足尾、松木沢〜黒沢、ウメコバ沢



- GPS
- 30:30
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 610m
- 下り
- 609m
コースタイム
10:27 駐車場
13:00 幕営場所
13:30 黒沢F2
16:00 幕営場所
2013.12.29
08:53 幕営場所
09:20 ウメコバ沢出合
11:13 F6
14:21 幕営場所
16:14 駐車場
天候 | 2013.12.28 曇り後晴れ 2013.12.29 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜幕営場所:林道(廃道?)歩き。途中に小屋あり。 横向沢:氷の状態悪い。黒沢に移動。 黒沢:F1〜F2は巻く。F3でリーダーがチャレンジも氷が薄く、敗退。 ウメコバ沢: F1〜F5は登れるような氷なし。ひたすら巻く。要所にフィックスロープあり。 F6でようやく登れる氷に。 左側は平らな氷壁。 中央部は階段状。 どちらも表面に雪+薄氷が張り付いており、処理が大変だった。 |
写真
感想
八ヶ岳のジョウゴ沢、裏同心ルンゼ、南沢小滝に続いて足尾渓谷松木沢に連れて行ってもらった。
アイスクライミングを初めて4回目でようやく10m程度のリードに挑戦。かなり緊張した。
やはりリードが出来なければいけないと思うも、緊張するよ実際。
それでも非常に楽しい2日間だった。
2013.12.28
10:20 始発で同行者の車に便乗し、足尾へ向かう。親水公園駐車場には誰もいない。せっせと準備に取り掛かり、出発する。
途中、別パーティーが降りてきた。黒沢とか行こうとしたけど氷が少なく、そのまま降りてきたみたい。ウメコバ沢上部ならあるかも、とのこと。
12:40 黒沢対岸の平地に広い幕営適地を見つけてテントを設営。準備に取り掛かる。やはりコンプレッション可能なアタックサックって必要かも。パーティー2名が使ってたのが羨ましかった。
まずは横向沢に向かうが氷が発達しておらず、諦めて黒沢に向かう。
F2はリーダーがリードしてみるも氷が脆く断念。巻いてトップロープ張れないかと右岸を巻いてみるも残置支点は位置的に使えず、F3右の雪壁を登ろうとするも中間支点取らなきゃ怖い雪壁でこれも断念。懸垂でF2下まで降りた。
16:15 テントに戻って夕飯の準備だ。飯食ったら色々な話で盛り上がり、ウィスキーも飲んで良い気分だった。なんか気持ち良さそうに話し込んでいたらしい。
2013.12.29
06:30 起床。湯を沸かして山専に詰めてから朝飯を食う。正麺のカレーうどんってのがあって、これはありだと思った。インスタントで早いし軽い。ただ、嵩張るんだよなー。
どこでも良いんでカップラーメン系の麺のみをストレート麺で出してくれないかな?
絶対売れると思うよ。
08:50 準備を済ませてウメコバ沢へ向けて出発。
09:20 ウメコバ沢出合と赤ペンキで書いていある支沢に到着。いきなりF1をザーザー水が流れており、ちょっと残念。とりあえず右のフィックスロープが張ってある個所を巻く。
その後も登れそうな滝はなく、ひたすら巻きながら進む。
11:30 F6でようやく登れそうな立派な滝に出合う。これだ!歓喜を上げ、せっせと準備に取り掛かる。
全員:『ところでY(俺)はリードするんだよね?』
俺:『え?マジッすか?』…『あー、頑張ります…』
緊張しまくりながら中央部を登り始めた。やはりトップロープとは全然違う。中間支点取っても墜ちれないプレッシャーが。でもスクリューの使い方もそれなりでなんとか半分の10m程度まで行けた。
途中で氷の上に雪が積もり、さらに表面が凍りついた状態の棚があり、下の氷を出すのに結構難儀した。
スクリューをねじ込むと途中で手応えがなくなった。『すんませーん、氷の奥が空洞でスクリュー完全に氷に入ってないです…』とリーダーに言うと、『仕方ないだろー。それで行くしかないよー』と帰ってきた。墜ちれんぞ、これは。
半分まで来て安定したそこそこ広い部分にようやく到着。長く感じた。
俺:『もうここで勘弁して下さい(T△T)』
スクリューが足りないのを言い訳に許してもらった。
もう一人、会社の先輩は左の雪壁に取りついていた。流石だなー。俺もあそこまで早く上手くならないと。
その後はそれぞれ2本ほど登ってからリーダーと先輩がアバラコフを作って懸垂で降りてきた。雪壁の方は結構立っていて登り甲斐があった。70度以上だと思う。
それでも途中休憩することなくなんとか登れた。まぁ、バイルとアイゼンがバスバス決まる氷だったし、表面の薄氷はリードした先輩ともう一人がほぼ落としてくれていたからだけど。トップロープならそこそこ行けんじゃね?そんな風にちょっとだけ自惚れてしまった。
5日後にほぼ垂直の氷柱をトップロープにも関わらず、たった5mで降ろしてもらうなど夢にも思っていなかったんである。この時は。
この日はパーティーと別れて相方と日光へ向かうんで終バスの関係上時間がなかったんである。名残惜しいが13:30には下山開始した。また来るぜ!
14:30 テントに戻って撤収し、駐車場へ向かった。
17:50 足尾駅発日光行きのバスに揺られながら疲れで眠りこんだ。
今回は二つほど新装備を試してみた。
1.ノースフェイスが出しているアルパインクライマーソックスというネオプレン製の靴下を試したが、動いている限り保温性はそこそこだと思う。ビレイしたりじっとしてると内部の汗が冷えてかなり冷たい思いをしたが。
もうひとつ、靴内部が汗で濡れないため乾いた状態を保てたのはかなりの収穫だ。靴の凍結をそれほど気にしなくていいし、臭くもならない。
2.アイス用ではないが、ISUKAのレイングローブを使ってみた。寒いんで常にはめるのは無理だけど、ここぞという登りには良いと思う。下に薄いシームレスグローブでも付ければ少しはマシかな。これは夏用で短く、手首が空くんで何かでカフ部分を作って縫いつけようと思う。ロングオーバーグローブみたいにね。
さて、2013〜2014の年末年始山行第1段は無事に終了した。明日からの女峰山に向けて期待とラッセルの不安を持ちながら近くのホテルでお休みした。
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