備南アルプス縦走


- GPS
- 02:07
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 758m
- 下り
- 768m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
下山後は黒崎公園より金光駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にないが、それなりにアプダウンを繰り返す |
写真
感想
この日は広い範囲で好天の予報ではあるが、岡山への出張の仕事があるので、その前に少し山を歩くことにする。岡山の西部、寄島から沙美にかけての海岸に沿って続く山並みは沙美アルプスとも備南アルプスとも呼ばれるところだ。以前に西部の寄島エリア、頭部の沙美エリアを2回に分けて歩いたのだが、ここを通して縦走することを考える。
最近は連日、春霞がきついが、この日も例外ではない。岡山駅でコインロッカーに荷物を預け、山陽本線で西に向かうと市街の北に大きな山容を広げる岡山市最高峰の金山のシルエットはすぐにも春霞の中へと消えてゆく。
クラボウの大きな工場の前でタクシーを降りると、工場の北側から裏手にある登山口に向かう。
登山道に入り、竜王山への登りに差し掛かるとすぐにも汗が出る。フリースを荷物と共に預けてこなかったのは失敗であった。この日はまずは不要だろう。
寄島竜王山に到着すると寄島の港の展望が眼下に広がる。その向こうに沖合に浮かぶ笠岡諸島はどの島もぼんやりとして辛うじて視認出来る程度だ。山頂から東にはこれから辿る佐方竜王山にかけての山並みが続いている。
このあたりには竜王山と呼称される山が数多くあり、すぐ西側の浜中にある毛野無羅山の西側、標高点のないca130mの小さなピークも竜王山と呼ばれるらしい。岡山は晴れの国とも呼ばれるが、雨が滅多に降らないので、雨乞いの願いを込めて竜王山が各地に存在することは自然の成り行きだろう。
ところで、この備南アルプスは高いところでも標高は300mにも満たない超低山ではあるが、小刻みにアップダウンを繰り返す。尾根にはいくつか大きいな岩が現れ、その都度、南側の好展望が広がる。好展望の送電線鉄塔に至ると、前を歩かれる一人の男性がおられた。
安倉峠を過ぎる、シダ類が繁茂する見晴らしの良い尾根を登ってゆく。上から一人の男性が降りてこられる。ご挨拶すると「暑いですね〜」と仰る。日差しを遮るものがないので、快適に登山が出来る季節も限られるだろう。
送電線鉄塔に上がると明瞭な送電線巡視路が続いているので、次の鉄塔のたつ北側のピークに向かいかける。吊尾根の上からは好展望が広がるが、東側へと続いてゆく尾根が視界に入り、縦走路を外れたことに気がつく。
先ほどの送電線鉄塔に戻り、尾根を進むとすぐにも軽部山の山頂に到着する。尾根は丈の低い潅木帯となり、好展望を眺めながら尾根を進むが、海が霞んで見えないのが残念だ。春霞がなければ瀬戸内の展望が綺麗なところだろう。
低木の樹林に入り、小さな鞍部に到達すると浦峠との道標がある。峠では小さな可愛らしいお地蔵様の石仏ににっこりと微笑んでおられた。今は通る人もいないのだろうが、尾根の両側には峠越えの古道が続いている。
県道に着地すると少し南に進んだところに備南アルプスの標識があり、登山口がある。しばらくは鬱蒼とした北側斜面をトラバースしながら進む。送電線鉄塔にたどり着くと展望が広がるが、再び北側斜面のトラバース道が続く。右手に分岐する道が現れたのでGPSで確認すると、左方竜王山への分岐を通り過ぎてしまっていることに気がつく。
前回ここを縦走した時も左方アルプスの分岐を通り過ぎて、ここから右手に分岐する送電線巡視路を辿ってピークに戻ったことを思い出す。今日は諦めて先に進むことにする。すぐに左手に竜王宮の展望台への案内標が現れるので、寄り道することにする。
竜王宮は広々とした山頂広場となっており、南東の方角には沙美の集落が見える。展望台の手前には青いブルーシートで囲われた小さな簡易トイレがあった。
樹林帯へ入ると今度は前方から女性のソロ・ハイカーとすれ違う。この備南アルプスは意外と歩いておられる人が多いようだ。登山道は随所にイノシシが掘り起こした跡がある。
送電線鉄塔のたつピークに登ると、眼下に沙美の浜を見下ろし、展望が大きく広がる。峠を挟んで東側にはこの縦走路の東端のピークの彼方に水島の工業地帯が広がっている。沙美西ピーク(仮称)と記されたプレートがつけられている。鉄塔の下では男女の二人が景色を眺めながら睦まじそうに会話をしておられた。
尾根を東に進むと竹林の広がる沙美峠へと下ってゆく。登り返した三角点ピークの点名は沙美と呼称されるらしい。樹林に囲まれて展望のないピークであった。尾根を下降して黒崎公園に至るとタクシーを予約した時間よりも15分ほど早かったが、タクシーが既に到着していた。金光の駅に向かうと周辺の集落では梅の花が満開であった。
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