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Yamareco

記録ID: 3878532
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

硫黄岳(赤岩の頭で撤退) 厳冬期八ヶ岳でテント泊

2021年12月31日(金) 〜 2022年01月01日(土)
 - 拍手
SHAKATAK その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:03
距離
17.7km
登り
1,197m
下り
1,191m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:24
休憩
0:22
合計
3:46
8:15
1
8:16
8:24
13
8:37
8:37
41
9:18
9:19
8
9:27
9:41
5
9:46
9:46
64
10:51
10:51
72
12:03
2日目
山行
5:38
休憩
3:05
合計
8:43
12:03
4
7:13
7:14
110
9:04
9:08
75
10:22
10:23
6
10:37
13:25
45
14:10
14:14
35
14:49
14:51
11
15:02
15:08
1
15:09
15:09
27
15:36
15:36
11
天候 12/31 雪のち曇り
1/1 曇りのち快晴
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<駐車場>
◆美濃戸口駐車場 1日500円
・中央道小淵沢ICから先(諏訪湖方面)はチェーン規制されています。一般道もほぼ積雪状態で、チェーンorスタッドレス必須です。
・美濃戸の駐車場にはスタッドレスのSUVも停まっていました。ここ最近で積雪があり、道が凍結していなかったので、結果的には自分の車(4WDのSUV)でも行けた気がします。
コース状況/
危険箇所等
◆美濃戸口〜赤岳鉱泉
・行きはチェーンスパイク、帰りは12本爪アイゼンで歩きました。凍結はしていないので、坪足で歩いている人も見かけました。

◆赤岳鉱泉〜硫黄岳
・降ったばかりなので雪が深く、アイゼンは余り効きません。コースを外れると腰まで雪に埋もれるので注意。
・赤岩の頭の手前(数十メートル)でトレースが無くなり、撤退しました。その先に進むには腰までのラッセルが必要です。
その他周辺情報 <テント場>
◆赤岳鉱泉テント場 1張2000円
・テント泊者にも夕食が提供されています。(2500円)
・水は小屋で分けて貰えます。(無料)
・携帯(au)は圏外です。小屋に無料Wi-Fiが有りますが、かなり弱いようです。

