トヨタ白川郷自然学校の前まではきれいに除雪されており,野谷庄司山や三方岩岳への登山に使われる駐車スペースに駐車。あまりにも積雪が多すぎて風景が見慣れないものになっており,最初,ここでよかったかな?と戸惑ったが,よく見ると登山ポストがあり(カマクラ状の雪洞の奥に鎮座していた),ようやくいつもの駐車スペースだと確信できた。
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トヨタ白川郷自然学校の前まではきれいに除雪されており,野谷庄司山や三方岩岳への登山に使われる駐車スペースに駐車。あまりにも積雪が多すぎて風景が見慣れないものになっており,最初,ここでよかったかな?と戸惑ったが,よく見ると登山ポストがあり(カマクラ状の雪洞の奥に鎮座していた),ようやくいつもの駐車スペースだと確信できた。
空が次第に白んでいく中,道路脇の3m近くある雪の壁を苦労して乗り越えて雪面に立ち,馬狩谷沿いの林道にスキーを進めていく。
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空が次第に白んでいく中,道路脇の3m近くある雪の壁を苦労して乗り越えて雪面に立ち,馬狩谷沿いの林道にスキーを進めていく。
林道はところどころ雪崩の片斜面になっているが,それほど危ない場面はなく進んでいける。
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林道はところどころ雪崩の片斜面になっているが,それほど危ない場面はなく進んでいける。
行く手にこれから取りつく加須良川右岸尾根の一部が見えてきた。
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行く手にこれから取りつく加須良川右岸尾根の一部が見えてきた。
馬狩谷沿いの林道が横谷に回り込んだところにある橋(地図に記載あり)を渡る。
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馬狩谷沿いの林道が横谷に回り込んだところにある橋(地図に記載あり)を渡る。
2万5千図では,この橋の箇所で林道が途切れるように書いてあるが,実際には横谷沿いの左岸側に地図にない林道が続いているようだ。
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2万5千図では,この橋の箇所で林道が途切れるように書いてあるが,実際には横谷沿いの左岸側に地図にない林道が続いているようだ。
橋の箇所から直接斜面に取りついて登っていく。かなりの急斜面の斜登行が続き,息が上がる。
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橋の箇所から直接斜面に取りついて登っていく。かなりの急斜面の斜登行が続き,息が上がる。
初めは植林やいかにも伐採が入ったという風情の細い灌木が続いたが,そのうち気持ちの良いブナの斜面となった。
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初めは植林やいかにも伐採が入ったという風情の細い灌木が続いたが,そのうち気持ちの良いブナの斜面となった。
ようやく傾斜が緩んで,加須良川右岸尾根の台地に到達した。なかなかいい感じのブナの森だ。
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ようやく傾斜が緩んで,加須良川右岸尾根の台地に到達した。なかなかいい感じのブナの森だ。
まずは稜線を北上して,△1278.8m(二等・加須良)を目指す。この辺は伐採が入ったのだろうか,細い木が多い。
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まずは稜線を北上して,△1278.8m(二等・加須良)を目指す。この辺は伐採が入ったのだろうか,細い木が多い。
しかしそのうちに再び気持ちの良い樹林の尾根に。
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しかしそのうちに再び気持ちの良い樹林の尾根に。
△1278.8m(二等・加須良)付近の台地に乗った。
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△1278.8m(二等・加須良)付近の台地に乗った。
△1278.8m(二等・加須良)の付近に到着。気持ちの良い雪の台地が広がり,樹林に囲まれた静かな山頂だった。
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△1278.8m(二等・加須良)の付近に到着。気持ちの良い雪の台地が広がり,樹林に囲まれた静かな山頂だった。
遠くに三方岩岳や野谷庄司山の姿。
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遠くに三方岩岳や野谷庄司山の姿。
そして大笠山から奈良岳,見越山にかけての真白き展望。
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そして大笠山から奈良岳,見越山にかけての真白き展望。
大笠山のアップ。
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大笠山のアップ。
さて,こんどは加須良川右岸尾根を南下。△1441.3m(三等・二重滝)を目指す。
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さて,こんどは加須良川右岸尾根を南下。△1441.3m(三等・二重滝)を目指す。
穏やかで気持ちの良い森の散歩が続く。
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穏やかで気持ちの良い森の散歩が続く。
右手には終始,仙人窟岳・笈ヶ岳・大笠山の展望が。昨年歩いた稜線だ。懐かしい。
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右手には終始,仙人窟岳・笈ヶ岳・大笠山の展望が。昨年歩いた稜線だ。懐かしい。
笈ヶ岳のアップ。
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笈ヶ岳のアップ。
しかし,この頃になると,強い日差しで新雪が泥濘のように腐って,スキーにまとわりついて足が重くなってきた。スキーにくっついた湿雪の雪団子を見るにつけても,春が近づいて来ているのを感じさせられる。
