【湖北】横山岳 十丁谷と滝の谷（滝の谷の大滝 ほか）
滋賀県
hillwanderer
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 743m
- 下り
- 732m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:10
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
【十丁谷】 ※今回遡行した谷 ・ 網谷の標高450m二俣の左俣に当たる谷。どうやら過去に伐採が入ったらしく，かなり藪っぽいうえに最大7m程度の滝が数個出てくるのみで，あまりお勧めできない。源頭部はブナ林が美しく気持ちいいだけに残念。 【滝の谷】 ※今回下降した谷 ・ 網谷の標高450m二俣の右俣に当たる谷。その名の通り滝が多く，2段20〜25mの立派な滝を筆頭に，小さな谷の割には滝が出てきて楽しめる。滝場は両岸が険しく岩壁が高くそびえてゴルジュになっており，結構際どい大高巻きになるので油断できない。念のため装備はしっかりと整えて入渓したほうが良い。（今回は情報がなかったため下降に使ってしまったが，本来は遡行に持ってくるべきで，下降には不適な険しい谷。） ・ この谷も藪っぽさがつきまとうが，十丁谷よりはましな気がする。ところどころ大きなサワグルミやトチノキが林立して美しい区間もあり。源頭部は東尾根の最もブナが美しい区間に突き上げているのも魅力。 |
写真
横山岳の東尾根登山口に続く林道を右に折れずに左に少し歩くと，この赤い橋が架かっている。今日は，この橋の下を流れている谷（網谷の上流部）を辿る。ちょうど橋の下で二俣に分かれている。
こちらは右俣。なになに？ 「滝の谷」とな？ これは何ともソソる名前だ…。でも，まずは流程の長い十丁谷（左俣）に入ってみたいので，滝の谷（右俣）は下山時の下降用に取っておこう。（←この選択に，後で後悔することに…）
1
（←この選択に，後で後悔することに…）
気が付けば，周囲は美しいブナの森。
際どい高巻きを終えて一息ついたのも束の間，またもや目の前がすっぱり切れ落ちた。しかも，切れ落ちた先に，かなり大きな明るい空間が広がっているのが分かる。かなり大きな滝のようだ。
2
急斜面を慎重に巻き下っていくと，その下の1段目の滝が見え始めた。そして右岸側の巨大な岩壁も…。この小さな谷に，これだけの岩壁が発達しているとは。その規模に不釣り合いな険しさを隠した谷だ。
1
今日は早めに帰宅しないといけないにもかかわらず，予想外の険しい渓相に時間がだいぶ押してしまった。また大きな滝が出てきたらどうしよう，と半分危惧，半分期待しながら谷を下っていくが，あとは小滝が出てくる程度だった。残念…いや，助かった。
2
装備
| 備考 | ・沢足袋使用。ロープなど沢登りの基本装備は携行したが使用場面なし。ただし，滝の谷は険しい谷なので，ロープなどの装備は必携。 |
|---|
感想
横山岳の谷で記録を見るのは，登山道が付いており「経の滝」や「五銚子の滝」で有名な白谷，そして「わっさか沢歩き」シリーズに沢登りの記録が収録されている小市谷くらいだろうか。
今回入った網谷源流の2つの谷は，地形図を見ていて妙に等高線が混んでいる箇所があることに興味を惹かれたのと，「経の滝」や「五銚子の滝」で有名な白谷の隣なのだから，一つや二つ滝が出てくるのでは，と期待してのことだった。ざっと調べた限りでは記録は見当たらず（入っている人はいそうな気もするが…見落としがあったらすみません），「十丁谷」と「滝の谷」という谷名も現地で橋の欄干に掛かる看板を見て知ったくらいだった。
未知の谷に入る際，穏やかな谷を遡行用に，険しい谷を下降用に持ってきてしまい往生するという手違い（どんな内容の谷か事前に知る手段がない以上，仕方ないのだが）を時々やってしまうのだが，今回がまさにそれで，下降した滝の谷は，谷の規模の小ささに不釣り合いなほどの険しいゴルジュとそそりたつ岩壁を蔵した谷で，その名の通り滝も多く，目の前がすっぱりと途切れて滝が現れるたびに思いがけない緊張を強いられた。特に最後にぶつかった2段の滝は上段・下段合わせて20m〜25mほどの規模と思われ，白谷の経の滝や五銚子の滝に匹敵するとまでは言わないまでも，なかなか見栄えのする滝であった（上段の滝は狭いゴルジュの中にかかっているため，下からは見えないのが残念だが）。おそらく，「滝の谷」の「滝」はこの滝のことを指していると思われ，麓の集落の人々には知られた滝だったのかもしれない。
今回辿った谷は，どちらも小さなヤブ沢と言ってしまえばそれまでだが，記録や遡行図のない小さな谷で過ごす一日は，3級や4級のグレードが付けられた有名渓谷の遡行と同じくらいの（場合によってはそれ以上の）ワクワクに満ちている…と，個人的には思ったりもする。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
横山岳の最新記録
横山岳東峰の最新記録
e-dandy さん
先日の土倉谷といい、この辺りはまだまだありそうですね！
岐阜からもアクセスが良いので興味津々です
早くこの山域にデビューしたいなぁ
もうとっくの昔にもんりさんが登られているのではないかとビクビクしながら記録上げました笑
湖北は粒よりの山が多くていいですね。あまり沢の記録がないので私も気になるところです。土倉谷の横山岳東尾根に突き上げている左俣も、妙にうねってて気になるんですよね〜。
相当な達人！！
私は左俣から北の稜線に突き上げるお沢が気になっていました
私はまだまだ素人です…（笑）
左俣から北の稜線に突き上げる沢、わかります！いかにも美味しそうな等高線具合ですよね。左俣の370m付近二俣から北に派生している沢については、mt2702mさん・ゲンゴロウさんパーティーが入られた記録があり、やはりゴルジュがあるようですよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する