黒岳 山滑走
- GPS
- 03:51
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 684m
- 下り
- 688m
コースタイム
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 3:49
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイで五合目。圧雪ゲレンデを七合目。七合目からは、重い新雪とクラストした雪。 |
その他周辺情報 | 麓は層雲峡温泉街。 |
写真
感想
左鼠径ヘルニア(脱腸)の内視鏡手術から1カ月経過し、筋膜の穴を塞ぐために埋め込まれたメッシュも十分筋膜に馴染んだようで、違和感がほとんど無くなり、禁登山の戒めを解く。先週のまとまった降雪で黒岳BCのヤマレコ山行記録が流れてきたが、その後の降雪も少ないので、山頂付近のオープンバーンはクラストか重パウと予想。友人より山スキーを借りて車に積み込み、当麻町の道の駅「とうま」で休憩。6時から層雲峡へ移動。黒岳ロープウェイ層雲峡駅から8:00始発に乗り込み黒岳駅(5合目)へ。シールで登山開始する。9時から運行するリフトを使えば、7合目まで標高差250mの登りを楽できるが、病み上がりトレーニングを兼ねて山頂を目指す。
天候は薄曇りで日が差す。スキーにシールを貼り直登。気温はプラスで上はハードシェルを脱ぎインナーとフリースでスキー場ゲレンデ横を上るが汗ばむ気温。7合目まで上り一汗。ここからが本番。登りは険しさを増し早々にクトー(スキーアイゼン)を装着するも、直登は難しくなりジグを切る。後続のBCスキーヤーがファットスキーにシールで上ってきたが、新雪を選んでクトーなしで上って行くのでちょっと驚く。
息を切らしながら何度も立ち止まり、北側のニセイカウシュッペ、東側遠くに見える雄阿寒岳、雌阿寒岳を眺める。視界がよくて景観を眺められることは、山行の励みになる。
標高1,850m付近でついにクトーでの登行も困難になり、シートラしてつぼ足で登るが、アイゼンは自宅に忘れてきてしまった。クラストした雪は堅く、キックステップを2〜3度繰り返してやっと足場。斜度は優に30度を超え、シートラでスキーの重量が背中にのしかかり不安定。滑落したら樹林帯まで200m以上は滑り落ちてしまいそう。ペースはがた落ちだが、ストックを短く持って突きつけ、三点支持で確実に上る。まねき岩から山頂までがとても長く感じられたが天気が良いのが何よりの救い。悪天ならば引き返しだった。
途中、山頂からテレマーカーが優雅にテレマークターンを決めながら滑り降りてくる。とても励みになる。その後、スキーをデポしてアイゼンで山頂を目指すBCスキーヤーに追いつかれ、先に行っていただき、そのルートをたどった。そして何とか山頂へ。
山頂からは冬のカムイミンタラが広がる、春夏秋冬変化があっていつも素晴らしい景観。前回の8月夏山も晴れだったので、黒岳は私と相性が良いみたいだ。居合わせた登頂者たち(BCスキーヤーばかり)と会話を交わし写真を撮れば長居は無用、シールを外し、上ってきた東斜面へドロップする。
あまり、まねき岩側の稜線近くを下りすぎると7合目に戻るのが困難になるので、自位置を確認しながら下る。風で飛ばされた新雪に時折ガチガチにクラストした雪面が時折、顔を出すのでスムースには滑走できない。そもそも疲労で足がへたっているので、長い滑走はできない。数ターン下って止まる名ばかりの山滑走だ。
昼過ぎにスキー場ゲレンデを通過して5合目へ。無事下山。登りに3時間かけて下りは40分。夏山ならいつも下りにつらさを感じるので、一気に滑り降りられる雪山滑走には、やはり爽快感を感じる。
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