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Yamareco

記録ID: 416333
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

御嶽山(おんたけ2240スキー場から)

2014年03月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:56
距離
13.8km
登り
1,451m
下り
1,444m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(1:00 自宅を車で出発 - 5:00 おんたけ2240スキー場駐車場に到着)
[入山準備] - 5:40 登山開始 - 7:00 田の原登山口 - 8:00 八合目 金剛童子 - 8:00 九合目 石室 - 10:00 王滝頂上 - 10:30 御嶽山山頂 - 12:45 田の原へ下山 - 13:30 駐車場に到着[帰宅準備]
(13:45 おんたけ2240スキー場駐車場を車で出発 - 18:00 自宅に到着)
天候 3月15日(土)の天気は西から高気圧覆われていくという晴れ模様。その予報通り完璧な快晴で風も比較的弱かったです。早朝の登山口の気温は−5℃程度、山頂は独峰なので風も強く、鼻先など素肌の露出があると感覚が無くなり凍傷になるんじゃないかと思うほど(体感温度はかなり低く長居できません)でした。
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央道を伊那I.C.で降り、県道311号線を経て国道361号線を御嶽方面に。何度か長いトンネルを通り突き当たりを左折、国道19号線と合流。そのまま国道19号線を進み、ガイド看板に従い右折し県道20号線に。途中ダム近くの「三岳黒沢」交差点を左折、県道256線を登り突き当たるとおんたけ2240スキー場です。交差点など要所要所には案内の看板がありますし、カーナビで「おんたけスキー場」で見つかりきちんとナビできます。伊那I.C.から60kmほどありますので結構時間がかかります。
ちなみにタイヤですが、この時期、スキー場手前あたりから凍結、雪のかぶった状態でしたのでやはりスタッドレス必須だと思います。
コース状況/
危険箇所等
厳冬期も終わりに近づき、2月から雪も多かったので積雪量が多いです。八合目あたりからは雪がクラスト状になり、九合目から先はスノーシューやスキーでの登りは難しくなっています。傾斜はかなりのものですので、アイゼンとピッケル(またはポール)が必要です。
また、降雪後だと、田の原登山口〜八合目まではスノーシューやワカンがあると良いでしょう。(自分は使いませんでした)

それではコース概況です。

■スキー場ゲレンデ〜田の原登山口
まず、駐車場からスキー場のゲレンデトップまでゴンドラ(往復券2,000円)を利用するのが楽です。自分もそうしましたが、早朝出発したい場合は、徒歩で登る(所要時間1時間〜1.5時間)ことになります。最後のゲレンデ急登はかなりきついので、パノラマAコースに入り三笠山を巻いて反対にある田の原登山口にたどり着けます。
冬期(11月上旬〜5月中旬)道路通行止め・閉鎖期間以外は、田の原の駐車場(300台無料)まで車で来ることができます。

■田の原登山口〜八合目 金剛童子
自分は機動性もありツボ足(アイゼン装着)で行きましたが、たまに踏み抜くのでスノーシューまたはワカンで行く人も多いようです。といっても早朝、先行者ほぼ無しの状態でしたが数回カカトまで沈んだくらいです。
田の原天然公園は平坦なスノーハイク、大江大権現あたりから徐々に傾斜が強くなっていき、樹林帯も背を低くしながらあっという間に森林限界を越えます。雪質がクラスト状にはなってきますが、それといって八合目までは比較的何も考えず登ることにできる状態です。

■八合目〜王滝頂上
八合目から先は傾斜もきつくなりピッケルを持ちました。雪質もクラスト状でもかなり凍結した状態&氷化してる感じなので、アイゼンやピッケルの歯が食い込まないレベルです。効かないわけではないですが、そんな状態でトレースの残らないような個所を長い距離トラバースするので注意が必要です。(バランス崩したりアイゼン引っかけると数十メートル滑落する危険あり)
多くの人は八合目でスノーシューをデポしてアイゼンに切り替えているようですが、沢筋らしき個所(流れるので雪が柔らかい)をスノーシューやスキーで登っている方も多くいました。
九合目 石室は王滝頂上までの急登に備え、最後に準備の整えられる場所です。このあたりからは風も強くなり、かなりの急登が続きますのでバクラバ&ゴーグル装着し、強風対策の装備に切り替えました。

