飯豊山 奥胎内から飯豊本山の縦走ピストン
- GPS
- 27:24
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 4,106m
- 下り
- 4,081m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:47
- 山行
- 12:30
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 13:34
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:45
天候 | 樹林帯は酷く蒸し暑い。稜線では曇りがち。日が差すと極暑。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
足の松尾根では、一部痩せ尾根があり、急登続きテント泊装備でバランスを崩すと危ない。 その他、特に危険箇所はなし。 雪渓もあるが、高巻きしたり、雪の上も滑らない箇所には足跡があったりするので、それほど危険ではないかと感じた。 |
写真
感想
飯豊山の稜線をとにかく歩いた。
前日までの情報で、飯豊山荘スタート、ダイクラ尾根からの周回を諦め、少々無謀ながら、奥胎内ヒュッテから頼母木小屋に登り、そこから飯豊本山へのいけるところまで縦走ピストンに計画を変更。
初日。
奥胎内ヒュッテから頼母木小屋に登ってテントを張り、そこから朳差岳ピストンの計画。テント担ぐ時間も距離も短いし、1000mそこそこ上げればいいだけだから、さほどリスクも感じずスタート。
ところが、この酷暑、ナメてはいけなかった。それに足の松尾根は、文字通り松の足(根)が急登に張り付いていて、両手を使う場面も多く、ザックも重いし、かなり体力を削られた。いくつかの岩の痩せ尾根では、バランスを崩すと一気に転落する恐れもあり、慎重に冷静に歩いた。
脳みそが熱くなっているのがわかるくらい、ほとんど熱中症状態。大石山に着いたときは、やっと登り切ったという達成感、安堵感でだいぶホッとした。
そこからもう少し、頼母木小屋に着いた時には、もうこの先歩く気がしなかった。朳差岳は、雲の中だし、今日はやめて最終日の天気に賭けようということにした。
2日目。
この日は、我々としては無謀気味な飯豊本山までの30キロピストンを企む。昨日の疲れも気になったが、たっぷり休んだおかげで、だいぶ復活していた。体も軽く30キロやれそうな気がしてきていた。でも、それも往路だけだった。
夜明け前4時過ぎに頼母木小屋を出発。夜が明ける空が紫色やオレンジに光出すこの時間帯がとても好きだ。この瞬間を楽しむために、山に泊まっているとも思えるくらいうには。
イイデリンドウを愛でながら、ニッコウキスゲが際立つお花畑を歩く。特に、烏帽子岳の南面は、この時最盛期だった。
行く手の御西岳は雲の中。さらには本山はどこにあるのかもよくわからない。この辺りではすっかり、本山まで行くのはやめとこうの雰囲気。ところが、御西岳に近づくにつれ、本山にかかっていた雲が取れ出し、しっかりと山頂を捉えることができた。こうなったら行くしかない。体も足もまだまだ元気。そう心も。
御西岳からのなだらかな稜線を気持ちよく歩き、ついに飯豊本山に元気に登頂。気分最高だった。と、さてここまで辿り着いても実はまだ半分。なにせピストンだから。
御西小屋から雪渓を巻いて下ったところにある水場で、まさに雪解け水を補給し、頭も冷やし、もはや完全なる消化試合に思える後半戦、復路に挑んだ。
御西小屋から烏帽子岳がなんかすごく遠かった。ほぼ心が折れていた。このころから写真なんて撮ってないし、言葉すら無くなった。いくつものピークを越えてやっと頼母木小屋に辿りついたころには、足の裏は剥けて、心も折れ、ビールのことしか考えていなかった。
3日目。
初日に断念した朳差岳に向かう。テント泊装備を大石山の分岐に預け、山頂をピストン。この日は、ガスが流れながらも、日本海もよく見えて、最高の景色を堪能できた。
ここからの奥胎内ヒュッテへの足の松尾根下りでは、完全に無言....疲れた。来るときは登り一辺倒だと思っていたのに、意外とアップダウンが疲れた体にガツンときた。特に登りがきつければ、下りもそりゃ相当きつい。登山口に着いた頃には、すっかり心も折れて、帰りのお風呂のことで頭がいっぱいだった。
私としては、この3日間は、とてもチャレンジな縦走ピストンだった。
でも、飯豊本山まで到達できて、感激したし、満足感でいっぱい。
飯豊山は、本当に雄大な稜線で、いくつものピークを越えることはなるが、ぜひまたこんどは大日岳をめぐるコースにしてみたい。しんどいの覚悟。だからもう少し先でいいかな。その時まだ足が元気ならば。
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