奥沼津・沼津アルプス（原木駅〜沼津駅）：ロープだらけのご当地アルプス

2021年12月25日(土) [日帰り]

• GPS: 08:15
• 距離: 16.3km
• 登り: 1,430m
• 下り: 1,421m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:12
• 休憩: 1:02
• 合計: 8:14

9:13 原木駅
9:36 9:44 奥沼津アルプス石堂橋口
9:56 10:06 茶臼山
10:30 10:32 大嵐山
10:51 10:52 江間分岐
11:04 11:05 見晴らし場
11:20 11:21 新城尾根分岐
12:08 12:13 大平山
12:21 12:26 多比口峠
12:54 12:56 多比峠
13:08 13:08 鷲頭山
13:21 13:29 小鷲頭山
13:46 13:47 志下峠
13:56 13:56 馬込峠
14:02 14:04 志下山
14:09 14:09 志下坂峠
14:24 14:24 象の背
14:36 14:36 香貫台分岐
14:43 14:44 徳倉山
15:11 15:14 横山峠
15:31 15:36 横山
15:59 16:01 八重坂峠
16:29 16:29 四等三角点香貫山
16:34 16:35 香貫山
16:53 16:53 香陵台
16:59 17:03 香貫山登口
17:05 17:05 黒瀬バス停
17:27 17:27 沼津駅
17:27 ゴール地点

天候

雨・晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

コース状況／危険箇所等

踏み跡明瞭。降雨直後は滑りやすい。
奥沼津アルプスには岩場あり。
沼津アルプスではロープ場が多いものの、危険箇所はなし。

その他周辺情報

帰りは熱海で途中下車して「走り湯浜浴場」に入ってきました。

写真

12/25 9:12

本日はこちら、原木駅からスタート。
トイレ（和式・水洗・給水可）は駅構内にあります。
この先、トイレ・給水スポットは、下山口近くまでありません。

12/25 9:22

橋を渡り…

12/25 9:26

渡りきってから側道を歩きます。

12/25 9:36

そして奥沼津アルプスの登山口へ。
準備を整え、いざ突入。

12/25 9:40

最初はコンクリートで舗装されていましたが…

12/25 9:41

神社への参道でした。ここで本日の無事を祈願。

12/25 9:42

振り返ったところに登山道。
一歩目からズルっと滑り、嫌な予感がします。

12/25 9:45

しばらくは笹のトンネル。

12/25 9:54

まずは1座目に登るため、右側へ。

12/25 9:56

山頂付近は景観が開けています。
天気はこれから回復する予報ですが…

12/25 9:57

降りはロープがありますが、これはまだまだ序の口。

12/25 9:59

山頂標識は、若干降ったところにありました。

12/25 10:11

謎のオブジェ。丼の底でしょうか？
このあたりから登り返しになります。

12/25 10:16

ロープがありますが、この程度の傾斜であれば、今日のコンディションでもロープなしでも登れます。
ただ、濡れ落ち葉と泥で非常に滑りやすく、閉口しました。

12/25 10:21

山頂手前の急登。またしてもロープ。

12/25 10:30

12/25 10:32

そして2座目に登頂。

12/25 10:32

別の山頂標識。

12/25 10:33

まだ空は曇り模様。

12/25 10:33

箱根方面も雲の中。

12/25 10:34

これから目指す沼津アルプス方面も雲の中。

12/25 10:40

そして次のピークに向けた降り。これまたロープあり。
ロープ無しでも降りられるのですが、さすがに時間がかかり過ぎるので、このへんから適宜ロープを使い始めました。

12/25 10:51

12/25 11:04

若干晴れ間が覗いてきました。

12/25 11:10

219mピーク付近。極稀に、こうした歩きやすい道もあります。

12/25 11:19

12/25 11:19

この大岩の左後方に降りていきます。

12/25 11:21

この道標を過ぎた頃から、核心部が始まります。

12/25 11:29

さて、ここからが核心部。
巻道に向かうハシゴがありますが、今日のコンディションで巻道は滑落のリスクがあると考え、岩稜の方へ向かいます。

12/25 11:29

こちらが岩稜ルート。
岩は湿っていても、それほど滑りません。

12/25 11:30

一応、ここが核心部っぽい岩のトラバース。左側が切れ落ちています。
ただ、ロープが張ってあり、濡れていてもほとんど滑らず、幅も割と広く、何よりも水平距離にして3m程度ですので、難易度は高くないです。

