【千頭森林鉄道〜寸又川本流〜大根沢〜左岸林道】

2022年03月05日(土) 〜 2022年03月06日(日)

• GPS: 21:43
• 距離: 51.9km
• 登り: 3,066m
• 下り: 3,047m

コースタイム

1日目

• 山行: 12:55
• 休憩: 0:02
• 合計: 12:57

4:18 寸又峡温泉バス停
4:22 4:22 沢口山(猿並平コース・如意輪観音堂)登山口
4:24 4:24 寸又峡温泉
4:31 4:32 飛竜橋
4:35 4:35 尾崎坂展望台
5:20 5:20 千頭ダム
6:37 6:38 寸又橋
17:15 小根沢小屋

2日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 0:16
• 合計: 7:38

8:51 小根沢小屋
9:48 9:52 小根沢橋
10:37 10:37 大樺沢登山口
12:34 12:36 大樽沢登山口
14:48 14:49 お立台
15:22 15:22 千頭ダム
16:01 16:02 尾崎坂展望台
16:04 16:05 飛竜橋
16:15 16:15 寸又峡温泉
16:20 16:20 沢口山(猿並平コース・如意輪観音堂)登山口
16:21 16:28 寸又峡温泉バス停
16:29 ゴール地点

天候

・1日目→晴れのち雨
・2日目→晴れのち雪

アクセス

利用交通機関：

自転車

・寸又峡から自転車で千頭ダムへ

コース状況／危険箇所等

◎千頭森林鉄道路盤
下山後に改めて見た『山さ行がねが』当時とほぼ変わっていないようです。ですが、鉄橋の板や枕木は確実に劣化して脆くなっていると思います。

◎左岸林道
今回歩いたのは小根沢〜お立ち台の区間ですが、季節的な条件を除いても相変わらず悪い。
崩壊地慣れもありますが、ワンミスで遭難なので単独行は極力避けた方が賢明です。
大崩壊地ですが、ここは2つの崩壊地が連続してあります。
今回は凍っていた事もあり大崩壊地よりも、もう一つの崩壊地（大樽沢側）の方が危なく感じました。無雪期でも硬い時は危ないでしょう。
どちらにしても一般登山者向きではないのでご注意ください。

