振り子沢源頭からお釜を経て熊野岳と刈田岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 410m
- 下り
- 407m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 7:30
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
お釜の上、熊野岳稜線まで道なし。五色岳東壁の岸壁から落石の危険あり。足場悪し。 |
その他周辺情報 | 遠刈田温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
大黒天は刈田岳までハイクする人々でいつものようににぎわっている。それをしり目に我々は直下の濁川へとガレ場を下る。水流を渡渉し、左岸に上がって、上流方向へ崖っぷちのハイマツ藪に突入する。真下、百メートルくらいのところを濁川が流れ、自分たちはそこにせり出すように藪の合間を進む。驚くべきは古いナタメが入っていることだ。やがてちょっとしたピークに達してほっとする。正面には五色岳へと続く真っ黒な稜線、その向こうに刈田岳のまだ雪化粧した白い山肌、そして濁川を隔てた稜線にはメインルートを行く人々が一望のもとだ。ここで早い昼飯をとって、出発とする。わずかに下ると小鞍部にでた。ここからは容易に濁川に出られそうだ。以後の山行では、濁川をさかのぼって窪をこの鞍部に上がることにした。
この鞍部から五色岳の東壁に沿って岸壁下の足場の悪い斜面をトラバースしていく。岸壁からはいつ落石があってもおかしくない。やがて眼前に矮性の針葉樹の生えたコブが見えてくる。ここは岩場のテラスとなって、眼下には不帰の滝、そして仙台平野まで見通せる素晴らしい景色が広がるところだ。周りはイワカガミやガンコウランなど様々な花に囲まれている。そして進行方向正面にはロバの耳の特徴的なピークが聳えている。五色岳から伸びる岩稜の下をトラバースして振り子沢源頭部の連瀑帯に出ると、ここから東の見晴らしもまたよい。この辺りはチングルマが群落を作っている。五色岳ドームへの古い登攀ルートの基部でもある。ここから連瀑帯を抜けると、一気に牧歌的な源頭となり、最高の気分で鞍部に出ると、そこはお釜の東端の平原。泉が湧き、花が咲き誇る楽園である。この東側には急峻なガレがこの楽園へと落ちきている。馬の背から眺めるとこのガレは熊野岳の岩稜から一気にお釜に至る大岩壁に見え、到底と歩ける場所には思えないが、実は古いルートなのである。以前、ロバの耳から熊野岳方向にやってきたとき、このガレ上の鞍部に「お釜→」という古い道標が立っていて、こんなところを??と思ったのだった。キツネにつままれた思いでこのガレを下ってみると、ちゃんとお釜に出ることができた。最上部は熊野岳側の岸壁下をトラバース、それ以外は一貫してガレの窪みの西側に寄って進むことだ。足元は非常に悪く、落石の危険もある。今日はここを登って件の道標の立つ鞍部に至り、そこから熊野岳山頂を踏んで馬の背を刈田岳に向かう。観光スポットと化した刈田岳から、朝眺めていたメインルートを下って、大黒天へと帰還した。なお、大黒天から振り子沢源頭までの区間は様々な意味で危険を伴うため、マップには記載していません。振り子沢は、駒草平から入山して、振り子滝を巻き、遡上することができ、こちらは沢登りコースとして人気のルートです。
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