大井川 西俣堰堤まで...昔バイクで走った場所は今いかに...


- GPS
- 07:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 729m
- 下り
- 758m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東俣橋からリニアの坑口予定地までは平坦路。(猿ガレ直下はザレ場になっている。) リニア坑口予定地を過ぎ、樹林帯に入る。 カーブミラーが2本設置されているが、カーブミラーを必要とするようなカーブなのか疑問が残る場所だ。(カーブミラーが有るということは、昔車が通っていたということだ。) 2本目のミラーを過ぎると、下草で踏み跡が隠された道が河原へと続き道らしきものは無くなる。 右岸をヘツって行こうかと先を見たが、どう考えても川にドボンしそうなので引き返して左岸に渡渉した。 樹林帯の中のショートカット道を通り抜け河原を少し進み、再度右岸へ渡渉。 以降右岸を通行することになるが、崩壊地の通過は踏み跡が有る場所が多く比較的楽だった。 蛇抜沢の渡渉はワイヤーメッシュ入のコンクリート板が丁度いい具合に沢を横断している。 場所によっては河原を歩くこともあったが、水に浸かることは無かった。 ヤマレコの地図上で「ガンカク尾根取付き」と記載されたあたりの沢からの水が右岸道上に120mほど上流側に溜まっている。 見た目はきれいだが、足を踏み入れるとぬかるんでいてどろどろになるため河原を歩いた。 リニアのお陰で半分ほどが平坦路で、6月に歩いた東俣と比較すると難易度は低い。 |
写真
長さにして3〜4m有りそう。
私の勝手な推測だが、以前はこの配管の先端部まで道が有り、排水管として機能していたのではないかと思う。
侵食により今の位置まで道が後退してしまったのではないか...
頭上に吊り橋の残骸が...撮影者の足元はどうなっていたのだろうか...橋が有ったのか否か...
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() |
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
備考 | 東俣で邪魔になったトレッキングポールだが、渡渉時のゾンデ棒として役にたった。 |
感想
三十数年前にバイクで東俣林道を走った事がある。
引き出しの奥に1991年の写真が残っていた。
東俣か西俣か分からないが、川渡りをしている写真。
林道造成中の切通しで撮影した写真。
行き止まりから引き返してくる写真。
本年6月に写真の撮影場所を確認すべく、東俣を訪れた。
周囲の状況から、数分で東俣では無いことが分かった。
今回6月に続いて撮影場所を確認すべく西俣を訪れた。
今、リニア新幹線建設で西俣は話題になっている場所だ。
昨年二軒小屋まで訪れた時は、リニア関係の調査中であろう車両に何台か遭遇した。
二軒小屋のゲート手前に自転車を置いて、西俣に向かった。
二軒小屋発電所までの左岸道は結構切り立っている...落石跡も多い。
発電所の放水口から聞こえてくるのだろうか、唸るような機械音が聞こえる。
Googleマップでは散々見た発電所だが、実物を見るのは初めて。
高い位置に有るので、遮断器らしきものとブッシング、ガントリーから対岸の鉄塔にのびる送電線ぐらいしか分からない。
発電所のすぐ下に仮設の橋が架かっている。
当時川を横断する必要があった場所は現在も横断する必要が有るのではないかと考えた。
現存する3本の橋のうち、道から川への進入角が一番近いのがこの橋だ。
現在は嵩上げされているが、当時は低い位置から川に進入していたと思う。
https://maps.app.goo.gl/xV4pVPXb9TELWNaJ9
第一橋を渡り右岸を行く...リニアのお陰で平坦な道だ。
第二橋で左岸に渡る...第二橋も第一と同じく仮設の橋だ。
Googleマップでは猿ガレと記載された崩壊地の下を通過する。
けっこうな量の大きな礫が川まで堆積し、沖積錐が形成されていた。
数十メートル上の岩壁には、センサーらしきものが取り付けられていた。
猿ガレを過ぎて少し行くと第三橋が現れる。
この橋は本設で、再び右岸に渡る。
この橋の上流数百メートルのところにリニアの坑口予定地があった。
仮設事務所や重機がたくさん置いてある...というイメージだったのだが、現地は坑口予定の看板とバリケード、U字溝が置いてある程度...
静岡県知事の力か?
個人的には、ココにリニアが通って欲しくない派なのだ!
坑口予定地を過ぎて本来の西俣の道になる。
林の中に入るとカーブミラーが2本立て続けに出てくる。
この見通しの良い道にカーブミラーは必要?と思ってしまう。
林を抜けると道がフェードアウトし河原に降りることになる。
右岸をへツルか、渡渉して左岸に行くか...
試しに右岸を行ってみたが、私では確実に川にドボンしてしまう...
引き返し左岸に渡渉した。
今回の山行用に購入した「Bushido II」の初徒渉だった。
カーブミラーから道が無くなり河原...屈曲部のショートカットからまた河原...
昔はどのようになっていたのだろうか...橋が有ったのか、河原を通行していたのか、侵食により道が無くなったのか...考えるだけで寝られなくなりそうだ。
ショートカットを抜けた河原から右岸に渡渉し、そこからはずっと右岸を歩くことになる。
途中いくつかの崩壊地をトラバースしたり、回避のため河原に降りたりしながら歩を進めた。
数日以内に人が通行したようで、河原の砂には足跡が、崩壊地の踏み跡もはっきりしていて安心して歩けた。
マーカーテープも所々有り、心強かった。
動物の糞(恐らくクマ)を何箇所かで見かけた。
その都度、クマ鈴を大きく鳴らして通過した。
堰堤までの道中、2つの沢を突っ切る。
1つ目は「蛇抜沢」...
