岩井澤観音堂〜檥峠〜飯盛峠 ゴ・ドーハンの山旅 霧煙る古道歩き

2022年05月21日(土) [日帰り]

• GPS: 03:55
• 距離: 7.9km
• 登り: 616m
• 下り: 615m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:17
• 休憩: 0:39
• 合計: 3:56

距離 7.9km 登り 619m 下り 615m

7:36 スタート地点
7:54 8:20 岩井沢観音堂
9:22 9:30 檥峠
9:58 10:01 いいもり山
10:15 10:17 飯盛峠
11:32 ゴール地点

天候

雨(予想外にしっかりした降雨)

アクセス

利用交通機関：

自家用車

檥峠入口公衆便所(ザ昭和のトイレ)前の駐車地(けっこう広めです)

コース状況／危険箇所等

全体的によい道ですが、植林帯は枝打ちされた枝が雨に濡れてスベリやすかったです。

写真

5/21 7:38

檥峠入口公衆便所。男女別なし。和式。男性用は昔懐かしいやつ。

5/21 7:41

路傍にたくさん咲いていました。

5/21 7:48

青面金剛庚申塔。銘文？

5/21 7:48

ユキノシタが咲き始めましたね。蕾がいっぱい。

5/21 7:51

岩井沢観音堂が見えました。

5/21 7:52

御堂は新しいですね。参拝用の照明もあります。

5/21 7:54

主尊は左の石仏のようです。

5/21 7:54

下に狛犬奉納記念碑(s45)と庚申塔。その上は歴代住職の墓碑のようです。

5/21 7:55

庚申塔の背面。「宝暦十一　八月吉日 武州秩父郡上我野北川村 岩井沢講中」

5/21 7:58

墓碑群の中央に中世板碑

5/21 8:00

5/21 8:00

こんな感じ。

5/21 8:02

観音堂全景。お隣に自治会館、プレハブWC(未確認)

5/21 8:02

御堂の真後にある大岩の陰には稲荷社

5/21 8:04

さらに、こんな感じで並んでいます。

5/21 8:05

手前から、「廿三夜供養塔」、「明治十六年未三月日」(1883)

5/21 8:06

左の如意輪観音は墓碑のようです。

5/21 8:06

抹茶がかかったような馬頭尊。「天明二壬寅十一月」(1782)

5/21 8:09

失礼ながら苔を落とすと、切れ長な目の美しい御尊顔。お馬さんの目は怖そう！「秩父郡北川村岩井沢講中十四人」

5/21 8:09

「辨才天」右脇の銘は何とか読めました。

5/21 8:12

「文化三寅歳(1806)秩父郡北川村岩井沢講中」

5/21 8:17

最左は「奉納大乗妙典六十六部供養塔」(文政十二、1829)

5/21 8:18

クルリンパ！御冥福をお祈りします。

5/21 8:18

「通行止」とありましたが、右の林道岩井沢線を歩かせていただきました。

5/21 8:37

路面も幅員も問題ありませんが、途中で舗装は終了します。

5/21 8:42

あちこちで花盛りでした。

5/21 8:45

舗装はここまで。ダート林道の二股。

5/21 8:46

あちこちにありました。

5/21 8:46

古道入口。「石仏3コ」とは御親切な。

5/21 8:48

1コ目。尾根の取付にありました。「罵倒観世音菩薩/寛政九年丁巳年十月吉日(1797)」道標銘もあります。

5/21 8:48

「右 ぢかうじ(慈光寺)みち」、

5/21 8:49

左側「秩父郡北川村岩井澤 願主名列刻」

5/21 8:51

林道歩きからいきなりの急登です。

5/21 9:02

一旦林道に出てからすぐに再び尾根道に入ります、2コ目はそこにありました。

5/21 9:03

「馬頭観世音」

5/21 9:04

右側「右 おごせ(越生)志こう山(慈光)みち」

5/21 9:04

左側「秩父郡北川村藤原柏木講中 文政十二丑年三月吉日(1829)」

5/21 9:06

台石正面に「子ノごんげんミち(子ノ権現)」

5/21 9:23

奥武蔵グリーンラインに出ると、トレランレースの選手が走っていました。距離を尋ねると100マイルということで絶句しました。

5/21 9:23

檥峠。私もかつてチャリ練習で何度も往復した道です。

5/21 9:23

選手はこの山道へ入っていきました。歌碑(句碑だったみたい)と新しい石祠、そして

5/21 9:25

石仏の刻像のある道標。これが3コ目？見逃したかな。「此方 子の山(権現) 願主銘」

5/21 9:25

右「此方 たか山ふどう(高山不動) 安永三甲午(年三月・・)」(1774)

5/21 9:25

左「此方 ちゝぶ一ばん(札?所)

5/21 9:32

白角板の纏のリス君。まさに緑に萌えています。消された「名栗村」がはがされた？ちなみに2005年廃止。もうそんなに経つのね。

5/21 9:38

ランナーが車道から山道(この下)に入ってきます。

5/21 9:45

とりあえず飯盛峠まで行きます。

5/21 9:50

ヤマツツジとしっぽり。

5/21 9:54

車道のちょい上にこんな山道が・・・

5/21 9:56

飯盛山816.4m。3つの「飯盛山」を巡った以来かな。

5/21 9:56

2つめはお隣の龍ヶ谷富士。3つめは日吉萩神社の近く。
ところで「北川三角点」ってあるの？

5/21 10:05

ここは前にも訪れた立派な馬頭尊の石塔(文久二年、1862)

