2022年8月9日赤沢山、西岳 3年ぶりの山、テント泊

2022年08月09日(火) 〜 2022年08月11日(木)

コースタイム

1日目

• 山行: 4:06
• 休憩: 0:40
• 合計: 4:46

7:31 河童橋
8:14 8:14 明神
8:56 8:59 徳沢
9:49 10:15 横尾
11:34 11:45 槍沢ロッジ
12:17 ババ平

2日目

• 山行: 6:08
• 休憩: 0:47
• 合計: 6:55

7:31 ババ平
7:54 7:58 大曲
8:54 8:54 水俣乗越
9:55 10:05 西岳ヒュッテ
10:21 10:21 赤沢山コル
10:47 10:50 赤沢山山頂
11:15 11:15 コル
11:42 11:55 西岳ヒュッテ
12:06 12:09 西岳山頂
12:16 12:24 西岳ヒュッテ
13:10 13:16 水俣乗越
14:04 14:04 大曲
14:26 ババ平

3日目

• 山行: 3:46
• 休憩: 0:35
• 合計: 4:21

7:53 ババ平
8:19 8:24 槍沢ロッジ
8:54 8:54 一の俣
9:35 9:45 横尾
10:34 10:52 徳沢
11:34 11:36 明神
12:14 ゴール河童橋

コースタイムは赤沢山に登頂した父のものです。
1日目、3日目、私は10分ほど遅れています。

天候

雲り、雨、下山日だけ晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前日はみどり湖PAで車中泊
沢渡バスターミナル　6：30発のバス、乗車率は60％くらい。

コース状況／危険箇所等

赤沢山はピンクテープ、トラロープがあるため、迷う事は無さそう。ハイマツをかき分けて行く道。踏み跡あり。西岳ヒュッテテント場の奥が取り付き。

2日目、水俣乗越から大曲へ下る途中、しつこく羽虫の群れに追いかけられ、左右マブタ周辺を4か所ほど刺されてしまった。幸い腫れて目が開かない状況にはならなかったが。改めて虫対策の重要性を思い知る。

ババ平は、なぜかドコモ電波は入りそうで入らず。(ドコモの公式サイトでは圏内なのに)ソフトバンクは全く×、auはバッチリ入るそう。携帯がつながる近くのテントの優しい方々にお天気等、情報をもらいました。

その他周辺情報

日帰り温泉：今までお気に入りだった　沢渡駐車場の　ともしび＠300
女子風呂は今は誰もいないと聞いて入ったが、かなりお湯が汚れていて、お湯も少ない。もう行かないかも。シャワーも　かけ湯しか使ってはいけないので。でも４日ぶりの湯舟はありがたかったです。

写真

山にまた来られました。ありがとう。

パッキング下手すぎ。が、まあ、しんどい登りは無いから勝手に良いとします、トマトが潰れる方がイヤ！袋の中は、全て軽いがかさ張るおつまみ。

小梨平でなんとTJARのチェックポイントが。聞けば、タイムアウトが8時とのこと、あと20分！

すぐに3人の選手が走って現れる。剱、槍を越えて、ここ、走ってるんですか？しかもまだ序の口。さすが、超人・・・

拝顔できて光栄です。とても言える立場では無いのに、思わず「頑張って下さい！」と声をかけてしまったら、颯爽と走りながら手を挙げてくれました。すごい余裕・・・

頑張るのは自分である。3年ぶりの山、楽しみながら、修行。

明神で父に追いつき、置いていかれる。

父ちゃん、高齢とはいえ、フルマラソンを週1〜2やっているだけあり、さすがに平地強し。ぐんぐん離される。
ま、一人の方がキラクで楽しい♪
写真は熊鐘。出没情報があちこちに書いてある。

おお、思ったより見える。
「槍沢ロッジまでならほぼ下界(＝平坦)、3年ぶりの私でも大丈夫」と自分に言い聞かせて行進。山が好きなのに山に飲まれてしまうビビり屋の私にはそのくらいの気持ちでないと胃が悪くなってしまう。幸い体調とても良し！

