雲竜渓谷
- GPS
- 05:25
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,002m
- 下り
- 996m
コースタイム
天候 | 晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道は圧雪凍結路。滑り止めを使った方が無難。渓谷の中も同様。 |
写真
感想
ゲート前の狭小駐車スペースには5:10頃に到着。去年よりも早い時間だったが既に満車状態。なんとかスペースを得て安堵。外気温はマイナス6℃くらい。道中に積雪はほとんどみなかったが、道路はやはりあちこちで凍結していた。準備の後にヘッドライトを点灯させて5:31に行動開始。滑り止めは付けず。当然真っ暗だが、林道歩きなので問題ない。と言いたいところだったが、この林道が各所でカチコチに凍っていてなかなか厄介だった。暗いので足下が見えず、ライトでよく照らしつつ、足下の感覚を頼りに進むしかなかった。出発から約1時間は暗い中歩いたが、6:30を過ぎるとようやくヘッドライトから解放された。朝日が眩しい。林道で標高を上げるとカチカチの氷から圧雪に変わり始めた。これなら歩き易い。よほどのことがない限り滑らない。この時期多くのハイカーが入る雲竜渓谷なので、トレースはしっかりしているし、ラッセルなど皆無。アイゼンも特に着けずに更に進み、7:10頃に入口の階段に到着。例年ここでアイゼンを着けてヘルメットを装着するので、今回もそれにならう。そしてここで今日初めての大休止。ここまで飲まず食わずだったので、腹に少し食料と水分を入れる。そしてスロープ状になった階段を降りるとお待ちかねの氷瀑が目に入るようになる。一番手前のカーテンのような氷瀑は、過去に見た時よりも規模が大きいというか、厚みがあるように見えた。今年は比較的気温の低い日今日までが続いたので期待して来たのだが、期待どおりのようだった。2人して写真を撮りつつ眺める。更に奥に進むと例の如く氷柱がいくつも目に入るようになった。まだ早朝で日が奥までささず、少し暗い雰囲気だった。左手側には毎年大きく発達する氷瀑があるが、今年はやはり過去に見たよりも太く成長しているように見えた。何度か渡渉をしつつ進んで氷の下に入り込む。既に日の当たっているところは例によってガシャガシャ音を立てて氷柱が落ちてきているが、まだ朝も早いし日差しも弱いので、それほど怖さはなかった。氷の下に入ると独特な世界。青い氷がきれいだった。ここでもやはり2人して写真を撮りまくる。これを見に来ているのだ。氷瀑はやはり大きくて、両手で抱えられないくらいの太さになっていた。またその足下は氷がカチカチになっていて、アイゼンがないと歩くのもままならなかった。以前はチェーンスパイクで来たときもあったが、文字通り刃が立たなくて滑り易かったので、今回は軽量だが10本爪のアイゼンで来た。やはりここを安心して歩くには軽アイゼンではなく、本格的なアイゼンが適当だと思う。野太い氷柱を表から裏からよく見て楽しむ。今日は山スキーはお休みだが、1回休みにする価値はあると思った。このあたりは氷の神殿のようだった。一度氷の下から出た後は、更に奥まで進む。少し高く上がれるトレースが付いていたのでそれを使う。高い位置からも氷瀑を見られ満足。降りてきた後は再度氷の下に入ったり出たり。まだ朝早い時間帯なので、人が多過ぎるということもなく、色々楽しむことができた。
ひととおり見物し終えた後は、人があまり来ない、見晴の良いところで休憩とした。座って行動食を食べお茶を飲む。動いているとあまり寒さは感じなかったが、止まってゆっくりしているとやはり寒い。日なたを選んで休んだが、それでもやはり寒かった。気温はやはり氷点下だったのだろう。徐々に人も増えて来たし、十分見ることもできたので、適当なところで帰ることに。戻り始めると朝カーテンのようになっていた氷瀑は、あちこちで少し溶け始めていた。早朝のカチカチの様子も良かったが、溶け始めもまた良くて、やはり止まって写真を撮ってしまう。2人ともきちんとした10本爪アイゼンなので、つるつる滑って危険ということはなかった。カーテンを撮り終えた後は、後ろ髪を引かれる思いの中で渓谷を後にした。また来年来よう。
渓谷を出ると後は圧雪の林道をひたすら歩いてクルマに戻るだけ。長い林道なので退屈する。これから氷瀑見物に行くと思われるハイカー多数とすれ違った。今日は月曜日で平日だが、やはりこの時期の人気スポットである。週末や祝日に訪問することは、自分は考えられない。平日に休みを取ってくるしかないと思う。帰りは下り基調で、しかもところによりアスファルト道路がしっかりガチガチに凍っているので、とにかく滑って尻餅をつかないように歩いた。それでも何度かおっとっと、ということはあった。林道にアイゼンは大袈裟だし、乾燥している路面もあるので、安全のためにはチェーンスパイク程度が適当なように思えた。
駐車場には10:47に到着。駐車場の直前までこれから上山するハイカーとすれ違った。クルマの数はやはり増えていて、駐められるところには全てとめられていたようだった。この時期恒例の雲竜渓谷の氷瀑見物だったが、また来年も寒い日が続くようであれば来てみたい。
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