鳥海山 猿倉コース+S字雪渓


- GPS
- 08:00
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,094m
- 下り
- 2,088m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
但し、法体園地〜秡川の区間はまだ通行止めが続いているので、アクセス可能なのはフォレスタ鳥海側のみ。 除雪はされたが、この日は前日に降雪があり、フォレスタ鳥海から先の道路は20cm程度の新雪で覆われていた。 下山した頃には全部溶けていたが、早朝は凍結する恐れがあるので冬タイヤの方が良さそう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口まで雪は続いており、全域スキーで滑走可。 前日に降雪があり縦溝は埋まったが、上部ではシェカブラが出来ており滑りにくい。 所々にクラックあり。 見えるクラックであれば回避は容易だが、新雪で隠れて割れ目が見えない箇所も幾つかあるので踏み抜き注意。 |
写真
感想
GW前半で唯一、天気の良いこの日。
鳥海山祓川・猿倉口の冬季閉鎖が解除されたので、早速向かってみた。
朝、法体園地経由でアクセスしようとしたが、まだ除雪が済んでないようで道路は通行止め。
引き返し、30分程度のロスでフォレスタ鳥海経由で猿倉口へと向かう。
前日に麓でも降雪があり、フォレスタ鳥海から先の道路は真っ白け。
20センチ程度の積雪で路上は覆われていた。
轍がそこには続いていたが、轍を外れてしまうとスタックしそうで気が気ではない。
(実際、この日の朝は何台かスタックして動けなくなった車があったようだ。)
対向車が来ないことを祈りつつ車を進めて、猿倉口に到着する。
駐車場の車は少なめで、10台程度しかなかった。
GWの晴天日にしては少ないが、急な降雪があったのでノーマルタイヤに変えてしまった人はアクセスを控えたのかもしれない。
真っ白な雪で上塗りされた鳥海山を眺めつつ、猿倉コースの登行開始。
すでにトレースが出来ていたので、それを辿って七高山へと向かう。
最初は人影まばらであったが、標高1800mを越えると秡川コースからの入山者も合流し、山は賑わう。
最後の急登、七高山東斜面は通過に時間を要するので、そこには登山者・スキーヤー・ボーダーが集中する事となり、まるでスキー場ゲレンデの様。
多くの人々で活気溢れる、お祭りのような賑わいを見せる東斜面であった。
さて、七高山に登頂し、これから滑走であるが・・・
東斜面の状態が、どうにも良くない。
前日に降った新雪はシェカブラとなって斜面上に残っており、酷く凸凹している。
これでは快適な滑走は望めないので、滑走ルートを変えた方が良さそうだ。
外輪山から眺めると、百宅方面のS字雪渓が状態良さそうだったので、そちらを滑走し、猿倉コースへ抜ける事にした。
S字雪渓は外輪山から真東へ続いており、北東方向の猿倉口とは下山方向が全く異なるが、上手く進路調整すれば猿倉コースへ抜けられるであろう。
時間もあるので、ダメだったら登り返せばいい。
そんな訳で、S字雪渓の滑走開始。
エントリー直後は悪く無く、パックされた新雪で曲がりにくいが斜面はフラット。
「S字雪渓を選んだ我は正しかった!」と、最初は思ったが・・・
しかし、少し下ると、そこに広がるはシェカブラの大海原。
う〜む、S字雪渓もダメだったか。
当てが外れてしまったが、滑り降りてしまったものは仕方ない。
とりあえず、シェカブラが少なそうな斜面を選んで高度を落としていく。
探せば良好なフラットな斜面は結構あるもので、特に沢型が良い。
眼下には何処までも続くような白い大斜面が一面に続いており、眺望も良い。
この辺の斜面は猿倉コースや百宅コースからも外れており、言わば空白地帯に当たる訳だが、そんなマイナールートにも素晴らしい斜面が数多く存在しており、改めて鳥海山のバリエーション豊富さに感銘を受ける。
あまりに良かったので、つい高度を下げ過ぎてしまい、その後の猿倉コース復帰は少し苦労したが、この空白地帯の滑走は冒険心をそそられる非常に興味深い経験となった。
地形図を見る限りでは、最終的には沢にぶつかるので登り返す事になるとは思う。
だが、滑走対象としては非常に興味深い。
今回は日帰りだったので、その片鱗に触れる事しか出来なかったが、何日か時間をかけて、この広大な空白地帯を探索してみたいものである。
コメント
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出発が同時の方がLuskeでしたか。
中島台で出会った頃は歩きだったですが、あれから何年たったでしょうか(遠い目・・・
途中までは後ろ姿を見ていましたが、知らぬ間にぶっちぎられてしまいました。
しかも山頂にも行けないし。
滑りの方は大丈夫なんですが、登りはどうしてもクロブシが痛みます。
帰ってから靴を少し改造したので連休後半は山頂に行きたいです。
昨日は思いがけず新雪を味会う事が出来ましたね、しかし連休後半新雪が悪さをしそうで心配です。
同時スタートの方がdenkiさんでしたか
中島台で会った時から年月が経ってしまいましたので、面影をすっかり忘れており気がつきませんでした。
長身の強そうな方、という特徴は覚えていたので後になってから、もしかしたらdenkiさんだったのでは?
なんて思ったりもしたのですが、後の祭りでした
それにしてもスキーヤーにとって靴は難しい問題ですね。
私が今使っているのは2足目で、これは一発目で見事にフィットしたので快適に使えてますが、1足目の時はなかなか足に馴染まず、毎回苦痛の悲鳴をあげておりました。
3回目の成型でなんとか馴染むようになりましたが、こればっかりは運でしょうか。
今回の改造で問題解決しますよう、お祈りいたします。
新雪の動向が気になる所ですが、連休後半は是非、山頂へ!
猿倉口から七高山2本は立派です。体力があって羨ましい限りです。
自分は現在持ち合わせている体力と相談しながら効率的なBCを実践していきたいと思っています。
また安全の許す範囲内で、大朝日岳から入リソウカ沢の滑走など、新たなルートの開発にチャレンジして下さい。
hareharawaiより
今でこそ貪欲に2本滑走なんて出来てますが、やはり体力は年々衰えていくもので、最近はそれを実感しております。
もうこれ以上、体力を上げる事は出来ないので、とりあえず軽量化かなぁ、と思いまして、hareharawaiさんの記録などを参考に、ギアの軽量化を進めているところであります。
朝日連峰など、チャレンジしたいルートは多数ありますので、それに対応するためにも、効率的で安全なBCを模索していきたく思います!
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