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Yamareco

記録ID: 4226807
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ハイキング
中国山地東部

六郎谷 〜林道縫う山腹で新緑を楽しむ〜

2022年05月01日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
04:03
距離
4.6km
登り
364m
下り
351m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:45
休憩
0:18
合計
4:03
距離 4.6km 登り 364m 下り 364m
9:30
159
スタート地点
12:09
12:27
66
13:33
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道29号線を堀越で東に折れ、私都(きさいち)川に沿う県道282号線(麻生国府線)を上流へ進みます。麻生集落の先で右折して南下し、県道37号線(岩見八東線)へ入り、山志谷集落で右折、して林道へ入ります。舗装道路が終わった場所に車を停めて歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
山頂へ向かう登山道はありません。林道を利用しながら方向を見定めて尾根と山の斜面を進みます。下草はほとんど無いので歩きやすいですが、倒木や枯れ枝に足を捕られないように気を付けましょう。
林道入口に鎖が掛けられるようになっていたので、鎖は外されていましたがその手前に車を停めました。
2022年05月01日 09:34撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:34
林道入口に鎖が掛けられるようになっていたので、鎖は外されていましたがその手前に車を停めました。
しばらく整備された林道を進みます。
2022年05月01日 09:43撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:43
しばらく整備された林道を進みます。
礫を含んだ泥質片岩でしょうか。
2022年05月01日 09:45撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:45
礫を含んだ泥質片岩でしょうか。
藤の花が今丁度盛りです。山に自生のフジはそんなに花穂が長くありません。
2022年05月01日 09:49撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:49
藤の花が今丁度盛りです。山に自生のフジはそんなに花穂が長くありません。
ワラビかな?今日は山菜採りが目的ではないので写真だけ。
2022年05月01日 09:50撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:50
ワラビかな?今日は山菜採りが目的ではないので写真だけ。
林道脇の露頭、あの塊の中には化石か生痕があるかもしれません。
2022年05月01日 09:57撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 9:57
林道脇の露頭、あの塊の中には化石か生痕があるかもしれません。
材木の搬出などの作業スペースでしょうか。
2022年05月01日 10:02撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:02
材木の搬出などの作業スペースでしょうか。
道の脇のこの標識の辺りから尾根に入ってみます。
2022年05月01日 10:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:05
道の脇のこの標識の辺りから尾根に入ってみます。
アセビ 盛りは過ぎたかな。
2022年05月01日 10:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:05
アセビ 盛りは過ぎたかな。
下草のない落ち葉の斜面、シカの食害なのでしょう。歩きやすいのは良いのですが、生態系(多様性)的に大丈夫なのか心配です。
2022年05月01日 10:12撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:12
下草のない落ち葉の斜面、シカの食害なのでしょう。歩きやすいのは良いのですが、生態系(多様性)的に大丈夫なのか心配です。
直登には傾斜がきつすぎるので、斜めに折れながら斜面を登ります。
2022年05月01日 10:20撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:20
直登には傾斜がきつすぎるので、斜めに折れながら斜面を登ります。
岩が見えてきたらだいぶ尾根筋に近づいたということだと思います。
2022年05月01日 10:27撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:27
岩が見えてきたらだいぶ尾根筋に近づいたということだと思います。
尾根に乗った。跡はこの筋を辿って上に進むだけ。
2022年05月01日 10:33撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:33
尾根に乗った。跡はこの筋を辿って上に進むだけ。
待つと広葉樹の雑木、いわゆる雑木林です。
2022年05月01日 10:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:37
待つと広葉樹の雑木、いわゆる雑木林です。
ウリハダカエデ 秋にはきれいに色づくんでしょう。
2022年05月01日 10:40撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:40
ウリハダカエデ 秋にはきれいに色づくんでしょう。
一応、ピンクのテープはありますが、枯れ枝が多く、足に引っ掛けないように注意です。
2022年05月01日 10:47撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:47
一応、ピンクのテープはありますが、枯れ枝が多く、足に引っ掛けないように注意です。
開けた場所に出ました。
2022年05月01日 10:53撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:53
開けた場所に出ました。
山頂です。こんなマイナーな山でも標識を掛けてくれる人がいるんですね。これがあると、一気に達成感が湧きます。
2022年05月01日 10:54撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:54
山頂です。こんなマイナーな山でも標識を掛けてくれる人がいるんですね。これがあると、一気に達成感が湧きます。
二等三角点「山志谷」
北緯 35°23′22″.2438
東経 134°20′26″.3193
標高(m) 659.48
2022年05月01日 10:54撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 10:54
二等三角点「山志谷」
北緯 35°23′22″.2438
東経 134°20′26″.3193
標高(m) 659.48
お昼はメスティンで棒ラーメンを作って食べました。冷蔵庫にあった野菜やきのこ、ソーセージも持ってきました。
2022年05月01日 11:56撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 11:56
お昼はメスティンで棒ラーメンを作って食べました。冷蔵庫にあった野菜やきのこ、ソーセージも持ってきました。
植林された杉と自生の落葉樹。
2022年05月01日 12:16撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:16
植林された杉と自生の落葉樹。
尾根筋を探して下っていきます。
2022年05月01日 12:17撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:17
尾根筋を探して下っていきます。
林道(作業道)に出会いました。ここからは道を歩きます。
2022年05月01日 12:31撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:31
林道(作業道)に出会いました。ここからは道を歩きます。
タチツボスミレ?
2022年05月01日 12:36撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:36
タチツボスミレ?
ワラビだ。夏になるとシダで覆われるのでしょう。
2022年05月01日 12:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:37
ワラビだ。夏になるとシダで覆われるのでしょう。
獄山(だけだん)と扇ノ山 かな?
2022年05月01日 12:40撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:40
獄山(だけだん)と扇ノ山 かな?
高い山は雲がかかっています。
2022年05月01日 12:42撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:42
高い山は雲がかかっています。
谷筋にミツマタ。
2022年05月01日 12:49撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:49
谷筋にミツマタ。
ヤマルリソウ だとGoogleLensに教えてもらいました。
2022年05月01日 12:55撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 12:55
ヤマルリソウ だとGoogleLensに教えてもらいました。
露頭で岩を観察。安山岩が風化したもののようです。
2022年05月01日 13:01撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
1
5/1 13:01
露頭で岩を観察。安山岩が風化したもののようです。
林道歩き。
2022年05月01日 13:14撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 13:14
林道歩き。
トチノキ 掌状複葉の大きな葉
2022年05月01日 13:18撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 13:18
トチノキ 掌状複葉の大きな葉
作業道は遠回りになりますが、道のない急な斜面を下るよりは安全で快適です、特に下りは。
2022年05月01日 13:18撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 13:18
作業道は遠回りになりますが、道のない急な斜面を下るよりは安全で快適です、特に下りは。
水色やピンクのテープに導かれて、作業道から外れたショートカット歩道に入りました。
2022年05月01日 13:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 13:25
水色やピンクのテープに導かれて、作業道から外れたショートカット歩道に入りました。
車まで戻ってきました。
2022年05月01日 13:29撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
5/1 13:29
車まで戻ってきました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ジャンパー ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) 登山靴 サブザック(19L) 昼食(棒ラーメン+カット野菜) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL 水900mL) ガスカートリッジ シングルバーナー メスティン 地図(行程図・地形図) スマートホン(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) ドローン(MavicMini) サブバッテリー カメラ 腕時計 ラジオ ヘッドライト 手拭い ティシューペーパー

