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Yamareco

記録ID: 401091
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積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

岩手山 鞍掛沢右岸尾根(冬季バリエーション)

2014年01月27日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.8km
登り
1,566m
下り
1,566m

コースタイム

06:50 鞍掛山登山口
08:30 岩鷲の滝 08:50発
13:05 不動平(八合目付近) 13:30発
14:20 岩手山山頂
14:50 不動平(八合目付近) 15:00発
16:55 岩鷲の滝 17:05発
18:05 鞍掛山登山口
天候 雪のち晴れ。上部は強風。
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
相の沢キャンプ場(鞍掛山登山口)の駐車場を利用しました。ここは常時除雪されています。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、鞍掛山登山口から「岩鷲(がんじゅ)の滝」を経て、鞍掛沢(クラカケ沢)の右岸尾根を登り、カルデラの不動平(八合目付近)へ下りた後、岩手山山頂に登り返すルートです。帰りは登って来たルートをそのまま戻りました。

○鞍掛沢右岸尾根ルートは、一般ルートではなく、独自の?(他で記録を見かけない)冬季限定ルートです。ただし、この尾根に至るまでは、鞍掛山の一般コースと「岩鷲の滝」への冬季一般ルート(木々にテープが付けてある)を利用しました。
○雪に関しては、ほとんどの場所が深雪で、森林限界を過ぎてからもクラストしている部分は少なかったです。
○岩手山のお鉢(山頂部)のコース脇には、火口からの熱気によって雪面にできた落とし穴があります。ルートを火口側に外さないほうが無難です。
○登山ポストは鞍掛山登山口にあります。
○最寄りの温泉は、相の沢温泉お山の湯や網張温泉館などです。
鞍掛山登山口。ちょっと雪降り。
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鞍掛山登山口。ちょっと雪降り。
岩手山麓森の道(遊々の森コース)に進みます。一般コースにはしっかりした踏み跡があります。
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岩手山麓森の道(遊々の森コース)に進みます。一般コースにはしっかりした踏み跡があります。
写真左の小高い所が見えたら、一般コースを外れて、「岩鷲の滝」へ向かいます。木々にテープが付けてあり、雪を被った古いトレースもありました。
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写真左の小高い所が見えたら、一般コースを外れて、「岩鷲の滝」へ向かいます。木々にテープが付けてあり、雪を被った古いトレースもありました。
岩鷲の滝。氷瀑ではありませんが、写真真ん中に大きな氷柱(つらら)が見えます。冬場の鞍掛沢に出現します。
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岩鷲の滝。氷瀑ではありませんが、写真真ん中に大きな氷柱(つらら)が見えます。冬場の鞍掛沢に出現します。
周りの風景はこんな感じです。写真の下側中央に小さく岩鷲の滝。
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周りの風景はこんな感じです。写真の下側中央に小さく岩鷲の滝。
鞍掛沢の右岸尾根を進みます。始めはブナ林です。もちろんトレースはありません。

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鞍掛沢の右岸尾根を進みます。始めはブナ林です。もちろんトレースはありません。

ブナの大木。
ダケカンバ林になってきました。
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ダケカンバ林になってきました。
ノウサギが行ったり来たりしていました。私にびっくりしたようです。
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ノウサギが行ったり来たりしていました。私にびっくりしたようです。
うさ子の白く丸いお尻に噛り付きたいです。

今でもマタギは本当にノウサギを食べてしまいます。
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うさ子の白く丸いお尻に噛り付きたいです。

今でもマタギは本当にノウサギを食べてしまいます。
振り返って。写真左は鞍掛沢で、崖には雪庇ができています。
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振り返って。写真左は鞍掛沢で、崖には雪庇ができています。
ダケカンバが矮小化してきました。
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ダケカンバが矮小化してきました。
深雪の急登をラッセルしながら進みます。
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深雪の急登をラッセルしながら進みます。
森林限界に出ました。雪面はクラストしていません。相変わらずラッセルです。
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森林限界に出ました。雪面はクラストしていません。相変わらずラッセルです。
だいぶ登ってきましたが、ここからが長く感じました。
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だいぶ登ってきましたが、ここからが長く感じました。
地形図ではここは荒地となっていますが、岩場とハイマツなどがありました。

雪から露出している高山植物を避けながら進みます。
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地形図ではここは荒地となっていますが、岩場とハイマツなどがありました。

