乗鞍山麓五色ヶ原(カモシカコース)
- GPS
- 08:23
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,866m
- 下り
- 2,851m
コースタイム
ー11:00池之俣御輿滝−12:00烏帽子小屋(昼食)−13:10青垂滝ー15:10出会小屋
ー【送迎バス】ー旗鉾バス停で下車−【タクシ】ー16:05平湯温泉−【バス】ー17:30松本
18:35松本発【スーパーあずさ】20:43立川着
天候 | 晴れ(やや雲多し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰りはツアーバスを途中下車、予約してたタクシーで平湯温泉バス停へ。 ※GPSはツアーセンターで送迎バスに乗った時点から取りました。 歩いたのは路線バスの停留所もある「五色ヶ原入山口」から地図上の「布引滝」までの約8キロです。帰りも送迎バスに乗って路線バスの「旗鉾」バス停で降りるまでログとってみました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ガイドと一緒でないと入山できない山域が乗鞍山麓にあることを最近知りました。 そのガイド料が9000円もすること、約8時間ものロングコースであること に躊躇しましたが、結局好奇心には勝てず、早くから上高地を予定していたことから 無理やり抱き合わせで計画をたててみました。 情報が少なく問い合わせても、終了予定時刻16:30は約束できるものではないと言われ もう一泊するか、タクシーで新島々まで行ってもらうようになるか ドキドキしながらのツアー参加となりました。 結局予定より大分早く帰ることができましたが、運が良かっただけかもしれません。 確かに素晴らしい自然にふれることができ、 ガイドさんに色々教えてもらい楽しかったのですが ツアーそのものの在り方に多いに疑問が残りました。 【ツアーの申し込み】 ↓ http://www.hida.jp/goshiki/system/tour/ 【宿泊パック】 ↓ http://www.hida-norikura.com/stay/list.html ※我々は「朴葉荘」さんに宿泊しました。帰りのタクシーの待ち合わせ場所等、位置関係を詳しく教えていただき感謝しています。 |
写真
感想
(追記 ツアーについて)
「ここに行きたい!」と思ったのは「布引滝」の写真があまりに美しかったからで、それは旅行会社のツアーパンフだったのですが、通常8時間のシラビソコースをもっと手軽に参加できる4時間のショートコースができたという案内でした。
元々上高地に行く予定があり、どこか残雪の無い登山と組み合わせ出来ないか考えてたので、これは最適!と思い、五色ヶ原ツアーセンターに申込みの電話をしたら個人ではショートコースは受け付けませんとの返事でした。
あきらめるか、8時間コースを申し込むかの二者選択となりました。
8時間コースのネックは終了時刻です。朝は宿泊パックのお宿のほうで集合場所まで送ってもらえますが、帰りの交通手段をどうするか、が問題でした。
終了予定は16:30となっていましたが、通常10人に1人のガイドがついて歩くので、同行者の状況によっては時間は約束できないと言われてしまいました。もう1泊できる時間とお金の余裕があれば悩まなくていいことですが、やはり仕事のある身。どんなに遅くてもタクシーと電車を使えばその日のうちに東京へ帰れるだろうと腹を決めました。
そんなわけで元々はシラビソコースを予定していたのですが、
まてよカモシカコースのほうが登り下りが多くて健脚向きと書いてあるのでそれなりに準備も覚悟もした人達が参加するに違いない。遅れるリスクが少ないだろうと、そんな理由でコースを変更しました。
コース変更は正解、素晴らしく豊かな森の中をガイドさんの話をききながら、ゆっくり歩きます。
尾根を越える度に植生が変化し、見事な滝が現れ、美味しい水場もあり、季節を変えてまた歩きたいと思いました。
最後に展望台からですが布引滝を見ることもでき、満足でした。
