大雨の宮城・岩手を抜けて、花と出で湯の八幡平へ。



- GPS
- 04:07
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 216m
- 下り
- 204m
コースタイム
天候 | 曇り、のち雨、のち曇り、ときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨で木道は歩きづらかったです。花はニッコウキスゲが見頃でコバイケイソウは当たり年でしたが、楽しみにしていたヒナザクラやシラネアオイ、ミズバショウ、ベニバナイチゴ、ミツバオウレン、エンレイソウなどは終了していました。 |
その他周辺情報 | 山頂近くの藤七温泉に立ち寄りました。足元湧出の硫黄泉は素晴らしくて、野趣溢れるぬる湯の露天で長湯をしてしまいました。 |
写真
感想
北東北の八幡平、森吉山、秋田駒ヶ岳3座を周回し驚喜乱舞した山旅から早3年。コロナで新幹線を使った遠出をする気力が失せ、なんだかとても遠い存在になっていましたが、そろそろかと満を期しての再訪。前回一緒に歩いた山友とのふたり旅です。
今回は歩程の長い焼石岳がメイン、初日に栗駒山、最終日に早池峰山の贅沢プランを考えました。梅雨も早く明けたし花が待っていてくれるかだけが心配だったはずなのに、予定が近づいて来たら大荒れの空模様が多くなり、コロナも第七波が到来です。
中京圏から夜行バスで来る同行者とは仙台駅で合流、レンタカーで岩手県を目指します。前日夜から宮城県北部で大雨となり、浸水被害が出ているのも知っていました。東北道で通り抜けできれば、被害が出ている大崎市周辺は通らないから大丈夫かな。
と思いながら降り立った仙台駅。改札を出た途端に大雨の緊急速報に驚かされました。この雨じゃ初日の山は無理だろうと仙台市内で国宝大崎八幡宮と仙台城を訪問。次は平泉で歴史散策と東北道に乗ったら、大和インターから先がまさかの通行止め。
国道4号から抜け道に入るも通行止め、やむなく国道に復帰するも大崎市内に入ると田んぼが湖のようになり、遠くに人家が浮かんでいるのが見えます。しばらくでショッピングセンターや周囲のアパートが床上浸水し道路も冠水、車はびくとも動かず。
2車線だったのが1車線になるところから先はノロノロながらも動くようになりますが、法面は養生の草がずれ落ち、水が勢いよく噴出。小石があたりに広がっています。高そうなRVが窪地に放置され、低地の駐車場では水に浸かった車を押す姿も。
テレビのニュースで見るような景色を延々4時間ほど見せられ、ようやく車が流れた築館で遅い昼食。歴史散策するつもりだった平泉は諦め、一関で和菓子店や蔵元に立ち寄りがてら休憩。焼石岳麓のお宿に着く頃には、すでに5時前になっていました。
翌日も雨予報だったので焼石岳は諦め、宿で唸る湯を満喫。翌朝もバイキングをしっかりと頂いて向かった先は短時間で歩けそうな八幡平。山頂近くに車を置いて周回するつもりが、手前の黒谷地湿原で車道から見えた大量の花に足止めを食らいました。
山頂からのバス便もあるからということで急遽予定を変更し、黒谷地湿原から八幡平山頂を目指すことにしました。辺りはニッコウキスゲとコバイケイソウが見事で、源太森への斜面では辺り一面という言葉が嘘でないようなムシトリスミレたちに感動。
途中から降り出した雨は傘差して歩きますが、八幡沼の先からは雨脚が強まり、リュックを伝った雨がズボンを抜けてパンツまで浸水。以前歩いたことのあるルートは手短に歩き、レストハウスでカレーやスイーツを食べたらパワーが復活してきました。
頃合よく雨も上がったので、1時間半待つバスはやめて歩いて出発地に戻ることにしました。車道脇にも花が多いのは知っていましたが、改めて歩いてみて湿原にはなかった花たちも多いのに驚きました。東北の山の底力を実感したハイクとなりました。
アフターは近くの藤七温泉、足下湧出の露天風呂で泥パックしたり泡の上がる場所でジャグジーしたりして長湯を満喫しました。お宿は翌日の早池峰山に近い花巻、アルカリ性のヌルヌル湯は硫黄泉の仕上げ湯に最適、健康食も最高に美味しかったです。
ということで結果よければすべてよしな山旅、温泉も最高だし食べるものも美味い。天気は未だにあちこちで大暴れしていて、浸水被害も続出していますが、コロナも含め、早く本格的な山歩きを気兼ねなくできる状況になってもらいたいものですね。
コメント
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宮城県の大雨、ニュースで見て大変なことに
なってるなと思っておりましたら、なんと旅行中に
直撃されてたとは、計画の変更などお気の毒です。
登山どころではない状況ですね。
八幡平は、昨年体験しまして、豊かな自然に
癒されました。ニッコウキスゲは各地で本年
当たり年のようですね、そしてコバイケイソウで
まっ白な斜面もいいですね。
自分は、大半を車で移動してしまいましたが
湿原以外の場所も歩けばよかったと思います。
八幡平、今回はちょっと下の方から歩いてみて、その実力を実感させられました。湿原の花もいいのですが、ちょっと斜度のある場所は花の種類も変化して、特にムシトリスミレやアオノツガザクラの群生は見事でした。ニッコウキスゲやコバイケイソウも群れて咲くと迫力ありますね。東北の山はポテンシャルが高くて、なんどでも再訪したくなるのが困りものです(苦笑)
東北に遠征だったんですね。雨の八幡平、雰囲気があって良いですね。花盛りですね。有名な藤七温泉も羨ましい。
実は私も5、6年前に岩手山から八幡平まで縦走したことがあって良い思い出になっています。yamaonseさんのレポを見て当時を思い出しました。またいつか行ってみたいです。
ここ最近は天気がおかしくて山行計画がうまく立てられませんね。私は本日遠征したのですがなんと不発でした。事前天気は普通だったのに現地に着いたらすごい土砂降りっていう、、、。
ニッコウキスゲとコバイケイソウの群生が素晴らしいですが、ハチマンタイアザミというのは初めて知りました。
2004年に新種として発表されたとのことですが、まさか粘液で虫を捕らえるアザミが存在するとは思いませんでした...
論文の要旨を見ると「極めて粘着性のある総苞片」と書かれているので、このまま進化していくと食虫植物になってしまうかもしれませんね(笑)
それから雨で濡れた後に、露天風呂→宿の温泉と続けざまに癒されるのは最高ですね。
コロナ禍で山行後に温泉に立ち寄ることも少なくなったので、久々に温泉に行ってみたくなりました。
<ハチマンタイアザミを記載した論文>
https://www.kahaku.go.jp/research/publication/botany/download/30_3/BNSM_B300306.pdf
taisetuです。フォローバックありがとうございます。
約2週間後のほぼ同じコースのお花を見ることが出来て感激です(*^^*)
ニッコウキスゲみたかったです。
お花の写真も素晴らしくて私の知らない花の名前がたくさん!
行ったことのない花のキレイな山がたくさん!
これからの山行も楽しみにしていますφ(..)メモメモ
よろしくお願いします!
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