12/25 11:31

通過してから。まあそれっぽい雰囲気ではありますが、現場では拍子抜けしました。

12/25 11:33

直後のハシゴ。やや長いだけで、特に難しくはないです。

12/25 11:35

ここは巻道を選択（写真は通過してから）。やや細いですが、慎重に通過すれば問題ないです。
こちらも、いったん岩を登ってから（向かって左のロープで）降りられます。

12/25 11:35

続いて岩場。
ここはホールド・スタンスとも豊富で、ロープは不要です。

12/25 11:38

一連の核心部を通過した、巻道との合流地点（振り返ってから）。

12/25 11:44

これから目指す大平山。
レンズが曇っていたのか、それとも雲の中だったのか…

12/25 11:45

ようやく雲が取れ始めました。

12/25 11:46

青空も覗いています。

12/25 11:48

なおも岩場。ここもスタンス・ホールドが豊富です。

12/25 11:51

そしてハシゴを…

12/25 11:52

…降りてから。

12/25 11:54

そして大平山への登り。
相変わらずロープで泥で滑る急登を登ります。

12/25 12:03

この辺は、若干露岩があるため、まだマシな方です。

12/25 12:08

で、無事大平山に登頂。頂上は樹林帯の中で、景観は望めません。
これにて奥沼津アルプスは終了。ここから沼津アルプスとなります。

12/25 12:12

登山道はこんな感じ。比較的平坦で、よく踏まれています。

12/25 12:25

奥沼津アルプスとは異なり、登山者が多いのか、木の根が露出してきます。
ただ、意外と小石や木の実で滑ることがあります。

12/25 12:35

小ピークを巻いていきます。

12/25 12:38

奥沼津アルプスとは異なり、よく踏まれているため、まだ歩きやすいほうです（…と、このときは思っていました）。

12/25 12:43

ようやく本日の最高峰、鷲頭山が見えてきました。

12/25 12:46

ステップが切ってあります。

12/25 12:52

12/25 12:53

ここから鷲頭山への登り。

12/25 12:56

途中の展望地から。

12/25 12:58

徐々に雲が取れていきます。

12/25 13:08

で、鷲頭山に登頂。

12/25 13:09

わずかに西伊豆の海が見えます。

12/25 13:21

そして、しばらく降りて、すぐに小鷲頭山。

12/25 13:21

ようやくそれっぽい景色が広がってきました。

12/25 13:28

で、ここから…

12/25 13:33

延々と続く…

12/25 13:37

ロープ場になります。

12/25 13:38

12/25 13:40

ようやくロープから開放されると…

12/25 13:41

岩屋の中に祠？

12/25 13:42

由来が記載されていました。

12/25 13:47

12/25 13:49

ようやく傾斜が緩んできました。

12/25 13:54

展望台からは…

12/25 13:54

青空と西伊豆の海が。

12/25 13:57

12/25 13:58

カヤトの尾根を登り詰めます。

12/25 14:00

先ほど踏破した鷲頭山と小鷲頭山。
やっと雲が取れました。

12/25 14:02

で、志下山に登頂。
この登りが一番快適だったかも。

12/25 14:02

穏やかな西伊豆の海と…

12/25 14:06

ようやく富士山がお目見え。

12/25 14:09

12/25 14:11

象の背への登り返し。そこそこ急登です。

12/25 14:22

象の背は巻いていきます。

12/25 14:33

12/25 14:36

12/25 14:37

徳倉山への登り。
日があたっており、風も通るためか、比較的乾いていて登りやすいですが、結構な急登です。

12/25 14:42

で、徳倉山に登頂。

12/25 14:42

そして富士山が正面に。

12/25 14:50

さて、ここから鎖場が始まります。
泥だらけで急降下の登山道をひたすら降っていきます。

12/25 14:59

鎖場が終わってから。
標高差約100mを延々と降ってきました。

12/25 15:12

12/25 15:12

12/25 15:18

そしてなおも登り返して…

