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Yamareco

記録ID: 4187789
全員に公開
山滑走
道東・知床

北海道遠征3:知床岳

2022年04月08日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:52
距離
27.0km
登り
1,353m
下り
1,347m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:37
休憩
0:15
合計
9:52
4:34
52
スタート地点
5:26
5:26
337
11:03
11:18
144
13:42
13:42
44
14:26
ゴール地点
天候 晴れ&曇り、風あり(約10〜15m/s)
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
相泊まで4kmの地点(昆布浜)に駐車。午前5時ごろより警備員の方が常駐していますが、徒歩での進入については何も言われなかったので大丈夫なようです。(その他の箇所の通行止と同様)
※道道87号線は「雪崩の恐れ」のため通行止です。
※4月18日9時からは「雪崩の恐れ」から「落石の恐れ」に変更し引き続き通行止となっています。
https://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm
コース状況/
危険箇所等
【危険箇所】
・標高800m付近の急登は滑落の危険性があるので注意が必要です。
・ルート全体が知床国立公園内にあり、人里離れた雰囲気となっています。「ヒグマ高密度生息地」となっているので注意が必要です。
その他周辺情報 【羅臼温泉】
無料で入れる露天風呂です。シャンプー・石鹸等はないので持参する必要があります。湯温の関係で入浴できないタイミングがあるようです。
https://goo.gl/maps/Usa8CJUvR4sW6q7C7
久しぶり(昨年の北鎌尾根)以来のハイマツの藪漕ぎでした。標高890〜960m付近はやぶ漕ぎでした。高さ約1.5〜2mのハイマツ漕ぎです。約300mの距離なのに、シートラで進んでいくのは大変です…。
2022年04月19日 10:26撮影
4/19 10:26
久しぶり(昨年の北鎌尾根)以来のハイマツの藪漕ぎでした。標高890〜960m付近はやぶ漕ぎでした。高さ約1.5〜2mのハイマツ漕ぎです。約300mの距離なのに、シートラで進んでいくのは大変です…。
道道87号線、相泊まで4kmの地点からシートラでスタートしました。警備員の方、漁師の方々に「今から山行くのか?」「気をつけなさい」等と声をかけていただきました。
2022年04月08日 04:34撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 4:34
道道87号線、相泊まで4kmの地点からシートラでスタートしました。警備員の方、漁師の方々に「今から山行くのか?」「気をつけなさい」等と声をかけていただきました。
50分ほど歩いて相泊港に到着しました。舗装路はここまでとなります。ここから先は人の痕跡がほとんどない領域となります。世界遺産となると、やはり緊張感がありますね。
2022年04月08日 05:26撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 5:26
50分ほど歩いて相泊港に到着しました。舗装路はここまでとなります。ここから先は人の痕跡がほとんどない領域となります。世界遺産となると、やはり緊張感がありますね。
相泊の先の崖を超えたあたりでシール歩行にチェンジしました。履いていたトレランシューズはビニール袋に入れてデポしました。
2022年04月08日 05:40撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 5:40
相泊の先の崖を超えたあたりでシール歩行にチェンジしました。履いていたトレランシューズはビニール袋に入れてデポしました。
恐らくここが崩浜?だと思います。もう道はないというのに、番屋が並んでいます。いい感じに雪が残っているので、快適に進むことができました。
2022年04月08日 05:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 5:44
恐らくここが崩浜?だと思います。もう道はないというのに、番屋が並んでいます。いい感じに雪が残っているので、快適に進むことができました。
カモイウンベ川の渡渉ポイントです。スノーブリッジはありません。海の近くを気合で渡渉しました。この先、雪解けが進んで増水するとさらに面倒になるかもしれません。
カモイウンベ川は「神(熊)のいる川」という意味らしいです。つまりヒグマってことだよね…。大丈夫かよ…。怖いよ…。とちょっぴり怯えながら進んでいきます。
2022年04月08日 05:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 5:51
カモイウンベ川の渡渉ポイントです。スノーブリッジはありません。海の近くを気合で渡渉しました。この先、雪解けが進んで増水するとさらに面倒になるかもしれません。
カモイウンベ川は「神(熊)のいる川」という意味らしいです。つまりヒグマってことだよね…。大丈夫かよ…。怖いよ…。とちょっぴり怯えながら進んでいきます。
ここから登っていきます。一目見た時「え?こんなことろ登っていくの?」と感じました。シールで上がるには斜度は急すぎるし、雪も腐っていて踏み抜きます。ないならない方が楽なのに…。と思いながら登っていきます。やぶ漕ぎは最初の15〜20m程度で一気に標高差10m程度を登ります。そこからはほぼ平らな地形となり、快適に進むことができます。
2022年04月08日 05:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 5:56
ここから登っていきます。一目見た時「え?こんなことろ登っていくの?」と感じました。シールで上がるには斜度は急すぎるし、雪も腐っていて踏み抜きます。ないならない方が楽なのに…。と思いながら登っていきます。やぶ漕ぎは最初の15〜20m程度で一気に標高差10m程度を登ります。そこからはほぼ平らな地形となり、快適に進むことができます。
森林限界に差し掛かり、展望が開けてきました。朝一はガスっていましたが、ここで青空が見えてきました。基本的には写真左の尾根を登ってきます。途中までは雪面を直登し、途中からはハイマツ帯を突破します。ハイマツ漕ぎは心が折れていて写真はありません。
2022年04月08日 07:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 7:56
森林限界に差し掛かり、展望が開けてきました。朝一はガスっていましたが、ここで青空が見えてきました。基本的には写真左の尾根を登ってきます。途中までは雪面を直登し、途中からはハイマツ帯を突破します。ハイマツ漕ぎは心が折れていて写真はありません。
登り切ってきました。やっと山頂方面が見えてきました。広い雪原、カリカリのバーンでしたが、気温が上がって緩めば気持ちよく滑れそうです。
2022年04月08日 10:08撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 10:08
登り切ってきました。やっと山頂方面が見えてきました。広い雪原、カリカリのバーンでしたが、気温が上がって緩めば気持ちよく滑れそうです。