<日帰り温泉>
◆信州原村 八ヶ岳温泉 もみの湯 (市外者650円)
・そこそこ大きな施設で、内湯、露天風呂、サウナがあり、休憩室も広めです。
・泉質はナトリウム硫酸塩ですが、それ程塩分は濃くありません。ゆっくり温まれる良いお湯です。
・元旦営業の施設が限られるせいか、結構混み合ってました。
美濃戸口の駐車場に駐車。意外と車が多く、50台くらい停まっていました。
2021年12月31日 07:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 7:46
美濃戸口の駐車場に駐車。意外と車が多く、50台くらい停まっていました。
雪の予報でしたが、良い天気(?)です。スタートの時点の気温はマイナス10度。
2021年12月31日 08:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 8:22
雪の予報でしたが、良い天気(?)です。スタートの時点の気温はマイナス10度。
美濃戸までの道もそこそこ雪が有ります。行きはチェーンスパイクでしたが、帰りは12本爪で駐車場まで戻りました。
2021年12月31日 08:47撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 8:47
美濃戸までの道もそこそこ雪が有ります。行きはチェーンスパイクでしたが、帰りは12本爪で駐車場まで戻りました。
スタートから30分程で雪が降り始め、赤岳山荘に着く頃には段々と強まってきました。
2021年12月31日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 9:20
スタートから30分程で雪が降り始め、赤岳山荘に着く頃には段々と強まってきました。
なるべく衣類を濡らしたく無いので、雪が降らないで欲しかったのですが…。
2021年12月31日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 9:20
なるべく衣類を濡らしたく無いので、雪が降らないで欲しかったのですが…。
赤岳山荘のアイスキャンディー。
2021年12月31日 09:32撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 9:32
赤岳山荘のアイスキャンディー。
北沢と南沢の分岐。赤岳鉱泉に直行するので北沢から行きます。
2021年12月31日 09:48撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 9:48
北沢と南沢の分岐。赤岳鉱泉に直行するので北沢から行きます。
サラサラとした雪なので、チェーンスパイクはあまり効きません。凍結していないので、坪足で歩いている人も見かけました。
2021年12月31日 11:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 11:17
サラサラとした雪なので、チェーンスパイクはあまり効きません。凍結していないので、坪足で歩いている人も見かけました。
12時頃に赤岳鉱泉に到着。早速テント設営にかかります。
2021年12月31日 14:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 14:45
12時頃に赤岳鉱泉に到着。早速テント設営にかかります。
あちこちに分散して張られてますが、この日は15張程度でしょうか?
2021年12月31日 14:47撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 14:47
あちこちに分散して張られてますが、この日は15張程度でしょうか?
テント設営後に小屋で昼食。テントの受付と夕食の申し込みをします。(要事前予約)
2021年12月31日 14:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 14:46
テント設営後に小屋で昼食。テントの受付と夕食の申し込みをします。(要事前予約)
アイスキャンディーに挑んでいる人がいます。午後から回復傾向の予報でしたが、厚い雲に覆われたままです。
2021年12月31日 14:48撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
12/31 14:48
アイスキャンディーに挑んでいる人がいます。午後から回復傾向の予報でしたが、厚い雲に覆われたままです。
夕食は18時30分(16時30分、17時30分との3交代制)。この日のメニューはビーフシチュー。ステーキでないのは残念でしたが、ごはんと具沢山のスープがお替わり自由!濡れた手袋などを乾かせるのもありがたい。
2021年12月31日 18:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
12/31 18:22
夕食は18時30分(16時30分、17時30分との3交代制)。この日のメニューはビーフシチュー。ステーキでないのは残念でしたが、ごはんと具沢山のスープがお替わり自由!濡れた手袋などを乾かせるのもありがたい。
朝5時。冷凍庫の中のような極寒な環境で生きて朝を迎えられました。
2022年01月01日 05:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 5:01
朝5時。冷凍庫の中のような極寒な環境で生きて朝を迎えられました。
この時間に出発する人もいます。山頂で新年の御来光でしょうか?
2022年01月01日 05:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 5:01
この時間に出発する人もいます。山頂で新年の御来光でしょうか?
予報では快晴のハズでしたが、どんよりと雲に覆われています。雪が降っていないからまだ良いけれど…。
2022年01月01日 06:40撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 6:40
予報では快晴のハズでしたが、どんよりと雲に覆われています。雪が降っていないからまだ良いけれど…。
明るくなった朝7時、硫黄岳に向かって出発です。踏み跡の薄さが気になりますが…。
2022年01月01日 06:58撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 6:58
明るくなった朝7時、硫黄岳に向かって出発です。踏み跡の薄さが気になりますが…。
トレースを見失うことは無いですが、雪はかなり深いです。踏み外しには注意。サラサラのパウダースノーで、アイゼンが余り効きません。
2022年01月01日 09:42撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 9:42
トレースを見失うことは無いですが、雪はかなり深いです。踏み外しには注意。サラサラのパウダースノーで、アイゼンが余り効きません。
途中、早出をした3人組とすれ違いましたが、トレースが無く断念した模様…。
2022年01月01日 09:54撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 9:54
途中、早出をした3人組とすれ違いましたが、トレースが無く断念した模様…。
果たして、「赤岩の頭」の数十メートル手前でトレースが無くなりました…。雪が腰まであるので、ラッセルしなければ先へ進めません。
2022年01月01日 09:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
1/1 9:01
果たして、「赤岩の頭」の数十メートル手前でトレースが無くなりました…。雪が腰まであるので、ラッセルしなければ先へ進めません。
雪の深い区間はそれ程長くないと思うのですが、技量も覚悟も足りません。大人しく撤退です。
2022年01月01日 09:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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1/1 9:01
雪の深い区間はそれ程長くないと思うのですが、技量も覚悟も足りません。大人しく撤退です。
樹林帯に戻った所で自撮り。稜線に出なかったのでゴーグルは使用しませんでしたが、バラクラバもオーバーグローブも使ったのは久しぶり。
2022年01月01日 09:42撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 9:42
樹林帯に戻った所で自撮り。稜線に出なかったのでゴーグルは使用しませんでしたが、バラクラバもオーバーグローブも使ったのは久しぶり。
赤岳鉱泉に戻って来たら、めっちゃ青空が広がっています。。。
2022年01月01日 10:37撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 10:37
赤岳鉱泉に戻って来たら、めっちゃ青空が広がっています。。。
「快晴」の予報は正しかったようです。早朝からではなかったですが。
2022年01月01日 10:37撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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1/1 10:37
「快晴」の予報は正しかったようです。早朝からではなかったですが。
テント撤収して昼食を食べたら下山開始です。下りてしまうのがもったいない…。
2022年01月01日 13:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 13:05
テント撤収して昼食を食べたら下山開始です。下りてしまうのがもったいない…。
行者小屋を経由して赤岳を見て帰ろうと思ってましたが、撤収に思いのほか時間が掛かったので、来た道を戻ります。
2022年01月01日 13:29撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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1/1 13:29
行者小屋を経由して赤岳を見て帰ろうと思ってましたが、撤収に思いのほか時間が掛かったので、来た道を戻ります。
横岳辺りの稜線が凄く険しく見えます。冬に縦走するのはハードルが高そう。
2022年01月01日 13:29撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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1/1 13:29
横岳辺りの稜線が凄く険しく見えます。冬に縦走するのはハードルが高そう。
南沢との分岐(合流)まで戻って来ました。美濃戸まで車で来ていれば、まもなくゴールですが…。
2022年01月01日 14:50撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 14:50
南沢との分岐(合流)まで戻って来ました。美濃戸まで車で来ていれば、まもなくゴールですが…。
美濃戸の駐車場。チェーン履いていない(スタッドレスのみの)車も来ています。
2022年01月01日 14:56撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 14:56
美濃戸の駐車場。チェーン履いていない(スタッドレスのみの)車も来ています。
美濃戸から見上げる阿弥陀岳。積雪期にも行ってみたいけど…。
2022年01月01日 14:59撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 14:59
美濃戸から見上げる阿弥陀岳。積雪期にも行ってみたいけど…。
八ヶ岳山荘(美濃戸口の駐車場)まで無事戻って来ました。硫黄岳登頂は出来ませんでしたが、良い経験になりました。
2022年01月01日 15:48撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1/1 15:48
八ヶ岳山荘(美濃戸口の駐車場)まで無事戻って来ました。硫黄岳登頂は出来ませんでしたが、良い経験になりました。