12/25 15:33

横山に登頂。

12/25 15:39

今度はロープの降り。

12/25 15:53

こちらも、標高差約50m以上、延々と続きます。

12/25 16:00

そして久しぶりの車道へ。

12/25 16:04

しばらく車道を歩き、再度登山道へ。

12/25 16:05

登山道の様子はこんな感じ。
それまでとは打って変わって、かわいいものです。

12/25 16:07

再度車道へ。

12/25 16:08

しばらく車道を登り詰めます。
これほど車道が待ち遠しかったのは、久しぶりです。

12/25 16:12

今回は、等高線の間隔が若干長い右側のルートを選択。

12/25 16:15

途中まで猫が道案内をしてくれました。
いや、逃げていただけ？

12/25 16:21

登山道の様子。広くてよく踏まれています。

12/25 16:26

で、さらに車道に合流。

12/25 16:27

しばらく車道を歩き…

12/25 16:31

階段を上り詰めると…

12/25 16:33

本日最後のピーク、香貫山です。
風が強くなり、気温も下がってきたので、早々に下山にかかります。

12/25 16:41

なんと、途中で水道が。タワシがあったため、軽く登山靴の泥を落としました。

12/25 16:42

夫婦岩だそうです。
まあそんなふうに見えなくもないですが…

12/25 16:43

よく整備された登山道をサクサク降っていきます。

12/25 16:43

途中、またしても水場がありました。
ここは左側の巻道を選択。

12/25 16:50

富士山…の前に立ちはだかる愛鷹山。

12/25 16:51

ブレブレですが、駐車場にはトイレ（和式・水洗）がありました。

12/25 16:53

五重の塔。

12/25 16:55

…の裏手を降っていきます。

12/25 17:03

で、ようやく登山道は終了。

12/25 17:27

その後、沼津駅まで歩いて、本日の山行は終了。

感想

r_osanai

冬の18きっぷ3回め。

日本海側で荒天が予想されていたため、比較的天候が回復基調の低山として、沼津アルプスを踏破することに。どうせならと、奥沼津アルプスもまとめて踏破するプランとしました。

事前調査では、ロープ等の整備が行き届いているとのことでしたので、降雨直後でも大丈夫だろうと踏んでいたのですが、なぜそれほどロープが必要なのか、実際に登ってみて身を持って知ることに…

【コース状況等】
■原木駅〜茶臼山山頂
・原木駅には、駅改札内にトイレ（和式・水洗・給水可）あり。
・原木駅からは、しばらく車道を歩き、登山口へ。
・登山口からコンクリートで舗装された道を歩き、まずはお社で無事の登山を祈願し、やや引き返してから登山道へ。
・全般的に、登山道は傾斜が急で、落葉が多く、未明まで降っていた雨でとにかく滑りやすいです。実際、一歩踏み出した瞬間にズルっと滑りました。
・幸い、傾斜が急な箇所には、ロープが張られています。
・笹のトンネルや滑りやすい急傾斜を登り詰め、展望地を経て茶臼山へ。

■茶臼山山頂〜日守山〜新城尾根分岐
・茶臼山山頂からは、ロープが張られた急傾斜をアップンダウンして、日守山に登頂します。
・相変わらず、登山道は滑りやすい濡れた落葉と土がメインであり、非常に歩きづらいです。
・当初はロープを使わず登降していましたが、一般的な登山道と違ってロープを使うことが前提となっている登山道のようでしたので、要所ではロープを使うようにしました。
・日守山から降りてなおもアップンダウンをすると、新城尾根分岐へ。

【核心部】
■新城尾根分岐〜大平山山頂
・新城尾根分岐からが、奥沼津アルプスの核心部となります。
・途中、岩稜を直登するルートと巻道のルートの分岐がありますが、今回は、滑りやすいコンディションを考慮して、巻道ではなく岩稜の直登を選択。
・足元の岩が濡れていましたが、岩は滑らず、それほど緊張感を感じること無く歩けました。
・おそらく核心部は、岩のトラバースですが、こちらも滑ること無く、また、距離も非常に短い（3m程度）く幅もそこそこ広いため、難しくはなかったです。
・その後、ハシゴや岩場がありますが、ロープ等も張られているため、それほど難しくはないです。
・いくつか難所を通過すると、大平山山頂直下の急登が始まります。
・これまたロープが張られている土の登山道であり、難儀をしながら登り詰めます。

