会越横断 毛猛山〜村杉半島 (山スキー + パックラフト)


- GPS
- 38:10
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 2,431m
- 下り
- 2,381m
コースタイム
- 山行
- 17:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 17:10
- 山行
- 11:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:25
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
6.5mmx25mロープ
スキー
パックラフト
パドル
ライフジャケット
ドライパンツ
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感想
大白川〜毛猛山〜東尾根滑走〜只見川下降〜横山西尾根〜白沢滑走〜田子倉湖〜R252〜只見駅
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今年は2月と3月に黒又川へのスキーでのアプローチを試みたが撤退している。
黒又川周辺の山々は地形図から想像するものと実際が全然違っていた。
昨年の夏と同じく、自分の理解の甘さを痛感することになった。
浅草、未丈、駒。豪雪地帯の真っ白な山々の隣で雪を拒む捻くれ者が毛猛連山だ。
クラックだらけの斜面を見て、本当に滑れるのかと考えながら、山頂までシートラが続く。
毛猛山まで来てもダムの様子はわからない。弱気になる自分と話し合いながら30分程悩んでから国境稜線を超える。緊張と高揚が混じり合う。
ダムは減水していて田子倉湖ではなく只見川となっていて濡れながらの川下りをすることになった。
雪のない藪の上に寝転がり、目を閉じればスッと村杉半島に溶けていく。
暗い中歩き出せば倉前沢山西面を彷彿とさせる大きなブナ林が広がっていて、やっぱりここも村杉半島の一部なんだと実感する。
朝日に染まる毛猛山を何度も振り返り、大川猿倉山の険悪な沢筋に息を飲む。
稜線に立つと只見の町が見えた。丸山岳へ続く魅力的な稜線を背にして白沢を滑走する。
ブロック雪崩と沢の音に春を感じてバックウォーターに着いたら二度目の舟の出番だ。
大好きな浅草岳を見ながら減水したダムを渡り、只見駅へと歩き出す。
散歩していた人から村杉半島のことを只見町の人は「寝観音」と呼んでいることを知った。
山奥で只見を見守っているのだ。
想定外だらけと、自分の実力の無さで毛猛山と大川猿倉山を結ぶという当初の計画から大きくズレてしまった。
思い通りにならない山でなんとか足掻く。その過程こそが登山だと思っているので短いながらも充実した時間を過ごせた。
岳人 No.658(2002年4月号)「特集 岳人特選マイナー12名山」の毛猛山の項目に、浦和浪漫の菅井猛はこう書いている。
「この周辺の山々には、あくまでもオリジナルな線でルートを創り上げたいと思う。」
※無雪期の会越横断は藤巻浩と高濱康弘によって2015年8月に行われている。
山と溪谷 No.969(2016年1月号)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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自由という名の英知が伝わってくるような山行ですね。
古い言い方で恐縮ですが、「見る前に跳べ」という昔の気風が蘇るような。
きっと山そのもののような若者なのですね。
記録を発表してくれてありがとうございます。
私自身は野暮なジジイではありますが、読ませて頂けたことに感謝と敬意を捧げさせてください。
いいところなので、もう少し長居してふらふらしたいです
冬、羽根川林道から黒又川に向かうとき、三ツ又から神社の尾根へ古いトレースを見ました
どこかで会うかもしれませんね
南会津や会越の地形図は見ていて飽きが来ません。
nkzwさんの記録には山域への愛を感じます。
いつも拝見させていただき刺激をいただいています。
今回の記録、素晴らしいルートトレース。感服いたします。
このあたりはワンダーランドですね
sakさんのブログも読ませて頂いています
文章に池田さんの風が吹いていてほっこりします
洗戸川そのうち訪れたいと思います
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