また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 4337326
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船

栃木・群馬の関東百「隠れた名山」巡りPart. 2:岩櫃山(密岩通り→山頂→岩櫃城址→赤岩コース周回;想定外のタフな岩稜歩きにゾワゾワ…)

2022年05月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:29
距離
4.1km
登り
449m
下り
433m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:47
休憩
0:42
合計
3:29
14:29
14:29
11
14:40
14:42
15
14:57
15:03
7
5合目
15:10
15:10
6
稜上のコル
15:16
15:17
17
天狗の架け橋入口
15:34
15:34
12
8合目
15:46
16:03
15
16:18
16:18
16
一本槍
16:34
16:34
4
原町駅下山路分岐
16:38
16:50
14
17:04
17:04
12
天狗岩
17:16
17:18
3
赤岩通り下降点
17:21
17:22
18
旧道分岐
17:40
17:41
13
17:54
古谷登山口駐車場
天候 ほぼ快晴(上州のからっ風やや強し)
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR郷原駅横から小径入り、密岩コース入口の古谷「岩櫃山登山者用駐車場」利用(無料、キャパ10台強;ガイドマップ備え付けのトイレあり)
コース状況/
危険箇所等
・いずれのコースも案内標識等完備、要注意箇所にはロープ・クサリ等整備、安心して登降可
・古谷登山口からの密岩コースは中級者向け(コルまでは過剰なほどのクサリ等整備)、稜線上は岩稜歩き、露岩フェイスのクサリ登りや断崖上のヘズリ区間などあり、通行注意(いずれもホールド、足場はしっかり)
・天狗の蹴上げ岩下から岩櫃城址までの「沢コース」、一部やや荒れた沢筋の不明瞭箇所あり、小沢に引き込まれてルート外れぬよう注意
・岩櫃城址周辺は観光客も多数歩きトレース輻輳、薄暗い樹林帯のため、要所に立つ「沢/尾根コース○合目」の案内標識を外さぬよう歩くべし
・尾根コースからの赤岩通り、下山路は出だしが滑りやすい赤岩にクサリの懸かる急降下、スリップ・落石注意
その他周辺情報 登山口から県道を車で約15分、東吾妻町のあづま温泉・息吹の湯「桔梗館」利用(入口で検温・消毒要/大人500円、JAF割引あり;午後6時以降は夜間割引で400円と超リーズナブル!→露天風呂付き、熱めの良いお湯でした/休憩室・土産販売コーナーあり)
快晴の午後、お代わり山行は遥々100km近く山道〜里道をドライブ、上州の岩櫃山へ。一応ヘル持参で臨みます!
2022年05月28日 14:18撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:18
快晴の午後、お代わり山行は遥々100km近く山道〜里道をドライブ、上州の岩櫃山へ。一応ヘル持参で臨みます!
登山口から見上げると、スゴい迫力!さすが真田一族本拠の堅固な要塞、とても登れそうには見えませんが…〈汗〉
2022年05月28日 14:22撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
5/28 14:22
登山口から見上げると、スゴい迫力!さすが真田一族本拠の堅固な要塞、とても登れそうには見えませんが…〈汗〉
登山口のトイレをお借りし、ついでに案内パンフもゲット。
2022年05月28日 14:25撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:25
登山口のトイレをお借りし、ついでに案内パンフもゲット。
さすが観光名所、要所に案内標識完備、迷う心配ナシ!
2022年05月28日 14:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:27
さすが観光名所、要所に案内標識完備、迷う心配ナシ!
頂稜の端っこまで岩峰ニョキニョキ!
2022年05月28日 14:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:30
頂稜の端っこまで岩峰ニョキニョキ!
登りは密岩コースへ。帰路は右から戻ってくる予定です。
2022年05月28日 14:31撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:31
登りは密岩コースへ。帰路は右から戻ってくる予定です。
この標識のところを右へ。登山者用の杖も置いてあり親切。
2022年05月28日 14:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:36
この標識のところを右へ。登山者用の杖も置いてあり親切。
青空に映える岩峰たち、眼前に覆い被さるような圧倒的迫力!
2022年05月28日 14:37撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
5/28 14:37
青空に映える岩峰たち、眼前に覆い被さるような圧倒的迫力!
