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Yamareco

記録ID: 3926869
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

聖岳の研究(便ヶ島ルート)

2022年01月15日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
18:59
距離
27.3km
登り
3,134m
下り
3,139m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
18:35
休憩
0:20
合計
18:55
距離 27.3km 登り 3,150m 下り 3,139m
0:51
19
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47
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1:58
108
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3:52
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73
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29
17:50
18
18:08
52
天候 高曇りぃ〜弱風ぅ〜
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・R152の兵越峠(静岡県と長野県の境)は現在通行止めです。
・R152から芝沢ゲートまでの林道は、北又沢の橋まで凍結防止剤が撒かれています。その先は特に対策はありません。
コース状況/
危険箇所等
・積雪
1. 芝沢ゲート〜易老渡〜便ヶ島〜西沢渡
新雪3cm程度。新雪の下にアイスが隠れており要注意。西沢渡は水が少なく幅1m程の飛び石で渡渉。

2. 西沢渡〜薊畑〜小聖岳
標高1500mから新雪70cm超。ここからスノーシューを使用したため雪深さを数字で示せないが、スノーシューを使っても苦労するラッセルが小聖直下(標高2600m)まで継続。

3. 小聖岳〜聖岳(前聖)
雪は薄く地表を覆い、締まっている。わずかな雪稜あり。

・風
常時風速10m/s以下(体感)

・気温
常時氷点下
その他周辺情報 ・かぐらの湯は臨時休業
0:00スタート→7:00小聖岳の計画。
2022年01月15日 00:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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0:00スタート→7:00小聖岳の計画。
踏み跡無しの一人旅です。
2022年01月15日 04:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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踏み跡無しの一人旅です。
苔平から距離300m、標高差80m程度の区間に1時間∑(゚Д゚) 「深い雪は深い藪と似た圧力だなぁ」と思うなどしました。
小聖岳にてモルゲン満喫は不可能に…
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苔平から距離300m、標高差80m程度の区間に1時間∑(゚Д゚) 「深い雪は深い藪と似た圧力だなぁ」と思うなどしました。
小聖岳にてモルゲン満喫は不可能に…
出発直前に受け取り、装着方法確認の上で装備に組み込んだスノーシュー(MSRのLightning Ascent 22IN)。この道具が無ければ山頂に行けなかった、というレベルの積雪でした。
2022年01月15日 07:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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出発直前に受け取り、装着方法確認の上で装備に組み込んだスノーシュー(MSRのLightning Ascent 22IN)。この道具が無ければ山頂に行けなかった、というレベルの積雪でした。
薊畑を過ぎて。緩斜面ではスノーシューが特に光ります。
2022年01月15日 09:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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薊畑を過ぎて。緩斜面ではスノーシューが特に光ります。
雄大な上河内。
2022年01月15日 09:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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雄大な上河内。
その右、茶臼岳以南の名峰達。
2022年01月15日 09:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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その右、茶臼岳以南の名峰達。
憧れの白兎。白い姿の時期に行ってみたいです。
2022年01月15日 09:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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憧れの白兎。白い姿の時期に行ってみたいです。
見上げて聖&小聖。撤退時刻は11:30で設定していましたが、「あと2時間なら余裕だろ」とここでは思っていました。
2022年01月15日 09:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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見上げて聖&小聖。撤退時刻は11:30で設定していましたが、「あと2時間なら余裕だろ」とここでは思っていました。
しかし急登ラッセルは続き、遅々として進みません。雪崩を危惧して(当然の事とは思いますが)夏道に縛られないRFを求められます。
2022年01月15日 10:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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しかし急登ラッセルは続き、遅々として進みません。雪崩を危惧して(当然の事とは思いますが)夏道に縛られないRFを求められます。
ようやく着いた小聖。兎から直接尾根までの大パノラマ、これこそが一番見たかった景色です。最高でした。
2022年01月15日 11:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ようやく着いた小聖。兎から直接尾根までの大パノラマ、これこそが一番見たかった景色です。最高でした。
小聖岳登頂が撤退時刻でしたが、状況判断の上で聖岳を狙う決断をしました。雪は締まって歩き易く、風も弱く、眺望も良好とくればこのチャンス活かさない手は無いでしょう!
2022年01月15日 11:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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小聖岳登頂が撤退時刻でしたが、状況判断の上で聖岳を狙う決断をしました。雪は締まって歩き易く、風も弱く、眺望も良好とくればこのチャンス活かさない手は無いでしょう!
やりました。この赤石岳の美しさ、生涯忘れる事は無いと思います。
2022年01月15日 12:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 12:34
やりました。この赤石岳の美しさ、生涯忘れる事は無いと思います。
富士の大沢崩れは今日も美しく、駿河湾や伊豆まで見渡す事ができました。
2022年01月15日 12:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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富士の大沢崩れは今日も美しく、駿河湾や伊豆まで見渡す事ができました。
赤石沢を取り囲む百間平、大沢岳、中盛丸山、小兎岳は大好きな面々です。奥の中アや北アも素晴らしい美しさを放っていました。
2022年01月15日 12:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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赤石沢を取り囲む百間平、大沢岳、中盛丸山、小兎岳は大好きな面々です。奥の中アや北アも素晴らしい美しさを放っていました。
上河内岳を正面に聖岳直接尾根を下りたいところですが、ここは我慢。
今日は変態さんも登って来ないでしょう(笑)
2022年01月15日 12:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 12:40
上河内岳を正面に聖岳直接尾根を下りたいところですが、ここは我慢。
今日は変態さんも登って来ないでしょう(笑)
深南部の皆様。大無間山はひとつ前の写真の中ですが、折角なら含めたかったです。
2022年01月15日 12:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 12:40
深南部の皆様。大無間山はひとつ前の写真の中ですが、折角なら含めたかったです。
兎岳笠松尾根、しらびそ高原、「あっ、恵那さん!」
2022年01月15日 13:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 13:16
兎岳笠松尾根、しらびそ高原、「あっ、恵那さん!」
お化けみたいな雪のつき方。夏期はどんな姿なんでしょうか?
2022年01月15日 14:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 14:23
お化けみたいな雪のつき方。夏期はどんな姿なんでしょうか?
ゴール。帰りの林道歩きが暗くなる事を覚悟でアタックしましたが、想定通り進んで嬉しいです。
ちなみにゲート前の雪が乱れていますが、あれはスタート直後にすっ転んだ僕の痕跡です(笑)
2022年01月15日 19:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 19:00
ゴール。帰りの林道歩きが暗くなる事を覚悟でアタックしましたが、想定通り進んで嬉しいです。
ちなみにゲート前の雪が乱れていますが、あれはスタート直後にすっ転んだ僕の痕跡です(笑)
あまりの疲労に帰路で仮眠する事2回。しかし家まであとわずかな位置で単独事故を起こしてしまいました。幸い人やその財産を巻き込む事なく、自身の大きな怪我もなく、街路樹が少し損傷した程度で済みました。
今後、明確で遵守できるルールを自分の中で構築してからでないとマイカーでの山行に戻る事はできません。
2022年01月15日 23:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1/15 23:57
あまりの疲労に帰路で仮眠する事2回。しかし家まであとわずかな位置で単独事故を起こしてしまいました。幸い人やその財産を巻き込む事なく、自身の大きな怪我もなく、街路樹が少し損傷した程度で済みました。
今後、明確で遵守できるルールを自分の中で構築してからでないとマイカーでの山行に戻る事はできません。