けっこう水量が多い。
ワイヤーメッシュの入ったコンクリートの板が都合よく沢を横断していて、簡単に渡ることが出来た。
沢の上部に有った「何か」が落ちてきた物なのだろうか...
(後々撮影した動画をよく確認したら、このコンクリート板のレベルと沢前後の林道のレベルがほぼ同じだということが分かった。
橋としてはコンクリートが薄すぎる。
自分の想像だが、このコンクリート板は沢水を洗い越しするために道の表面を覆っていたものではないかと思う。)
https://maps.app.goo.gl/X3pcy1f7TnV3tLxe9
2つ目は「新蛇抜沢」...
こちらは水量も少なく簡単に渡れた。
この「新蛇抜沢」の下流側に出っ張った大きな岩が有る。
岩の上には樹木が育っている。
かつて、造成中の林道行き止まり直前でバイクを止めて撮影した写真の「切通し」に良く似ているではないか。
岩の上に有る植物は変わってしまっているが...
ココまでの道中で切通し状の場所は無かった...
切通しから下流方向を撮影した写真の「谷相」と比較してもほぼ同じように思えた。
https://maps.app.goo.gl/WwTzgNxUm9A4JBYF8
恐らくこの場所が31年前に撮影した場所だ...感慨深いものが有った。
https://maps.app.goo.gl/q8Co8AUU53Dqn2g38
「新蛇抜沢」から1km弱進んだあたりにある沢からの水が100m以上に亘って道に溜まっている。
見た目はきれいだが、足を踏み入れるとドロドロになる。
ココは河原に退避した。
林の中を進んで行くと、木々の間に突然白い四角いものが見えた。
西俣堰堤だ。
この施設は遠隔で操作しているのだろうか?
電源は?通信手段は?
土砂が堆積したらどうする?
気になることがいっぱい出てきた。
堰堤のスロープを登り、堰き止められた水を見た...
「こんなキレイな水見たこと無い!」...私の第一印象だった。
きれいな空、きれいな雲、きれいな水...最高の天気...来て良かった!
https://maps.app.goo.gl/6c1hc91KTh1je1Sd9
慣合集落跡地のすぐ下で昼飯を食べた。
ドローンで空撮しようと思ったが、強風で思うように飛ばすことが出来なかった。
堰堤上流の擁壁で嵩上げされた土地...以前は堰堤建設時の仮設事務所や資材置き場だと思っていた。
今回集落の跡地だと知ったのだが、何時の時代にどんな人たちが生活していたのか、調べてみたくなってしまった。
こんな場所に人々が住んでいた...信じられない...
今回の目的であった撮影場所の特定...
1 川渡りの場所は恐らく第一橋のあたり。
2 切通しの場所は、「新蛇抜沢」下流。
3 行き止まり場所は、「新蛇抜沢」手前。
こんな感じになった。
31年前に造成中だった林道が今は見る影もない。
あの林道は一体何のために造っていたのか?
西俣堰堤の建設?
なぜここまで荒廃してしまったのか、疑問が多く残る...
経緯をご存知の方がいらっしゃったら、是非お教えいただきたい。
p.s.
Googleマップに360度画像を投稿した。
よろしければご覧ください。
https://bit.ly/3p0I5Lu
コメント
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私は一昨年、鳥倉林道登山口から3泊4日で、三伏峠ー塩見岳ー蝙蝠岳ー徳右衛門岳ー東俣出合ー二軒小屋ー西俣ー小西俣出合(西俣堰堤)ー三伏沢ー三伏峠ー鳥倉林道へと回って来ました。その時はゲートは開いていました。昨年は畑薙ゲートから自転車で二軒小屋まで行き、二軒小屋ゲートまで行ったところ施錠されていたように記憶しております。(疲れていて奥に行く気が無かったため、記憶が曖昧です)
今年は電動自転車を購入し、11月に2年ぶりにリニアの西俣坑口まで行く予定です。リニア工事の現地取材ですが、昨年の台風15号からどう変わったかを見るためです。
はじめまして。
二軒小屋のゲートですが、私が行った時(2021年〜)はいつも施錠され閉まっていました。
リニア関係者(調査)や中電、消防等が通るのを見ましたが、その都度共通キーで解錠して通っていました。
推奨する訳では有りませんが、門柱と柵の間があいているので、自転車は簡単に通過できます。
ゲート手前に自転車を置いて行ったのは、ダム放水路に架かる橋のたもとに「一般車両・自転車 進入禁止 特殊東海フォレスト」と書かれた大きな立て看板が有ったためで、それに従ったというのが理由です。(二軒小屋トンネル入口にも同様の看板が立っています。)
参考URL
https://maps.app.goo.gl/RZBmNvYrr7QNsgrm9
昨年と変わっていなければ、猿ガレ直下以外の場所は自転車でも普通に走行出来ると思います。
余談ですが、私が初めて東俣を走った頃(30年ほど前)は、沼平のゲートは終日開放されていました。
当時、二軒小屋にゲートは有ったのか無かったのか全く記憶に無いのですが、もし有ったとしても開放されていたはずです。(何も考えずに通過できたので...)
お役に立てれば...
失礼します。
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