密岩通り登山口、ここが3合目。やたら「クマ注意]のカンバンが多いのが気になります。いつものクマ鈴を鳴らしていきましょう!
2022年05月28日 14:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
5/28 14:40
密岩通り登山口、ここが3合目。やたら「クマ注意]のカンバンが多いのが気になります。いつものクマ鈴を鳴らしていきましょう!
深いスギ植林の中をしばし急登。マムシグサの登場で不気味さが一層マシマシ…。
2022年05月28日 14:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:42
深いスギ植林の中をしばし急登。マムシグサの登場で不気味さが一層マシマシ…。
最初のクサリ場。なくても登れそうに見えますが…
2022年05月28日 14:50撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
5/28 14:50
最初のクサリ場。なくても登れそうに見えますが…
5合目着。4合目から結構登りました…。ここでチョックラ休憩。
2022年05月28日 14:57撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 14:57
5合目着。4合目から結構登りました…。ここでチョックラ休憩。
コル直下の急登。やたら頑丈な新旧のクサリ多数で "重装備" 状態…
2022年05月28日 15:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
5/28 15:04
コル直下の急登。やたら頑丈な新旧のクサリ多数で "重装備" 状態…
稜上のコル着、ここが6合目。ここからは巨岩の間を縫うように登っていきます。
2022年05月28日 15:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 15:09
稜上のコル着、ここが6合目。ここからは巨岩の間を縫うように登っていきます。
ハングした凄い巨岩。よくこんな岩山の一角に城を築いたものです…!
2022年05月28日 15:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:12
ハングした凄い巨岩。よくこんな岩山の一角に城を築いたものです…!
天狗の架け橋入口。架け橋コースはルート崩壊で通行不可、迂回路へ。
2022年05月28日 15:17撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
5/28 15:17
天狗の架け橋入口。架け橋コースはルート崩壊で通行不可、迂回路へ。
一気に展望が開け、谷川連峰や上州武尊など名だたる残雪の名山登場!
2022年05月28日 15:18撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:18
一気に展望が開け、谷川連峰や上州武尊など名だたる残雪の名山登場!
架け橋そのものは通れませんが、覗き窓から雰囲気だけは味わえます…
2022年05月28日 15:21撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:21
架け橋そのものは通れませんが、覗き窓から雰囲気だけは味わえます…
露岩のフェイスを鎖で攀じ登ります。ここでストック収納。足場はしっかり。
2022年05月28日 15:24撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:24
露岩のフェイスを鎖で攀じ登ります。ここでストック収納。足場はしっかり。
ホールドも多く、登りは良いが下りだと結構コワイかも…。
2022年05月28日 15:26撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:26
ホールドも多く、登りは良いが下りだと結構コワイかも…。
一際聳え立つ山頂に、登山口からもチラッと見えた吹き流し。あんなところまでどうやって登るんだろう…<冷汗…>
2022年05月28日 15:28撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:28
一際聳え立つ山頂に、登山口からもチラッと見えた吹き流し。あんなところまでどうやって登るんだろう…<冷汗…>
暫しの平和な尾根道。その先は…〈またまた冷汗…〉
2022年05月28日 15:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 15:30
暫しの平和な尾根道。その先は…〈またまた冷汗…〉
8合目を過ぎ、山頂へと繋がる巨岩の下まで来ました。
2022年05月28日 15:34撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:34
8合目を過ぎ、山頂へと繋がる巨岩の下まで来ました。
浅間や上信・上武国境の山々が広く見渡せます。
2022年05月28日 15:35撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:35
浅間や上信・上武国境の山々が広く見渡せます。
巨岩の覗き窓を潜ると、そこが9合目。
2022年05月28日 15:37撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:37
巨岩の覗き窓を潜ると、そこが9合目。
一旦、巨岩の下へと南面を回り込みます。登山口がすぐ足元に見え、スゴい高度感…〈股下ゾワゾワ…〉
2022年05月28日 15:39撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
5/28 15:39
一旦、巨岩の下へと南面を回り込みます。登山口がすぐ足元に見え、スゴい高度感…〈股下ゾワゾワ…〉
反対側(東面)に、しっかりしたクサリ付きの登路あり。
2022年05月28日 15:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:42
反対側(東面)に、しっかりしたクサリ付きの登路あり。
最後の一登りはハシゴで…
2022年05月28日 15:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:44
最後の一登りはハシゴで…
岩櫃山頂到着!思ったより相当シンドく、達成感あり…
2022年05月28日 15:48撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:48
岩櫃山頂到着!思ったより相当シンドく、達成感あり…
こちら、左端の谷川連峰から上州武尊〜日光白根〜皇海山に小野子&子持山、赤城山と、上州や国境の名だたる雄峰を一望できます!