■王滝頂上〜御嶽山山頂(剣ヶ峰)
御岳神社の横を抜け、八丁ダルミを進みます。左手には火山ガス噴出口があり、ふと硫黄のにおいが鼻をつきます。このエリアは特に強風があるようで、御嶽教御神火祭斎場にあるニョロニョロ棒と御嶽大神のエビのしっぽが半端ない感じでした。突風に注意です。
剣ヶ峰までの最後の急登はさらに雪が凍結し、氷と岩もミックスされた状態なのでアイゼンとピッケルを1歩ずつ効かせて慎重に登ります。雪に埋まってない御嶽頂上山荘の右手方向から山頂に入ると、御岳神社奥社が建つ剣ヶ峰山頂です。
日の出前に出発。快晴MAXベストコンディションの予感。
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日の出前に出発。快晴MAXベストコンディションの予感。
ゲレンデを一人歩きながら迎えた日の出。綺麗だ。
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ゲレンデを一人歩きながら迎えた日の出。綺麗だ。
ゲレンデトップを望む。ゴンドラ駅手前の急登にひるむ。
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ゲレンデトップを望む。ゴンドラ駅手前の急登にひるむ。
パノラマAコースに入り三笠山を巻いて田の原に。
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パノラマAコースに入り三笠山を巻いて田の原に。
田の原から御嶽山全景。成層火山独立峰で存在感ある山体。
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田の原から御嶽山全景。成層火山独立峰で存在感ある山体。
田の原天然公園は優雅なスノーハイク。
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田の原天然公園は優雅なスノーハイク。
御嶽神社遥拝所。かなり雪に埋まりお参りどころじゃない。
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御嶽神社遥拝所。かなり雪に埋まりお参りどころじゃない。
大江大権現の鳥居。半分ほど雪に埋まり頭に手が届く。
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大江大権現の鳥居。半分ほど雪に埋まり頭に手が届く。
樹林帯も背を低くしながらあっけなく森林限界に到達。
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樹林帯も背を低くしながらあっけなく森林限界に到達。
八合目 金剛童子、摩利支天、その他の神様達。
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八合目 金剛童子、摩利支天、その他の神様達。
ふと足を停め、右手に青空と氷の芸術。綺麗。
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ふと足を停め、右手に青空と氷の芸術。綺麗。
すごい傾斜で滑落したら大変。集中力MAX必須!
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すごい傾斜で滑落したら大変。集中力MAX必須!
登って来た斜面を振り返る。ミスが許されない状況。
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登って来た斜面を振り返る。ミスが許されない状況。
雪も凍結&氷化。ピッケルもアイゼンも歯が立たない。
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雪も凍結&氷化。ピッケルもアイゼンも歯が立たない。
九合目 石室と中央不動に到達。王滝頂上山荘も間近に。
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九合目 石室と中央不動に到達。王滝頂上山荘も間近に。
九合目に案内板があり、裏で最後の急登への備えをする。
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九合目に案内板があり、裏で最後の急登への備えをする。
王滝頂上に到着。吹き溜まりはすごい積雪量。
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王滝頂上に到着。吹き溜まりはすごい積雪量。
御岳神社も白く凍っている。鳥居の左横を抜け先に進む。
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御岳神社も白く凍っている。鳥居の左横を抜け先に進む。
八丁ダルミ左手に火山ガス噴出口。硫黄の臭いが鼻をつく。
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八丁ダルミ左手に火山ガス噴出口。硫黄の臭いが鼻をつく。
おなじみのニョロニョロ棒。氷でデコと青空でカッコイイ。
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おなじみのニョロニョロ棒。氷でデコと青空でカッコイイ。
神様たちの苦行のご様子。八丁ダルミの過酷さが伝わる。
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神様たちの苦行のご様子。八丁ダルミの過酷さが伝わる。
剣ヶ峰までの最後の急登。御嶽頂上山荘の右手から山頂へ。
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剣ヶ峰までの最後の急登。御嶽頂上山荘の右手から山頂へ。
山頂で撮ってもらいました。強風&極寒で長居はできない。
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山頂で撮ってもらいました。強風&極寒で長居はできない。
頂上からの絶景。山頂標と乗鞍岳&岳都北アルプス山塊。
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頂上からの絶景。山頂標と乗鞍岳&岳都北アルプス山塊。
木曽駒ヶ岳と南アルプス山塊。その奥にうっすら富士山。
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木曽駒ヶ岳と南アルプス山塊。その奥にうっすら富士山。
登山計画ではお鉢周りを検討、実際この地にくると無理。
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登山計画ではお鉢周りを検討、実際この地にくると無理。
山頂より南方向。ビッグネームはないが景色が良い。
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山頂より南方向。ビッグネームはないが景色が良い。
御岳神社奥社の釣鐘。日差しと青い空を背景に。
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御岳神社奥社の釣鐘。日差しと青い空を背景に。
御岳神社奥社の鳥居から。すごく空が青く絵になる。
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御岳神社奥社の鳥居から。すごく空が青く絵になる。
さて下山します。山頂から王滝頂上・田の原方面を望む。
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さて下山します。山頂から王滝頂上・田の原方面を望む。
岩に着くエビのしっぽ。まさに氷の世界。綺麗だぁ。
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岩に着くエビのしっぽ。まさに氷の世界。綺麗だぁ。
八丁ダルミを王滝方向に。強風で凍結&氷化した雪が光る。
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八丁ダルミを王滝方向に。強風で凍結&氷化した雪が光る。
王滝頂上までの急登を次々と登山者が登って来る。
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王滝頂上までの急登を次々と登山者が登って来る。
スキーやスノーボードを担いでいる人も多い。
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スキーやスノーボードを担いでいる人も多い。
帰りは沢山のトレースとバックカントリーの滑走跡が残る。
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帰りは沢山のトレースとバックカントリーの滑走跡が残る。
田の原に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
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田の原に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
ゲレンデトップに到着。ゴンドラに乗ってしまうか迷う。
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ゲレンデトップに到着。ゴンドラに乗ってしまうか迷う。
結局きちんと完遂を目指しゲレンデを徒歩で下りました。
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結局きちんと完遂を目指しゲレンデを徒歩で下りました。

