女峰山/東照宮裏より


- GPS
- 08:45
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,828m
- 下り
- 1,829m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
唐沢小屋からの最後の区間を除き、概ね緩い坂が延々と続く。小屋の上のガレ場を除けば危ない所もあまりなく、景色の良い尾根歩きとなる。秋の紅葉シーズンは、いろは坂の渋滞がしゃれにならないので、日光の山へ行くならここがお勧め。 |
写真
感想
【独り言】
標高差約1750mはさすがにこたえて、唐沢小屋でベンチにひっくり返った時はもう帰ろうかと思った。最後の登りは動悸と息切れがひどく、空気が薄いせいだと言い聞かせてよろばい進んだ。
朝6:30で早くも日光〜清滝渋滞というラジオの交通情報に驚きながら、白糸の滝駐車場へ。橋を渡って東照宮方面へ戻る石畳を進む。行者堂の階段を登り、ひょいと左手を見ると登山ポストがある。指導標もなく、行者堂に登って裏を見ないと登山道とは分からないのはひどい。
芝生の水源地のような所をかすめて杉林を行くと、左から来た林道に出る。50mで再び右の山道に入ると、杉林の直登になる。殺生禁断石は高さ4mほどの無骨な石碑だった。薄暗いカラマツの植林を抜けて稚児ヶ墓に至り、なおも緩い坂を登っていくと右遥か前方に女峰山がちらりと見えた。標高1300mあたりで笹原に出ると、今度は左に男体山。ここで50代見当の男性に追いつかれ、林に入る手前で小休止しながら言葉を交わす。宇都宮在住でアルプスなどあちこち登っている様子。ここまで1時間を切れなかったと悔しそうだった(こっちは所要1時間20分)。この間、さらに猛スピードで夫婦と思しき男女が私たちの横を抜いていった。長丁場のルートだけに日帰り組の脚力のアベレージは相当高そうだ。
白樺、ダケカンバなどの雑木林と笹原の明るい森を行くと、1600m付近から勾配が増す。尾根の南西斜面に道が寄り、ごつごつした岩場をよじ登ると八風。見晴らしが良い。唐松林の下に明るい笹原の広がる前方のピーク、その奥に地層の赤帯をはっきり見せる女峰山(三角点ピーク)。赤薙山の尾根や男体山もばっちり見える。さて、このまま尾根通しかと思いきや、道は南西斜面をトラバース気味に行く。ガレ場を乗り越せば黒岩下の遥拝石。女峰山から赤薙山へ、稜線と大鹿落としの深い渓谷のコントラストが素晴らしい大展望だった。
笹原のか細い踏み跡を急登すると、コメツガかアオモリトドマツの林に入り、なおも急登してから南西斜面のトラバースに移る。再び急登して標高2100mの箱石金剛を過ぎるとまた南西斜面を横切る道となる。ようやく彼方に女峰山の本来のピークと唐沢小屋がちらりと見え、針葉樹林を細かなアップダウンで踏破していくとガレ場に至った。最後にひと登りして小屋到着。とは言うものの足はクタクタで、小屋に入るなり仰向けにベンチに転がってしまった。
10分間リュックを枕にノビていたが、勇を鼓して起き上がり、頂上を目指す。林を経て大きなガレ場に出ると、上から集団が降りてきた。急なだけに慎重に降りてくる。先に私が上部に至り、すれ違った。息が上がる。標高2300m超、空気が少し薄いのが影響しているのだと自らを慰める。先ほど会った男性が降りてきた。「あと少し」の声に勇気付けられ、ヨタヨタ登ると人声が聞こえて、突然、頂上に躍り出た。よく晴れた頂上は、関東南部と遠方は雲にかすんでいたものの、360度の大展望だった。
15人ほどが弁当を食べている。黒岩の手前で風が吹いたときは薄ら寒かったが、無風ドピーカンの頂上は登山ジャージ1枚でも寒くない。面倒なので何も羽織らず飯を済ませた。が、気がつくと頂上は一人ぽっち。あわてて下り始めた。
足は思ったほどきつくない。小屋の前では1分ほどベンチに座っただけで先を急ぎ、箱石金剛の標識を確認して急斜面を下る。「もう黒岩か」とぬか喜びした笹原の急傾斜を一つ過ぎて、再びトラバースを経てから急斜面を下り、やっと黒岩の遥拝石へ。せっかくなので登ってみると、先はストンと切れ落ちていて尻がムズムズする。朝と日の向きが変わって絶景の風情が変化し、対岸の紅葉もいくらか赤さを増して見える。
八風は立ち止まる程度で通過し、14:35ごろ1300mの笹原上部展望地に戻った。もやが消えて日光市内が朝よりくっきり見える。いよいよダラダラ勾配となった登山道を、腿の疲れに耐えつつ行けば稚児ヶ墓。まだ15時前なのでヤレヤレと少しペースダウンした。日が傾き、木漏れ日の杉林を順調に下って林道をかすめる。行者堂に着くと、頂上で弁当を食べていたパーティーが休んでいた。富士見峠から縦走してきたとの事。ここからピストンしたと言うと驚いていた。
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