姥ヶ岳 〜山全体がサンカヨウとブナの新緑祭〜

2014年05月24日(土) [日帰り]

• GPS: 05:43
• 距離: 9.9km
• 登り: 665m
• 下り: 654m

コースタイム

7:51 姥ヶ岳登山口駐車場
8:48 ブナ林
9:08 水芭蕉群生地
10:13 山頂(登り：2時間22分)(休憩)　11:33
12:19 水芭蕉群生地
12:32 ブナ林
13:06 大トチノキ
13:34 姥ヶ岳登山口駐車場(下り：2時間1分)

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大野から「酷道」の名高いR157へ。麻那姫湖青少年旅行村を過ぎ、「平家平」の看板のある巣原橋を渡り、ひたすら突き進みます。5キロほどはコンクリートの舗装路、残り2キロほどはダート。ゆっくり進めば問題ありませんが、すれ違い不可な九十九折れの山道で緊張の連続です。

コース状況／危険箇所等

全体的に大変よく整備されています。
急坂もないので登りやすい反面、なかなか高度が上がらないため、思ったより頂上が遠く感じました。
登山口には登山ポスト、トイレなし。

写真

5/24 7:25

酷道と聞いていてビビッていたR157でしたが、ちゃんと2車線あり、余裕のドライブ。大野からここまでで出会ったのは、軽トラを停めて作業中の爺さま一人とサル1匹。平家平の看板が見えたら左折。

5/24 7:51

ダートは大したことありません。それよりすれ違い不可なことに緊張しました。頼むから誰もこねーでくだせぇと、祈りながらたどり着きました。先着は3台。

5/24 7:55

ゲートを乗り越えて進んでいくと登山口があります。

5/24 8:00

森の中に入った途端、こんな感じで緑に包まれます。

5/24 7:58

足元に広がるのはオウレン畑。

5/24 8:00

花はすっかり終わってしまって、実になっていました。これだけの数だから、相当咲いていたのだろうな〜。

5/24 8:01

見上げると新緑がまぶしい。なんか、いいぞ。この山。

5/24 8:11

そしてあらわれたのはサンカヨウ。あら、かわいいねぇ。

5/24 8:12

ふと気づくと、サンカヨウだらけ！あっちにもこっちにも群生しています。それも、1カ所だけではなく、途切れてはまた群落の繰り返し。こんなにたくさんのサンカヨウを見たのは初めてです。

