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Yamareco

記録ID: 421448
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積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

岩手山 七滝から屏風尾根へ(強風で中途撤退)

2014年03月24日(月) [日帰り]
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GPS
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距離
13.0km
登り
1,133m
下り
1,135m

コースタイム

06:35 県民の森
06:45 七滝登山口
07:55 七滝
12:50 森林限界手前 13:10発
13:45 赤倉岳(屏風尾根第七峰)
14:40 屏風尾根の第四峰と第三峰米倉との中間(ここで撤退・引き返し)
15:10 屏風尾根第六峰下部 15:25発
15:40 赤倉岳
17:30 スキー場トップ
18:10 スキー場ホテル(ゲレンデで拾ったキーホルダーをホテルに届ける) 18:30発
18:45 県民の森

※小休憩を頻繁に取っていますし、強風による停滞もあります。通常はここまで時間は掛からないと思います。
天候 晴れ。強風や暴風。
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
七滝登山口への道は冬場、一般車両通行止めになっています。県民の森にある森林ふれあい学習館フォレストiに駐車しました。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、県民の森→七滝登山口→赤倉岳(屏風尾根第七峰)→屏風尾根第四峰と第三峰米倉との中間(ここで撤退)→赤倉岳→スキー場→県民の森です。

○屏風尾根には、東端を除いて、登山道がありません。いくつかの岩峰があります。この尾根の南側は火口壁の崖になっています。雪質にも拠りますが、個人的には、鬼ヶ城よりは容易な印象です。
○樹林帯では深い軟雪でした。森林限界を越えると締まり雪もありました。県民の森から七滝まではトレースがありましたが、頻繁に踏み抜きました。
○登山ポストは、七滝登山口にあります。
○岩手山の北麓は、八幡平温泉郷と言われ、多数の温泉施設があります。
八幡平市観光協会の温泉施設一覧↓
http://www.hachimantai.or.jp/onsen/search.cgi?mode=list
県民の森から望む岩手山。

大きな外輪山のあの稜線が屏風尾根です。
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県民の森から望む岩手山。

大きな外輪山のあの稜線が屏風尾根です。
七滝登山口。

七滝までトレースはありましたが、踏み抜いてばかりで歩きづらかったです。
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七滝登山口。

七滝までトレースはありましたが、踏み抜いてばかりで歩きづらかったです。
崩れだしている氷瀑の七滝。落差25m。

焼切沢(やっきりさわ)に七つの滝があって、そのうち一番大きいのがこの滝だから、七滝と呼ぶそうです。
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崩れだしている氷瀑の七滝。落差25m。

焼切沢(やっきりさわ)に七つの滝があって、そのうち一番大きいのがこの滝だから、七滝と呼ぶそうです。
ミズナラの森をラッセルで進みます。

三月末なのに、締まり雪への期待が外れました。
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ミズナラの森をラッセルで進みます。

三月末なのに、締まり雪への期待が外れました。
ブナ。巨木がたくさんあります。
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ブナ。巨木がたくさんあります。
光と影。
屏風尾根の西端辺りに着きました。

ここら辺でカメラの底から電池が落ちてしまいました。雪の中から白い単三電池(エネループ)4本を探すのは厄介でしたが、無事見つかりました。
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屏風尾根の西端辺りに着きました。

ここら辺でカメラの底から電池が落ちてしまいました。雪の中から白い単三電池(エネループ)4本を探すのは厄介でしたが、無事見つかりました。
進んできた雪庇帯。雪深くて全然進みません。

携帯性や機動性の点からワカンを好んでいますが、やはり浮力が弱いのが欠点です。
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進んできた雪庇帯。雪深くて全然進みません。

携帯性や機動性の点からワカンを好んでいますが、やはり浮力が弱いのが欠点です。
樹間から八幡平方面の眺望です。真ん中に茶臼岳。
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樹間から八幡平方面の眺望です。真ん中に茶臼岳。
深雪の樹林帯が続きます。

スキーを勧められますが、まだ要りません。スキーができないわけではありません。日高山脈を背に競技スキーをやっていましたから。
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深雪の樹林帯が続きます。

スキーを勧められますが、まだ要りません。スキーができないわけではありません。日高山脈を背に競技スキーをやっていましたから。
高木の樹林帯を抜けました。視界が開けます。
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高木の樹林帯を抜けました。視界が開けます。
岩手山と八幡平を繋ぐ、裏岩手連峰の山々。
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岩手山と八幡平を繋ぐ、裏岩手連峰の山々。
三ツ石山。
真ん中に源太ヶ岳。その後ろに大深岳(おおふかだけ)。
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真ん中に源太ヶ岳。その後ろに大深岳(おおふかだけ)。
真ん中のもっこりが畚岳(もっこだけ)。左から嶮岨森(けんそもり)と諸檜岳(もろびだけ)。右に八幡平。

間違っていたらごめんなさい。
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真ん中のもっこりが畚岳(もっこだけ)。左から嶮岨森(けんそもり)と諸檜岳(もろびだけ)。右に八幡平。

間違っていたらごめんなさい。
間近に見える黒倉山。岩手山(西岩手火山)の外輪の西端です。

この写真では見難いですが、雪崩の跡もあります。
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間近に見える黒倉山。岩手山(西岩手火山)の外輪の西端です。

この写真では見難いですが、雪崩の跡もあります。
屏風尾根の西側のピークである赤倉岳は、あの岩場のずっと先でした。

しんどいです。
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屏風尾根の西側のピークである赤倉岳は、あの岩場のずっと先でした。