いつも徳沢でトイレ。父に追いつき・・・の繰り返し。

横尾も大賑わい。

久々のテン泊装備、いつもよりかなり重い。少しの登りですが、ストックを出して頼ります。やはり腕の力で登れてずっとラク！
槍沢ロッジでテント泊料金を支払います。

一応今年のラインナップ。

ロッジ横のヘリポートを出発、ババ平まであと少し。

ババ平着、雨が怖いのでとにかくテントを。

黄色のテントが我が家。この中で二人寝るのか・・・狭いのは覚悟済、テン泊初心者ですが今更びびりません。実家でも練習してきたし。

とりあえず、お酒。アルコールを一人4本背負ってきました。

実家の家庭菜園のミニトマト、今年はドライトマトにしてみました、塩をふって干したので山歩き後は余計に美味しい！生トマトも美味しいけれど。

母のおふるのモンベルのシュラフのロゴ。40年くらい前に買ったはず。ロゴ、変わったんですね・・

今回の山行は食欲があり、自分でもびっくり。いつもは山にびびっているのか、胃の調子との闘いなのに。

お味噌汁、美味しい・・・
この日の夜はダウンのジャケット、パンツを着て寝ましたが、信じられないくらい暖かく、シュラフがいらない程でした。

翌朝。昨夜からの雨にぐずぐず迷いながら6時頃やっと起床、お雑煮の朝食後　先に父が出発。この日の山行は父ちゃんがカメラ持参。
1時間後、私も東鎌尾根の途中くらいまでのつもりで出発。もうテント場には誰もいない・・・途中からまた本降りに。

父、西岳ヒュッテ着。

這い松をかき分け、赤沢山山頂。(ねえ、もっと役に立つ写真撮って下さい！)

赤沢山方面からの西岳方面。

頂上を振り返って。

東鎌尾根。

戻って西岳山頂。風があり、濡れているので寒い。

山頂から西岳ヒュッテ、赤沢山を見下ろす。

常念岳。この後西岳ヒュッテに戻り、風が強く寒いので、背負ってきた今朝私が作ったお稲荷さんモドキのお弁当を食べず、カップラーメン(＠500)を買って、外で風を避けながら食べたとか。(狭いので中で食べさせてもらえない)

折り返して水俣乗越まで戻ってきた。ここでストックを出す。

ここからは別行動の私がスマホで撮った写真。本当はもっと綺麗なのに！相変わらず、撮影下手だなあ😣

私は乗越を左へ、槍方面へ。サブザックは小さいのでストックをしまえないので、持ったまま岩場をいくつか越えた所。このピークは岩場でも無いし、登る気しないかも。雨も止んでるし、景色を堪能してからスリップに注意しながら引き返そう。

下りは写真を撮りながら。サンカヨウの実。

なんとかトリカブト。

ハクサンフウロも。もう遅いかと思っていたけど、いろいろ咲いてる♪

テン場の近くも綺麗。最近やっとお花の良さが分かってきた・・・年の功のおかげ？

父、長年の膝の使いすぎで膝の調子が悪い。ストック使って大曲まで下山。

私は12時前にテントに戻る。晴れてきたのでシュラフ等を干していたら父が下山してきた。畑のきゅうりで無事の登頂、下山を喜ぶ。

お昼が軽かったので早々に夕食準備。本当はお酒が飲みたいだけ。　

お酒が入って至福の時間。一番右のコルが乗越かなあ・・・？

アップ。

山で隠れてしまいましたが2日目の夜はほぼ満月。とても明るく、ヘッデン無しでトイレまで行けます。(トイレは太陽光電気が付きます)明け方からまた雨音が。根性無しなので明日の朝も止むまで寝てるかな・・この夜も暖かくて助かりました。

翌朝。左右まぶたが腫れている。昨日乗越からの下りの樹林帯で羽虫にしつこくまとわりつかれた時に刺されたらしい。腫れは前回ほどではなくて良かった。しかし、右も左も刺されるとは・・・

雨がまだパラついているので、小降りになる時を狙って傘を差しながら、交代で朝食。　父は畑のオクラ、お餅入りのマルタイの棒ラーメンに初チャレンジ。感想は「まあまあだな」・・・美味しいって言って！

私は昨日の残りの尾西のチキンライスと、フリーズドライのオクラのお味噌汁。尾西のこれとドライカレー、大好きなのです。

撤収。お酒の缶が4本ペタンコになったので、無事残ったおつまみの入ったエコバッグも収納。・・さすがテン泊初心者、もう少し荷物を減らせる様にしたい。

雨も止み、そろそろ下山します。

さらばババ平、風も無くトイレもきれい、いい所でした！とうとうドコモは入らなかったけど。

最後に赤沢山を見上げて出発。

槍沢ロッジ着。次の日からコロナで20日まで営業自粛になったらしい。登山する側も、小屋の人も、なんと厳しいご時世😣

白い紫陽花みたいなの発見。

登ってくる人が多くてすれ違いで結構時間がかかる。

帰る時になって良い天気！

梓川もありがとう。

名残おしい。

さすが「山の日」の横尾、遠目でもすごい人。

この橋の先は高校時代に奥穂に行って以来、行っていない。

遭いませんように！

大変な人の河童橋に帰着。コロナ以降、人ごみは行った事がないので恐怖を感じるほど。

帰りの渋滞が怖くすぐにバスに。
運転しない私だけいただきます・・・
バスの中はほとんど誰も話さず、マナーが素晴らしい。ビールを開けてしまって後悔・・・マスクしながら最後席でコソコソ飲みました。

