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記録ID: 45636
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

焼石岳(東成瀬口)   姥石平経由下山

2009年09月06日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:31
距離
14.9km
登り
835m
下り
835m

コースタイム

8:17          駐車場(3合目)
8:36          大森沢(4合目)
8:52〜 8:56    釈迦ざんげ(5合目)
9:25          最初の徒渉
9:29〜 9:36    与治兵衛(6合目)
10:05〜10:09   柳瀞(7合目)
10:35〜10:38   長命水
10:42〜10:52   焼石沼(8合目)
11:30〜11:42   焼石神社(9合目)
12:12〜13:05   山頂
13:23         泉水沼
13:26         姥石平
14:00〜14:09   焼石神社(9合目)
14:40〜14:45   長命水
15:08〜15:11   柳瀞(7合目)
15:40〜15:45   与治兵衛(6合目)
16:20          釈迦ざんげ下分岐(5合目)
16:33         大森沢(4合目)
16:49         駐車場
天候 晴れ時々曇り(11:30〜12:20)
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
 登山ポストはありませんでした。
 トイレもありませんでした。ジュネスカントリーパーク(パークゴルフ場ほか、東成瀬からは国道397号右側、焼石林道入り口手前3分)を利用とのことです。
 
 東成瀬口からは標高差618m、6.2Kmと単純平均勾配は10%ですが、7合目(柳瀞)までは途中、蒸し暑さの中を細かな登り下りを繰り返します。特に、5合目の釈迦ざんげ(1065m)までせっかく登ったあと、6合目(与治兵衛、1000m前後)まで下るのは、木漏れ日の中のブナ林歩きだから良いようなものの、天候に恵まれないときは長く、退屈に感じられるかもしれません。また、急登といえるのは山頂直下くらいでしょうか。
 登山道全体として特に危険な箇所はありません。ただし、6合目をはさんで胆沢川源流部の徒渉が3回ありますが、通常は全く問題ありません。(白神岳の二股よりははるかに流れが緩やか。) ただし、増水時は通行不可になる可能性があると思います。また、徒渉部分に補助ロープ等はありません。
 また、6合目から7合目の途中6合目寄りの部分、胆沢川に近いところにはひどく泥濘んでいる箇所が少なからずありました。
 9合目から山頂へは30分程度ですが、前半15分は不規則でリズムの取りにくい岩場になります。ところどころ岩の隙間が深くなっている箇所があり、物を落すと回収不可能です。足を落すと……、回収は可能でしょうが、ケガが心配。くれぐれも油断のないように……。 後半山頂直下15分程度は若干の急登となります。ハイマツのため足元が見えにくいのですが、ハイマツの根や岩が隠れているところもあります。
 
 山頂からは、「姥石平→焼石平→焼石神社」をお勧めします。直接9合目に下るよりも30〜40分回り道となりますが、特に姥石平、泉水沼周辺はこの山域最大のお花畑になります。今回も前回(19年6月)ほどではありませんでしたが、高山植物が残っていました。なお、ここは遅くまで雪が残りますので、念のため…。
 下草が若干多かったように思いましたが特に問題になる箇所はありません。ただし、ガスってきた場合など、方向表示標柱を見落とさないように。

 温泉は、ジュネススキー場内に通年営業のホテルブラン(登山口駐車場からは20分程度?)があります。日帰り入浴でも300円で21時まで利用可能のようです。カントリーパークに隣接したジュネス休養センターも登山口駐車場から10数分とお手ごろですが、営業時間は5時までで、4時半までの入館が必要です。
 
