橋倉川本谷
- GPS
- 06:13
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 749m
- 下り
- 766m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:13
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※Google Mapには道が載っていないので注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
参考遡行図: 「新版 東京起点 沢登りルート 100」P.144-145 (中級/2級/Ⅲ) 週中に降った雨により、増水。大・大・大・増水。 この沢の遡行が3回目なメンバーもここまでの増水状態は見たこと無いとのこと。 橋倉集落の作業小屋の脇から山道…というか踏み跡に入り入山していく。 作業小屋横の畑には作業されている方がおり、挨拶させていただいた。 入山後は踏み跡を辿り少し登って小さい堰堤を2つほど高巻くと、アーチ状の大堰堤に出る。立ち木を支点にして、懸垂下降にて堰堤の脇を5mほど下の沢床に降りる。 なお、遡行中、ロープを使ったのは結果的にこの1回だけとなった。 入渓後、少しゴーロを歩くと、巨岩帯。 この地帯で、巨岩の間から滝になって落ちる水量でCL/SL共に早々に撤退を検討するが、これまでのこの沢の遡行経験から、スリットゴルジュ手前ぐらいまでは行けそうと判断し進むことに。巨岩地帯は両岸に踏み跡があるので滝を登る必要はほとんどない。 巨岩帯を抜けると、大きな石積み堰堤にぶつかる。ここは左岸から簡単に巻くことができる。 堰堤上は雰囲気がガラッと変わり、癒やしの渓相になる。ここで休憩してこのあとから始まるゴルジュに備える。 進むと第1ゴルジュ(Co.700)。 増水していたものの、入口の3mは大釜の左をへつり、水流左を簡単に登れた。そのあとのトイ状なども問題なく登れたが、一般的にこの遡行での核心とも呼ばれる出口の4m(Ⅳ)は、水量が多すぎて取り付きも出来なかった。 ここは少し戻り右岸の岩場から簡単に巻けた。 深い釜を持った小滝が多く、増水しているので泳ぎ放題でジャブジャブ遊ぶメンバーたちとワイワイ。 その後出てくる4mの岩潜り(Co.800)も特に問題なく水流左から登れた。 このあとに備えて右岸からのエスケープ用の尾根を検討しながら進んでいくと、ついにスリットゴルジュ(第2ゴルジュ/Co.840)に到着。ここまで上流に来るにつれ少しづつ水量が減っていたので「もしかしたらいけるんじゃ?」という淡い願いを・・・あっさり全て吹き飛ばすほどの大増水。 一番下の段からまったく登れる水量ではなかった。おそるべしゴルジュ。 右側の壁沿いを少し登ってそこから入れば強引にゴルジュ内上部に入ることは出来そうだったので、様子を偵察したがゴルジュ出口の15mは水量が大爆発しており、まったくもって登れる状態ではなかったので入るのはやめる。 この時点で、エスケープ脱渓も検討したが、この沢が初めてのメンバーも2人ほどいたためこのあとのコロシアム型のゴルジュ(第3ゴルジュ)も見れたらいいなと考え、少し戻った右岸からスリットゴルジュだけの巻きを試みることに(難しそうであればそのまま尾根を登って脱渓するつもりで)。 幸い、踏み跡が若干あり、尾根を2つほどトラバースしていき、その後の沢筋をクライムダウンすると、ロープを出すほどの危険もなく、ちょうどスリットゴルジュの落口先に出ることができた。 沢床に復帰した直後にコロシアム型のゴルジュ(第3ゴルジュ/Co.890)。 こちらも水量が多く水流を登ることは不可能だったが、水流右壁は問題なく登っていけた。 ゴルジュ出口の10m直瀑も当然水量的に登攀不可能なので、左岸の斜上バンドから巻いた。ここはホールドが外傾していて少し悪かったので、いくつかナチュプロでお助けスリングをかけて後続のバックアップをとった。巻き上がると祠がある。 第3ゴルジュを抜けると、二俣(Co.920)まで小滝やナメが連続して癒やしゾーンとなる。各自また泳いだり登ったりして進む。 当初の計画では二俣を右にかける15m滝を登る予定だったが、水量が多いので難しそうだったこと、そして時間が押していたこともあり、二俣を左に行き、小滝を登ってすぐに左岸の木に赤いマークがついているところで脱渓し、頭上に見えるガードレール(舗装されている林道八倉線)を目指して詰めあがる。トラバースを繰り返し斜度を殺してあがっていくと簡単にあがれる。あがったところで各自装備解除。 このあとはアスファルトを30分ぐらい歩くと、右側に林道今泉線への分岐があり、そこからはダートと山道を30分ほど。 踏み跡もしっかりしていて立派な登山道であり、ピンクテープがしっかり貼られている+電信柱が道沿いに立っているので道に迷う心配はまったくない。 橋倉集落の中に綺麗に出て、駐車場に戻り、山行終了。 |
