娘と歩く東海道五十三次その21・岡部宿→府中宿→江尻宿→由比駅

2022年05月02日(月) 〜 2022年05月04日(水)

• GPS: 15:32
• 距離: 40.9km
• 登り: 295m
• 下り: 273m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:11
• 休憩: 0:57
• 合計: 6:08

9:30 川原バス停
10:03 10:04 道の駅 宇津ノ谷峠 （岡部町側上り）
10:39 10:42 宇津ノ谷峠
11:13 11:42 道の駅宇津ノ谷峠（静岡側 上り）
12:47 12:51 丁子屋
12:55 12:55 東海道20宿丸子宿
14:14 14:14 安倍川橋
14:20 14:40 石部屋（間食）
15:38 ゴール地点

2日目

• 山行: 4:25
• 休憩: 0:57
• 合計: 5:22

7:47 スタート地点
7:59 7:59 東海道第19宿府中宿
8:31 8:33 清水山公園
9:04 9:04 柚木駅
9:57 9:57 県総合運動場駅
11:00 11:45 狐ヶ崎イオン（昼食）
12:13 12:23 追分羊羹（間食）
12:55 12:55 東海道第18宿江尻宿
13:09 ゴール地点

3日目

• 山行: 5:11
• 休憩: 1:20
• 合計: 6:31

7:57 スタート地点
9:20 9:45 坐漁荘（見学）
9:50 10:00 清見寺（見学）
10:32 10:37 うしほ屋（生どらを間食）
12:15 12:30 さった峠（弁当）
13:12 13:12 倉沢
13:45 14:10 名主の館小池邸（見学）
14:28 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

　
★1日目スタート地点
静鉄バス 川原町バス停

★1日目ゴール地点、2日目スタート地点
静岡鉄道 新静岡駅徒歩5分

★2日目ゴール地点、3日目スタート地点
JR東海道本線 清水駅徒歩5分

★3日目ゴール地点
JR東海道本線 由比駅徒歩3分

川原町バス停は岡部宿の手前になります。
静岡駅から毎時2本のバスがあるので便利です。　

　　

コース状況／危険箇所等

　
先日の長崎街道で江戸→長崎を終え一区切りついたので、
街道歩きの集大成として娘と東海道復路を歩くことにしました。
街道についての説明は今までは写真欄にてしておりましたが、
資料が豊富に出回っているので基本的には省略することにし、
迷いやすい場所や調査の段階で謎だった場所を主に掲載します。

ルート選定は分間延絵図並見取絵図（1806）を踏襲しています。
この絵図でルートを精査し参考本で補正する形にしました。

●この区間での注意点

宇津ノ谷峠は急坂ですがそれ程長くはありません。
丸子宿内の旧道は交通量が多いように思いました。

さった峠は難所で急坂が続きます。西側は土道です。
東側は舗装していて車が通れるぐらいなだらかです。

峠から由比にかけての道は狭く歩道がありません。
車が時おり通るので注意が必要です。

●飲食など

宇津ノ谷峠及びさった峠では自販機は少なく、
飲食店も限られているので事前の用意が無難です。

丸子の丁子屋は繁忙期は1時間以上待つことがあります。
由比は桜エビのシーズンは飲食店が混みあいます。

これ以外は特に問題ないと思います。

1日目の昼食・道の駅宇津ノ谷にてとろろ汁
1日目の夕食・新静岡駅のさわやかにてハンバーグ
2日目の朝食・ホテルの無料のもの
2日目の昼食・狐ヶ崎イオンにてサンドウィッチ
2日目の夕食・新静岡駅にて五穀米定食
3日目の朝食・静岡駅にて吉野家
3日目の昼食・おにぎり、うどん

●トイレなど

宇津ノ谷峠及びさった峠でのトイレは限られていますが、
程よい間隔で何かしらあるのでそれ程心配はいりません。

●参考文献
五海道其外分間延絵図並見取絵図（1806）
地形でわかる東海道五十三次 ほか多数

　　