5/21 10:06

「武州秩父郡上我野」残念ながら下部が欠損しています。

5/21 10:07

その隣にある道標。との時は特に雨足が強くじっくり読めず。

5/21 10:10

「此方 たか山道 安永(六酉歳、1777)四月吉日」

5/21 10:10

「此方 ちゝぶ ぢこうじ道　北川惣(村中?)」

5/21 10:11

「此方 おごせ道 」

5/21 10:17

今日のコンディションでどのくらいの完走率か知りたい。

5/21 10:20

飯盛峠から車道を折り返して、ここから柏木尾根コースへ。

5/21 10:21

車道下の石造物。右は「地蔵大菩薩」、中は墓碑。この2つはセットの感じ。

5/21 10:26

左は馬頭観世音菩薩。

5/21 10:26

長い頭(髪の毛)が特徴的。その間からお馬さんが顔を出している。道標銘もあります。

5/21 10:27

右「此方 た加山 川越みち　文化三丙寅年三月吉日」(1806)

5/21 10:27

左「此方 志こうじ(慈光寺)ちゝぶみち」

5/21 10:36

雨でも緑が萌えています。

5/21 11:02

意外に歩きやすい道でした。

5/21 11:09

何かの建物跡。神社ではないと思った矢先、

5/21 11:10

鳥居がありました。

5/21 11:14

同じような高床の小屋。こんな秘密基地が欲しいなぁ。

5/21 11:18

集落が見えました。

5/21 11:25

車道に出て、大岩の上にあった馬頭尊(寛政?)と地蔵尊(明治)

5/21 11:30

駐車地に戻ってゴールです。

5/21 12:00

国道299号線沿いにある『ロックガーデンカフェ』

5/21 12:11

ホットドグ(300円)、珈琲(300円)

5/21 12:14

そしてメインのカレーパン(200円)、揚げたて熱々です。

5/21 12:24

この幟がずっと気になっていました。

5/21 13:47

所変わって、ときがわ椚平に移動。

5/21 14:13

大日様のおられる岩壁のある沢。案内もないので知らないわからない。よく見るとコンクリ階段がある。

5/21 14:14

こんな所を通り過ぎて、

5/21 14:14

手すりと鎖場の先に石燈籠があって、滑りやすい岩場を慎重に登ってみると

5/21 14:15

岩陰にひっそりと大日様。to264565さんのレコで見るまでは全然知りませんした。

5/21 14:16

かわいい大日様。

5/21 14:19

イワタバコも成長中。

5/21 14:21

林道には続々ランナーが走って行きます。

5/21 14:24

その林道にある「大日如来」

5/21 14:26

「(何原)石工　忠治郎」

5/21 14:29

そしてご立派な金精様

5/21 14:30

これの他にもこの山中にまだ残っていそうです。

5/21 14:44

椚平のバス停の向こうに、、

5/21 14:46

「正観音供養塔」(文化四年、1807)と

5/21 14:47

大日様でしょうか。

5/21 15:05

久しぶりにジビエカレーを食べていきましょう。

5/21 15:05

局前販売所『里味』さん

5/21 15:13

猟師の作るジビエカレー(800)円。イノシシ肉がコリコリしています。

撮影機器：

COOLPIX W100 NIKON

iPhone 8 Apple

装備

個人装備

傘(特に写真撮影時に役に立ちました)

感想

godohan

・雨がちな天気予報だったので、展望がなくても気にならない石仏調査の山行にしました。が、勝手に降っても小雨程度だろうと鷹をくくっていたら、けっこうガチで降っていました。ただそんな悪天候の中、トレランレースの選手に遭遇しました。雨に濡れても黙々と走る姿にいたく感動しました。流石に皆さん、余計なお肉は付いておらず、ブヨブヨしたお腹を触りながら怠惰な生活を反省しましたが、今更もう一度あの世界に戻るのもなぁ。と思うのでした。
・岩井沢観音堂は以前から訪ねてみたい所でした。確認したい石造物もあったのでグリーンラインの峠をからめて周回しました。想像以上に歩きやすい道でした。こんな天気でしたが、何しろヒルがいないだけでもありがたいですね。
・さらにto264565さんのレコで檥峠の都幾川側に大日様があることを知り、気になったので行っちゃいました。それからご立派な金精様。石造でこれだけの物はなかな見たことありません。運んだとは思えないので、そこにあった石で彫ったのでしょうか。まあ、あまり人目につかない所なので残ったのでしょうね。ジビエカレーの御主人にその話をしたら、「鉄砲ぶちに行くとあちこちにあるよ」とおっしゃっていました。冬枯れになったら、ちょっと重点的に歩いてみたくなりました。

コメント

to264565

godohanさん、こんにちは、
岩井澤から峠のレコありがとうございます。しかも雨天の山歩きとは…、お疲れ様でした。

でも雨の奥武蔵の、しっとりと濡れた登山道、樹木、石仏は、改めていいなぁ〜と思いました。
今日はさっと見ただけなので、あとでルートや写真をじっくりと楽しませていただきます。
後半の「〜あちこちにあるよ」！、それなら、あと二つ三つは見つけてみたいです。

P.S.奥武蔵では一度もヒルを見たことが無いです、不思議ですが、有難いです。

それでは、また。　to264565

godohan

to264565さん どうもです！

いてもたってもいられず行っちゃいました(笑)　特に案内表示もないのでto264565さんのレコがなかったら見つけられなかったと思います。本当にありがとうございました。
金精様の写真を撮っていると、ちょうどランナーたちが続々と。応援の声かけをしても殆どの人がこの石の存在には気づかずに走り去っていきますが、中には「おお！これは撮りたくなるね！」と言ってくれた方もおりました。私も秘かに見つけたいと思っています。　それでは。godohan