ふと振り返ればオホーツク海が見えます。ハイマツが出ていますが、よけて進める程度でした。ここの雪が溶けて藪漕ぎになればさらに進むのが大変になりそうです。
2022年04月08日 10:08撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 10:08
ふと振り返ればオホーツク海が見えます。ハイマツが出ていますが、よけて進める程度でした。ここの雪が溶けて藪漕ぎになればさらに進むのが大変になりそうです。
山頂下の雪原です。この感じだと、夏には湿原が広がっているのでしょうか?頑張って急登を登った先にこんな雪原があると心癒されます。
2022年04月08日 10:15撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 10:15
山頂下の雪原です。この感じだと、夏には湿原が広がっているのでしょうか?頑張って急登を登った先にこんな雪原があると心癒されます。
登っている時には羅臼岳だと思っていたけど、知床東岳とかかな?本当に北海道の地理事情が分かりません…。あぁ、ガスが切れてほしいですね。
2022年04月08日 10:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 10:32
登っている時には羅臼岳だと思っていたけど、知床東岳とかかな?本当に北海道の地理事情が分かりません…。あぁ、ガスが切れてほしいですね。
ガスが切れてほしいという思いも虚しく、山頂は強風&ガッスガス…。あきらめて山ポーズで写真撮影。当然斜面はカリカリです。シールで進んでいる時、ポッカリと穴が開いていて、中をのぞいたら5mくらい下にハイマツの枝が見えました…。「え、こんなに積雪深あるんだ…」と驚きました。もし落ちたら上がれないです。山頂で10分ほど待機していましたが、ガスが切れる見込みもないのであきらめて下山しました。
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ガスが切れてほしいという思いも虚しく、山頂は強風&ガッスガス…。あきらめて山ポーズで写真撮影。当然斜面はカリカリです。シールで進んでいる時、ポッカリと穴が開いていて、中をのぞいたら5mくらい下にハイマツの枝が見えました…。「え、こんなに積雪深あるんだ…」と驚きました。もし落ちたら上がれないです。山頂で10分ほど待機していましたが、ガスが切れる見込みもないのであきらめて下山しました。
途中まで下山してきたら急に天気が回復!おい、もう30分早く回復してくれれば山頂からの景色を堪能できたのに…。こういう時もあります。海に向かって広がるバーン、奥にはオホーツク海と国後島がしっかり見えます。今まで、「スキーと海」を同時に楽しめる事なんてないので新鮮な気持ちです。しかもこの日知床岳に入っていたのは私一人!最高です!
2022年04月08日 12:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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4/8 12:18
途中まで下山してきたら急に天気が回復!おい、もう30分早く回復してくれれば山頂からの景色を堪能できたのに…。こういう時もあります。海に向かって広がるバーン、奥にはオホーツク海と国後島がしっかり見えます。今まで、「スキーと海」を同時に楽しめる事なんてないので新鮮な気持ちです。しかもこの日知床岳に入っていたのは私一人!最高です!
海に続くきれいなバーンとオホーツク海!国後島!こんな贅沢!
2022年04月08日 12:21撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 12:21
海に続くきれいなバーンとオホーツク海!国後島!こんな贅沢!
カモイウンベ川の渡渉スポット(下流方面)です。ここはしっかり雪がついているので問題なく進めます。このあたりから下はほとんど平坦地で、普通に森って感じでした。熊は目撃しながったですが、怪しい足跡はありました。大自然を堪能しました。
2022年04月08日 12:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 12:35
カモイウンベ川の渡渉スポット(下流方面)です。ここはしっかり雪がついているので問題なく進めます。このあたりから下はほとんど平坦地で、普通に森って感じでした。熊は目撃しながったですが、怪しい足跡はありました。大自然を堪能しました。
カモイウンベ川の渡渉スポット(上流方面)です。ここはしっかり雪がついているので問題なく進めます。
2022年04月08日 12:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 12:35
カモイウンベ川の渡渉スポット(上流方面)です。ここはしっかり雪がついているので問題なく進めます。
崩浜まで戻ってきました!最高にテンション上がっています。初めてのSeaToSammitでした。またここから平坦地を5km程度歩かないといけないからまだまだゴールは遠いです。
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崩浜まで戻ってきました!最高にテンション上がっています。初めてのSeaToSammitでした。またここから平坦地を5km程度歩かないといけないからまだまだゴールは遠いです。
藪漕ぎした上の所。渡渉ポイントが見えます。
2022年04月08日 13:03撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:03
藪漕ぎした上の所。渡渉ポイントが見えます。
降りてきた場所です。先の写真でも解説しましたが、ちょっとだけ藪漕ぎして10m程度登ります。
2022年04月08日 13:10撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:10
降りてきた場所です。先の写真でも解説しましたが、ちょっとだけ藪漕ぎして10m程度登ります。
渡渉ポイントです。なんとか渡っていけます。
2022年04月08日 13:11撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:11
渡渉ポイントです。なんとか渡っていけます。
誰もいない…。落ち着きます。
2022年04月08日 13:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:17
誰もいない…。落ち着きます。
ヒグマ高密度生息地😤
2022年04月08日 13:42撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:42
ヒグマ高密度生息地😤
相泊まで戻ってきました。人がいる世界に戻ってきました。誰に会うわけでもないのに、謎の安心感がありました。日本最北東端の看板と木彫りの熊?です。記念撮影しようと思っていたのに冬眠中でした。
2022年04月08日 13:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
4/8 13:43
相泊まで戻ってきました。人がいる世界に戻ってきました。誰に会うわけでもないのに、謎の安心感がありました。日本最北東端の看板と木彫りの熊?です。記念撮影しようと思っていたのに冬眠中でした。
相泊港です。ここから車まで4kmのロード歩き。スキー装備と海ってやっぱり新鮮です!
相泊港です。ここから車まで4kmのロード歩き。スキー装備と海ってやっぱり新鮮です!