写真

3/5 4:23

ひさしぶりの寸又峡からスタート！

3/5 5:27

1時間で千頭ダムに到着。

3/5 6:09

日向林道、最初の崩壊地。
新たにトラロープが設置されていた。

3/5 6:37

千頭橋。

3/5 6:45

千頭橋から少し進んで寸又川へ。

3/5 6:48

林道から見える水量計。まだ稼働してるのか？

3/5 7:02

林鉄をひたすら進み何度か鉄橋渡り。私が1番ビビりだった。。。

3/5 7:14

このような崩壊地も何ヵ所かありました。

3/5 7:18

樽沢出合付近の小屋。
林鉄時代の駅でしょうね。

3/5 7:21

樽沢出合。

3/5 7:24

まだまだ続く鉄橋渡り笑笑

木が邪魔！

3/5 8:02

これは渡れないので河原へ降ります。

3/5 8:04

下りるのも一苦労。

3/5 8:49

右岸から落ちる見事な滝。

3/5 9:18

再び林鉄に戻って恐怖の鉄橋渡り。これはチビった。

3/5 9:24

トラバースして川に降りた方が安全ですね？

3/5 9:27

ここから釣りを始める。
生まれて初めて上流から氷が次々と流れる川を見た。

3/5 9:57

上に鉄橋。こんな高さから落ちたくないな。

3/5 10:34

再び林鉄に戻ってレールのみの鉄橋。
ここに来るまで痺れるトラバースがあったので戻るのも怖いからロープを出して強引に突破！
13クライマー様々です。

3/5 11:01

小根沢出合にある廃宿舎。

3/5 11:03

小根沢出合付近の鉄橋。
ここは以前も歩いた事のある橋だ。

高度感がハンパない！

3/5 11:05

下には小根沢のゴルジュ。

3/5 11:06

たっちゃんはビビる事なく通過。

3/5 12:01

1度河原に降りてそれぞれ釣り上がって行く事にしたけど、直ぐに通らず（ゴルジュ）で再び林鉄へ。この辺りは1人でした。

3/5 12:09

中は氷柱が凄いことに、、、でも完全に凍って水っ気が無いからか不思議と滑らない。

3/5 12:54

今年初のイワナ君は25cmくらい。
美味しくいただきした！

3/5 13:34

大根沢出合にある林鉄鉄橋。
ここから本流を釣り上がった所で引き返しました。

3/5 14:32

大根沢出合付近の氷瀑。

3/5 15:21

小根沢に向けて林鉄路盤帰る途中の崩壊地。痺れたぜ！

3/5 16:40

小根沢出合から左岸林道へ。この尾根、藪は無いけど急なんだよな。

3/5 16:42

重荷でヒーヒー言いながら左岸林道に出ました。

3/5 17:01

左岸林道スタンダード。

3/5 17:13

おひさしぶりの小根沢宿舎。

3/5 18:35

ここからは助宗食堂の独壇場！

3/5 18:40

今年の為に入手した中華鍋の破壊力がヤバすぎる！

3/5 18:42

釣った岩魚は天ぷらに。

3/5 18:52

ジャガイモの素揚げ。最高！

3/5 18:56

イワナの天ぷらは南蛮漬けに。
美味すぎる！

3/5 19:19

何と！私の大好物の青椒肉絲！

3/5 19:23

お米も炊けたので青椒肉絲丼。

3/5 19:29

お次はレバニラ。
兄弟の息がピッタリで見ていても楽しめる。

3/5 19:30

ランナーに不足がちな鉄分たっぷりのレバニラ炒め。

3/6 7:29

更にカニ玉あんかけ。

3/6 8:49

宿舎は誰かが裏口を閉め忘れたので鹿が入って荒らされ、その鹿が廊下で死んで内臓を中途半端に食われた状態で横たわっていた。
食ったのは狸だと思いますが、その糞も散乱して匂いもキツかった。
お願いだから現存する大切な宿舎が荒れるような事をしないでほしい。

昨日の疲れで7時まで寝てしまった！
今日は釣りを止めて左岸林道で帰る事に。
結果的にこの選択が大正解！

3/6 9:46

前に小根沢橋。
この辺りで少し釣りをしたけど全然ダメでした。

3/6 9:52

どんな大雨が降ったら橋の上にこれだけの大岩や土砂が堆積するのか、、、

左岸林道スタンダード。

3/6 9:55

沢地形はほとんどデブリが流出。

3/6 10:23

対岸には不動岳。

3/6 11:34

ここは土が凍りついて通過不可。
仕方ないので大高巻き。

3/6 12:35

やっと大樽沢まで来ました。

まだまだ続くトラバース。

3/6 12:51

普段は面倒なのでチェーンスパイクを殆どの使用しませんが、今回はチェーンスパイク無しでは帰れなかった。

ここも土が凍っているので空荷でルート工作。

3/6 14:10

大崩壊地大を高巻き。

林道に復帰した地点から。トラロープは切れてるみたい。

3/6 14:26

林道復帰地点も悪くなっていたのでロープを出して下降。

3/6 14:46

お立ち台。
今日の左岸林道は過去最悪だっただけに、無事でここに戻って来られた事に充実感を感じた。

3/6 15:15

千頭ダム。
チャリ区間も疲れてたからゆっくりサイクリング。

3/6 16:18

小根沢宿舎から7時間半掛かって寸又峡に戻った時にちょうど強い雪が降ってきた。
早朝、釣りに行っていたら夜間の左岸林道になっていただろう。考えただけでゾッとする。

撮影機器：

iPhone 12 mini 128GB au Apple

感想

kaikairei

いよいよ渓流釣り解禁！
最初の週末はシェフ兄弟と一緒に寸又川本流へ行ってきました！

・1日目
MTBで寸又峡を4時過ぎにスタートして千頭ダムへ。今年は雪が多かったせいか落石が多いですね。それでも毎年補修してくださりありがとうございます。

千頭ダム→日向林道→寸又橋へ。
今日の荷重は水抜き19.5kgとまぁまぁ。背負って歩く分には良いけど、日向林道最初の崩壊地ではやはり重荷の身体の不自由さを感じました。
今回は体幹・バランス・歩荷とハイレベルな2人と一緒なので心強い。

