束の間のパラダイス・平家平と姥ヶ岳


- GPS
- 07:19
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,099m
コースタイム
天候 | 曇りのち小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・国道は冬季通行止めですので、必ずしも入れるわけではありません。 ・林道は斜度が殆どなく、帰りのスキーはアルバイトを強いられます。 ・林道は水が流れている箇所が多く、そこには雪がありませんから、都度スキーを脱いで歩きます。 ・平家平はどこでも滑れますが、沢の渡渉が必要になったりしますので、ルート選択は慎重に。 |
写真
感想
そろそろ赤兎山や取立山にも飽きてきてか(?!)、どこか面白い山深いところはないかいな?と調べて探したのが平家平と姥ヶ岳。そもそも国道157号が通行止めなので、アプローチがものすごく大変か?と思いきや、どうも国道は条件次第で通れる場合がある様子。先週に下見を済ませ、実は泊まりで能郷白山まで行こうかと思っていたら昨日は悪天候なので日帰りで姥ヶ岳までにしました。
さて昨日はそこそこ降雪があったみたいなので、果たして国道が通れるか?スタッドレスにチェーン装着で突進?かと思ったら、意外と車の通った跡があり、特に問題なく現場まで入ることができました。ただ、駐車スペース(というか道路そのものですが)に入るには雪壁を崩さないといけないので、スコップを取り出し車が通れる分を確保。そして車を置きました。(実は下山時には雪がさらに減っていて、やや邪魔な存在になっていましたが)
この山は初めてなので、この先が一体どうなっているか分かりません。不安と期待と不安、という心境です。
国道取付の橋にしっかり積雪があるので、林道も大丈夫かな〜と思っていたのですが、何と水がジョボジョボ流れてて雪を融かしている部分が多々ありました。枯れ草が詰まって水はけが悪くなっていて、水があふれているためです。一部枯れ草を取り除いて水はけを良くしたのですが・・・ここまで来て登山道整備?!違うような・・・。
先々週にシールのまま渡渉して、濡れたシールが凍ってゲタ地獄になって往生しましたから、今回は学習してちゃんと脱いで歩きました。水の流れている上を歩くので、歩いたほうが速いかも?でも板を持つ手が重いので、基本は板を装着して歩きます。
雪が路肩にしか残っていないところは、雪が崩壊して転落しないか心配でしたが、幸い事件は起こりませんでした。
1時間10分ほどで、平家橋に到着しました。もうここからは雪が融けたとか心配する必要はありません。林道もほとんどショートカットして、平家平を好きに登って行きます。
今日は20cmほどの新雪です。下のほうは重めの新雪ですが、標高が上がるほど軽い雪になっていきます。パウダーなら平家平の斜度は緩くて物足りませんが、滑りがよければ問題ないでしょう。
姥ヶ岳への稜線に出るあたりから、霧氷がお出迎えしてくれました。昨日の天候は荒れてましたから、その分繊細な霧氷が出来上がっています。もう写真撮るのに忙しい、テンションも上がります。でもさすがにこの時点で3時間半経過してますから、バテ気味なんです。
稜線と言ってもとてもなだらか、雪庇を踏み抜くとかいう心配はありません。逆に広すぎて道迷いしやすいかも?
このまま青空が一面に広がってくれたら〜という期待も空しく、お昼を食べた後は青空は顔を潜め、雲が空を覆って時より雪が降り出しました。
姥ヶ岳に近づくと、昨日の悪天候の直撃を受けてかエビの尻尾が成長した樹木は真っ白の造形で、とてもきれいでした。これこそ青空とのコントラストがあれば最高でしたが、欲は言えません。
なだらかな稜線を歩き続け、出発から5時間と少しで遂に姥ヶ岳に到着しました。能郷白山の山頂は見えませんでしたが、初めての場所というのは異次元の領域に来た感覚で、とても嬉しいものです。しかも秘境中の秘境、冬には滅多に人が足を踏み入れないところですし。
下山は山頂からP1417まではシールで歩き、P1243のコルまではスキー滑降です。標高が高いところは雪も軽く、申し分ありません。しかし滑るのはあっという間で印象に残る間もありませんでした。
コルからP1243までは再度シールをつけて登り返します。登り返しなしはちょっと難しそうなので、思い切って滑り込んで登り返しもガッツリ、としたほうがよさそうです。
さてP1243からはもう下りだけ、シールを再装着することもありません。なるべく登ってきたルートを辿ってもらったほうが確実ですが、今回は適当に遊びの要素も入れたいので少し西寄りに滑り降りました。標高が下がっても雪はよく滑り、この時期で文句を言えるようなものではありません。平家平 山スキー場バンザイ!って感じです。
なるべく登ってきたルートに戻らないと、平家橋を越えた尾根に行ってしまいかねないので、途中の沢を何本かスノーブリッジ渡りをして、登ってきたトレースに合流します。もうそうするとあっという間に平家橋に来て、あとは斜度のない林道を漕ぎながらトロトロと下ります。
ここの林道は本当に斜度がありません。カリカリに凍った雪ならよく走ると思いますが。
さて下山時はやはり朝よりも雪が減っており、この調子ならもう林道は半分くらい歩くハメになりそうです。
国道のアプローチの問題もあり、この山域に入るチャンスはそれほどありませんが、今回はパウダーと霧氷の芸術で出迎えてもらって大満足でした。また訪れたいところですが、林道歩きを考えるとちょっと悩ましいですね。
やはり秘境中の秘境は入山できるタイミングも難しいのかも知れません。
※平家平は斜度は緩やかで、オープンなところは比較的滑りやすいと思いますが、それでも凹凸が多く、慣れてないと転倒したり、沢に落ちる、谷筋に入ってなかなか抜けられず下山ルートを外す、林道の下山時にスキー操作を誤って谷に転落する、とリスク満載なのは山スキー平均レベルです。
※杉の植林地帯は切り株が多いので滑走時はご注意ください。
・平家平のP1084〜P1243辺りでは携帯が使えました。(アンテナ2本程度、au。docomoは調査せず)
・国道157の通行止め区間全体、および姥ヶ岳の稜線では携帯は通じませんでした。(docomo、auとも)
・P1243〜姥ヶ岳ではアマチュア無線が傍受できました。(144MHz)
コメント
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お疲れ様でした
登りはじめは大変なようでしたが平家平からはすばらしい景色ですね。ひとり占め出来てとても気持ちよさそうです
私は以前、山頂から友達にメールを送ったら、「おんな二人でババヶ岳?」と返された思い出の(?)山です
kimicocoさんこんばんは
予想通り素晴らしいところでした。福井県にはいい山がたくさんあるので羨ましい限りです。毎回片道3時間かけてせっせと通っています
最近こういう独り占め山行が多いのですが、周りの方々がスキーシーズン終了発言される中、私は少なくとも4月一杯は粘る予定です
なのでどうしてもこの時期は単独山スキーばかりです。明日は山岳会の総会 + 登山道整備があるので、久しぶりにスキー道具以外を準備していたら何が必要かピンと来なくて困りました
山頂からメールできたんですね!今日は姥ヶ岳山頂は電波が届きませんでした。天候のせいでしょうか・・・??
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