鬼怒沼山 激登りの末にある楽園(関東百名山)
- GPS
- 08:50
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,793m
- 下り
- 1,801m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 道の駅「白沢」 花咲の湯 おおぎやラーメン沼田店 ベイシア沼田店 |
写真
感想
今年6月ごろから積極的に関東百名山を歩いてきました。年初めには90座に達しておりましたが、6月から「笠取山」「和名倉山」「太郎山」に登り、現在93座。この週末も一座増やしたいと思い選んだのがこの山、鬼怒沼山でした。
最初からわかっているのです、どこから歩いても大変な道であると。しかしながら、高速料金の節約ができることとある程度道路状況が予想ができるということで大清水からのピストンを選択したのです。きつくてもいつか行く道、それであれば「行こう」と思った時に行くのがいいのです。丁度、行きたいという気分が乗った時期でした。
ただ、懸念事項があります。気象庁やてんきとくらすでは一日中良い予報が出ているのですが、tenki.JPやヤマテンでは2時ごろから小雨、3時ごろから雷雨という予報もあったのです。何とかして2時には戻ってきたいという意欲を持って登ることとしました。
最初に1時間は緩やかな道、そこで200mほど標高を上げます。そして、沢を渡ってから物見山までがメインイベントです。約2kmで800mを上げる急上りです。一気の尾根上りですが途中途中左右に道はずれ急降下も何度かありながらの登りになります。ヤマレコマップではこの区間のコースタイムを2時間57分と想定しています、それだけ急な坂道になります。
私のモチベーションは、この夏に訪れるであろう日本アルプス、きれいな景色や花の数々、新しい人との出会いや山小屋グルメ、下った後に温泉、そんなことを考えながら登っていました。そう、日本アルプス山行に向けてのトレーニング、体を整えようとする修行として考えながら登りました。
「昼間のaideieiは〜ちょっと違う〜♪」
「昼間のaideieiは〜登ってる〜♪」
「昼間のaideieiは〜いい汗かいてる〜♪」
「昼間のaideieiは〜男だぜ〜♪」
なぜかこの歌が頭の中を駆け巡ります。他には最近Youtubeで見たテレサ・テンさんの「つぐない」「時の流れに身を任せ」、最近亡くなった葛木ユキさんの「ボヘミアン」などを口ずさみながら登っていきました。
基本50歩10呼吸をくりかえします、10分ほどでGPSを見て標高を確認します。前回の確認よりも何m登ったのか、物見山山頂2111mまであと何mかを考えることがモチベーションの維持につながりました。
最後は若干平坦に道になります、そして「物見山」とかかれた標識、私は木に座って休憩、水分と1本満足バーを食べました。
ここからしばらくは下り、しかし「帰路はここが最後の登りになるのだろうなあ、嫌だなあ。」と思いながら下っていったのでした。
分岐がありまして、鬼怒沼方面、鬼怒沼山方面へと分かれます。今回の山行の目的は何といっても「関東百名山94座目の鬼怒沼山登頂」ですので、まずはメインディッシュを食べちゃおうということで山に向かいました。「えっ、沼見ないの?」と声をかけてくれる人もいましたが、これは私の事情ですので。
分岐からの登りもきついのですが、約200mほど登って山頂です。表示と三角点以外には何もない山頂でした。
「鬼怒沼山の山頂は〜何も〜ない〜山です〜♪」こんな歌が出てきてしまうくらいでした。なので、山頂はさっさと後にして分岐まで戻りました。
ここからお楽しみの高層湿原巡りになるのですが、やはり気になるのは時間です。沼まで行って戻って物見山に登り、急下りを超えて川を渡り、大清水まで戻れるか。そもそも雨が降って増水になったら川を渡れるか。そんなことを考えてしまったんですね。
ヤマレコマップには、分岐に「鬼怒沼避難小屋」と書かれていたのでそこまでは行ってみよう、と思い歩きましたが分岐にきても避難小屋などなし。ここに避難小屋があることを考えて計画を立てたこともあって、雨が早まってビバークするのにいいと思っていたのに少々ショックでした。
これは早く戻らねばなりません。と私の中の何かが察知しました。
分岐に戻り、物見山までの登り坂で私はハンガーノックを起こしました。朝食にはコンビニの冷やし塩ラーメン、行きの物見山山頂で1本満足バー、これしか食べていませんでした。息が浅くなり、足に力も入らなくなり、「ああ、もう限界!!」となったところが山頂でした。コッペパンを一つ食べしばらくするとまた体に活力が溢れてきました、多分これで大丈夫。私は下り始めました。
下り始めて数分、携帯に着信があり「片品村に雷予報」と出ました。雷が鳴るということは当然雨も降る、夕立になるということ、少しでも早く降らなければなりません。特に、増水して川が渡れなくなったら、と考えました。
勢いよく下っていったところで、登りの時にも注意すべきだと感じた岩場がありました。そこで、私は右手で木を掴み、右足、左足と下ろしていきましたが、急に右足のグリップが無くなり、直後に左足のグリップもなくなると同時に持っていた木が折れました。2mほどの滑り落下。
「あっ、いや、いや、ちょっと待って!、えっ、わーっksfhじょhvdんゔぉsぶおbしょおvんじょc。・・・もう!やっちゃったじゃない!!やーねー!体大丈夫かしら・・・」
「昼間のaideieiは〜○○○だぜ〜!!」と、聞こえてきたとかこないとか。しかも、直後をYAMAPユーザーが歩いていたことです。見事に悲鳴その他を聞かれてしまったなあ・・・結局、追いつかれ心配され、先に行っていただきました。
そして、川を渡る地点での痛恨の一撃、左足ポチャ。足を置いたはずの石がずぶずぶと沈んでいく・・・結局左足の靴は濡れてしまいました。そのあとの林道は左足を置くたびに「ピチャ、ピチャ・・・。」と音を鳴らしながら進んでいったのでした。そして、自分の車の前まで戻りGPSを切りました。
大清水駐車場には続々と登山者が戻ってきておりました。車で帰る人、バスを待つ人、花豆ジェラート、うどんそば、自動販売機など営業しているので少々の時間つぶしであれば大丈夫と思われます。
ここには朝一で来る夜行バスもあります、ここを拠点として尾瀬沼方面に足を延ばすのも面白いのではないかと思われます。まあ、来年以降でしょうけど・・・。
さて、関東百名山も94座となりました。残りは難関ぞろいです。
袈裟丸山・・・今年はもうヤブ、来年5月〜6月に登りたい
帳付山・・・秋になったら行きたいですね、鎖が厳しいとか。
日留賀岳・・・ここも涼しくなってから訪れたい。
飛龍山・・・ここも秋には行きたいですね。将監小屋テン泊もいいかも。
朝日岳・・・累積標高差1700m以上を誇る大ボス。大丈夫かなあ。
天上山・・・神津島にどうやって行くか、2泊が必要だが!?
来年春にはけりをつけたいところだ。
コメント
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着々と名山集め進んでおられるご様子ですね〜
島山は行きは良い良い、帰りが怖いので
なかなか勤め人にはハードル高いですよね〜(笑)
なかなか、行きにくい山は結構ありまして、神津島もその一つですね。海が時化て帰ってこられなくなったらということを考えてしまいます、それではいつ行こうか・・・。そんな感じです。
他の山もそうで、袈裟丸山などは5月に山行記録が集中しているのはそれ以後は藪山になってしまうからですし、本当に季節を選ぶ山が多いなあと思っています。
まあ、次の3連休は雨が多いので、アルプスに行くことはなく、どうしようか考え中です。
aideieiでした。
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