がきつい箇所もあって、このコースを下りに使うのであれば 要注意だという印象です。でも下る時に落ち葉が滑って難儀しそうな箇所の多くには、補助ロープが 下げられていたので、大きな危険はないと思います。 ●棚山 〜 太良ヶ峠 「山と高原地図」では一般登山道(赤実線)となっています。 確かにそこそこ踏まれていますし、途中までは明瞭な尾根筋を進むので、迷う心配は少ないのですが、 道形は頼りなく、道標などによる案内もほとんどないので、赤破線のレベルに近い印象でした。 しばらくして兜山方面からの道を合わせると、以降は明瞭な道に変わっています。 ●太良ヶ峠 〜 石仏2体 最初は林道を進んで、地形図に破線路が現れる地点でその破線路に入ってみましたが、道はすでに 失われていて、踏み跡のない斜面を適当に登る感じになりました。 でもすぐに、積翠寺と帯那山を結ぶ登山道にぶつかるので、道のない所を歩く距離は短かったです。 登山道に入ってしまえば、良く踏まれているので、問題になる箇所は全くありません。 ●石仏2体 〜 阿梨山 石仏2体からさらに登山道を少し登った所で、阿梨山方向への尾根が左に分岐しますが、その地点に 目印は何もありませんでした。 阿梨山方向への尾根に入っても、踏み跡らしい踏み跡はほとんど見られません。 地形図では破線が描かれていますが、かつて付いていた道も、ほとんど消滅してしまった模様です。 正しい尾根から外れかけて、GPSで誤りに気付いて修正することが何度かあり、地図とコンパスが きちんと使えるならばともかく、私の場合はGPSがなければ無事には歩き切れなかったと思います。 また、局所的にかなりの急降下となる箇所もあって、何度か手を使って下ることになりました。 かつての道が失われた現在、下りで歩くには向いていない尾根だと感じています。 さらに、阿梨山の少し手前で一般登山道に迎えられるはずなのに、それも全く分かりませんでした。 最後までずっと道形は不明瞭のままで変わらず、登山道と呼べるような道にはならないうちに、 阿梨山の頂上に着いています。 ●阿梨山 〜 幸澗院 阿梨山から幸澗院への道も、「山と高原地図」が一般登山道(赤実線)としています。 しかし頂上直下には引き続き道などなく、地図とコンパスで方角を確認して、踏み跡があるかないかの 急斜面を強引に下り始めることになります。 最初の急斜面を下り切れば、その先で踏み跡が明瞭になりますが、尾根上に続いていくその踏み跡を ただ追っているだけだと、何の目印もなかった幸澗院への分岐点を通り過ぎてしまう可能性が大です。 標高が860m圏まで下った所で、尾根から外れて左に下る必要があるので、左への分岐に注意して いなけければなりません。 きちんと左折できたとしても、そこから先では似たような道が何本か並走するようになり、分岐点では 本線と支線の見分けが付かないので困りものでした。GPSを頼りながら、地形図の破線路から大きく 外れない道を選んでいたのに、最後は幸澗院の奥ではなく真横に出てしまったので、途中のどこかで 分岐道の選択を間違えていたようです。 結局、幸澗院に下り切るまで、道標による案内は一切なく、テープも稀にしか見かけませんでした。 こんな状況の道を、登山地図に一般登山道として掲載するのは、私の感覚では誤りだと思っています。 もしも載せるのであれば、少なくとも尾根からの降下点に、道を誤りやすいことを示す「迷」マークが 必須ではないでしょうか。 ●幸澗院 〜 千代田湖バス停 単なる車道歩きで、ほぼ道なりに進んでいけばOKでした。 ※千代田湖→甲府駅のバス路線 通年運行されているのは1日2往復のみで、しかも午後は1時半前という早い時間にしかありません。 ただし、例年10月下旬から11月末までの土休日に限り、昇仙峡への快速バスがここを経由して運行され、 甲府駅行きは午後に計3便あるので、今回はそれを利用しています(この日が今年の最終運行日でした)。 |
写真
感想
紅葉もあらかた終わって、山はすっかり冬支度に入りました。いよいよ低山の季節が到来です。
しかし今シーズンの第1弾は単なる低山ではなく、半分がたは道のない区間を歩くという、初っ端から極めて地味な山行となりました。
それでも棚山の頂上に着くと、澄み渡った青空の下に、冠雪した南アルプスの雄姿が眺められて、展望のきくこの時期ならではの喜びも大きく味わうことができた1日となっています。
なお、「コース状況」にも書きましたが、阿梨山を周回するルートが「山と高原地図」では一般登山道とされていますが、実際には安心して歩けるような明瞭な登山道は存在しませんでした。
心許ない踏み跡を追って、なんとか歩けなくもない状況ではあったものの、その踏み跡は私の感覚では赤実線(一般コース)どころか赤破線(難路)レベルにすら満たないものであり、道案内も不十分でした。
落ち葉が地面を覆って、1年で最も登山道が分かりづらくなる時期ではありましたが、それを差し引いて考えても、とても登山道があると言える状況ではなかったでしょう。
近い将来に阿梨山への登山を予定されている方には、ぜひこの点を考慮して、慎重な計画をして頂きたいと思っています。
ブログの記事はこちら (使用写真はヤマレコと同一ですが、写真の説明は少し丁寧に書いています)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2013-11-30
文章主体の詳細ページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2013_10_12/mt2013_10_12.html#20131130
コメント
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バリ込みルートお疲れ様でした
cellistさんらしい山歩きですね
棚山と阿梨山を繋げて歩くのは流石です
石仏2体からはゲレーの破線路(2012版では)ですから、かなり荒れた道だったと思います
cellisitさんがGPS無しでは と記載されてますから、さぞかし分かりづらい道?だったのでしょう
ここの所、安定した晴天が続いてますから休みは、ついつい山に足が向いてしまいますね
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