龍護峰〜西の西山〜若竹山☆新緑の秋吉台に


- GPS
- 02:01
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 420m
- 下り
- 422m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された遊歩道 |
写真
感想
山口に仕事で出張が入ったので、久しぶりに秋吉台を訪れる。秋吉台の入り口となる展望台からはまずは龍護峰に向かうことにする。これまで2回、秋吉台を訪れているが、秋吉台の最高峰となる龍護峰を訪れたことがなかったのだった。最高峰とはいえ、その標高は425.5mであり、秋吉台全体が200mそこそこあるので、それほどの高さがある訳でもないのだが、中国百名山の一つらしい。
展望台から秋吉台を俯瞰すると、山焼きの後で緑が少ないことを懸念していたが、その心配は杞憂であった。カレンフェルトの台地は若草の美しい緑色にすっかり覆われている。
展望台から樹林の中の道を抜けて、まずは家族旅行村にたどり着く。新緑がなんとも色鮮やかだ。平日のせいか、全くといってもいいほど人の気配が感じられない。旅行村のキャンプ場の中では桜は既に散っていたが、龍護峰への登山道を進むと、八重桜が満開だ。自然林の中を登ってゆくと忽然と広々とした草原に飛び出す。草原を登るにつれ、背後に広大な秋吉台の眺望が広がる。
御鉢山を右手に眺めながらなだらかに龍護峰へと登ってゆく。空には雲ひとつない空が広がっている。陽射しを遮るものがないので暑いことが予想されたが、草原は終始、涼しい風が吹いている。足元には数多くの菫の花が咲いている。
龍護峰は斜面にはカレンフェルトの石灰岩は目立たず、秋吉台の北部にある地獄台と一帯に比べると草原の緑が目立つ。山頂が近づくにつれ足元には無数の青い小さな花を多く見かけるようになる。見たことがない花であったがホタルカズラの花らしい。可憐な花弁の青色が実に美しい。考えてみると純粋な青い色の花は種類が少ないのではないだろうか。
龍護峰の山頂からは360度の展望が広がり、秋吉台を取り巻く周辺の山々を眺望するが、残念ながら山座が全く同定できない。南西に見える山は大きく山肌が削られており、痛々しい光景だ。この秋吉台と同じく石灰岩の山なのだろう。
龍護峰の山頂からは往路を引き返し、鞍部からカレンフェルトの石灰岩の間を縫って御鉢山へと向かう。全く人の気配の感じられない広々とした草原は夢幻的な雰囲気だ。
御鉢山から北側の鞍部に下ると、正面に見える秋吉台の光景に見惚れているうちに西の西山に向かう登山道を見落として通り過ぎてしまう。西の西山に向かう道はそれまでの遊歩道のような明瞭な道ではなく踏み跡のような細い道であった。最初は低木の樹林の中を進むがすぐにカレンフェルトの草原の中を進み、小さなピークをいくつか乗り越えて西の西山に到達する。
秋吉台全体を俯瞰するという意味ではこの西の西山のあたりからの展望が最も素晴らしいように思われる。日差しを浴びた石灰岩が白い岩肌を見せ、新緑の若緑色とのコントラストが鮮やかだ。周囲の草をみると黒く焦げた植物が目立つ。山焼きの跡のようだ。考えてみるとこの草原の景色があるるのも広大な台地を山焼きをするお陰なのだろう。
若竹山が近づいてようやく人影を見かけるようになる。若竹山は三角点のある小ピークではあるが、台地の中の小隆起の一つにしか見えない地味なピークだ。このピークの北側には小さなドリーネの中に隠れるようにトイレが設けられている。このトイレを眺めるたびに上手く隠れるように作ったものだと感心する。あとは秋吉台の展望台の駐車場まではわずかな距離だ。
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