10人のグループの内訳は、関西から来た4人組の女性、東京から来た3人組(我々)、1人参加の女性、そして男女ペアの2人、この2人がリュックも雨具も水も持っていなかったので、一緒に歩くのか?!と危惧しましたが、若かったから何とか頑張って歩き通してくれました。ガイドさんがリュック貸してあげたり天候やコース判断して参加させたんでしょうが、同行の誰もが内心ドキドキでしたね。
別の8人グループは先に出発したのですが、遅れがちだったので途中、牛首のところで先行させてもらいました。
足の遅い方がいたみたいで、後で救急が来たと聞きました。
途中の烏帽子小屋ではスタッフが待機していたり、常に無線で連絡取りあったりしてますが、詳しいことは教えてもらえません。ヘリも飛んできて、そんな命にかかわる事態なのかと驚きました。
ご年配の方もいらしたようで熱中症かしらと憶測してましたが、気の毒なのは同行のグループの方達で、
1人のために全員動けなくて、結局エスケープルートから山を下りることになったそうです。
山だから緊急事態はやむを得ないとはいえ
体調不良でも準備不足でもツアーだから、連れて行ってもらえるからと
安易に考える人がいるのも事実
そのために真面目に準備してた人が被害を被るわけです。
リスク回避のためのコース変更理由はこの点では意味なかったことになりますね。
お天気に恵まれ、同行者に恵まれ、本当にありがたいことでした。
デジブック作成しました(長いです)↓
http://www.digibook.net/d/03d4abf7a019206d7a030423c13e2bed/?viewerMode=fullWindow
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
おはようございます。
入場制限の森が日本にもあるんですね。全ての山がフリーだと思っていました 。今や富士山も入山料を徴収するようになってきており、尾瀬や乗鞍、上高地などなど車両の通行制限など、これからは、このようなところが増えるのでしょうかね。自然を守るため、ず〜と自然を楽しむためにやむを得ないのでしょう
ところで、凄いですね。深いですね。ここの森!お花もいっぱいイチヨウラン、アケボノシュスランは見たことがありません。出逢ってみたいです。そうそうカモシカにも 。先日那須で出逢いましたが残念ながら写真にはおさめれませんでした。お尻だけでもいいな〜 (^^)/~~~
こんにちは!!
こちらにもコメントありがとうございます。
お山を縦横無尽に旅しているsakurasaku64さんは、許可を受けて山に入るなんて信じられないことですよね。
私も最近知りました。三重県の大台ケ原の西大台地区も許可制で、秋に行ってきました。
人のいない森をポクポク歩くなんていつもやってるよ〜
とおっしゃるでしょうね
しかし、割と行きやすい場所は制限しないと簡単に荒れてしまうんですね。
仕方ないことだと思います。
私は内心尾瀬も許可制にするか入山料取るべきと思っています。
う〜ん9000円は高いかな。
でも結構な人気でリピーターも多いようです。
いろんな山道歩いた自分でも大感激だったので
山やさんでない一般の方達にとっては凄い体験になるのでしょうね。
mattyanさん、こんにちは!
梅雨入り前に駆け込みで上高地〜五色ヶ原堪能されたようでヨカッタです。
ニリンソウの季節の上高地はホント素晴らしいですよね。残雪の山、輝く緑。単体では清楚なニリンソウも群生するとまさに白い花の海で本当に見事ですよね。
それにくわえて食事も。嘉門次小屋の岩魚は僕も大好きです。上高地に行ったら岩魚定食とビールを頼むのが決まりのようになってます。
それに帝国ホテルのプリンうまそう〜
僕も以前ニリンソウの時期に徳澤でテント張ってボーっとした事がありましたが、まさにニリンソウの海。あいにくの天気で上高地にテント張って2泊するというある意味贅沢な時間でしたが、緑が輝く上高地での2泊は素晴らしい思い出になっています。
mattyanさんが心から上高地の休日を楽しんでいる様子が伝わってきました。
そして翌日の乗鞍五色ヶ原。6月に行かれるとお聞きしていたので梅雨を心配していましたが、なんとか駆け込みセーフでしたね!!
