比婆山〜イワス 〜人の消えた村から〜[滋賀県 彦根市]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 406m
- 下り
- 400m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ 男鬼廃村 14℃ イワス 13℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
比婆神社までは林道があるが、そこから先は登山道なし 道標もないので地形図が読める人以外は来ないでください |
写真
感想
ご無沙汰しておりますguhikazukiです
妻と子が秋田の実家に帰省しているので、ようやく久々に本格的な登山が出来る
しかしながら、前日の仕事が終わったのは深夜1時。 家に帰ってあれこれしているうちに4時...終わったな。
起きた時間は11時をまわってた(泣)
軽いハイキングしか出来ないと思いつつ、登る山を選択していた。
決まった場所は比婆山だ。
登山口は男鬼という村だが今は住んでいる人はいない、いわゆる廃村だ。
住居の電力量計を見ると2008年度製と書いてある。 少なくとも6年前にはまだ住んでいたことになる。
ここら辺一帯はかつて19もの集落があったのだが、その多くはここと同様廃村になってしまった
集落の歴史は浅いものではなく、江戸時代初期からの歴史あるものだ。
江戸時代は監視役としてこういった場所に住まわせる代わりに食料などは寄付されていたみたいだ。
時代は進み食料寄付もなくなると生活は苦しかったみたいだ。
林道を歩いて分かった事だが沢に水がないのだ。
水がなければ自給自足は不可能。 水の調達も大変だし、なおかつここの冬は大変雪深いので生活するには無理がある。
高度成長期には村人がどんどん離村していき、遂には誰もいなくなった。
家を残している理由は固定資産税の兼ね合い以外に考えられない。 さら地にすれば税金は高くなるし。
今や彦根市は人口も増えて生活しやすい場所だが、こういった場所も存在する事を忘れてはいけない。
概要はここまでとし、まずは比婆神社に向かう。
神社まではひたすら林道歩き。
久々の山歩きなので林道歩きも苦ではない
神社で手を合わせた後はその上を登っていく。
ここから先は登山道なしだが山頂まで行くのは容易なこと。
比婆山山頂は展望無しで三角点も無し。
ここからイワスに向かうも尾根を間違えた。
いや、間違っているのは分かっていたが取り合えず下って植林が終わって周りを見渡すと高圧線が平行に走っていた。
まぁ、地形図の等圧線からしても間違いだと分かってたんだけどね。
登り返して正しい尾根に乗り、イワスに向かった。
イワス山頂は庭園が広がり気持ちのいいところだった。
そして何より展望だ。
湖東地域全体が見渡せ気持ちの良いところだ。
下にはかつてセメント鉱山跡が広がっている。
一度壊した自然は二度と元に戻らない良い例だ。
イブキのピークも行きたかったが、途中で尾根の付け根が分からなくなり、やめて引き返した。
帰りは別の尾根に巡視路が通っていたのでその道で林道まで下りきり、一応男鬼山の登山道も確認する。
時間的に登りはしない。 日が長いので男鬼山ピストンは可能だろうけど、日が沈んで暗くなった廃村を歩くのは肝試し以外の何ものでもないので。
距離、時間とも短めだったが、登山の知恵を最大限に活かせる楽しい山行になったので満足した。
GWなので遠出や遠征をする人ばかりだが、だからこそ近くのマニアックな山に登る価値があると思う。
実際人を見ることはなかったし。
一人が苦手という人にとってはお勧めできない場所なのかな。
コメント
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久しぶりの山行ですね。それにしても廃村の状況は威力あります。
薄暗くなってから通りたくない気持ちもわかりますね。
カメラが壊れているというコメントを見るまで心霊写真かと思いました(笑)
食料の配給などで生きていた集落。やはり仕事とはいえ生活は大変だったでしょう。
水、食料、交通、産業と生きていくうえで欠かせないものがないと繁栄はないのでしょう。
尾根沿いも下草がなく迷いやすいようですね。どれも登山道に見えてしまいます。
歩きやすいから間違えても思った以上に進んでしまうのでしょうね。
あと、藪山や低山の樹林越しに見える景色は大展望と違って絵的な趣があります。
やはり秋田とは違う低山の雰囲気と景色で私にはとても新鮮に見えます
この廃村、まだかつての住民が手を入れているみたい。
冬季廃村として前から知ってはいたけど、完全廃村にはなっていないみたいだけど時間の問題かな
完全に時間がストップしている感じがしたわ
一応この村の産業と言ったら炭焼だったみたいやけど、それで食べてける時代でもないしね〜。
カメラはもう買ったからこれからは普通の写真を投稿できるで〜
ほんまに心霊写真みたい
尾根沿いの下草がない理由は鹿の乱食以外なにものでもないで(笑)
さすが、樹林越しに見える景色の魅力を分かってるね
そういう景色だと素通りしてしまう人が多いけど、絵的は趣なんやね〜これが それにルートファイトしているときは重要な目印にもなるんよね!
低山の魅力、分かる人は少数派やけど勿体無いと思うわ
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