【鬼ラッセル】八ヶ岳広河原沢左俣→阿弥陀中央稜



- GPS
- 11:24
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,094m
- 下り
- 1,092m
コースタイム
天候 | 朝方曇、のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
他には1台しか停まっておらず、ガラガラ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日までの大雪で、滝が凍結する前に積雪してしまい、普段とだいぶ異なったコンディションだったと思われる。 10m3段まではトレースが少しあったが、そこからはノートレースで腿ラッセル〜上部では胸ラッセル。最後の10m滝の手前でたまらず阿弥陀中央稜夏道の稜線トラバースの分岐あたりに回避。稜線に乗るまでもほぼ胸ラッセル。 そこからは中央稜の夏道沿いに降りたが稜線トラバースのあたりは踏み跡がほぼ全く無く、目印も赤テープが稀にある程度で、かなり難しいルーファイが要求された。途中からは踏み跡がうっすらあり、中央稜の取り付きまで降りるとクリスマスルンゼ方向の分岐を含めてくっきり。 ロープは2回使用(最初の3m小滝とメインディッシュの15m大滝) 懸垂下降1回(3m小滝の高巻き時) 【広河原沢左俣の状況】 ・1本目の3m小滝:滝壺が凍結しておらず左岸から高巻き&ロープで懸垂。 ・8m、10m3段:半分近く埋まっていて、全てフリーで通過。 ・6mCS:凍結しておらずかなり微妙だったがフリーで通過。 ・15m大滝:この沢の核心。5mほど埋まっていた。右(左岸)側は凍結甘く左からゼロPIN含めスクリュー4つで通過。見た目よりかなり立っていて思ったより怖かった。 ・8mCS:完全に埋没。単なる鬼ラッセルで直登。 阿弥陀中央稜はシャクナゲの群生エリア(2000m前後)より上はほとんど踏み跡なし。特に夏道トラバース部分は巻きの開始ポイントも巻いている途中も非常にわかりにくく、特に下りではルートロストのリスク大。ルーファイ力や事前リサーチ力が要求される。かといってこの部分の稜線上を通過するにはマルチピッチ必須と思われる(記録が見当たらないので詳細不明)ので、結局巻くしかない。 |
その他周辺情報 | 原村のもみの湯。村民は500円、村外民は650円、かなり混んでいた。 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/hotspa.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
行動食
水筒(保温性)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
保険証
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
アイスアックス
アイススクリュー
イボイノシシ
ダブルアックス
フィフィ
アックス用リーシュ
プルージックコード
ダブルロープ50m×2
|
---|
感想
広河原沢左俣
ルートグレード:3級
ピッチグレード:IV+
皆さん、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京から長野に移住して以来、山菜採り、フリークライミング、アイスクライミング、トレランと、これまで経験しなかった、あるいは避けてきたカテゴリに友だちからいざなわれたおかげで、新たなお山の領域を知ることができました。
2022年最初のお山は、20歳近く若いけれど経験豊富で頭脳明晰なお仲間に誘われて広河原沢左俣へ。まさか2022年正月からアルパインをするとは思いませんでした。
アイスクライミングのグレードとしては比較的容易だけれど、とにかくとんでもない量の雪にぎっしりと埋め尽くされていて遡上での鬼ラッセル、そして下山でのノートレースの難しいルーファイ、そして体力勝負と、新年早々アルパインの総合力を試される山行となりました。
登攀技術は頼りがいのある若いお仲間がしっかりとリード、セカンドビレイをしてくれ、ぼくはただただ拙い技術で必死に登るだけで済みました。
二人で交代しながらガシガシとラッセルしたものの、トップもセカンドも対して変わらない程の深い雪に悪戦苦闘。体力は何とか足を引っ張らずに済みました。
そして中央稜からの下山はトラバースルートが非常にシビアでルーファイ力を問われました。ここは唯一と言っていいぼくの得意分野。一度間違いかけたもののロストすることなく取り付き点に下山できました。
まー、とにもかくにも「広河原沢左俣」に強烈な右ストレートを叩き込まれた2022年最初のお山でした。キツかったけど楽しかった!
今年もたくさんのお山に登りますよ。楽しく、安全に。
勉強もお山も全力で、が今年のモットーです。
皆さんも楽しく、ご安全にお山を登って、多くの素晴らしい体験をできますように。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する