2022年05月28日 15:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
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こちら、左端の谷川連峰から上州武尊〜日光白根〜皇海山に小野子&子持山、赤城山と、上州や国境の名だたる雄峰を一望できます!
こちらは白砂〜志賀高原方面の上信国境トレイル。このところの豪雨→高温でさすがに残雪も残りわずか…。
2022年05月28日 15:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 15:49
こちらは白砂〜志賀高原方面の上信国境トレイル。このところの豪雨→高温でさすがに残雪も残りわずか…。
向こうの岩峰に立ってる命知らず!?のハイカーを眺める、こっちの方が結構コワイかも…
2022年05月28日 16:02撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 16:02
向こうの岩峰に立ってる命知らず!?のハイカーを眺める、こっちの方が結構コワイかも…
岩稜だらけの頂稜を辞し、ジメジメした小沢沿いの斜面をだいぶ下ってきました。この辺りの巨岩が「一本槍」?
2022年05月28日 16:17撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
5/28 16:17
岩稜だらけの頂稜を辞し、ジメジメした小沢沿いの斜面をだいぶ下ってきました。この辺りの巨岩が「一本槍」?
ここで沢筋を離れ、岩櫃城本丸跡へ。真田の亡霊が物陰から出てきそう…〈冷汗…〉
2022年05月28日 16:31撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 16:31
ここで沢筋を離れ、岩櫃城本丸跡へ。真田の亡霊が物陰から出てきそう…〈冷汗…〉
ここで、原町駅方面への下山路が分岐。
2022年05月28日 16:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 16:33
ここで、原町駅方面への下山路が分岐。
この辺りが木戸跡。そろそろお城のテリトリ内に入ってきました…<再びゾワゾワ…>
2022年05月28日 16:34撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 16:34
この辺りが木戸跡。そろそろお城のテリトリ内に入ってきました…<再びゾワゾワ…>
ついに、岩櫃城本丸跡を攻略。真田一族が長く支配したこの城も、真田昌幸親子に散々煮え湯を飲まされた家康の「一国一城令」で敢えなく取り壊しに。「新日本百名城」の1つらしいですが、当方今のところ踏破する気はナシ…〈クワバラ、クワバラ…〉
2022年05月28日 16:39撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 16:39
ついに、岩櫃城本丸跡を攻略。真田一族が長く支配したこの城も、真田昌幸親子に散々煮え湯を飲まされた家康の「一国一城令」で敢えなく取り壊しに。「新日本百名城」の1つらしいですが、当方今のところ踏破する気はナシ…〈クワバラ、クワバラ…〉
こちらは竪堀。天然の要害の上、更に堅固な造り、さすがです…
2022年05月28日 16:50撮影 by  F-04K, FUJITSU
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5/28 16:50
こちらは竪堀。天然の要害の上、更に堅固な造り、さすがです…
お城跡からの帰路は。尾根通りを一旦遡上して赤岩コースへ戻ります。
2022年05月28日 16:53撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 16:53
お城跡からの帰路は。尾根通りを一旦遡上して赤岩コースへ戻ります。
天狗岩通過。岩の突起が天狗の鼻という感じでしょうか。(小生には、どちらかと言うとチョコボールの箱に書いてあるキョロちゃん!?に見えますが…)
2022年05月28日 17:02撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
5/28 17:02