その他周辺情報 | 入山前 ・ラストコンビニ: セブンイレブン 鬼石三杉町店 ・ラストトイレ: 道の駅 万葉の里 下山後 ・温泉: 浜平温泉 しおじの湯 ・お土産とか: 道の駅 上野 ・晩飯: ろまん (本庄/とんかつ) |
写真
装備
MYアイテム |
やっくん
重量:-kg
|
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個人装備 |
グローブ
雨具
着替え
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
参考遡行図
地形図
バイル
|
共同装備 |
ロープ(8mm30m/ケブラー5.5mm20m)
クイックドロー
カム数本
アッセンダー
レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション)
ハーケン数枚
特小無線機2台
ナイフ
|
備考 | 靴はラバーソールがおすすめ |
感想
ぼく自信は今回で3回目の橋倉沢となったが、ここまでの増水は初めてでその水量には思わず笑ってしまった。
奥多摩や奥秩父とは違った明るい渓相を見てほしくて初心者を連れてくることが多いのだが、今回の水量だと初めての人は厳しいかもしれないなと感じた。
多い人数でも統率がとれ、遊ぶところとしっかり登る、あるいは作業する箇所をしっかり分けてスムーズに遡行を行えたのは良い収穫だった。
安全マージンを取りつつ行けるところまでいこうということで常に脱出経路をCLと相談しながらの遡行になった。
高巻きで要求される地図読みや地形の洞察の精度、後続のサポートなどパーティ一体となってベストなパフォーマンスを出せたと思う。
宿題となってしまった滝もいくつかあったが、それはまたの機会にやれたらいいですね。お疲れ様でした!
この沢は今回で2度目の遡行。
前回は去年の同じ時期で水量が少なくほぼ全ての滝を登攀できたが、水量が多いときに来ると全く違う沢になるというのがわかった。
人数が5人と多かったが、この沢に来たことあるメンバーが3人もいたので、想定よりもさくさくと進むことができて助かった。特に入渓時の懸垂下降は全員でロープの準備から片づけまでして10分かかっておらず、みんなの協力に感謝。
出来れば初めてくるメンバーにはスリットゴルジュ内部の威圧感を感じてもらいたかったが、自分的には巻きの地図読みとルーファイのトレーニングができた(+成功できた)のが収穫としてあるので満足している。
メンバー全員が登攀を主とするメンツだったので、次回は第1ゴルジュの4m、第3ゴルジュの10m、そして二俣右の15mに挑戦したい。
とはいえトータルとして、増水時にエスケープも踏まえながら安全な遡行ができたので良かった。予定外の行動(巻きなど)が多かったが、予定下山時間もほぼブレなく出来たのはメンバーのおかげ。おつかれさまでした!
初の橋倉沢、前からいろんな人に「いいよ!橋倉!」と聞いていた通り、景色や滝のバリエーションが豊かですごく楽しかったです!
同行した橋倉経験者3名が爆笑するほどの増水だったため、核心の4m滝やスリットゴルジュなどメインの滝がほぼ登れなかったのは残念でしたがそれはまた次回のお楽しみに。
CLとSLの判断のおかげで遡行スピードや時間配分などスムーズでストレスなく快適な沢登りでした。ありがとうございました!
個人的には赤・紫・水色など、これまで行った奥多摩の沢では見られなかった綺麗な岩肌が見られてとても新鮮でした。空も開けてて開放的で気持ち良かった!滝のそばにたくさん咲いていたイワタバコの花も可愛らしかったです。
次は水の量が通常時に行きます!
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