モジキ谷から霧中の稲村ヶ岳へ


- GPS
- 06:03
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,539m
- 下り
- 1,580m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:56
天候 | 曇り、小雨、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
モジキ谷:大滝の巻きは泥濘の壁を登ってバンドへ 大滝上は比較的急傾斜、ガスが出ていると進む方向を見失いかねない |
写真
感想
泊まりでノウナシでも行こうかと思っていたが台風接近で状況が読めないため泣く泣く中止。意外とそれほどでもなかったようなので日帰りでモジキ谷に行くことにした。
しかし天気は限りなく雨よりの曇りであり時折小雨がぱらつくような天気で歩き出してからもイマイチ気乗りがしない。泳ぐ気なんてゼロである。まあそれでも、前半は快適に越せる滝、中盤はさほど難しくない直登や巻きをこなしていると次第にエンジンがかかってきた。
大滝18mを迎えて様相は一変。大滝18mは横の小ルンゼの左岸の壁を登る。泥濘でズルっといかないよう慎重に登るとバンドが出てくるので乗ってルンゼに降り立つ。越してみればそこしかないというルートだった。ルンゼを強引に登る技術がある人はそれでもいいのかもしれない。大滝上に復帰し、7mを水を浴びながら突破すると谷は稲村へ向けて傾斜をぐんぐん上げていく。大きな山抜けのすぐ横、流木のかかった滝は下からの見た目に反して中断で進退窮まってしまったので山抜け側から小さく巻いたが、これ以外に困った滝はなかったように思う。途中で何個かルンゼを分けるが地図を見ておけば間違えることはないはず(間違えたら岩峰の稲村直下どこに出るかわからないから怖い)。登っていくとガスがぐんぐん濃くなってくる。傾斜もさらに増して谷も狭まってくるがここで進退窮まるレベルの壁が出てこないのは本当に奇跡的。最後は草付きになり、露でスリッピーな中稲村ヶ岳南の稜線に飛び出した(写真のキャプションでも述べたがトラバース踏み跡が本当に謎すぎる……)。
視界も当然ガスでゼロなのでさっさと退散。稲村小屋で着替えようかと思ったがもうどうせガスと汗で濡れるし足元もドロドロになるに決まってるのでこのまま下山してしまうことにした。稲村ヶ岳から小屋のとこにいた人と会話した以外休まずに歩き続け、山頂から2時間で洞川温泉バス停に到着した(山上ヶ岳の時も似たようなことやってたな)。
そっからモジキ谷に戻るのはもうタクシーを使った。天川タクシーがすぐに来てくれて、ドライバーの方から面白い話を聞かせてもらいながら(昔は天川村の中学生は卒業前に弥山小屋まで登る行事があり、歩荷を兼ねて宿泊代の代わりに一人米を1合持ってあがることになっていたetc……)今回の山行は終了となった。
☆モジキ谷は初心者向けと紹介されることが多い、なるほど確かに困難な大滝や泳ぎは少ないかもしれないがけして易しい沢ではないとは思った。山頂直下もガスで進行方向を見失ったら危うい。
実は昔に岩本谷から大日キレットへ行こうとしたんだがその時もガスで進行方向を見失って撤退したんだよな……稲村は俺が踏もうとしたら毎回ガスりやがる。
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