感想

厳冬期の聖岳は僕の一大目標。様々なルートを「研究」してみたいと思っています。

南アルプス3000m峰、難易度が高い事は明白ですがチャレンジしなければ自分との距離を実際に測ることはできません。先人による日帰り記録がある便ヶ島ルート、「僕も日帰りで狙ってみよう」。

もちろん直近2回の厳冬期八ヶ岳で装備や立ち回りのテストを行い、本ルートで求められる最低限の準備が整ったと判断して実行しました。

0:00芝沢ゲート→7:00小聖岳と計画。
しかし実際には、西沢渡〜薊畑にて予想外の積雪量と対面しかなりの時間を消費。先人のレポから薊畑〜小聖こそ核心部と思っていたのでショックでしたが、山頂の事は考えず撤退時刻だけに注意して粛々と進みました。
(数日前にまとまった積雪があり、成功率を少しでも上げるにはこのタイミングで挑戦すべきではないと思います)

小聖岳直下2,30mでようやく新雪ラッセルから解放され、ちょうど撤退時刻11:30でしたが状況判断の末に聖岳まで。小聖〜聖(前聖)は想定外に歩き易い!
時間の都合上、山頂には10分程度しか滞在できず奥聖にも行けませんでしたが素晴らしい景色が広がっていました。

復路も小聖での撤退時刻での判断通りに進み、ストレスなくゴール。無事に林道から車と共に脱出にも成功。
芝沢ゲート〜聖岳〜芝沢ゲートは常にコントロール下にあったと認識しています。(厳密にはスノーシューが途中で壊れたらかなりヤバかったですが)

しかしその後こそ核心部でした。道の駅 遠山郷のかぐらの湯が臨時休業と知り、他の温泉を探すも20:00ではどこも閉まっていました。
仕方なく帰宅を決意。身体はかなり冷えていて、疲労も出てきました。あまり長い時間の仮眠も取れず、15分程度を2回はさみつつ騙し騙し居住地まで戻りましたが、最後の最後に事故という結末。残念でなりません。

帰宅を急がず、車中泊も厭わない。そんな装備を常に用意する必要を痛烈に感じる長い長い1日でした。

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