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しかし,この頃になると,強い日差しで新雪が泥濘のように腐って,スキーにまとわりついて足が重くなってきた。スキーにくっついた湿雪の雪団子を見るにつけても,春が近づいて来ているのを感じさせられる。
行く手の稜線を眺める。P1213mからP1147mの区間は,樹林が少なく,比較的すっきりした雪尾根になっている。
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行く手の稜線を眺める。P1213mからP1147mの区間は,樹林が少なく,比較的すっきりした雪尾根になっている。
美しい雪尾根を進む。
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美しい雪尾根を進む。
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細かいアップダウンが多い。無雪期は岩がちな細尾根になっているかもしれない。
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細かいアップダウンが多い。無雪期は岩がちな細尾根になっているかもしれない。
行く手に見える樹林のピークが,目指す△1441.3m(三等・二重滝)。
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行く手に見える樹林のピークが,目指す△1441.3m(三等・二重滝)。
P1147からの急斜面をシールを付けたまま滑り降りて。
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P1147からの急斜面をシールを付けたまま滑り降りて。
蓮如峠に到着(地図上で「蓮如岩」の記載がある鞍部)。蓮如峠は,現在は廃村になっている加須良集落と白川郷をかつて結んでいた峠で,蓮如上人も越えたという伝説がある。こんな奥深いところに古道が通っていたなんてなぁ,と一度来てみたかった峠だ。当然のことながら蓮如上人が腰かけたと言われる蓮如岩は深く積雪に埋もれ,往時の峠の姿を偲ぶよすがはなかった。
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蓮如峠に到着(地図上で「蓮如岩」の記載がある鞍部)。蓮如峠は,現在は廃村になっている加須良集落と白川郷をかつて結んでいた峠で,蓮如上人も越えたという伝説がある。こんな奥深いところに古道が通っていたなんてなぁ,と一度来てみたかった峠だ。当然のことながら蓮如上人が腰かけたと言われる蓮如岩は深く積雪に埋もれ,往時の峠の姿を偲ぶよすがはなかった。
加須良側の斜面。確かに登りやすそうな地形だ。
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加須良側の斜面。確かに登りやすそうな地形だ。
さて,峠から△1441.3m(三等・二重滝)に向けて斜面を登っていく。この斜面が結構急で,なかなか骨が折れる。
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さて,峠から△1441.3m(三等・二重滝)に向けて斜面を登っていく。この斜面が結構急で,なかなか骨が折れる。
立派なブナの木が多く,大きな木に出会う度に立ち止まって休みながら登っていく。
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立派なブナの木が多く,大きな木に出会う度に立ち止まって休みながら登っていく。
登りながら振り返ると,眼下に桂湖が見える。ダム湖の湖面の半分以上が凍結しているようだ。
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登りながら振り返ると,眼下に桂湖が見える。ダム湖の湖面の半分以上が凍結しているようだ。
やっと傾斜が緩み,△1204.1(四等・入谷)の付近に到着。美しいたおやかな雪のスロープが広がっている。
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やっと傾斜が緩み,△1204.1(四等・入谷)の付近に到着。美しいたおやかな雪のスロープが広がっている。
この辺りは立派なブナの木が多く,目移りがするほど。
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この辺りは立派なブナの木が多く,目移りがするほど。
このブナも立派だ。
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このブナも立派だ。
△1441.3m(三等・二重滝)に向けてブナの立ち並ぶ斜面を登っていく。
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△1441.3m(三等・二重滝)に向けてブナの立ち並ぶ斜面を登っていく。
△1441.3m(三等・二重滝)の手前の台地は,美しい雪原となっており,思わずうわーと声を上げてしまった。
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△1441.3m(三等・二重滝)の手前の台地は,美しい雪原となっており,思わずうわーと声を上げてしまった。
美しい雪原。足跡はウサギさんです。
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美しい雪原。足跡はウサギさんです。
振り返れば,仙人窟岳,笈ヶ岳,大笠山の美しい展望。手前の尾根は,昨年辿った仙人窟岳の北東尾根だ。
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振り返れば,仙人窟岳,笈ヶ岳,大笠山の美しい展望。手前の尾根は,昨年辿った仙人窟岳の北東尾根だ。
遙かなる笈ヶ岳。
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遙かなる笈ヶ岳。
あちらは人形山と三ヶ辻山。
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あちらは人形山と三ヶ辻山。
真っ白な雪原にトレースを伸ばしていく。
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真っ白な雪原にトレースを伸ばしていく。
大雪後の強い日差しにまばゆく輝く雪面。(スキーは団子になって大変だが…)
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大雪後の強い日差しにまばゆく輝く雪面。(スキーは団子になって大変だが…)