写真

5/2 9:48

懐かしいホーロー看板。田舎は楽しい！

5/2 10:19

宇津ノ谷峠を目指します。枯れ木を杖にしましたが重かったようです😅

5/2 10:22

「これじゃ石畳じゃなくて草畳やん！」石畳ラヴな娘は少々ご不満な様子（笑

5/2 10:31

カモシカ発見っ！野生動物を見て心躍ります。クマだと大変でした。

5/2 10:39

宇津ノ谷峠に到達して満足な様子。ここは古くからの要衝で各時代ごとに道が作られた道の博物館のような場所です。東海道の峠は標高約151メートルほど。

5/2 10:53

宇津ノ谷集落。峠を控えての山間の小さな集落は江戸時代さながらの雰囲気が残っていました。

5/2 10:58

新緑もパッチワークのようで美しい！

5/2 11:13

お昼は道の駅で。先週も寄った丁子屋にするか迷いましたがここのとろろ汁も抜群の旨さでした。

5/2 12:12

以前は交通情報で「宇津ノ谷を先頭に渋滞」とよく聞きましたが拡幅しただけで状況は一変。峠を意識せず通れるようになったのは凄いと思います。

5/2 12:29

街道は娘にとっては公園みたいなものでアスレチックであるかのように楽しんでます😅

5/2 12:45

とろろ汁の名店丁子屋。待ち時間は1時間だったようで先週に寄っておいて正解でした。

5/2 12:54

丸子宿。丸子紅茶をお土産に買いました。この辺りの旧道は交通量がそこそこ多かったです。

5/2 13:46

名残の松は癒し。

5/2 13:59

寺の石段で休憩中。この日は晴れていても少し寒いぐらいでした。

5/2 14:09

安・部・川！冬場なら綺麗な富士山が見れるのですが雲が多めだと仕方ないですね〜

5/2 14:19

安倍川は大井川と同様の難所でした。岸には安倍川餅を売る店が並んでいたそうで広重の浮世絵にも茶屋の風景が描かれています。

5/2 14:20

その中の名店が石部屋。軒先で頂けるので昔の旅人気分を楽しむことができます。

5/2 14:23

安倍川餅で一服。よっぽど美味しかったのか餅を食べ終わっても黄な粉を残さず食べてました（笑

5/2 15:32

府中宿。城下町である駿府の一角を成す東海道最大規模の宿場だったこともあって今も繁華街が連なっています。

5/2 15:32

良き良き。

5/2 15:37

防火帯建築がなんとも美しい。呉服町界隈は戦後のレトロ建築の宝庫です。1日目はこの辺りで終わりとしました。

5/2 17:04

晩飯は”さわやか”で食べたのですが先に順番待ち券を取っておいて呼び出しがあるまで駿府城や県庁の展望台を見学しました。

5/2 17:17

弥次さん喜多さんとたわむれる。

5/2 17:56

げんこつハンバーグ最高！帰る頃には3時間待ちになっていました。

5/3 7:47

そして2日目。この日も五月晴れ！

5/3 7:56

新静岡駅界隈。もう20年前の話ですが清水から学校に通っていたのが懐かしいです。

5/3 8:08

朝アーケード気持ちいい。

5/3 8:29

音羽山の清水寺に寄り道。暑くなってきたので上着をしまって装備を整えました。

5/3 8:24

かつては寺から駿府の町を一望出来たのでしょうねー。

5/3 8:47

新幹線の高架をくぐった先にあるのが曲金。程よい旧道風情です。

5/3 9:00

国道の歩道橋に登ると初めて遠くに富士山が見えました。娘も私も大はしゃぎ。何せここまで歩いてのものですから感動もひとしおでした。

5/3 9:01

富士山を拡大。雪がまだまだ多いですね。ここで「登ってみたい！」と宣言してました😅

5/3 9:18

旧道に沿ってモダンな静鉄電車が走り去っていきます。思わず電車に手を振る娘。

5/3 9:22

長沼。昼でも朝食を出す「長沼食堂」があったのも今や昔。随分と開発が進んだ印象で駅の利用者は2倍近く増えているそうです。

5/3 9:49

東海道線の地下道へ自ら進んで階段を下りる娘。

5/3 9:50

この地下道、時おり車が通ります。しかも一方通行じゃないのです。

5/3 10:05

東名高速〜！「これ透明なんだよ」と教えると「透明マントみたいなものか！」と妙に納得していた様子。もちろん訂正しましたが私も子供の頃は「透明」と思ってました。

5/3 10:19

富士山がどんどん近づいてくる〜。テンションが高まります。

5/3 10:40

草薙。ヤマトタケルが草薙剣で草を薙ぎ払い向い火を放って難を逃れたという伝説が残ります。大鳥居が草薙の象徴とばかり思っていたのですが実は所有者不明のもので近年撤去されてしまったそうです。驚きました。

