乳頭山:ブナ林・モンスター・パウダー滑走の三拍子揃った会心ツアー

2022年02月20日(日) [日帰り]

• GPS: 06:11
• 距離: 8.4km
• 登り: 696m
• 下り: 659m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:25
• 休憩: 1:03
• 合計: 6:28

7:46 大釜温泉
8:16 8:26 孫六温泉
10:36 11:12 田代平山荘
11:50 11:50 乳頭山
12:17 12:20 黒湯分岐
12:44 12:57 田代平山荘
14:03 14:05 孫六温泉
14:20 大釜温泉

天候

・低気圧が通過し冬型になり始めのタイミング、数日前の予報では悪天で入山できるか危ぶまれたが、前日の予報で秋田仙北地区は何とかなりそうで午後は晴れ間も期待できる予報に変化していた。
・前夜からの降雪はスタートの大釜温泉で10cm前後、小雪模様でスタート、気温は高めで林間では風の影響はなかった。林間での新雪は40cm前後、1200mを越えモンスター群、田代平避難小屋に到着時には青空が広がってきた。
・山頂へ向かうと風が強くなり、俄雪や強風、ガスによる視界不良などで、登頂が危ぶまれたが、なんとか登頂、その後は回復と悪化を繰り返した。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

宿泊先の大釜温泉駐車場に駐車し、宿の脇から入山

コース状況／危険箇所等

・大釜温泉脇の孫六温泉入口からスタート、川に沿って孫六温泉まで進むが左側崖からの落雪、雪崩に要注意。
・左側から巻いて西尾根に乗り上げる。標高1150m位まで降雪の下に前日の先行トレースがあったがその後はノートレースでラッセルを強いられた。新雪は深い所で50cmほどであるが板の沈みはそれほどでもなかった。樹林帯では木に付着する大量の雪が綺麗であるが、落雪は要注意、小生は1回落雪が頭を直撃してびっくりした。
・田代平避難小屋から上部は森林限界となり、尾根ルートてシール登高したがシュカブラ、ウィンドパック状態であった。山頂に近づくにつれ強風、視界不良になり難儀した。
・滑走は山頂から少しシール装着、滑走モードで慎重に高度を落とし、風の影響が軽減できる地点から滑走開始した。避難小屋への滑走ルートは途中から尾根を避け雪質の柔らかい沢地形を滑走、下り過ぎないようトラバースしながら避難小屋に帰還した。
・避難小屋から下部はモンスター脇は吹き溜まり、ツリーホールなどで複雑であり慎重に滑走、やがてブナ林の極上パウダーツリーランを堪能できた、

写真

2/20 6:35

朝食も美味しい定宿？しっかり食べます

2/20 7:52

乳頭山ツアーの入山は大釜温泉脇から、冬期休業中の孫六温泉♨️入口です

2/20 8:03

川に沿って進む、左側崖からの落雪・雪崩要注意

2/20 8:11

冬期閉鎖中の孫六温泉

2/20 8:19

左側から巻いて尾根にとりつく

2/20 8:33

尾根に乗り上げると素晴らしいブナ林、滑走が楽しみ

2/20 8:48

小ビーク、風の通り道、大木に大量の雪の付着

2/20 8:50

左側は墨絵の世界、天気はどうなることやら？

2/20 8:55

細尾根を少し下る

2/20 9:16

中斜面から緩斜面のブナ林がしばらく続く

2/20 9:41

1100m付近からシラビソが出てくる

2/20 10:04

再び1200m位までブナ林に、小生の頭を木からの落雪が直撃、ビックリした。危険です、要注意！！

2/20 10:18

台地に上がるとモンスター

2/20 10:19

夏は湿原のようです

2/20 10:21

青空が広がってきた。天気予報は当たっているようだ

2/20 10:27

乳頭山(烏帽子岳)の山頂が見えます。果たして登頂できるか？

2/20 10:33

モンスターで隠れて直前まで見えなかった田代平避難小屋か現れました

2/20 10:34

窓から赤ずきんちゃんが笑顔て迎えてくれました。東北の避難小屋は皆んな立派ですね

2/20 10:35

青空をバックに絵になります

2/20 11:06

行動食休憩の後、記念撮影してスタートです

2/20 11:12

圧巻モンスター群

2/20 11:24

シュカブラ、ウインドパックの尾根ルートをシール登行、天気から悪化、

2/20 11:45

山頂に近づくにつれ、強風、にわか雪、視界不良、地吹雪模様、そう簡単には登頂させてくれません。試練を与えてくれました

2/20 11:52

強烈な風、ほぼホワイトアウトの中トウチャコです。やりました‼️

2/20 11:53

小生も73才の記念に撮影していただいた

2/20 11:57

ホワイトアウトの直後、視界が広がってきました

2/20 12:13

とりあえず風の影響が少ないところまでシール装着・滑走モードで高度を下げ、滑走準備

2/20 12:21

ウィンドパック状態ですが板をしっかり踏み付けターン可能

2/20 12:22

お楽しみの大斜面滑走です

気合いを入れてパックスノーにテレマークターンをする小生

モンスターの間を縫ってテレターンする小生、最高の気分です

2/20 12:25

アップで

2/20 12:27

これからこの沢地形に滑り込みます

2/20 12:28

まだ少しパックスノーですが下部になるほどターンし易くなります。マイシュプールにニンマリ

2/20 12:28

TAさんが続きます

2/20 12:29

瀧○さんも続きます

2/20 12:29

CLのSA君、カッチョいいテレマークターンに、「やばい、スンバラシイ」

2/20 12:35

尾根の下の急斜面をトラバースして避難小屋に向かいます

2/20 12:43

避難小屋の近くに戻って来ました。グレイトなモンスタービュー

2/20 13:04

登頂した乳頭山山頂が遥か彼方に見えます。

最高の気分です

2/20 13:08

さあモンスターの台地とお別れです。秋田駒ケ岳、田沢湖が見えます

2/20 13:11

モンスターの間を縫って滑走

2/20 13:25

ブナ林は極上パウダー滑走に酔いしれました

2/20 13:31

マイシュプールにニンマリ

2/20 13:32

面白い雪のオブジェ

2/20 13:34

青空の下、ブナ林ツリーランは楽しい

2/20 14:13

正に会心のBCツアーと言っても過言でない一日でした。余韻に浸りながら川に沿った落雪注意エリアを通過します。日帰り入浴客にも大人気の大釜温泉♨️の素晴らしい内湯と露天風呂でゆっくり汗を流し帰葉しました。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

teledaisuki

・最近数年間、通い続けている東北遠征山スキー、秋田駒ケ岳は3回目、乳頭山は2回目の挑戦でした。
・昨年までは天気に恵まれず満足感に欠けるツアーの繰り返しでしたが、今回の乳頭山は想定外の好条件となり、変化のある天気・ルートにブナ林・モンスター・パウダー滑走の三拍子揃った会心のBCツアーを経験することができました。
・モンスターの絶景ツアーエリアはいくつか経験しているが、乳頭山は入山口から全行程をシール登高せねばならず、この日の入山者はわがPのみであり、静かで贅沢なツアーは、これまでに経験したことがなく、達成感は半端なかった。体力的には標高差が700mほどで高齢者にとっても適度なため、今後もわが会の新たな山スキー愛好家とも同行したいと感じた。