東成瀬村岩井川で国道342号から397号に入り10分程度走ると左側に「焼石岳登山口」の表示があります。この表示のところを直ちに左折し10分程度で登山口駐車場です。林道は狭く車のすれ違いができる箇所は限られています。(下山後撮影)
2009年09月09日 23:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 23:06
東成瀬村岩井川で国道342号から397号に入り10分程度走ると左側に「焼石岳登山口」の表示があります。この表示のところを直ちに左折し10分程度で登山口駐車場です。林道は狭く車のすれ違いができる箇所は限られています。(下山後撮影)
5合目釈迦ざんげ。途中回り道もありますが、釈迦ざんげ経由をお勧めします。登山開始後からの蒸し暑さから開放されます。山頂方向も見えますが遥か彼方です。
2009年09月09日 21:03撮影 by  E7600, NIKON
9/9 21:03
5合目釈迦ざんげ。途中回り道もありますが、釈迦ざんげ経由をお勧めします。登山開始後からの蒸し暑さから開放されます。山頂方向も見えますが遥か彼方です。
5合目から6合目にいたるブナ林の中の"下る登山道"。少しむなしい。でも風は爽やかでした。
2009年09月08日 20:27撮影 by  E7600, NIKON
9/8 20:27
5合目から6合目にいたるブナ林の中の"下る登山道"。少しむなしい。でも風は爽やかでした。
7合目。6合目からの泥濘の道から開放されます。ここから花の道が始まります。
2009年09月09日 20:59撮影 by  E7600, NIKON
9/9 20:59
7合目。6合目からの泥濘の道から開放されます。ここから花の道が始まります。
7合目、柳瀞。ここから長命水まで約30分。
与治兵衛までの900mは泥濘が多い。
2009年09月08日 20:27撮影 by  E7600, NIKON
9/8 20:27
7合目、柳瀞。ここから長命水まで約30分。
与治兵衛までの900mは泥濘が多い。
8合目、焼石沼からの三界山
(1381m)。手前の青紫の花はオクトリカブトです。焼石沼周辺にはこの花がたくさん咲いていました。
2009年09月08日 21:14撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 21:14
8合目、焼石沼からの三界山
(1381m)。手前の青紫の花はオクトリカブトです。焼石沼周辺にはこの花がたくさん咲いていました。
9合目への途中から焼石沼を振り返る。この辺りは平成5年まで牛の放牧地だったそうですが、牛たちはどうやって登って来たのでしょうか?
焼石沼は、長命水というすばらしい水場も3分程度のところにあり、この山域では限られた幕営可能地です。
2009年09月08日 22:27撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 22:27
9合目への途中から焼石沼を振り返る。この辺りは平成5年まで牛の放牧地だったそうですが、牛たちはどうやって登って来たのでしょうか?
焼石沼は、長命水というすばらしい水場も3分程度のところにあり、この山域では限られた幕営可能地です。
9合目までの登山道にて。焼石沼寄りの登山道ではトリカブトに圧倒されましたが、9合目に近づくにつれウメバチソウやハクサンフウロがみられるようになりました。
2009年09月08日 22:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 22:30
9合目までの登山道にて。焼石沼寄りの登山道ではトリカブトに圧倒されましたが、9合目に近づくにつれウメバチソウやハクサンフウロがみられるようになりました。
9合目から山頂への岩場の途中にある"焼石神社"。
ここら辺から暫し四つ足動物気分。
2009年09月08日 22:40撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 22:40
9合目から山頂への岩場の途中にある"焼石神社"。
ここら辺から暫し四つ足動物気分。
山頂から焼石沼(西北西)方向。正面少し右は三界山。
2009年09月08日 22:49撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 22:49
山頂から焼石沼(西北西)方向。正面少し右は三界山。
山頂から西方向(ほんの少し南寄り)。中央が鳥海山、といいたいところですが、これは湯沢市にある東鳥海山(777m)です。しかし、形はよく似ています。
2009年09月09日 21:19撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 21:19
山頂から西方向(ほんの少し南寄り)。中央が鳥海山、といいたいところですが、これは湯沢市にある東鳥海山(777m)です。しかし、形はよく似ています。
一番奥やや左に虎毛山がようやく見えました。その右が高松岳だと思いますが同定できませんでした。
2009年09月09日 21:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 21:29
一番奥やや左に虎毛山がようやく見えました。その右が高松岳だと思いますが同定できませんでした。
姥石平にて。今の季節の定番"エゾオヤマリンドウ"。そこそこ上手く撮れました。
2009年09月09日 21:35撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 21:35
姥石平にて。今の季節の定番"エゾオヤマリンドウ"。そこそこ上手く撮れました。
泉水沼からの焼石岳山頂。手前の潅木のすぐ向こうに泉水沼があります。
2009年09月09日 21:41撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 21:41
泉水沼からの焼石岳山頂。手前の潅木のすぐ向こうに泉水沼があります。
タチギボウシでしょうか?
2009年09月09日 21:48撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 21:48
タチギボウシでしょうか?
9合目"焼石神社"から夏油口方向に数分下りたところに左の花が群生していました。この辺は遅くまで雪が残るところです。
2009年09月12日 20:55撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/12 20:55
9合目"焼石神社"から夏油口方向に数分下りたところに左の花が群生していました。この辺は遅くまで雪が残るところです。
焼石沼からの山頂。山頂の左側が岩場の部分。
青紫の花はオクトリカブトですが、黄色の花は?
2009年09月09日 22:53撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 22:53
焼石沼からの山頂。山頂の左側が岩場の部分。
青紫の花はオクトリカブトですが、黄色の花は?
焼石沼から3分程度7合目よりの"長命水"。平成18年に東成瀬村で水質検査済とのこと。弱アルカリ性。とてもおいしい水です。水量も豊かです。
写っているのは、一緒に下山した新潟県新発田市からの方でした。翌日は栗駒とのことでした。
2009年09月08日 20:38撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/8 20:38
焼石沼から3分程度7合目よりの"長命水"。平成18年に東成瀬村で水質検査済とのこと。弱アルカリ性。とてもおいしい水です。水量も豊かです。
写っているのは、一緒に下山した新潟県新発田市からの方でした。翌日は栗駒とのことでした。
6合目直下のささやかな徒渉。いつもこうだと良いのですが。
2009年09月09日 22:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 22:59
6合目直下のささやかな徒渉。いつもこうだと良いのですが。
一日、焼石岳に遊んでもらいました。めでたし、めでたし!!
2009年09月09日 23:41撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/9 23:41
一日、焼石岳に遊んでもらいました。めでたし、めでたし!!
【参考】(19年6月撮影)
3合目からの登山開始後15分前後の登山道で日がさすところがあります。そこから西側に振り返ると、初夏の鳥海山が微笑んでおりました。
2009年09月12日 15:57撮影 by  E7600, NIKON
9/12 15:57
【参考】(19年6月撮影)
3合目からの登山開始後15分前後の登山道で日がさすところがあります。そこから西側に振り返ると、初夏の鳥海山が微笑んでおりました。

