剣岳北方稜線


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,250m
- 下り
- 2,253m
アクセス |
---|
感想
前日上毛高原駅でセイノさんにピックアップしてもらい深夜の北陸道を一路馬場島へ。車の中で慣れない仮眠。
4/29
慣れない仮眠のせいで体調は最悪。見た目山はだいぶ雪が少ないようだ。棒ラーを無理やり胃に詰め込み7時出発。白萩川へ入る。河原を少し歩いて右岸から左岸へと渡渉。僕は飛び石伝いで靴のまま成功したがセイノさんは裸足で水に浸かって絶叫&悶絶。そのすぐ先で谷は雪渓で埋まる。少ない雪とブッシュの為小窓尾根を諦めて降りてきた2人組パーティとすれ違う。ここ剣の谷は全般に急峻であるが急峻であるがゆえに谷壁に雪のついたいやらしいところが残らなくて今頃の季節は谷中でも安心して通過できる。剣へはアプローチにもっと谷筋が使われるべきだとセイノさんは力説する。僕は睡眠不足に加えてここ数日の里でのハードワークがたたったのか仙人谷の東と西の分岐あたりでバテ始める。当初大窓経由で北方稜線を縦走するつもりだったが小窓経由にあっさりと転進。北方稜線の前半(大窓〜小窓)はカットした。
小窓へ出る雪渓の上部は傾斜がきつくなりアイゼンを履く。このころ僕はヒクソン流の腹式呼吸法でバテを克服。終始まとわりついていたガスは小窓に着くととたんに消え去り眼前に小窓ノ王が圧倒的な迫力でそびえ立つ(15:30)。黒部川を隔てて対岸に鹿島槍の双耳が西日に映える。昨年GWに汗水垂らして通過した毛勝三山も。
しばらく景色に見惚れていると金沢の社会人山岳会の佐藤さんという22歳の若者が単独で日本海からやってきた。これからチンネ〜剣〜立山と縦走し黒部川を渡って赤沢岳西稜から再び後立連峰を北上し日本海へ還るらしい。そのイマジネーションと行動力に感心する。夜中も月が煌々と照り明るすぎて眠れないくらい。
4/30
小窓の王の下りで懸垂下降2回。〜省略〜 無事剣の頂上に立った。下降は早月尾根を少し下ってから東大谷左股へ。実際すさまじいデブリが谷を埋めていた。左股右岸の尾根の2300m付近からの大規模な地滑りが原因。2260mのピーク直下には大きなブロックが懸垂氷河のように引っかかっていた。
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