北蔵王 関沢〜笹谷峠〜カケスガ峰
- GPS
- 07:11
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 749m
- 下り
- 734m
コースタイム
天候 | 風雪、14時頃から晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●国道286号冬季閉鎖ゲート〜笹谷峠 冬季閉鎖ゲート前で20センチ程度の新雪。 スキーで登行できる程度に雪は積もったが、まだ十分量に至っておらず。 笹谷旧道の登山道では沢や岩が出ている箇所があり、一時的にスキーを外して通過する必要があった。 樹林内はまだ藪が多く、滑走は厳しい。 よって、下山時の滑走は国道を滑るのが無難だが、傾斜が緩いので板は中々進まず、大回りとなる為、移動効率が悪い。 現在はまだ雪が少ないので無理に滑走はせず、笹谷旧道をツボ足で下山した方が効率は良い。 ●笹谷峠〜八丁平〜カケスガ峰 笹谷峠付近から雪が深くなり、ツボ足で膝位まで埋まる。 浮力無しでの移動は困難。 八丁平周辺はまだ藪が煩わしいが、カケスガ峰へと進み樹林帯に入ると藪は疎らになり登りやすくなる。 滑走のハイライトとなるブナ樹林帯の藪は概ね埋まり、雪質が良ければ快適な滑走が期待できるが、H1250m付近からカケスガ峰までは密な樹林帯が続く為、スキーでの登行、及び滑走は苦労させられる。 あくまでも滑走だけが目的であるならば、カケスガ峰へは登らず、密樹林になる前に滑走開始した方が良い。 |
写真
感想
冬の笹谷峠と言えば、宮城山形周辺の雪山登山としては人気のスポットである。
しかし、この日の天気は大荒れ予報。
流石に入山者は居ないだろう、
と思いて関沢ゲート前まで来てみれば、そこに居たのは見知った人影。
昨日の月山麓でもチームを組んだmani氏である。
慌ただしい師走の時期、且つ、大寒波の最中でも連日山行とは恐れ入る。
「スキー以外やること無ぇのかよッッッ!」
と、思わずツッコミたくなってしまったが、その言葉、そのままブーメランとなって自身に返ってきそうなので言わずにおいた。
かくして、昨日に続き、本日もmani氏と共に山スキー。
今回は冬の笹谷峠を行く。
本日は、カケスガ峰方面の積雪状況を偵察する予定で笹谷に赴いた。
しかし、意志の弱さでは定評のある二人である。
山工小屋に着き、薪ストーブで温まっていると、外に出るのが億劫になってしまう。
外気温は氷点下10度を下回り、風雪吹き荒れる極寒の世界。
「こんな中、カケスガ峰まで行くなど、どうかしている。」
「もうこの小屋までで良いんじゃないかな。」
二人共そんな気分になってしまい、ダラダラと小屋で時間を潰すのはいつものパターンか。
結局、重い腰を再び上げるのには1時間半もの時間を要した。
小屋での休憩を経てリスタート。
笹谷峠は風が吹き抜ける地形である為、森林限界以下にも関わらず風が強く、八丁平の雪中行軍は辛い。
だが、平地を抜けて、カケスガ峰の麓に広がる森へ入ると風は止み、穏やかとなった。
森の中の積雪量は充分で、昨日から降り続く雪の御蔭で森の斜面はふかふかのパウダースノーに覆われていた。
着雪により、森の木々は真っ白で、雰囲気も良い。
帰りの滑走を楽しみに、深い森の中を登って行く。
標高1250m付近までは順調に登って行くが、そこから上が辛い。
ここまでの開けた森から一変し、密樹林になってしまうので、やたらとスキーが引っかかり、枝の間をすり抜けるのに疲弊させられる。
そんなこんなで、カケスガ峰には14時過ぎに着。
予想以上に時間を要しての登頂となってしまったが、ちょうどタイミングよく空は晴れだす。
北雁戸山は見えなかったものの山麓方面は視界が開けており、悪天続きのこの時期には得難い眺望が眼下に広がる。
