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記録ID: 4527966
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沢登り
金剛山・岩湧山

1839跋渉記#38 中葛城山クソマル谷

2022年07月28日(木) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 大阪府 奈良県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:11
距離
11.1km
登り
1,159m
下り
1,153m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:50
休憩
0:22
合計
6:12
距離 11.1km 登り 1,162m 下り 1,154m
6:15
232
スタート地点
10:07
7
10:14
10:36
111
12:27
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
山麓線の五万人の森公園駐車場を利用。
五條市久留野町から望むたおやかな山容の中葛城山。右上の集落上部の谷が今回目指すクソマル谷です。
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五條市久留野町から望むたおやかな山容の中葛城山。右上の集落上部の谷が今回目指すクソマル谷です。
振り返ると、斜面一面に広がる水田の向こうに大峰の堂々とした山並が連なります。なんだか中央アルプス山麓から、伊那谷の向こうに堂々と聳える南アルプスを眺めているようなそんな感覚がして、かつて住んでいた南信州・飯田の風景を思い出します。
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振り返ると、斜面一面に広がる水田の向こうに大峰の堂々とした山並が連なります。なんだか中央アルプス山麓から、伊那谷の向こうに堂々と聳える南アルプスを眺めているようなそんな感覚がして、かつて住んでいた南信州・飯田の風景を思い出します。
登山口には駐車場がないので、山麓線沿いの五万人の森公園に車を止めて出発、まずは久留野町の集落へ向かいます。
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登山口には駐車場がないので、山麓線沿いの五万人の森公園に車を止めて出発、まずは久留野町の集落へ向かいます。
久留野町の集落最上部から、クソマル谷に沿って延びる林道久留野線に入ります。
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久留野町の集落最上部から、クソマル谷に沿って延びる林道久留野線に入ります。
まもなくでダイトレ上の久留野峠に続く久留野道分岐です。クソマル谷へは看板に✕印のある右の林道をそのまま進みます。
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まもなくでダイトレ上の久留野峠に続く久留野道分岐です。クソマル谷へは看板に✕印のある右の林道をそのまま進みます。
進むにつれて荒れてくる林道を辿ると、2つ目のコンクリート橋の脇には2段になった5m滝が。
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進むにつれて荒れてくる林道を辿ると、2つ目のコンクリート橋の脇には2段になった5m滝が。
5m滝の上で林道はほぼ消滅するので、ここから沢靴に履き替えて沢筋を行きます。
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5m滝の上で林道はほぼ消滅するので、ここから沢靴に履き替えて沢筋を行きます。
沢に入って最初に現れたのは、まるで打たせ湯のような2m滝。
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沢に入って最初に現れたのは、まるで打たせ湯のような2m滝。
その先も小滝が続きます。この時間まだ谷は薄暗く快適!とは言いづらいですが、それでも心地よい冷たさに浸りながら進んでいきます。
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その先も小滝が続きます。この時間まだ谷は薄暗く快適!とは言いづらいですが、それでも心地よい冷たさに浸りながら進んでいきます。
標高520m付近まで来るとミニゴルジュが現れ…
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標高520m付近まで来るとミニゴルジュが現れ…
その奥には2m滝。これを越えると…
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その奥には2m滝。これを越えると…
やがて谷は倒木が目立つようになり、この先いくつもの倒木を跨いだり潜ったりしながら進んでいきます。ある意味「クソマル」の名に相応しい渓相です(笑)。
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やがて谷は倒木が目立つようになり、この先いくつもの倒木を跨いだり潜ったりしながら進んでいきます。ある意味「クソマル」の名に相応しい渓相です(笑)。
入口から延びる林道は崩れながらもまだ続いていて、所々に立派な石積みを残します。
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入口から延びる林道は崩れながらもまだ続いていて、所々に立派な石積みを残します。
全然二俣に見えませんが、標高620mの二俣。左へ詰めれば久留野峠へと出ますが、ここは右へ。行きたくない!
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全然二俣に見えませんが、標高620mの二俣。左へ詰めれば久留野峠へと出ますが、ここは右へ。行きたくない!
こちらは標高710mの二俣。ここも右ですが、やっぱり行きたくない!!
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こちらは標高710mの二俣。ここも右ですが、やっぱり行きたくない!!
その標高710mの二俣を過ぎると、ようやくクソマル谷主役達の登場です。最初に現れたのは4段になったクソマル斜瀑。名前がいいですね(笑)。高さは15m程でしょうか。途中倒木やブッシュがうるさかっただけに、ここは快適に登ります。