雪から露出している高山植物を避けながら進みます。
振り返ると急斜面。
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振り返ると急斜面。
白いモコモコが見えます。
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白いモコモコが見えます。
振り返るとやっぱり急斜面。
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振り返るとやっぱり急斜面。
樹氷化した巨岩。高さ2、3メートルはあったと思います。
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樹氷化した巨岩。高さ2、3メートルはあったと思います。
立ち並ぶ樹氷。青空に映えます。

こういう発見があるから、冬山は辛くても辞められないです。
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立ち並ぶ樹氷。青空に映えます。

こういう発見があるから、冬山は辛くても辞められないです。
秋田駒ヶ岳方面。奥羽山脈側は曇り空。強風でしたが、終日、岩手山まで雲は来ませんでした。
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秋田駒ヶ岳方面。奥羽山脈側は曇り空。強風でしたが、終日、岩手山まで雲は来ませんでした。
あそこが外輪山の稜線です。
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あそこが外輪山の稜線です。
お鉢(岩手山山頂部)。やっと外輪山の稜線上に着きました。
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お鉢(岩手山山頂部)。やっと外輪山の稜線上に着きました。
真ん中に、八合目避難小屋。
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真ん中に、八合目避難小屋。
早池峰方面は曇っているようです。左に姫神山、右に盛岡市が写っています。
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早池峰方面は曇っているようです。左に姫神山、右に盛岡市が写っています。
外輪山の稜線から降りてきました。
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外輪山の稜線から降りてきました。
不動平。山頂へ向けて登り返します。
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不動平。山頂へ向けて登り返します。
お鉢の上に出ました。右側が岩手山山頂(薬師岳)です。
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お鉢の上に出ました。右側が岩手山山頂(薬師岳)です。
岩手山頂上。
頂上の標識は樹氷になっていました。
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頂上の標識は樹氷になっていました。
中央火口丘の妙高岳。
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中央火口丘の妙高岳。
八幡平方面。
雲上回廊を下山。
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雲上回廊を下山。
屏風尾根。
中央火口丘の御苗代湖と、その後ろに黒倉山。奥羽山脈に繋がっていきます。
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中央火口丘の御苗代湖と、その後ろに黒倉山。奥羽山脈に繋がっていきます。
カルデラの全景。
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カルデラの全景。
鬼ヶ城の稜線。
不動平に戻ります。

この後、外輪山の稜線に登り返しますが、これまたきつい。
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不動平に戻ります。

この後、外輪山の稜線に登り返しますが、これまたきつい。
さようなら岩手山。外輪山の上から。
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さようなら岩手山。外輪山の上から。
夕日を浴びながら下山。
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夕日を浴びながら下山。
最後はナイトハイクになりましたが、問題なく登山終了。

こういう登山を腐したがる人もいるようですが、スタイルや基準の多様性(各人各様)を否定するのは偏狭です。
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最後はナイトハイクになりましたが、問題なく登山終了。

こういう登山を腐したがる人もいるようですが、スタイルや基準の多様性(各人各様)を否定するのは偏狭です。

感想

岩手県は北東北の中でも太平洋側にあって、例年、冬晴れすることも時々あるのですが、この冬は、特に山側では、ほとんど晴れません。岩手山や早池峰山にはいつも雲が掛かっていて、北上盆地から見える時があってもすぐに隠れてしまいます。この日も期待半分でしたが、なんとか都合良く、冬晴れの岩手山に登ることができました。

鞍掛沢の右岸尾根のルートは、より急傾斜な御神坂コース(岩手山の一般コースのうちの一つ)といった雰囲気でした。深雪の急登でのラッセルは、自分にはきつかったです。軟らかい深雪によって、踏ん張れずにずり落ちるという場面もありました。森林限界を越えてからは、雪がクラストして楽になるだろうと予想していたのですが、実際には足が潜る軟雪が続き、雪面を踏み抜くことも数多く、かなり苦労しました。それでも、ノウサギが出てきたり、樹氷化した巨岩が立ち並んでいたり、山頂部から綺麗な風景が望めたりと、嬉しい面もありました。

今年も冬の岩手山を県内外の方々にお伝えできて良かったです。2月には早池峰山での記録を投稿できれば良いのですが、デジイチカメラの不調(たまに写真が真っ黒になる。たぶん、絞り制御の不良)と、膝痛(いわゆるランナー膝)による走り込み不足すなわち体力不足などで、自分でもどうなるか分かりません。

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