5/24 8:14

ふぉ〜。かなり満足。ふと木々の間に見えてきたのは…。

5/24 8:15

白山です。この山、相当ポテンシャル高いな。

5/24 8:50

やがてブナ林。丁寧に間引きしているのでしょう。すこ〜んと開けた空間になっていて、何とも気持ちがいいのです。

5/24 8:51

すげぇな〜と見上げていると、足元にはオウレンがありますので踏まないように気を付けます。

5/24 8:51

しかし、なんという気持ちのいい空間なのでしょう。

5/24 9:08

少し下って行くと水芭蕉の群生地。本州の水芭蕉南限だそうです。

5/24 9:09

…。ま、お花はもう少し早く見たらよかったな。

5/24 9:12

そのほかのお花はたくさん咲いていました。バイカオウレン。

5/24 9:12

なんだこりゃ？ビミョーに湿っているのがまた気持ち悪い。

5/24 9:14

なんだろ？

5/24 9:18

足元にはお花。見上げると新緑。

5/24 9:46

山頂に近づくとオウレンが少しだけ咲き残っていました。

5/24 9:53

ピンクのミヤマカタバミ。

5/24 9:55

タチツボスミレ。

5/24 9:58

斜度がきつくない分、だらだら〜っと登ります。平坦になった途端、笹で前が見えなくなりました。

5/24 10:05

かき分けながら進むとあら、カタクリ。

5/24 10:09

ここからはカタクリロード。山頂まで両脇に続いていました。

5/24 10:13

そして山頂。うひゃ〜！！白山のおねいたま。

5/24 10:13

白山、別山。その手前に荒島岳。

5/24 10:13

笹生川ダムの貯水池が青々としています。槍穂、乗鞍、御嶽も見えるんですけど、写真だと全然だめ〜。

5/24 10:14

あまりの眺望の良さに興奮してしまいました。普段はまず山頂の看板をとるんですけどね。

5/24 10:16

この看板の左手を少し進んでいくと、目の前に能郷白山がどど〜ん。

5/24 10:31

ま、このくらいでまずはメシ。こんなの持ってきました。

5/24 10:34

水餃子と水菜のお鍋。そうです。冬の間やろうと思っておいたお鍋の具材がまだ残っているのです。

5/24 10:52

残りのスープで〆の雑炊も。

5/24 11:05

食後はセレブなこーしー(あたす基準)。

5/24 11:16

食後はまたまた撮影大会。白山が浮かんでいるように見えます。

5/24 11:22

御嶽なんですけど〜。

5/24 11:23

槍穂なんですけど〜。そう思って見てください。乗鞍はやっぱり写真には写らず。

5/24 11:33

ま、白山がこれだけきれいなのでね。十分です。

5/24 11:56

山頂に次々と人が上がってきます。人気のあるお山だったんだなぁ。下山していると、オウレン発見。ここが一番咲いていたな。

5/24 12:01

サンカヨウはもう撮影する気が起きなくなるくらいあちこちに。山頂直下はまだつぼみだらけだったので、まだまだ楽しめそうです。

5/24 12:33

そしてブナ林。ここに来るだけでも、この山に来たかいがありました。

5/24 12:34

お弁当ここで広げて食べたいけど、足元はオウレン畑なのでね。ちょっと無理かな。

5/24 12:48

帰りは大トチノキを見てから帰ります。

5/24 12:50

なんてことのない林道を下って行くのですが、ここがまたすごい。

5/24 12:50

白山が覗いたり、

5/24 12:52

足元にはキクザキイチゲ。

5/24 12:52

ミヤマカタバミ。

5/24 12:54

サンカヨウも群生しています。

5/24 12:56

ヤマエンゴサク。

5/24 12:59

見上げると新緑祭。

5/24 13:02

タチツボスミレ。

5/24 13:03

チゴユリ。

5/24 13:03

まったく飽きることなく、トチノキ広場に到着。んで、大トチノキは？

5/24 13:13

ふと右を見ると、1本の木に無意識にフォーカスが合いました。周りの木と桁違いに太い！

5/24 13:05

近づくとさらにその大きさがわかります。

5/24 13:07

そばに座ってぽけ〜っと、魂が抜かれたかのようにまったり過ごしました。

5/24 13:09

トチノキ周辺はニリンソウが群生していました。

5/24 13:11

なんて平和な場所なんだ。

5/24 13:20

堪能したら帰ります。そのまま林道を下ればいいのですが、さっきの登山道を歩きたい。

5/24 13:24

で、戻りました。やっぱりいいわぁ。

5/24 13:30

オウレン畑の緑もまたよし。

5/24 13:32

こんなに名残惜しい山も珍しいです。残念ながら登山口に到着。さぁ、緊張の運転だぁ。

5/24 13:41

帰る途中で見えた銀杏峰と部子山。銀杏峰も行ってみたいお山の一つです。

5/24 14:14

R157を大野方面に帰る途中、皆様のレコにもあったきんぴかり〜んな麻那姫像に立ち寄ります。

5/24 14:15

見た目は派手ですが、干ばつにあえぐ村人を救うために、竜神のいけにえとして自らの命をささげた、悲しい物語があるのです。

5/24 14:36

帰りはまたしても大野のあっ宝んどでひとっ風呂。

5/24 14:36

その後ろから見える荒島岳。前に広がる小麦畑が、2週間前より黄色くなりました。

撮影機器：

COOLPIX S9500 ニコン

感想

seasun

福井のお山についてのレコを見ていて、
どうしても行きたくなったお山があります。
姥ヶ岳です。
地味な名前。まったく知らない。
と、初めは興味ありませんでしたが、
眺望の良さ、お花の豊富さ、見事なブナの新緑と、
だんだんと引き込まれ、
ついには行かないとどうにも気持ちがおさまらないところまで行きつきました。

このお山のネックはアクセスの悪さかな？
車さえあれば距離的には大したことありませんが、
そこにいたるまでの悪路っぷりがなかなかのもんでした。
頼むから前から車こねぇでくんろ〜と、
祈りながら運転しました。

しかし、そんなことどうでもよくなるくらい、
この山の魅力にひきこまれました。
たかだか1400メートルちょいのお山から、
白山は間近に見え、
さらには御嶽、乗鞍、北アルプスが一望。
ブナやオウレンで登山道は青々としており、
サンカヨウはこれまでに見たことのないほど咲き誇っていました。
なんなんだ。このポテンシャルの高さは。

今年初めてその名を知りましたが、
知っている人は知っているのですね。
山頂にいたら次々と人が登ってきて、
途絶えることがありませんでした。
しかも、京都や名古屋など他県の方々がたくさん。
うれしい話です。

今度は紅葉、
そしてオウレンや水芭蕉が咲いているときに来てみよう。

コメント

とし0113

姥ヶ岳
こんちは、トンソクのtoshiです
土曜日も登られてたのですね
姥ヶ岳・・・toshiも気になってました
新緑のブナ林 　そそられますねぇ
しかもこんなに景色が良かったんだぁ〜　と再確認
このレコを見て来年の5月行く山に決定しました

seasun

かなりお気に入りの山となりました。
＞toshi0113さん

足のお具合はいかがでしょうか？
のんびり治療して頂きたいと思う反面、
また山登りご一緒したいので回復が待ち遠しいです。

姥ヶ岳、かなりいい山でした。
急登がないのもまたいいです。
多少距離はありますが、
足への負担は少ないので復帰戦にもどぞ〜。