△1441.3m(三等・二重滝)の付近は本当にブナの森が美しく,かなりの大木も見受けられ,昔,近くを峠道が通っていたとは信じられないくらいだ。
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△1441.3m(三等・二重滝)の付近は本当にブナの森が美しく,かなりの大木も見受けられ,昔,近くを峠道が通っていたとは信じられないくらいだ。
美しい森の散歩。
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美しい森の散歩。
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いいところだなぁ
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いいところだなぁ
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△1441.3m(三等・二重滝)へ,最後の登り。
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△1441.3m(三等・二重滝)へ,最後の登り。
立派なブナが続々。
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立派なブナが続々。
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ブナのプロムナード。
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ブナのプロムナード。
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△1441.3m(三等・二重滝)に到着。意外に眺めの良いピークでした。背景は人形山と三ヶ辻山。日差しが暖かくて心地よく,雪面に置いたスキーに腰かけて休むうちに,ちょっとの間,居眠りしてしまった。
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△1441.3m(三等・二重滝)に到着。意外に眺めの良いピークでした。背景は人形山と三ヶ辻山。日差しが暖かくて心地よく,雪面に置いたスキーに腰かけて休むうちに,ちょっとの間,居眠りしてしまった。
行く手には三方岩岳。時間があれば三方岩岳まで歩いてもよかったが,今日はここまでにしておきましょう。
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行く手には三方岩岳。時間があれば三方岩岳まで歩いてもよかったが,今日はここまでにしておきましょう。
△1441.3m(三等・二重滝)のピークから東側の台地に降りる。このあたりも,大きなブナが立ち並び気持ちの良い空間でした。
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△1441.3m(三等・二重滝)のピークから東側の台地に降りる。このあたりも,大きなブナが立ち並び気持ちの良い空間でした。
三等・二重滝,本当によいところだった。
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三等・二重滝,本当によいところだった。
さてさて,下山にかかりましょう。シールを剥がして,△1441.3m(三等・二重滝)の北東側の広い枝谷にドロップ。
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さてさて,下山にかかりましょう。シールを剥がして,△1441.3m(三等・二重滝)の北東側の広い枝谷にドロップ。
谷の中は雪がそれほど腐っておらず,楽しいスキーができた。
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谷の中は雪がそれほど腐っておらず,楽しいスキーができた。
広くて気持ちの良い斜面が広がる谷を,横谷に向けて滑り降りていく。
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広くて気持ちの良い斜面が広がる谷を,横谷に向けて滑り降りていく。
横谷に降りてからは,横谷が東から北に折れ曲がる辺りの右岸側にある林道を目指すが,行きに見たとおり,横谷沿いに地図にない林道が続いており,△1441.3m(三等・二重滝)から東に流下する枝谷の出合付近には橋(写真)まであって,渡渉せずに済んだ。
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横谷に降りてからは,横谷が東から北に折れ曲がる辺りの右岸側にある林道を目指すが,行きに見たとおり,横谷沿いに地図にない林道が続いており,△1441.3m(三等・二重滝)から東に流下する枝谷の出合付近には橋(写真)まであって,渡渉せずに済んだ。
林道を忠実に歩くと遠回りになるので,横谷の枝谷をそのまま詰めて白山ホワイトロードに到着。分厚い積雪に埋もれたホワイトロードをスキーで滑り降りていく。
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林道を忠実に歩くと遠回りになるので,横谷の枝谷をそのまま詰めて白山ホワイトロードに到着。分厚い積雪に埋もれたホワイトロードをスキーで滑り降りていく。
雪に深く埋もれたホワイトロードの馬狩ゲートに到着し,ほどなく駐車地に戻った。
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雪に深く埋もれたホワイトロードの馬狩ゲートに到着し,ほどなく駐車地に戻った。
「体力は十分なのだが、時間が・・・」と嘆かれるだけあって、いつももの凄い周回に唖然としています。
3等二重滝は憧れの地です。
蓮如峠頂上からの薮は疎に見えて、いつか訪ねてみたいと思いつつ、気が付いたらもう登れなくなっていました。
夢にまで見たあの小丘うねる台地は、今回、hillwandererさんの画像で目の当たりにしましたが、無雪期もさぞかし、と思いを新たにしました。
ありがとうございました。
こんばんは! コメントありがとうございます。三等・二重滝,大変良いところでした。
「蓮如峠からの薮は疎に見えて…」というお言葉に,私もムクムクと無雪期に登りたくなってしまいました。薮の薄いブナの森くらい,歩いていて嬉しくなる場所はありませんよね。あの穏やかな台地は,新緑や黄葉の時期に歩いたらきっと綺麗だと思います。今度,加須良川か横谷と組み合わせて登ってみたいです。
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