感想

 薮が茂る前に歩いておきたい山があった。私の父の生家にほど近い、八頭町の「六郎谷」だ。父が車で祖父母の家へ私を連れて行くときに、「この正面の奥がだけだん、手前のこっちがわにあるのがろくろうだん。」と言っていたのが記憶に残っている。ただ、地図には山頂へ向かう道は記されていないし、この山を歩いたという記録も見かけることがなく、何となく「登るのは大変な山」というイメージを持ってしまっていた。けれども最近、ヤマレコの記録にこの山を登った記録が掲載されていて、登山道こそそ無いものの登れなくもない山だということがわかってきた。ただ、上るなら、夏草が茂って薮になる前の春先が良いと思っていた。
 車は山志谷集落から林道(作業道)へ入るところへ停めた。無理して林道に入り込んで車を傷めたり道を荒らしたりするのは避けたかった。林道を迷って大回りをしてもそんなに長い距離ではなさそうなので、林道歩きも登山の一部とすることにした。道がわからないときには尾根に乗るというのがセオリーなので、林道をしばらく歩いて山頂へ向かう尾根に向かう斜面から林の中に入った。ただ、林といっても下草はほとんど無く落ち葉の積もる杉林だ。下草が無いのは鹿の食害なのだろう。実際この日も林の中に駆け入って行く若い鹿の後姿を見かけた。林道を外れると道らしき道は無いので、落ち葉の積もった斜面をジグザグに歩き、尾根と思われる方向へ進む。傾斜はきついが、杉が植林されているので人の立ち入れない所ではないはずだ。藪や断崖が無いのがありがたい。少々の急登は時間をかけさえすれば登れる。それもGPSを頼ればある程度先が読める。目の前が明るくなってきたら尾根に近づいた証拠だ。
 尾根に上がると、傾斜が少し緩くなり、目指す方向も明確になる。時々現れる倒木にさえ気を付ければ歩き易い。斜面はほぼ杉の植林だったが、尾根には新緑の広葉樹が多い。明るくて気持ちの良い尾根歩きだ。ひときわ明るく気が伐採されている所、そこが山頂だった。二等三角点の標石があった。ただ、周りの木に遮られて展望は良くない。そんな時にはドローンの出番だ。ここに上がってくるまで誰にも会わなかったし、作業をしている様子もなかったので、何の気兼ねもなくドローンを飛ばせる。上空に飛ばしたドローンで周囲をぐるりと見廻すと、川沿いに道路と農地と人家の並んだ筋が見える。この山と人との関わりを感じられる風景だ。


 下山路はなるべく急な斜面は避けて尾根から林道へ入りたいと、方向を確認しながら進んだ。林道がどのように走っているかわからないし、進んだ林道が途中で途切れていることもあったので、最適ルートとは言えなのだろうが、何とか少しずつ標高を下げて、車を置いている場所へ向かっていくことができた。
 六郎谷は林道(作業道)が縦横に走る、林業の山であった。特に見どころがあったわけでもなく景観もそれほど望めなかった。けれどもこれも山と人との関わり方の一つであることを知ることができた。傾斜のきついところはあるものの、危険なところや足を踏み入れられないような場所は特になく、思ったよりも歩き易い山だった。実はこんな山は意外と多いのかもしれない。山を侮ってはいけないが、それなりに準備をして臨めば、山行記録のほとんど無いような山でも意外と歩けるところはあるのかもしれない。地元の山をもう少し探索してみようという気持ちになった。

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