寸又橋→小根沢→大根沢
寸又橋を越えてすぐ吊り橋へと下りて、林鉄軌道跡を歩く。林鉄には特に興味無かったので今まで歩いた事はありませんでした。
水位観測所を過ぎ何度もビビりなから鉄橋を越えると大樽沢宿舎、そして小根沢宿舎。
以前「山さ行がねが」で見た事のある風景を実際に歩いてみると道幅は狭いものの、思っていたよりも道は良く（当然普通の登山道よりは悪い）切れてる場所も河原に降りられるので精神的な圧迫感は少なかったです。
小根沢出合からは自分も釣り上がって淵で大きめ、大根沢でそこそこのサイズのイワナを釣り、大根沢出合付近で時間切れ。
林鉄路盤で小根沢出合まで戻って左岸林道への接続尾根を登って小根沢宿舎へ。
途中1ヵ所、大きく崩れ悪い崩壊地があり緊張しましたが無事通過して宿舎へ。
いつも使っている1番上の宿舎へ入ると、薄暗くて最初はよく分からなかったがライトをつけると衝撃の光景が、、、鹿が中途半端に食い荒らされた状態で死んでいた。
これはダメだ！と諦めて下の宿舎へ移動しようかと思ったけど、部屋はかろうじて無傷だったので掃除、死体を外に出してここで泊まる事にした。
1日歩いてお腹はぺこぺこ。
お楽しみのシェフの料理は今シーズンから北京鍋が加わり絶品中華料理を提供してくれる事になりました！笑笑
もうねー、次から次へと出てくる料理が美味すぎて感動しっぱなし！
綺麗に掃除してくれたタッちゃん、更に破壊力を増した料理を作ってくれたシェフには感謝しかありません！

・2日目
4時に起きて大根沢源流の方へ釣りに行こうか？
なんて言っていたのに爆睡して起きたら7時、、、これはもう帰るしかないね。
朝食も美味しい料理をシェフが作ってくれお腹を満たして左岸林道→お立ち台→千頭ダムへとスタート。
昨晩降った雨が凍ってガレ場がガチガチになってるのでは、、、という悪い予感は的中！
ガチガチ＋テカテカに凍っている斜面も何ヵ所かあってチェーンスパイクとストックでカッティング。1人でも滑ったら全てが終わるので慎重に。
無雪期は柔らかく何でもない（自分的に）押し出しも悪場と化し、大高巻きを覚悟していた大崩壊地以外に樽沢手前でも大高巻きを強いられた。
北斜面には膝程度のモナカ雪も残っていて思っていたよりも大幅に時間が掛かっている。
大崩壊地の大高巻きは何度か通っているはずなのに、鬼のような斜面を重荷＋雪で強烈にキツかった。
最後はロープを使って林道に降り、3人で無事に安全地帯に戻って来た時の安堵感は格別でした。
今まで何度も歩いている左岸林道でしたが、今回が1番大変でした。新たな押し出し、崩落もいつ増えてもおかしくないので（実際に記憶に無い斜面がありました）昨年の記録等は目安程度にした方が良いでしょう。

ここからは一般登山道で下山。自転車で寸又峡温泉に戻って（タッちゃんはパンクしたけど）スリリングだった山行は終了です。
仮に早起きして大根沢へ釣りに行ってたらヘッデンで左岸林道を歩く羽目になっていた事でしょう。考えただけでゾッとします。

気温、水温が低過ぎてお魚さん達は全然釣れなかった事は残念でテンションだだ下がりだったけど、2人のおかげで美味しい料理を食べられたし危険な場所を安心して歩く事が出来ました。
もう少し暖かくなったら刺激的＋爆釣山行よろしくお願いします！

コメント

area

おつかれ様でした♪
小屋の閉め忘れは本当に最悪だけど、どうにか泊まれたのならよかったですね
けど小屋の寿命は猛烈に短くなってしまったと思うと残念です
氷の崩壊地トラバースは命懸けでしたね…
また話を聞かせてください☆

kaikairei

areaさん、おはようございます♪
とりあえずタッちゃんが鹿を外に出して綺麗に掃除してくれたので本当に助かりました！
とりあえず今週末よろしくお願いします。どこ行きましょうね？笑笑

sunatomo

す、すごい・・・！！
崩落地のレベルが異次元ですね、こりゃぁ自分には無理です・・・
でもお料理にはあやかりたい・・・ジュルリ

kaikairei

sunatomoさん、どーもです♪
この辺りの廃林道はアトラクション多数で退屈しません笑笑
でも、青薙崩れに比べたら圧迫感は無いと思いますよ。
もうねー山で食べれるレベルの食事では無いので美味しさと感動で言葉を失ってしまいました。
今年は雷鳥さん誘って藪山焼肉パーティーやりたいですね！

floatcloud

寸又川って、素敵な所ですね！
そこをこんな冒険をして行くのだから、堪らないですよね。
読む分にはめちゃ面白いですから、
どんどんやってくださいね。
あ〜面白かった！

kaikairei

floatcloudさん、はじめまして。
ブログ拝見しましたが、随分昔からマニアックな山行をしていたんですね。素晴らしいですね！
寸又山域は林業で栄えた場所でしたが、現在は林道・吊橋など荒廃が激しく冒険要素が強い山域になりました。
未踏の尾根歩きと釣行ばかりですが楽しんで頂けたのなら幸いです。