感想

そうだ、八ヶ岳に行こう。

厳冬期装備を一通り揃えてはみたものの、「タンスの肥し」と化している状況が続いたので、「たまには使ってあげよう」…とうことで年越し八ヶ岳テント泊を計画しました。
クリスマスの頃から寒波が押し寄せ、今年の八ヶ岳は例年より積雪が多い模様。更に、年越しの辺りは「最強寒波のピーク」とのことで、気温低下に加えて強風もヤバい…。目標を赤岳でなく硫黄岳にしたものの、登頂出来るかは半信半疑で、無理なら引き返そうと思っていました。

美濃戸口や美濃戸には車がそこそこ停まっており、大晦日の赤岳鉱泉の宿泊者は150名程度と、予報の割に賑わっていました。しかし、テントは15張程度と、例年よりだいぶ少なかったようです。
なお、硫黄岳ですれ違ったのは20人程度だったので、赤岳を目指す人が多かったようです。

残雪期などに雪上テント泊は何回かしていますが、さすがに厳冬期八ヶ岳の寒さは別格でした…。
スタートしてから下山するまで日中でも-10度を上回ることはなく、テントの中は-15度以下。常に冷凍庫の中にいるような状況です。ペットボトルのポカリやお茶はテントを張った時には完全に凍り付いており、単なるお荷物に…バッグの中のソーセージやウェットティッシュもカチコチに凍ってました。スマホのバッテリーチャージャーも直ぐに電源が落ちてしまいます。(カイロを貼り付け、シュラフ内で温めてようやく充電出来ました)

寒さに対する不安は有りましたが、上下を着込み、冬用シュラフに結露防止のシュラフカバーを重ね、頭からシュラフに潜り込んだところ、意外と寒さを感じませんでした。日頃放置していた登山用具に感謝です。
(夜中にシュラフから顔を出すと痛いような寒さでしたが、快眠出来ました)

硫黄岳は稜線の強風を警戒していましたが、樹林帯を抜けた所(赤岩の頭の手前)でトレースが無くなっていました。3日前には登頂のレポも有りましたが、その後の積雪と強風で吹き溜まったようです。この先へ進むには腰までのラッセルが必要ですが、とても技量が足りないので、ここで撤退しました。

稜線に立てなかったのは残念ですが、厳冬期八ヶ岳サバイバー(?)として良い経験が積めました。冬の八ヶ岳は非常に景色が良いので、寒さに負けずにまた来たいですね。

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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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技術レベル
3/5
体力レベル
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