雲海の上は別世界。羊蹄山(北海道百名山一気制覇シリーズ①)


- GPS
- 07:29
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,587m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:29
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
百名山60座目、そして北海道百名山一気制覇シリーズ1座目は羊蹄山。
今、この記録は旅の途中の8月9日に書いている(この日は荒天のため休養日とした)ので、遠征が完結したわけではない。かなりハードなスケジュールで、天気も含めてこの先どうなるかわからないが、計画段階からのいろいろな思いと、旅のエピソードが重なり、記録に残しておきたい気持ちがいつも以上に強いので、次の3点を念頭に置いてまとめてみる。
①後年の自分にとって良い思い出になるように
②旅で出会った色々な方々に気付いてもらえるように
③これから北海道百名山を一気に登りたい方の参考になるように
【いきさつ】
今年の夏は、本来なら2年前から積み残しになっている東北北部遠征に行く予定だった。ところがいろいろな偶然が重なり、夏休みがいつもより長くとれることになった。10日も休みがとれるなら、東北ではなく、行ける時に離島の利尻岳と百名山最難関の幌尻岳以外の7つの山を登ってしまおうと計画を練り始めるが、それが12日に伸びたので、利尻岳を追加しようと思い始め、ついには15連休がとれることになったので、それなら幌尻岳も含めて全部登ってしまおうと考えるようになった。
【交通手段と宿泊について】
天気予報に合わせて臨機応変に対応できることを第一に考え、自分の自動車で北海道に行き、車中泊で移動することにした。(後述するが、利尻岳は宿に泊まった)
北海道に渡るフェリーは八戸〜苫小牧を利用することにした。これは自分が30年以上前に友人と旅行に出かけた時に使ったので、何となく親近感があったことが大きい。乗船時間は8時間で八戸発17時30分、苫小牧着1時30分の便があるので、これに乗ればフェリーで寝て、翌日早朝に登山口に立ち登り始めることができる。
こうして8月2日2時30分に横浜を出発する旅が始まった。三陸自動車道の鳴瀬奥松島から八戸是川の330kmは無料なのでこれを利用した。ただこの区間はサービスエリアがないので、休憩や給油のためにはどこかのインターで降りて用を済ませてから再び高速にのる必要がある。経費節減のため用賀インターから首都高にのり、常磐自動車道の日立北インターで降りてそこからは国道6合線、4号線で北上して鳴瀬奥松島インターに向かった。八戸到着は15時30分。13時間かかったが高速料金は2960円だった。
フェリーは2等室で車込みで片道21000円。ネット予約で一割引。天候次第で帰宅日の変更があり得るので帰りのフェリーは予約しなかった。往路のチケットを見せれば電話予約でも復路は一割引になるのでギリギリまで粘る予定。ただ帰りはお盆の時期と重なるので旅先で定期的に空き状況を確認している。
【北海道百名山9座の周りかたについて】
休みが15日あるといっても行き帰りで2日とられるので、北海道滞在は最大で13日となる。なので連日山に登る計画を練り、雨が降ったら休養日にあてることにした。これなら4日間の雨までは耐えられる。当初の周り順は以下の通りである。
1日目(8月3日) 羊蹄山
2日目(8月4日) 幌尻岳
3日目(8月5日) 大雪山旭岳
4日目(8月6日) 十勝岳
5日目(8月7日) 利尻岳
6日目(8月8日) 雌阿寒岳
7日目(8月9日) 羅臼岳
8日目(8月10日) 斜里岳
9日目(8月11日) トムラウシ
それぞれの山の位置関係や山の難易度、移動距離等を参考にして決めた。詳細は各山の記録に書く予定だが、ポイントを3つ書く。
1.羊蹄山
私の場合、スタートが苫小牧発深夜1時30分なのでそこから距離的に近く早朝から登れる山なのでここを1日目とした。
2.幌尻岳
百名山最難関であり、山行時間が14時間前後を予想していたので体力的に余裕のある2日目とした。更に翌日は疲労に備えて、歩行距離や累積標高差が一番少ない大雪山旭岳を配置した。
3.利尻岳
稚内までの距離が長く、更にそこからフェリーで渡るので移動時間がとても多い。なので前後に十勝岳、雌阿寒岳といった比較的短時間で登れる山を配置した。当初はここも車中泊の予定であったが、人だけなら片道2770円なのに、自動車を積むと17550円もかかることがわかり、コスパを考え宿に泊まることにした。(私が泊まった利尻グリーンひるinnは素泊まり3800円。更に当日はクーポンが使えて2800円)
ただし、宿を予約したため日程が拘束されてしまうというデメリットが生まれた。なので、5日目までは幌尻岳以外は多少の雨なら登るつもりでいた。更に強い雨が降った場合は十勝岳を最終日にまわすサブプランも用意した。
【羊蹄山の感想】
前おきが非常に長くなってしまったが羊蹄山の感想。前日に強い雨が降っていたので、登山道がぬかるんでいる。途中まで笹が茂っているので葉についた雨つゆでズボンの裾や登山靴が濡れる。真狩ルートは最もポピュラーといわれているが道が細く、狩り払いされていない場所もあり歩きづらい。前半はガスがかかっていたが、稜線に出ると雲海が広がり別世界。洞爺湖やニセコアンヌプリの眺めもよく気持ちいい。火口丘の岩場歩きはそこそこ苦労したが幸先のいい1座目の登山となった。
【2座目の登山にむけて】
昼食は道の駅真狩フラワーセンターでとり、幌尻岳にむけて移動する。ひだか高原荘で風呂に入り、近くにある道の駅樹海ロード日高のセイコーマートで夕食を調達してチロル林道終点の駐車場に17時45分に到着する。走行距離230km。
初戦の羊蹄山は、天気展望共良く快勝という感じですね。
三陸自動車道330km区間が無料とは知らず、驚きました。
以前八戸から苫小牧行きフェリーに乗船しましたが、乗船時間が短く、私の場合は睡眠不足感がありました。
9連戦とは凄まじい。
9戦全勝目指して、ファイト!ファイト!ファイト!Never give up.
健闘を祈ります(甲子園開会式末松信介文科大臣挨拶の引用)。
コメントありがとうございます。
「どうせ長い休みが取れるなら一気に登ってしまえ」という感覚で計画を練りました。今日、羅臼岳を登り、後はトムラウシを残すのみとなりました。明日は天気が悪いので明後日にアタックする予定です。何とか無事に完結したいものです。
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