天狗岩通過。岩の突起が天狗の鼻という感じでしょうか。(小生には、どちらかと言うとチョコボールの箱に書いてあるキョロちゃん!?に見えますが…)
ここへ来ての2択。朝早くからのアルバイトでさすがに疲れてきたので、岩場ルートはパスして迂回コースへエスケイプ…
2022年05月28日 17:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 17:04
ここへ来ての2択。朝早くからのアルバイトでさすがに疲れてきたので、岩場ルートはパスして迂回コースへエスケイプ…
尾根通りを6合目まで登り返し、ようやく赤岩コースの下山口着。岩櫃山を1.5回登った心持ちです…〈ゼーゼー…〉
2022年05月28日 17:16撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 17:16
尾根通りを6合目まで登り返し、ようやく赤岩コースの下山口着。岩櫃山を1.5回登った心持ちです…〈ゼーゼー…〉
赤岩通りの下降路は、クサリも懸かる結構な急降下…〈汗…〉
2022年05月28日 17:21撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
5/28 17:21
赤岩通りの下降路は、クサリも懸かる結構な急降下…〈汗…〉
下から見上げると、文字通りの赤岩コース…
2022年05月28日 17:23撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
5/28 17:23
下から見上げると、文字通りの赤岩コース…
赤岩コースの登山口に無事下山。ここは武田勝頼を迎える計画のあった御殿「潜龍院」跡の由。午後のツアーは、最後まで真田丸の世界でした…
2022年05月28日 17:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 17:40
赤岩コースの登山口に無事下山。ここは武田勝頼を迎える計画のあった御殿「潜龍院」跡の由。午後のツアーは、最後まで真田丸の世界でした…
あの吹き流しのはためく岩峰を先ほどこの足で踏んだと思うと、何だか感無量です…
2022年05月28日 17:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
5/28 17:49
あの吹き流しのはためく岩峰を先ほどこの足で踏んだと思うと、何だか感無量です…
下山後、予定ルートから少々外れた小径へ迷い込みましたが、何とかプチ周回完了。もうすぐ午後6時ですが、随分日が長くなり、名山ハシゴハイカーとしては大変助かります!
2022年05月28日 17:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 17:51
下山後、予定ルートから少々外れた小径へ迷い込みましたが、何とかプチ周回完了。もうすぐ午後6時ですが、随分日が長くなり、名山ハシゴハイカーとしては大変助かります!
出発時は結構賑わっていた駐車場も、我が愛車1台を残すのみ。岩櫃山の神々に見守られるように、主の帰りを待っていてくれました…
2022年05月28日 17:53撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 17:53
出発時は結構賑わっていた駐車場も、我が愛車1台を残すのみ。岩櫃山の神々に見守られるように、主の帰りを待っていてくれました…
下山後のお楽しみ、日帰り入浴はあづま温泉・息吹の湯「桔梗館」へ。午後6時を過ぎ、夜間割引で大人400円とコスパ最高です!
2022年05月28日 18:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
5/28 18:40
下山後のお楽しみ、日帰り入浴はあづま温泉・息吹の湯「桔梗館」へ。午後6時を過ぎ、夜間割引で大人400円とコスパ最高です!
あづま温泉の露天風呂の借景にもなっている奇勝・岩井洞のニョキニョキの岩峰群がすぐ目の前に。こちらも夕陽を浴びて相当な迫力!
2022年05月28日 18:38撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
5/28 18:38
あづま温泉の露天風呂の借景にもなっている奇勝・岩井洞のニョキニョキの岩峰群がすぐ目の前に。こちらも夕陽を浴びて相当な迫力!