毎回毎回mattyanさんのレコを見てると思うのですが、今回もまた素晴らしい写真のオンパレードですね。なんでかなぁ。相変わらずみずみずしい写真の数々。ため息が出ちゃいます。
ただツアーのあり方については確かにちょっと? って感じですね。
HP見ましたけど、ツアー客10人にガイド1人が目安との事。9000円という料金設定の割りにサポートに疑問を感じます。ツアー客のアクシデントにガイド1人で対応するって事ですもんね。
あと装備不全の客を参加させるという姿勢も。コースの標高差をみても単なる散策ではなく登山の範疇。ツアーの申し込みの段階での山行歴チェックや当日の装備チェックをし、本人の意向に関わらず別の簡易コースに振り分けるなどの対応があってしかるべきなのでは?と感じました。
だって観光ツアーじゃないんですもんね。その山行歴ゼロ(ですよね?たぶん。水もリュックもなしですし…)の男女ペアの方々は”たまたま”何の問題もなく歩けただけで、そもそも同行している他のツアー客に不安を感じさせているという点においても、主催側に問題があるような気がします。
僕はご存知の通り普段ソロが多いのですが、単独行の危険性はよく叫ばれてますし実際歩いていても単独行ならではの危険性も感じる事はあります。だからこそ入念な下調べと装備を準備して山に入ります。ソロで歩かれる事もあるmattyanさんも同じかと思います。
今回mattyanさんのツアーレポを拝見して、ツアーのあり方についていろいろ考えちゃいました。自分の身の安全が他の人に左右される訳ですもんね。おおげさにいえば。他の登山ツアーのサポート体制も似たようなもんなんでしょうか。
これだけの素晴らしい自然を後世に残すための入山規制&ガイドツアー。その試みと理念は素晴らしいものだと思うので、なんとかより良きものになっていく事を願うばかりです。
p.s.
mattyanさんの躍動感あふれるカモシカの絵。。。しっとりしたレコの中、大笑いちゃいました。
こんにちは
レコ続けて見てくれてありがとうございます。
お天気は駆け込みセーフな感じでしたね。
それにしても、さすがzawadaさん
私が言いたかったこと適格に表現してくださいました。
ツアーって怖いですね。
例のトムラウシの事故のレポート読んで、原因はいろいろあったかもしれないけど
1人歩けない人がでて、そのサポートのためにガイドさん達がかかりきりになって、その間ほっておかれた人達が低体温症になって…という下りに一番恐ろしさを感じました。
遭難の本はいくつか読みましたが、単独行遭難はなんとか自己責任で生きよう頑張ろうという姿勢が教訓にもなり救われるのですが、ツアー登山の遭難は自覚が無い人も大勢いてホント怖いです。
私も何度かツアー参加してますが、一人歩けなくなった人がでて、ガイドさんがおぶって歩き添乗員さんは連絡に向かい、客たちだけで登山を終えたことがありました。
たぶんいろんなアクシデントあるんでしょうね。最近ツアーがすごく値上がりしてるので(もちろん食指は動きませんが)補償問題とかその辺がきっと原因のような気もします。
こんにちは。
立て続けで失礼いたします。
みどりスキーな私にしてみると、この場所はもう宝の山のような場所で
ぜひとも行ってみたい!
カモシカさんのお尻も見てみたい!!
もし見たら、きっとmattyanさんの躍動感あふれる(Z氏の表現の秀逸なこと!)かわいらしいカモシカを思い出すに違いない!!!
と、思いました。
なんでしょう。
私、mattyanさんのテンポ遅れのストーカーになってしまいそうですよ
しかし、おっしゃるように、ちょっとツアーのあり方には問題を感じてしまいますね・・・
行くなら、個人でロングかなぁ・・・
金額とか全然確認してませんが
トムラウシ事故のレポートは私も読みましたが、やはり、集団というものは難しく、さらに金銭関係が発生すると、参加者の参加しているという自覚と責任感というものは、著しく低下してしまうのかもしれない・・・と感じたおぼえがあります。
そこに行ってみたいという気持ちと、自分に本当にそれが可能かという自問と検証は、山と接するにあたっては必要不可欠なものだなぁと、戒めました。
たとえ、十分な準備をしていても、かならず100%のパフォーマンスが残せるわけでもないですからね。
スポーツ選手だってそうなのですから、ましてや凡人の私など
こんばんは
こちらにもコメントありがとうございます。
五色ヶ原は「岐阜の宝もの」に認定されているそうですよ。
うちに1992年の「乗鞍高原」の地図がありまして
当時この辺に登山コースは無く
今回訪れた3つの大滝は
それぞれ沢をつめてやっとたどりつくような滝でした。
一日で全部行けるように新たな道をつくり、そして維持していくのは
たいへんなことだと思います。
その協力金だと思えば9000円も仕方ないかと思いながら
金銭¥払うとどうしても対価求めてしまいますねえ
元取れたねーなんて浅ましい感想になってしまうのも悲しい気がします。
この森には妖精が住んでるそうですが
純粋な気持ちでないと見れないそうなので自分には絶対無理そうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する