芦別岳(新道-ユーフレ本谷)
- GPS
- 07:16
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,572m
コースタイム
天候 | 曇のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(本谷) メインのデブリはほぼ落ちたと思われます。 まだ結構な雪が残っているので時折左右の支流からのデブリが流れてくるので油断せずに。 (ユーフレ小屋〜旧道) 夏道は不明瞭(ほぼ分からない)で10回程徒渉が必要。 グズグズの崩れる雪なので高巻き後の下降はくれぐれも慎重に。 |
写真
感想
去年初めて見て感動した、深く険しく美しい谷を見たくて芦別岳へ。
雲海や周りの山々を見ながら登り、ポカポカの山頂で景色を楽しんで谷へ向かう。
滑り出すと恐ろしくカリカリで硬く、景色を楽しむ余裕など皆無で、少し柔らかくなるとデブリランドが始まり、苦労して抜けると今度は渡渉と高巻きがひたすら続き、体力と神経がどんどん削られた。
スキーを履いてるのに、登りよりも時間を費やし疲れる下りの芦別岳、暫く再訪する事は無いと思います…笑
痺れる刺激の日曜をありがとう!
去年パクとコンさんがユーフレ本谷を滑っており楽しそうだったので、先週の羊蹄後にそろそろアテンドして頂くようコンさんにお願いしていた。
連日気温も上がり本谷のデブリも落ち着いてるだろうし、晴天なので決行することにした。久しぶりの初めてのコースなのでワクワクだ。
春らしく汚れた雪のなかガスガスの新道を登っていく。予想通り見晴らし台で青空が広がり眼下には雲海が広がる。久しぶりの羊蹄以外での絶景に気持ちが弾む。
今日の核心は下りなので抑えめに行くが、普段から羊蹄で鍛えている僕達にとってはこの程度の登りなどゆるハイで山頂に到着。久しぶりに見る白い夕張山塊の独特な山容は羊蹄や大雪山とは違った迫力がある。
ポカポカで平和な山頂でのんびりと休んでスキーを履いたら本日のメイン会場へ。
登りの尾根はシャバシャバだったので本谷もハードバーンではないだろうと話ていたが、名手コンさんが飛び込むとヤバイわ〜!!と叫んでいる。
自分も慎重にエントリーするとあり得ないくらいのガチガチアイスバーンで、しかも超絶急斜面。もしエッジが外れれば谷底までボブスレーで確実に死が待っている。1mmのミスも許されず、ターンごとに心臓が飛び出しそうな緊張感を強いられる。
眼下に見える日向の斜面まで無事降りれば何とかなると思ったが、そこに辿り着くまで本当に長く感じた。死なない雪と斜面まで降りると脚はパンパンだし、緊張で身体が強ばっていたのでコンさんに休憩を申し出て一休み。
そのあとは小さいデブリを右に左ヒラヒラ交わしながら滑っていくと弩級のデブリーランドが始まった。もし当たったら人間など即死する圧倒的な量と大きさに自然の力を感じた。それにしてもデブリは滑りにくり…時折左右の支流からデブリが流れてくるので警戒しながら速く通過したいが中々進まない。
ようやく川の流れる音が聞こえてユーフレ小屋が見えてホっとした。少し休んだらいよいよ後半戦に突入。
基本的に左岸を行くが雪が切れれば高巻きで処理する。雪がグズグズで崩れやすいの落ちればタダでは済まない。背負った板が薮に引っかかるし崖斜面をへつりながらの痺れる下降だった。水量が少なく浅い箇所は右岸へ渡渉する。スキーで滑走できる箇所が少なく、何度も繰り返す高巻きと渡渉に体力もメンタルも削られていくが最後まで集中力を切らすことなく林道に到着し無事に車まで生還した。
本谷からはそれなりに大変だろうと覚悟していたが、命懸けの超硬アイスバーンと弩級のデブリーランド、落ちたらタダでは済まない高巻き、何度も繰り返す渡渉、最後まで集中力を切らすことは許されない緊張の連続だった。
僕の山人生の中で"ヤバかった山行"の3位以内には入るだろう。 (笑)
7時間と短い時間ながら濃厚で濃密なアドベンチャーで、トラウマ級のスパルタンな思い出作りができました。でも最終的には、好きなことを好きな人とやるのが1番なんだよ。
Thanks コンさん
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