装備

個人装備
雨具 防寒着(ダウンジャケット) ビーコン ゾンデ スコップ アイゼン ピッケル クトー ヘッドライト 救急セット ツェルト 熊鈴 スリング120cm&カラビナ(2セット) 雪崩エアバッグ

感想

北海道遠征第3弾は知床岳に行ってきました。知床といえば世界遺産!知床の山と堪能しました。知床は人よりもヒグマの方が多い。なんて話もありますが、オフシーズンの知床なら絶対にそう!と思いながらの山行でした。北海道遠征でも1番の秘境でした。
【昆布浜〜相泊の通行止】
相泊まで4kmの区間は「雪崩の恐れ」のため通行止になっています。よって、毎度の事歩く必要があります。でも、海沿いの道を歩くなんてめったにできないのでいい経験になりました。
【カモイウンベ川の渡渉&プチ藪漕ぎ】
崩浜に出て、カモイウンベ川を渡渉します。3月にはスノーブリッジがあったようですが、すでになくなっていました。でも、水量もそんなに多くなく、濡れずに渡渉できました。渡渉してすぐに、10〜15m程度の藪漕ぎがあります。雪も溶けていて踏み抜きがひどい…。
【標高180m付近】
カモイウンベ川の2回目の渡渉ポイントです。ここは雪がしっかりとついているので問題なく進めました。
【標高670m付近】
シートラに装備チェンジしました。やっぱり斜度が急だと難しいです。また、これより上部は雪が締まっていて、滑落の危険性も出てきます。
【標高890m付近】
ここから地獄のハイマツ漕ぎです。2人分くらいの踏み跡がありましたが、その方たちも藪漕ぎ出ているようでした。高さは1.5〜2m程度。こんな本格的な藪漕ぎは2021年秋の北鎌尾根以来です。(元来、藪漕ぎは好きじゃなくてあんまりそういう場所に行かないようにしていたので)心折れながら登っていたので、写真が1枚もない…。

【ドロップポイント】
山頂より600mほど歩いてきたあたり、痩せ尾根が終わったあたりからドロップしました。基本的に山頂方面の台地はカリカリでしたが、南斜面な雪が緩んでいて気持ちよく滑れました。

【ジオグラフィカの解析結果】
平面距離:26.9km
沿面距離:27.4km
最低高度:-7m
最高高度:1,257m
累計高度(+):1,710m
累計高度(-):1,712m
平均速度:2.8km/h
最高速度:40km/h

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知床岳
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
3/5

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