5/3 10:58

かつて清水市民の憩いの場だった狐ヶ崎。ヤングランドという昭和らしいネーミングの遊園地があったのですが今は普通のイオンに変わってしまいました。

5/3 11:23

フードコートの”キッチンのっぽ”でお昼ご飯。ホットドックは長くて食べ応えがありました。

5/3 12:13

ちびまる子ちゃんの舞台で有名な清水は「追分羊かん」が名物。むちゃくちゃ甘々です。

5/3 12:23

ちびまる子ちゃんゆかりの小学校前でパクリ。

5/3 12:49

江尻宿。駿河湾に注ぐ巴川の河口に広がる宿場町。港は江戸への物流拠点にもなっていたので大いに賑わったといいます。

5/3 12:47

稚児橋でポーズ。同じポーズで撮ってみたい！と言うので撮ってあげると全然違うポーズでした（笑

5/3 12:54

レトロな雰囲気が残っています。何もかもが懐かしい。2日目はJR清水駅筋で終わりとしました。

5/3 14:53

午後は地元の友達親子と合流して清水観光をしました。ドリプラはさすがに凄い人。

5/3 17:34

投宿。新静岡駅前のビジネス旅館でしたがこれで5500円。部屋には風呂もトイレも付いていて子連れには最高でした。建物は古いですが定宿にしたいほどです。

5/4 7:51

3日目は清水駅から。さった峠で見る富士山に期待を膨らませ出発しました。

5/4 8:05

清水は今も昔も重要な港湾都市。先の大戦では市域の50％近く焼けてしまったそうです。

5/4 8:37

名残の松は癒し。雲一つない快晴に恵まれています。これなら期待できそう！

5/4 9:11

海が近いこともあって川には魚がいっぱい。娘も楽し気な様子です。

5/4 9:13

清見潟の港には「ちきゅう」が停泊していました。

5/4 9:27

坐漁荘を見学。鶯張りの廊下など体感できました。建物は復元なのですがガラスは古いタイプ。大量のストックがあったから実現できたと伺いました。

5/4 9:32

興津宿は風光明媚な景勝地”清見潟”を前にした宿場町で鉄道が開通してからは避寒地として全国的に知られたそうです。

5/4 9:53

清見寺。ここは境内の中を東海道線を通した有名なお寺。

5/4 9:58

高台にあるので眺めが最高なのです。

5/4 10:21

興津宿の町並み。電線が少ないのは空が広くて気持ちが良いものですね。

5/4 10:37

生ドラを頂きます。生クリームだけのどら焼きはたまに見かけますが発祥はこの店らしくて昔は幾度となく買いに寄りました。

5/4 11:10

美しい興津川を渡った先から峠道が始まります。

5/4 11:28

写真を撮ってると「古い家はもういいよー」と娘に言われてしまいました😅

5/4 11:37

天候も良かったので峠を目指す人が何組もいました。

5/4 11:46

興津からは清水のお友達と一緒だったので疲れを気にせず楽しむように登っていきます。

5/4 11:51

そして見えた！！！西から歩くといきなりこの光景が飛び込んできます。

5/4 11:51

娘も満足気な様子。富士山に向かって思わず「ヤッホー！」

5/4 12:06

す・る・が湾！

5/4 12:19

この時期にここまで見えるとは元地元ながら思っていませんでした。午後まで快晴とは、ただただラッキー。

5/4 12:59

由比に向かっての下り坂も富士山を見ながらなので楽しいものでした。

5/4 13:23

倉沢は狭い路地の両側に伝統的家屋が建ち並ぶ。峠を前にした間の宿で風情があります。

5/4 13:16

犬と触れ合い。こういう露店があるのも倉沢の魅力でしょうか。

5/4 14:13

名主小池邸を見学。由比駅まであと少し。

5/4 14:26

由比駅の駅前の通りは実は東海道ではなく山側にある道がそれなので注意しましょう。

5/4 14:28

バス停横にある駅への階段を下りて終わりとしました。

5/4 14:30

桜エビの由比。今が旬の季節なので店での食事はありつけませんでしたが次回リベンジしたいものです。

撮影機器：

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

ザック(1) 手ぬぐい(3) 日焼け止め(1) 帽子(1) 行動食(2) ペットボトル（500ml）(1) iPhone（充電器含む）(1) 折り畳み傘(1) ザックカバー(1)

感想

yaonyaosuke2

　
気持ちの良い五月晴れの道中。

今回はなんと言っても富士山でしょう。
静岡に住んでいたので何度も見てきましたが
娘と見る富士山は格別なものがありました。

浮世絵でも有名な”さった峠”では、
西から歩いてくると急に目の前に富士山が現われます。

「本と一緒！」「本と一緒！！」

と、娘はこれまでにない感動している様子で
ここまでの苦労が報われた思いがしました。

さて、今回は初の連泊となりました。
荷物が2人分となるので大変ではあるのですが
一番の問題はホームシックになるかが心配でした。

でも、これは杞憂に終わりました。
峠あり海ありとバラエティに富んでいたおかげで、
家のことをすっかり忘れていた様子です (笑

それにしても本当に晴れて良かった！
実はGWの宿は全ての日に予約を入れていました。
もちろん、全部の日を歩くことは到底できないので、
天気予報を見て3日をチョイスするつもりでした。

今年のGWの天気はヤキモキさせられましたが、
なんとか最高に楽しい街道歩きをすることが出来ました。

次回は由比駅から沼津の手前にある原宿まで。
どこかで桜エビを食べれたら最高です。
　
なお、今回の街道歩きの記録は以下のブログでもまとめています。
https://borabora.seesaa.net/article/489910231.html
https://borabora.seesaa.net/article/490353248.html
https://borabora.seesaa.net/article/490923050.html

コメント

京のスター

どんどん離されるーーー(・・;

yaonyaosuke2

HIDENORI-Tさん この連休はがんばっちゃいました😉

itoo

　どんどん進んでる〜
　かつ平入れてくれてありがとうございます
　この先も頑張ってね〜

yaonyaosuke2

itooさん
当初の予定では昼に「かつ平」だったのですが
朝、話に聞くと富士山がよく見えているというので
居ても立っても居られず1時間早く出立することに
この界隈はたびたび来ていますので今度寄ってみることにします