最後が苦労させられたけど、その苦労が報われる登頂であった。
さて、見るものは見たし、あとは下山。
カケスガ峰手前の密藪地帯はスキーで抜けるには辛いのでシートラで下り、H1250m地点から滑走開始。
森の中には期待通りのパウダースノーが広がり、白いブナの樹間を抜けていく。
降りたての新鮮なパウダースノーは実に快適で、昨日の月山のような悪雪は全く無し。
mani氏のターンも軽快だ。
笹谷峠から下は雪が少ないので、最後の旧道下りが面倒だったけど、眺望も滑走も楽しめた良き山スキー。
大寒波の最中なれど、充分に楽しめた一日だった。
尚、山工小屋でちょっとした道具トラブルがあったけど、特に問題なし。
幸い穴は開いておらず、少しヤスリで削ったら目立たなくなったので、たぶん大丈夫だろう。
久しぶりにホームの笹谷へ
冬になると毎週のように通っていた笹谷峠だが、今回はいつもとは違う。
そう、スキーで笹谷を訪れるのだ。
旧道をスキーで進むが、まだ積雪が足らないようで小沢の渡渉や岩がスキー歩行の邪魔をする。しまいにはブーツ内に浸水してしまうわ板を担いで登るわ苦労することとなった。
濡れたブーツを乾かそうと山工小屋に訪れると窓が開いている事件
もちろん小屋内は真っ白、雪の積もり方から見ると前日使った人が開けっ放しにしたんだろうと思うが、自分たちが来なかったらどうなっていたことやら。
小屋でしばらく休んでからカケスガ峰方面のヤブの埋まり具合を調査
電波塔からしばらくはまだ藪が十分に埋まっておらず藪を避けながら進むのでルートファインディングの技術が必要になる。
標高を上げていくとヤブも埋まりブナ林の樹林帯へ
スキーで楽しむのはこの樹林帯のツリーランがメインになりそうだ。
青空が見えそうだったのでカケスガ峰を目指してみたが、これがあんな苦労することになろうとは…
薮の迷宮につかまりなんとか抜けられそうな場所探し右往左往、やっとの思いでカケスガ峰に辿り着いたのだった。時折り青空は見えるものの雁戸山の姿は結局見えず仕舞いとなった。
下山は山頂直下の藪地帯はスキーを担いでツボで抜けることにした。
まだ雪が締まっていないのでツボだと膝から太ももまで沈むラッセル、下りでよかった。
薮を抜けた所からツリーラン開始、
ふかふかのパウダーのおかげかスピードもそれほど出ず意外と曲がりやすくて初心者の自分でも楽しく滑走することができた。樹木の間隔も初めは狭いと感じたがスピードが出ない分には丁度いい間隔だった。
最後は車道を一気に降るはずだったが、平坦過ぎて滑走できず、漕ぐことが主体になりそうでしたので、結局板を担いで旧道を下山することとなった。
慣れ親しんだ笹谷でも装備が違うと新しい発見があって新鮮でした。
コメント
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この日はまだ雪が少なく、笹谷峠から下は微妙な感じでしたが、その後の大雪で状況は変わったと思います。
今回は笹谷峠からの下りはほぼ歩きでしたが、次回からはスキーで滑り降りられるでしょう。
更に深くなった雪を見に、私も近々再訪したく思っております
前日の話の流れで笹谷でも行こうかと、話が出ていたので会いそうな予感はしてました(笑)
ここ2日の大雪で下の方も埋まった感じですね。
今度は下の方も滑走も楽しみにしてるところです。
日〜月曜日に結構降ったので、もう埋まったかと思っておりましたが、まだ足りませんか・・・
まだしばらくの間は笹谷峠までのアプローチに苦労しそうです
結構降ったのかと思いきやまだまだ雪が足りませんでしたか。
年末年始も大雪の予報なので期待しましょう。
街の中の雪はもう勘弁ですが💦
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