しんどいです。
岩手山山頂部がようやく見えてきました。
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岩手山山頂部がようやく見えてきました。
赤倉岳はまだまだ先でした。
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赤倉岳はまだまだ先でした。
霧氷。小さなエビの尻尾。
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霧氷。小さなエビの尻尾。
進んできた稜線を振り返って。
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進んできた稜線を振り返って。
あの高いところが赤倉岳です。右側(南側)は火口壁の崖です。

赤倉岳は屏風尾根の第七峰だと思うのですが、人によって岩峰の数え方が異なるようです。
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あの高いところが赤倉岳です。右側(南側)は火口壁の崖です。

赤倉岳は屏風尾根の第七峰だと思うのですが、人によって岩峰の数え方が異なるようです。
赤倉岳から望む岩手山山頂部。その手前は屏風尾根。右に鬼ヶ城。

赤倉岳に標識とかは何もありません。
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赤倉岳から望む岩手山山頂部。その手前は屏風尾根。右に鬼ヶ城。

赤倉岳に標識とかは何もありません。
火口湖(中央火口丘)の御苗代湖。その後ろに鬼ヶ城。
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火口湖(中央火口丘)の御苗代湖。その後ろに鬼ヶ城。
赤倉岳を振り返って。

見難いですが、小さく足跡が付いています。
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赤倉岳を振り返って。

見難いですが、小さく足跡が付いています。
屏風尾根と山頂部。

撮影してる場所は第六峰の上で、その先は次の写真のように切れ落ちていました。
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屏風尾根と山頂部。

撮影してる場所は第六峰の上で、その先は次の写真のように切れ落ちていました。
振り返って、第六峰。高さ10mはあるでしょうか。右側(北側)から巻いてきました。
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振り返って、第六峰。高さ10mはあるでしょうか。右側(北側)から巻いてきました。
第五峰。

風が強まる一方になってきました。
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第五峰。

風が強まる一方になってきました。
真ん中の岩峰が第四峰。その奥が第三峰の米倉。
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真ん中の岩峰が第四峰。その奥が第三峰の米倉。
目前に、第三峰米倉。もう難所はなく、第三峰では一般登山道が合流します。しかし、危険を感じる強風のため、ここで撤退です。
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目前に、第三峰米倉。もう難所はなく、第三峰では一般登山道が合流します。しかし、危険を感じる強風のため、ここで撤退です。
岩手山山頂部と鬼ヶ城。
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岩手山山頂部と鬼ヶ城。
進んできた屏風尾根を戻ります。

岩峰は全て右側(北側)を巻きました。足が雪面に適度に潜ったので、トラバースはしやすかったです。
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進んできた屏風尾根を戻ります。

岩峰は全て右側(北側)を巻きました。足が雪面に適度に潜ったので、トラバースはしやすかったです。
雪煙。風の強さが分かるでしょうか。
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雪煙。風の強さが分かるでしょうか。
第六峰の下部に大きな雪の溝ができていて、良い風除けになりました。休憩です。
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第六峰の下部に大きな雪の溝ができていて、良い風除けになりました。休憩です。
屏風尾根の稜線にいるかぎり、強風に晒されるので、来たとおりには戻らず、赤倉岳からスキー場へエスケープしました。

振り返って赤倉岳を見た写真です。
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屏風尾根の稜線にいるかぎり、強風に晒されるので、来たとおりには戻らず、赤倉岳からスキー場へエスケープしました。

振り返って赤倉岳を見た写真です。
スキー場へ向かって下ります。

風紋が綺麗ですが、強風で楽しむ余裕はありません。
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スキー場へ向かって下ります。

風紋が綺麗ですが、強風で楽しむ余裕はありません。
樹林帯に入って、強風の心配はなくなりましたが、ひどいラッセルです。
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樹林帯に入って、強風の心配はなくなりましたが、ひどいラッセルです。
登頂できなかった上に、この雪で、もうグダグダで下りました。
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登頂できなかった上に、この雪で、もうグダグダで下りました。
スキー場に到着。

スキー場を下る途中で、スキー客が落としたキーホルダーを偶然拾いました。車とか家の鍵がいろいろ付いています。
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スキー場に到着。

スキー場を下る途中で、スキー客が落としたキーホルダーを偶然拾いました。車とか家の鍵がいろいろ付いています。
そのキーホルダーをホテルの受付に届けました。

温泉を無料でどうぞ、とは言われませんでしたw
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そのキーホルダーをホテルの受付に届けました。

温泉を無料でどうぞ、とは言われませんでしたw

感想

岩手山の屏風尾根は、外輪山(西岩手火山)の北側の岩稜で、カルデラを挟んで南側の岩稜である鬼ヶ城と対を成しており、やはり眺望が素晴らしい場所です。鬼ヶ城と違って登山道を有していませんが、昔(戦後まもなく?)に地元の山岳会によって踏破されており、古典的なルートになっていると思います(記録は少ししか見かけないですが)。

冬季に日帰りで、八幡平側にある七滝登山口からその屏風尾根を経て岩手山に登頂することを目標にしていました。しかし今回、まず、深い軟雪でのラッセルによって、時間と体力をかなり要しました。3月に入ってから断続的に降った雪が、あまり融けずに積もり重なったようです。屏風尾根に至ってからは、斜面に這っても煽られそうになる強風に晒されてしまいました。結局、屏風尾根の第四峰(尾根の半分)を過ぎ、第三峰米倉を前にして退却し、エスケープする形でスキー場へ下山しました。夜の下山になっても問題ないので登り切りたかったのですが、猛烈な風には敵いません。たかだか地元の山ではありますが、この冬最後の山行が中途半端に終わり、無念です。

唯一良かった点は、岩手山の綺麗な風景を撮影できたことです。この風景を皆さんにご覧いただきたく、今回の半端な記録を敢えて投稿しました。

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