イグルー検証@火打山北面大地手前


- GPS
- 03:11
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 362m
- 下り
- 354m
コースタイム
天候 | 曇り(午前中は雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的に林道に沿って登る。 |
その他周辺情報 | ランチ:すし活 温泉:笹倉温泉(850円)。女性風呂は露天があったが、男性はなかったらしい。大浴場のほかにも、露天風呂がある模様。アメニティ充実。 |
写真
感想
三連休は火打山を予定していたが、何とも天候がよろしくない。月曜日は何とか晴れそうだったものの、日曜日は雨降りになりそう。これは月曜日帰りの山行に転向か?と思っていたが、yoshiktoが「天候もちそうだ」という。基本は現場にいくまでは行って判断で良いと思っていたので妙高杉ノ原スキー場までは行ったものの、湿雪と視界不要で意気消沈。「とりあえずなかなか行けないし、笹倉温泉までいって、天候が良ければ北面大地でベースを張れば翌日登頂できるのでは?」という案でとりあえず糸魚川に行くものの、雨はますます強くなる。とりあえず寿司を食べていたら、所属スキー同人のメンバーとまさかの遭遇。みんな考えることは一緒だ(笑)
結局山に入るのは無理だと結論に至ったものの、「折角ならこの条件でイグルーが作れるか検証しよう」と提案。最初は渋ってたyoshikito、結局お腹を減らすためにつきあってくれた。
当初は1200mくらいまで標高を上げたかったが、温泉が17時に受付終了なので時間切れとなり、820mあたりの林道脇で作ることに。さすがにこれだけ標高が低いと厳しいかな、とプローブを入れると、少なくとも3mは積雪があり、途中で雪質の変化が感じられるものの、正直層がどうなっているかあまり想像できない。15cmほどの新雪層をどけると、今度は絶望的なほどのザラメ層が出てきた。これを全部どけないとブロックが取り出せない。最初はひたすら雪をどけまくる。やっとノコギリで切れるような層になり、1段目を積むころには穴の深さは1m以上?になっていた。2段目からは天井を締めにかかる。幸い、下の層からはかなり水を吸って重いものの、15cm角、長さ50cmほどのブロックがキレイに取れたので、それを少しずつずらしながら積むことで、何とか天井がふさがってくれた。正直、まさか天井がふさがるとは思ってなかったので、嬉しい誤算。
勝因としては、1m×1.5mの長方形の穴で作成したので短いブロックでも容易にふさぐことができたことと、積雪深が深かったので、下の層がザラメになりきってなかったことか。特に、穴は丸ではなく四角で作るほうが明らかに失敗が少ないと確信。最初は危うい感じでスカスカに積みあがっていたが、上からブロックを隙間に詰めていって、完全に屋根はふさがった。ここまで1時間、内側を広げる作業まではやらなかったとはいえ、結構短い時間で作れたと思う。
が、中の高さはこれまで最大の180cmオーバー。いや、2m近くだったかもしれない。ブロックを出すためにすごく深く掘ったためだが、ブロックを外部供給にするよりは、深い部分のブロックが効率的に取れるので、これはこれで良かったのだと思う。
あまりに上手くできたので「泊まり道具持ってきて泊まらん?」といったら、さすがに却下された。ちょっと残念。が、この分ならば、豪雪地帯の標高2,000m台、気温が低い状態であれば、十分イグルーで何とかなりそうな気がする。来年こそは、火打山イグルー登山を実施してみたい。
無理だろうと思っていましたが、ザラメ雪でもイグルーが作成できることが分かりました。
3連休の計画は、南会津か火打ち。最初はミチノギ沢をBCとしたスキー&渓流釣り&山菜取りのイグルースキー南会津周遊ツアーを画策していたが、「ていうか、イグルーと渓流釣りの両立は雪のコンディションが相反しているから無理じゃない?」というあまりに現実的な一言で崩れ去った。前週に大渚山へ行ったが標高2000mないとイグルー作成には厳しそうなことを悟る。気を取り直して、宿泊地を高所に変えて南会津縦走と火打山の2案とした。計画はするが山なので上手くいくことは少なく、今回も天候に振り回された。週の中ごろまでは土日が絶望的でテンションが全くあがらず。。という状況だったが、木曜日にはこれはもしかして日月なら可能か?という予報に変わった。淡い期待を胸に杉ノ原まで5時間のドライブをするが、ゲレンデ駐車場ではみぞれ雪、ガスガス。。。どうにか上手く切り抜ける方法はと考えた末に、とりあえず有名な寿司やに行くことになった。スキー同人の方々に遭遇したので、動きとしては正解だったようだ。天気も曇りに変わり、夕飯を食べなくてはならないので運動がてら焼山北面台地の方へ。tartlet氏はイグルー検証だと声を荒げていたが、自分は無理でしょうと半ばあきらめ気味。実際にはイグルーを作れることが判明したので見積もりが甘かったと反省するべきだろう。笹倉温泉の駐車場に車を停めさせてもらい、焼山の方へ歩く。この天気なのにどうやら2人は先行者がいるようだった。帰りに笹倉温泉に入浴したかったので、北面台地までは行かずに林道途中でイグルーを作成した。20cm新雪、以降ザラメ雪。80cmくらい掘って、上手く切り出せばブロックとして崩れない雪がでてきた。ただし重い。自分の分は途中で崩れてしまったが、tartlet氏は完成させていた。シュラフを取りに戻って泊まろうと言い出した時は何の罰ゲームかと思ったが、とにかく完成させたのはすごいと思う。作り方の反省としては詰み始めだろう。上部の80cmは捨てる層になるが、必要な100cmx150cm角はきれいに掃除してフラットめにしたほうが良い。今回は斜面に沿った形したので、斜面下側が低くなりすぎてブロックを斜めに詰むことになる&屋根が高すぎるという状況になった。他懸念事項としては気温の上昇に耐えられるかどうか。作成中は気温が下がり始めていたのでザラメが氷状になっていたが気温が上がるとバラバラになると思う。まだ雪や氷の機嫌を理解するには時間がかかりそうだと思った。
コメント
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やっぱり高いところで快適に作りたいですけどね。
メッセージありがとうございます、山行中止は残念でしたが、イグルー作成の経験としては良い経験になりました。この時期にこれだけ雪を掘ったのも初めてで、雪質の状態を知れたのも収穫でした。
寒い時期だと快適に作れるけど寝るとなんだかんだ寒い、暖かいと作りにくい。イグルーは本当に奥深いですね。。
https://igloosky.com/2022/02/26/supply-from-outside/
入り口は佐渡山で出られなくなったトラウマから、斜面下方向を排雪用に掘り下げて作ってましたが、上側作戦も良いですね。こちらの方が全体として掘る量が大きく減りそうです。
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