装備

個人装備
1/25,000地形図
1
ガイド地図
コンパス
1
GPSユニット
1
筆記具
1
ヘッドランプ・電池
1
1
ミニナイフ
1
ライター
1
ザックカバー
1
エマージェンシーシート
1
手ぬぐい
1
ハンカチ・ティッシュ・巻紙
1
ハードシェル(上)
1
ハードシェル(下)
1
フリース
1
ダウンジャケット
1
防寒帽子
1
バクラバ
1
ウォーターキャリー
1
1リットルの水
ストック
1セット
アイゼン
1
12本ツメ
ピッケル
1
ワカン
1
グローブ
2セット
予備含
ゴーグル
2セット
予備含
サングラス
1
テルモス
1
ホットコーヒー
携帯電話
1
充電池予備携行
腕時計
1
食事
適宜
携行内容は上記記載
非常食
適宜
カロリーメイト等
行動食
適宜
チョコ・キャラメル等
保険証
1
健康・山岳保険
共同装備
ツェルト・ペグ・細引
1セット
救急セット
1セット
コンパクトカメラ
1
1
ホンダエリシオン(白)

感想

今日は天気良かったので厳冬期3,000m峰登頂成功。遠かったけど長野県木曽にある日本百名山の一座、御嶽山(3,067m)に行ってきました。成層火山で独立峰。山的に言うと日本各地にある信仰の山、御嶽山の大親分ですね。久しぶりの山頂は快晴&厳冬期3,000m級ですから極寒ですが、景色と達成感はサイコーでした。[距離13.7km/累積標高差2,978m/所要時間(山行活動時間)7時間58分]

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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
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