撮影機器:

感想

栃木の関東百山・夕日岳ツアーを午前中に首尾良く終え、細尾峠より旧道〜国道を車で駆け下った後、少し距離はあるものの、西上州で未踏の関東百(2019年新版)・岩櫃山へ移動。ひたすら最短距離ばかり追求!?するカーナビ君の頼りなげな案内に従い、赤城山麓の県道を縫うように走り抜け、ターゲットが近づくと、西上州らしい “岩屏風” さながらの怪異な山容が眼前に迫ってきます。登山口の駐車場周辺には、大河ドラマ『真田丸』で一躍メジャー観光スポットの仲間入りした当地ならでは、夥しい数の岩櫃城址の宣伝幟や真田六文銭の旗が上州の空っ風に激しくはためき、当方も観光ツアー客気分にて、午後2時半前より少し遅めのお代わり山行をそぞろ歩きでスタートします。
 コース中詳細は本文・写真キャプション記載の通り、さすが地元イチ押しの名勝だけあり、どのコースも懇切丁寧な距離表示と「○合目」の目安付き案内標識、そして過剰と思えるぐらいの新旧取り混ぜたクサリ・ロープがしっかり備えられ、安心して登降できます。ただ、稜線上のコルから先は、アスパラガス!?よろしく眼前にニョキニョキと聳え立つ尖った岩峰の数々に、一体どこから攻略するのか…と不安になるほどの峻険さ。一番のビビりスポット「天狗の架け橋」はさすがにルート一部崩壊のため通行禁止、巻き道で通過しますが、頭上はるか高く、吹き流しはためく山頂は西側からは文字通り取り付く島ナシ…。南面の断崖上をクサリにガードされ際どくトラバースした後、東面の僅かな登降可能の岩盤を鎖+ハシゴにフルに身体を預けつつ攀じ登り、どうにか登頂成功です。
 四周の切り立った岩櫃山の絶頂は、標高僅か800m余とはとても信じられぬくらい、掛け値ナシの展望絶佳。午後遅くの陽光に少し霞んではいるものの、ほぼ雲量ゼロの抜けるような青空の下、奥秩父・奥武蔵〜西上州、浅間〜谷川連峰など上信越国境の山々、そしてこの日朝から堪能してきた日光〜足尾山地〜赤城・榛名など関東甲信越北部の名だたる雄峰が一望できました。快晴の山頂独り占めの至福に、にわかには去り難い気分になりながらも、時刻は既に午後4時近く。登り以上のゾワゾワ!?が味わえる岩稜下りやお楽しみの城址見学にも、そこそこ手間と時間を要するため、最低限のカロリーと水分補給を済ませ下山開始です。この時間から登ってくるハイカーはごく少数でしたが、何しろ険しい岩稜歩きが続くため、スライド時のスリップ・落石防止にも一際神経を使います。その先の「沢コース」下山路では鬱蒼とした樹林帯の中で少々方向の分かりにくい分岐が度々現れ、ようやく真田一族ゆかりの岩櫃城本丸址に辿り着いたのは午後4時半過ぎ、隠れ真田ファンの当方として感慨もひとしおでした。あずまやでこの日最後の食料・フルーツ缶を流し込むうち、日の長いこの季節でもさすがに辺りは薄暗くなります。何やら謀略に長けた真田武者の亡霊が出てきそうな雰囲気の中、尾根コースに戻ってシンドイ登り返しの後、これまた険しく滑りやすいクサリ・階段続きの赤岩コース下山道を、一路登山口駐車場目指して一気に下りました。
 出発前はミーハーな観光ハイカーのつもりが、思いがけず険しい岩稜ゾワゾワ登降でがっつりシゴかれ、ハシゴ山行の疲れも出て、下山後はさすがに暫しのゾンビ状態。ともあれ、予定の関東百・積み残し2座を首尾良く明るいうちに踏破できましたので、自販機の炭酸栄養ドリンク一気飲みで何とか生気を取り戻し、ご褒美代わりの日帰り温泉・息吹の湯へ車を飛ばします。幸い、到着時には既に午後6時過ぎの夜間割引時間帯、ただでさえ大人500円と割安の入浴料が更に100円引きとなり、お客も疎らな熱めのお湯は露天風呂も付いて、かなりのコスパの高さに大満足。御礼方々、売店で土産品も仕入れ、渋川伊香保ICからの関越道も渋滞知らずで快調に帰京。翌日の月命日の亡父墓参に備えて、この日は実家に帰ってバタンキューでした。
 今回は終日の快晴に恵まれ、午前・午後とそれぞれ栃木・群馬の「隠れた名山」踏破を恙なく終えることができましたが、時ならぬ5月の猛暑に見舞われた関東地方も、翌週はそろそろ梅雨入り予想…。当方の名山巡りの旅も暫しのオフシーズンに入ります。来るべき梅雨明け後の日本アルプス等での夏山Joy目指し、当面はコースや宿泊場所の下調べを進める傍ら、心身の気力・体力のシェイプアップに努めることとします!
[2022年5月30日記す]

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