■大平山山頂〜鷲頭山山頂〜小鷲頭山山頂
・大平山山頂は、文字通り平らで広い感じですが、樹林帯の中であるため、景観は望めません。
・大平山までが奥沼津アルプスとなり、ここから沼津アルプスが始まります。
・大平山からの降りは、傾斜が緩く、また、奥沼津アルプスにくらべてよく踏まれた登山道であるため、比較的歩きやすいです。
・しばらくは快適に歩ける登山道ですが、鷲頭山への登り返しの巻道が泥だらけで非常に滑りやい状態でした（写真未撮影）。ただし、ここもロープが張られていますので、登り・降りとも、ロープを使えば問題ない難易度です。
・鷲頭山は沼津アルプス最高峰となりますが、景観は西伊豆方面に若干開けている程度です。
・その後、若干のアップンダウンをして、小鷲頭山に登頂します。
・小鷲頭山山頂でも、西伊豆方面の景観が開けています。

■小鷲頭山山頂〜志下山山頂〜徳倉山山頂
・小鷲頭山山頂からの降りは、延々と続くロープ場であり、あまりにもその区間が長く、さすがに閉口しました。
・その後、わずかにアップンダウンをして、志下山への登り返しが始まります。
・志下山への登り返しは、カヤトに囲まれた緩やかな尾根で、今回の山行で最も快適に登れました。ただし、このあたりから、風が非常に強くなります。
・志下山山頂は景観が開けており、この日初めての富士山も見えました。
・志下山山頂からは、若干アップダウンをして、通称「象の背」を右手に見ながら巻いていきます。
・そして、徳倉山への登り返し。例によってロープが張られた急登ですが、登山道は乾いていて、それまでに比べると格段に登りやすいです。
・急登を登り詰めて、徳倉山山頂に無事登頂。

■徳倉山山頂〜横山山頂〜八重坂峠
・徳倉山山頂は比較的景観が開けており、富士山もバッチリ見えました。
・時間も押していたため、すぐに次のピークに向けて下山します。
・徳倉山山頂直下は、小鷲頭山同様に延々と続く急傾斜となります。手すり代わりの鎖が張られていますが、非常に長い区間であり、閉口しました。
・降りきってからは、横山への登り返しです。
・横山山頂は、樹林に囲まれていて、景観は望めません。
・横山山頂からは、小鷲頭山・徳倉山同様の急傾斜であり、同じくロープが張られています。
・ようやく降りきって、久しぶりの車道となる八重坂峠へ降ります。

■八重坂峠〜香貫山〜沼津駅
・八重坂峠からは、しばらく西側に歩き、車道を横切り、本日最後のピークである香貫山への登山口に取り付きます。
・そこから先は、公園の遊歩道であり、それまでの登山道と比べると、格段に歩きやすくなります。
・道標に従って遊歩道や車道を交互に登り詰め、本日最後のピーク香貫山に無事登頂。
・日が傾きかけていたため、早々に下山開始。
・低山にありがちな道が錯綜している箇所がいくつかあるため、道標のみならず、地図やGPSを見ながら、サクサク降りていきます。
・途中の駐車場ではトイレ（和式・水洗）がありました。
・そこからさらに五重塔の裏手から降りていき、どうにか日暮れ前に登山口まで降り、沼津駅まで歩いて、本日の山行は終了。

■【まとめ】
・奥沼津アルプスのごく一部を除いて、危険箇所はありません。どちらかといえば、難易度が高いというよりも、「面倒くさい」傾斜が多いです（ただし、降雨直後のコンディションの場合です）。
・一般的な山と比べて、山体が小さいために直登するルート取りしかできないにもかかわらず、傾斜がキツいため、ロープを使う前提となっているものと思われます。
・かなりの頻度でロープを使うため、手袋・グローブは必須です。
・また、滑りやすいコンディションでは、ストックがあったほうが遥かに歩きやすいです（今回、持っていかずに後悔しました）。
・沼津アルプスと奥沼津アルプスの両方を踏破しようとすると、そこそこキツいです。
・沼津アルプスは随所にロープが張られていて、エスケープルートが豊富なので、初心者の方でも、登れるルートでしょう。
・登山道の面白さを求める場合は、奥沼津アルプスだけでもいいと思います。