感想

 19年9月の大雨で林道や6合目付近が不通になり、加えて昨年は地震ということで、2年ぶりの焼石岳でした。昨年の地震の後遺症で尿前林道は不通のままで、ツブ沼からは少し遠いからなのか、東成瀬口はいつになく人が多いように感じられました。朝8時ころ登山口についたら、すでに14、5台の車。かろうじて1台分確保できました。
 準備を整え8:18、登山開始。35分で5合目、釈迦ざんげ。ここまでの途中はやはり湿度が高く、蒸し暑い。釈迦ざんげは風も通るので暑苦しさからは解放され、一息つきました。直ちに6合目へ。途中、徒渉があるので少し緊張気味。徒渉が近づくにつれ、2年前よりも登山道の崩落が進んでいるように思われました。2年前からは多少登山路が変わっていましたが、水量も少なく難なく徒渉。ところが、その後がてこずることになります。泥濘が短いけれどひどく、数多い。特に胆沢川に近いところは幅も狭く、川に滑り落ちないよう慎重に進みました。川から離れていくにつれ泥濘は減り、ほどなく少し開けた、日がさすところにでます。7合目、柳瀞です。ここからは三界山そして焼石本峰を眺めながらの気持ちの良い歩きです。30分くらいで長命水へ。程よく冷えた本当に美味しい水です。3分ほどで焼石沼畔へ到着。風も涼しく一休み。しかし、まわりはトリカブトだらけ。少し異様な雰囲気です。トリカブトであることを知らなければ良かったのかも。10分程度休んで出発。道も狭くなり少し登りがきつくなりなりますが、花も増えてきます。そして9合目。山頂まではあとわずか。前回は山頂までの途中で一休みしましたが、今回はペース配分もよく30分で山頂到着。20人以上の人が寛いでいました。山頂では、360度の展望を楽しめるはずでしたが、栗駒山頂はちょうど雲に隠され、鳥海山も視程が低く見えませんでした。それでも、真昼岳や和賀岳は確認できました。
雲が晴れないかと1時間近く粘りましたが、残念!。1時05分姥石平経由での下山開始、9合目までは1時間ほどでした。予定よりも遅れ気味でしたが、途中の不安感もなく、ゆっくり下山。駐車場についたのは5時近くになってしまいました。
真夏ほど暑くもなく、かといって寒くもなく、思っていた以上に高山植物に出会い、美味しい水を堪能し、まさに、山に遊んでもらった一日でした。

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無雪期ピークハント/縦走 東北 [日帰り]
南本内岳:東成瀬口〜南本内(往復)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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