六郎谷 〜林道縫う山腹で新緑を楽しむ〜


- GPS
- 04:03
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 364m
- 下り
- 351m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂へ向かう登山道はありません。林道を利用しながら方向を見定めて尾根と山の斜面を進みます。下草はほとんど無いので歩きやすいですが、倒木や枯れ枝に足を捕られないように気を付けましょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
登山靴
サブザック(19L)
昼食(棒ラーメン+カット野菜)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL
水900mL)
ガスカートリッジ
シングルバーナー
メスティン
箸
地図(行程図・地形図)
スマートホン(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
ドローン(MavicMini)
サブバッテリー
カメラ
腕時計
ラジオ
ヘッドライト
手拭い
ティシューペーパー
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感想
薮が茂る前に歩いておきたい山があった。私の父の生家にほど近い、八頭町の「六郎谷」だ。父が車で祖父母の家へ私を連れて行くときに、「この正面の奥がだけだん、手前のこっちがわにあるのがろくろうだん。」と言っていたのが記憶に残っている。ただ、地図には山頂へ向かう道は記されていないし、この山を歩いたという記録も見かけることがなく、何となく「登るのは大変な山」というイメージを持ってしまっていた。けれども最近、ヤマレコの記録にこの山を登った記録が掲載されていて、登山道こそそ無いものの登れなくもない山だということがわかってきた。ただ、上るなら、夏草が茂って薮になる前の春先が良いと思っていた。
車は山志谷集落から林道(作業道)へ入るところへ停めた。無理して林道に入り込んで車を傷めたり道を荒らしたりするのは避けたかった。林道を迷って大回りをしてもそんなに長い距離ではなさそうなので、林道歩きも登山の一部とすることにした。道がわからないときには尾根に乗るというのがセオリーなので、林道をしばらく歩いて山頂へ向かう尾根に向かう斜面から林の中に入った。ただ、林といっても下草はほとんど無く落ち葉の積もる杉林だ。下草が無いのは鹿の食害なのだろう。実際この日も林の中に駆け入って行く若い鹿の後姿を見かけた。林道を外れると道らしき道は無いので、落ち葉の積もった斜面をジグザグに歩き、尾根と思われる方向へ進む。傾斜はきついが、杉が植林されているので人の立ち入れない所ではないはずだ。藪や断崖が無いのがありがたい。少々の急登は時間をかけさえすれば登れる。それもGPSを頼ればある程度先が読める。目の前が明るくなってきたら尾根に近づいた証拠だ。
尾根に上がると、傾斜が少し緩くなり、目指す方向も明確になる。時々現れる倒木にさえ気を付ければ歩き易い。斜面はほぼ杉の植林だったが、尾根には新緑の広葉樹が多い。明るくて気持ちの良い尾根歩きだ。ひときわ明るく気が伐採されている所、そこが山頂だった。二等三角点の標石があった。ただ、周りの木に遮られて展望は良くない。そんな時にはドローンの出番だ。ここに上がってくるまで誰にも会わなかったし、作業をしている様子もなかったので、何の気兼ねもなくドローンを飛ばせる。上空に飛ばしたドローンで周囲をぐるりと見廻すと、川沿いに道路と農地と人家の並んだ筋が見える。この山と人との関わりを感じられる風景だ。
下山路はなるべく急な斜面は避けて尾根から林道へ入りたいと、方向を確認しながら進んだ。林道がどのように走っているかわからないし、進んだ林道が途中で途切れていることもあったので、最適ルートとは言えなのだろうが、何とか少しずつ標高を下げて、車を置いている場所へ向かっていくことができた。
六郎谷は林道(作業道)が縦横に走る、林業の山であった。特に見どころがあったわけでもなく景観もそれほど望めなかった。けれどもこれも山と人との関わり方の一つであることを知ることができた。傾斜のきついところはあるものの、危険なところや足を踏み入れられないような場所は特になく、思ったよりも歩き易い山だった。実はこんな山は意外と多いのかもしれない。山を侮ってはいけないが、それなりに準備をして臨めば、山行記録のほとんど無いような山でも意外と歩けるところはあるのかもしれない。地元の山をもう少し探索してみようという気持ちになった。
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