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その標高710mの二俣を過ぎると、ようやくクソマル谷主役達の登場です。最初に現れたのは4段になったクソマル斜瀑。名前がいいですね(笑)。高さは15m程でしょうか。途中倒木やブッシュがうるさかっただけに、ここは快適に登ります。
一番立っている3段目。沢靴ならどれも直登できますが、登山靴だと右に延びるトラロープを頼ったほうが安心でしょうか。ただ今回触っていないので、ロープが信頼できるかどうかはわかりませんが…。
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一番立っている3段目。沢靴ならどれも直登できますが、登山靴だと右に延びるトラロープを頼ったほうが安心でしょうか。ただ今回触っていないので、ロープが信頼できるかどうかはわかりませんが…。
クソマル斜瀑を過ぎると、次はクソマル滝8m。すぐ上に傾斜の緩い4m滝があって2段になっています。下の8m滝は右側を登ります。
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クソマル斜瀑を過ぎると、次はクソマル滝8m。すぐ上に傾斜の緩い4m滝があって2段になっています。下の8m滝は右側を登ります。
そして最後の滝は、モミジ滝8m。左から右へとすだれ状に流れ落ちる水を触りながら登ります。トラロープは滝右側の泥の斜面を高巻くように垂れ下がっていましたが、そっちのほうが大変そう…。
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そして最後の滝は、モミジ滝8m。左から右へとすだれ状に流れ落ちる水を触りながら登ります。トラロープは滝右側の泥の斜面を高巻くように垂れ下がっていましたが、そっちのほうが大変そう…。
モミジ滝のすぐ上は二俣になっていて、久留野峠に近い左俣へ進みます。少し先で流れは小さな崖状になって落ちていて、高さは2m程ですがザレていて登れず、その先も沢には倒木盛りだくさんになっているのが見えたので、ここから尾根へと取り付きます。
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モミジ滝のすぐ上は二俣になっていて、久留野峠に近い左俣へ進みます。少し先で流れは小さな崖状になって落ちていて、高さは2m程ですがザレていて登れず、その先も沢には倒木盛りだくさんになっているのが見えたので、ここから尾根へと取り付きます。
途中踏み跡に合流して標高差150m程登ると、ダイトレに合流しました。単純に登山口へ戻るだけなら久留野峠から久留野道を下るのが一番手っ取り早いですが、自分がダイトレの中で一番好きな中葛城山へ向かいます。
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途中踏み跡に合流して標高差150m程登ると、ダイトレに合流しました。単純に登山口へ戻るだけなら久留野峠から久留野道を下るのが一番手っ取り早いですが、自分がダイトレの中で一番好きな中葛城山へ向かいます。
いつ来ても静かで牧歌的な雰囲気が漂う標高950mの中葛城山山頂。展望こそ利きませんが、杉木立に囲まれた深い笹原の上にぽっかり大きな空が開け、鳥の囀りを聴きながらしばしのんびりします。
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いつ来ても静かで牧歌的な雰囲気が漂う標高950mの中葛城山山頂。展望こそ利きませんが、杉木立に囲まれた深い笹原の上にぽっかり大きな空が開け、鳥の囀りを聴きながらしばしのんびりします。
中葛城山の三角点は、山頂からダイトレを久留野峠方向へ少し戻り、テープを目印に右手の深い笹の中に続く道を辿ると、笹が途切れた森の中にポツンと現れます。山名は中葛城山ですが、点名は「北山」で標高937.55mの三等三角点です。
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中葛城山の三角点は、山頂からダイトレを久留野峠方向へ少し戻り、テープを目印に右手の深い笹の中に続く道を辿ると、笹が途切れた森の中にポツンと現れます。山名は中葛城山ですが、点名は「北山」で標高937.55mの三等三角点です。
地形図には登山道の表記がありませんが、三角点から山麓の五條市北山町へと続く龍伝説の道を辿って下りていきます。かつて村を荒らしていた龍が修験者によって退治され、龍は頭、胴、尾の3つに切れて落ちたそうで、それぞれ落ちたとされる場所に今もひっそりと小さな石碑が祀られています。
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地形図には登山道の表記がありませんが、三角点から山麓の五條市北山町へと続く龍伝説の道を辿って下りていきます。かつて村を荒らしていた龍が修験者によって退治され、龍は頭、胴、尾の3つに切れて落ちたそうで、それぞれ落ちたとされる場所に今もひっそりと小さな石碑が祀られています。
龍伝説の道を標高500m付近まで下って来ると、突然パッと視界が開け、山の斜面に棚田が広がります。五條の町や遠く大峰の山並を見渡す田んぼでは、緑の稲がまるで高原を吹き抜けるような爽やかな夏の風に揺られ、なんだか桃源郷のような雰囲気です。
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龍伝説の道を標高500m付近まで下って来ると、突然パッと視界が開け、山の斜面に棚田が広がります。五條の町や遠く大峰の山並を見渡す田んぼでは、緑の稲がまるで高原を吹き抜けるような爽やかな夏の風に揺られ、なんだか桃源郷のような雰囲気です。
北山町の集落から、北山散策路マップにも記載されていた五万人の森公園へのハイキングコースを行きますが、なんと最後山麓線に降りる階段部分(地形図では最後まで黒の実線、つまり林道表記)が激藪になっていました。クソマル谷のブッシュよりここが一番酷かったです(笑)。
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北山町の集落から、北山散策路マップにも記載されていた五万人の森公園へのハイキングコースを行きますが、なんと最後山麓線に降りる階段部分(地形図では最後まで黒の実線、つまり林道表記)が激藪になっていました。クソマル谷のブッシュよりここが一番酷かったです(笑)。

感想

金剛山のすぐ南方にありながらも訪れる人は少なく、山頂部には杉木立に囲まれた深い笹原が広がる中葛城山。その中葛城山の東側を、麓の五條市久留野町からダイトレの伏見峠と久留野峠の間にある1022ピークに突き上げるのがクソマル谷で、ようやく今シーズン初めて沢靴を履いてのミニ沢登りを楽しみ?ます。

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