感想

sat01

途中ですがとりあえずアップ。

【赤沢山】
実際に登頂した父曰く・・・
赤沢山は西岳ヒュッテテント場の先が取りつき。基本的にピンクテープ、トラロープがあるので迷う事は無さそうです。皆さんのヤマレコで「ハイマツのブッシュ地獄」という事を知っていたので、覚悟していたせいか、衣服も破れず登頂できたそう。

【感想】(どうでも良い話ですが、自分的には重要なので記します)
私はコロナ禍以降まる3年ぶりの山行。
もう、山の禁断症状が出ていた所でした。
「とよ」さんのYouTubeを最近見つけて、あまりの山の臨場感に「山の空気が吸いたい！」と、ついに山行を決心。
山での　いちいちの消毒は面倒だし、もちろん感染が怖いけど仕方無し、このままではおかしくなってしまう。

天気予報とにらめっこしながら、百高山残り4座となる父の赤沢山・西岳山行に
嫌がる父を、夫となだめて同行。(私は藪漕ぎは無理なので途中まで、山の空気を吸うつもりで。)奇しくも、天気をうかがい過ぎて、超ハイシーズンの山の日に当たってしまった。(結局雨に降られ・・)

槍沢ロッジまでなら山の感覚を忘れかけている私でも行けるはず。

しかし、このご時世ゆえに小屋泊は避け、私は30年ぶりのテント泊山行。
まず大容量ザックが無いため、とりあえず父の昔のザックを借りた。
長く使う事になるザックは納得した物を選びたいので。結果、思ったより使えました。

2日目、父が赤沢山ピストンしている間、私は「水俣乗越の先くらいまで」のつもりで8時半頃出発。大曲を過ぎると急に人気が無くなり、誰もいない。途中雨が激しくなりカッパを着て登り続け、静かな登山を心から楽しみました！
こんな急登に幸福感をジワジワ感じる私、よほど山が恋しかったのか・・・

水俣乗越から槍ヶ岳方面へ進んでみる。濡れた岩場をいくつか楽しく越えて、大変そうなピークの手前で引き返しました。

あとは、虫刺され対策を再認識。4年前、縦走1日目にマブタを刺され、片眼の視界が極端に狭くなり、八峰キレット越えをするか否か迷った苦い経験を忘れかけていた。
頭からかぶる防虫ネットをコロナ前に買ったはずだが、どこへしまい込んでしまったか・・・

※テント泊のの素晴らしさの実感
テント泊したのは、
・幼稚園の頃　蝶ヶ岳に登る際、徳沢で数日
・小学低学年の時に白馬岳縦走の数日を2回、
　同時代、西穂の時の新穂高温泉で数泊
・高校時代に奥穂に登った時の徳沢1泊、八ヶ岳赤岳鉱泉で1泊、

★あとは山行の際、裏磐梯休暇村のような下界でベースキャンプ泊を数回

・・・くらいだと思う。子供の頃は全て親任せだったのでどんなモノかろくに分かっていない。
他は全て小屋泊。余計な所に神経質な私にとっては混雑する山小屋での生活は大変なストレス。
余計な事にビビり屋で神経質な私は　すぐストレスが身体に現れ、小屋泊山行では食欲も無く、いつも胃の具合が悪く、ほとんどゼリーや飲み物で補給していた。

今回はコロナ禍ゆえ、小屋泊を避ける為のテント泊だったが、
狭いとはいえ、プライベートスペースがあり、自分の好きな物が食べられるというのは　とても気がラクで、夜も良く眠れ、いつもの山行では考えられないほど食欲もあった。
体力さえあれば、今後も是非テント泊を続けたい。


父は百高山の残りは数年前私が嫌がってスルーしてしまった蝙蝠岳と、南真砂岳
のみ。南アルプスもまた行きたいなあ。・・・また説得が必要だが。