飯豊山
過去天気図(気象庁) | 2007年06月の天気図 |
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写真
感想
1日目
22時に北上尾に集合し、出発。長い道のりを飛ばし、3時過ぎに登山口に到着。ゲート前にテントを張り、就寝。
6時に起き、テントを出ると、予報に反し、青空が広がっていた。所々雪が残っている稜線がきれいに見える。しかし、標高400m程しかない登山口からは、稜線は遥か彼方だ。
テントを撤収し、出発。しばらくは林道を進む。新緑のブナの森が非常にきれいである。やがて河原に出て、吊り橋を渡り、ダイクラ尾根に取り付く。この尾根は飯豊本山に直接突き上げる尾根で長く大変ではあるが、展望に優れるルートである。始めから急登が続き、グイグイ高度を上げていく。千本峰を過ぎる1500m程までは樹林帯で、それより上では潅木帯となる。この辺りからアップダウンが激しくなり、なおかつルート上を横切る雪渓が出てきて、アイゼンを着けたり、ロープを出したりしてかなり時間がかかるようになる。宝珠山を過ぎる頃には夕方になり、周辺では雷の音が聞こえ出す。そして本山への最後の登りにかかった頃についに自分たちの頭上でも雷鳴が轟き、大粒の雨が降り出す。何も遮るものの無い稜線では恐ろしいことこの上ない。雨が雹に変わる中、必死で小屋に逃げ込む。小屋では浅野くんが待っていてくれて、集中を果たした。
飯豊山荘(7:00) → 吊り橋(7:50) → 休場の峰(11:00) → 宝珠山(15:40) → 飯豊山(18:50) → 本山小屋(19:10)
2日目
朝起きると雨は降っていないものの、稜線は厚いガスに覆われていた。視界はかなり悪く、展望は全く無いので大日岳はパスすることにする。
真っ白いガスの中、地図とコンパスを頼りに御西小屋に向かって進む。稜線は広くたおやかで、視界の悪い中では非常にやっかいだ。御西小屋まではそれほど苦労することもなく着いたが、そこからさらにガスが濃くなる。視界5,6mというところ。慎重に歩を進めるが、何度か稜線を行ったりきたりしている内に、次第に自分の位置が分からなくなり、ついには方向さえ怪しくなる。そして2時間半ほど歩いたところで見たことのある風景になり、再びガスの中から御西岳の山頂碑が現れる。信じられないことに1周してまた同じ地点に戻ってきたらしい。あまりの事態に3人とも唖然とする。とにかく休憩を取ろうと御西小屋に入る。
この時点で12時。依然ガスは濃く、コースタイムを考えると梅花皮小屋まで行くのは無理と判断し、行動を打ち切ることとする。あとはもう停滞を決め込み、のんびりと過ごす。
本山小屋(8:00) → 御西小屋(9:40) → ? → 御西小屋(12:20)
3日目
御西小屋から梶川尾根を下るルートはコースタイム的に無理なので、往路撤退することとする。小屋から出るとやはりガスっていて視界は悪いが昨日ほどではない。1時間ほど歩き、今回3回目の飯豊山頂を経由し、ダイクラ尾根を下り始める。尾根はガスには覆われておらず、稜線のみ。あとは迷うことなく、急斜面を下り、飯豊山荘へ。
御西小屋(4:30) → 飯豊山(5:40) → 宝珠山(8:20) → 休場の峰(12:20) → 吊り橋(15:30) → 飯豊山荘(16:30)
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