立山〜薬師岳〜高天原〜新穂高温泉

コースタイム
9:32室堂-12:10獅子岳12:20-13:00ザラ峠-13:40五色ヶ原山荘
10/8/7
5:53テント場-6:10五色ヶ原山荘-8:08越中沢岳8:28-9:49スゴの頭10:05-11:25スゴ乗越小屋
10/8/8
4:16スゴ乗越小屋-7:15北薬師岳7:30-8:25薬師岳8:35-10:00薬師峠
10/8/9
4:28薬師峠-6:30薬師沢小屋6:42-7:41A沢出合7:55-10:32高天原峠10:42-11:30高天原山荘
10/8/10
4:30高天原山荘-7:05岩苔乗越7:15-8:45三俣山荘9:02-10:30双六小屋
10/8/11
5:30双六小屋-6:57鏡平山荘7:05-9:40新穂高温泉
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山した新穂高温泉、バス停近くに"有料"の日帰り温泉ができてました。 『中崎山荘 奥飛騨の湯』 営業時間: 8:00〜20:00(不定休) 0578-89-2021 立ち寄り入浴料金 800円/人 |
ファイル |
非公開
4614.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
<行動のキロク>
カモに入って初の長期単独縦走ということで、
何となく緊張した。トラブったときに問題に
ならないようあれやこれや荷物を積んでいくうちに
ドンドン重くなり、出発時に23kgになってしまった。
水を入れると25kg、限界です。10年生のザックも悲鳴。
富山から室堂まで富山地鉄の直通バスを使ったおかげで、
面倒くさい乗り換えがない代わりに室堂まで
やってきた感はイマイチ。まぁどうでもよい。
室堂はチングルマが満開で雷鳥の親子も見かけ、
何ともハイク気分が盛り上がる。が、その後は
重荷との会話、ハーハーゼーゼーのみ。
鬼岳の雪渓は優しくカットされ、傾斜も緩いので
アイゼンは不要。アイゼンは最後まで持っていくか
悩んだが結局ザックの奥で爆睡してました。
まぁそんなもんです。
獅子岳から臨む薬師岳への縦走路は昨年歩いた
(が悪天で見損ねた)大雪の高根ヶ原のよう。
大変美しうございました。
ザラ峠に向かう下りで軽く足を捻った。
荷物が重すぎて結構痛い。ああ、油断できないなぁ・・・
とその後はやたらと慎重な歩きになった。
五色ヶ原のテント場は小屋から離れているので
(一方でトイレと水場があるので)大変快適。
針の木方面の展望にも優れているので、結構お気に入り。
初日の夜は胃が痛かったので予定していた
中村屋のインドカレーを諦めパスタに。初日から
胃が痛いなんて先が思いやられる。
昨夜富山で飲んだ勝駒のせいかな。。。
2日目はスゴ乗越小屋まで。荷が軽ければ薬師峠まで
可能だが、思いのほかアップダウンがキツイ。
結局天気は毎日ハッキリせず。ピーカンでないのは
救いだか、灰色の世界ばかりで気分は盛り上がらない。
スゴのテン場は少々狭い。小屋も狭い。
早稲田を中心とした山サークル(やまのこ)の
学生がきびきびしていて気分良かった。
彼らとは途中ルートを違えたが、結局最後の新穂高でも
見かけることとなる。
しかし、2日目が一番疲れたカモ。
3日目は山サークルの子たちが2:00に起床したので、
眠れず私もやむを得ず2:30起床。。。ヤレヤレ感で
北薬師に向かったが、おかげできれいな朝日を
拝めました。振り返ると縦走路の先に剱まで見えて
気持ちよかった〜
北薬師まではほぼ寝てましたが、そこから薬師までは
岩がデッカイので思いのほか歩くの難儀しました。
薬師岳の頂上は薬師峠側から空身で登ってきた人も
合わせて混雑。縦走した人は薦めます
「●●岳は縦走で行くのが良いよ」薬師岳も同様です。
薬師岳からの下山路はスキップしながら、
気持良い道です。小屋も見えるし、安心安心。
下山中にtomoさんに遭遇しました。
スッカリ山女になったようで。
薬師峠のテン場はドでかいところ。
でも何気に平らなところは僅少。私は高台の平らな
場所をゲット。風は強かったですが、天守閣風情で
街づくりのごとくテントが並ぶ光景を眺めてました。
ところで、薬師峠にはゴミ箱がありました。
管理人の学生さんによると「特に持てない分に
ついては捨てていただいて結構です」とのこと。
翌朝、当然好き放題放り込まれて満タンになって
いました。最近はゴミ箱まで置くんですね。
4日目、これまでの経験では計れないのですが、
靴をスカルパのシャルモに変えてどうも足が
上手くない・・・疲労も予想以上に蓄積している。
が、温泉までは頑張ろう。ということで、
薬師沢小屋へ大下り。高天原まで予定通り
大東新道を行くか、雲ノ平経由とするか・・・
道すがらあった方に聞くと「大東新道は危ないよ〜」と
口をそろえる。ふーん、怖いな〜。
でも、薬師沢小屋から見下ろすこの沢沿いを
行けるなら〜と思い、予定通り大東新道へ。
A沢出合いまでは沢沿いをルンルンと歩いてみる。
B沢までは軽くへつるが問題はない。
いや、問題はそのあとだ。B沢を入ってすぐ
左の登山道に入るのだが、これが草木につかまった
登ったと思ったらC沢やD沢の各沢に向かって下降、
沢に下りるとまた登り、そんな繰り返し。
北アルプスなのに100%じゅりんた〜い。
空を見上げると天気良し。
雲ノ平のバカヤローと叫んでみるが、樹林に
飲み込まれて更に疲れる。
が、ある意味だんだん気持も良くなってくる。
そんなこんなを経てようやく高天原峠。
ここからは下り。1時間弱で小屋です。
小屋手続きを経て温泉までお散歩。
KEENのサンダルならOKだが、便所サンダルでは厳しい、
普通の登山道を15分ほど。
白濁した硫黄泉が旅情気分を盛り上げてくれます。
湯加減も何ともちょうど良く、1時間ほど入ってました。
小屋はかなり傾いてます。アムステルダムの
川沿いのお家のよう。この高天原は水晶岳を
眺めるには本当に良いところです。小屋の前で
水晶岳を肴に酒を飲む、おっつ〜な時間です。
そして、久々に小屋のご飯、質素ではありましたが、
その品数にあ〜幸せでございます。
Wナベさんにもお会いしました。
明日一気に槍ヶ岳まで行くそうです。エライ!
で、5日目、三俣の予定でしたが、台風接近の噂を聞いたので、
先を急ぎ双六まで行くこととしました。
水晶池〜岩苔乗越までは下草で相当濡れました。
さらに植物の刺で右肩も負傷。でも、岩苔乗越までの
登りは北アルプスの懐深いところにいるなぁと気分は
悪くない。こんなところでテント張れたらなぁ〜
岩苔からは鷲羽を回避して黒部源流へ。
特に感慨はない。さっきの岩苔に登り返す
箇所のほうが源流っぽい。
三俣小屋からも蓮華にはいかず巻き道で。
徹底したピーク逃れ。足の疲労が著しい。
とりあえず新作シャルモのせいにしてみる。
双六小屋に到着してテントの受付した直後に
大雨。これまでの4日間と明らかに天気の雰囲気が
違う・・・ということでサッサと小屋泊に変更。
何とも快適な小屋でした。小屋のご主人や従業員も、
大雨でどんどん混雑する中でも笑顔で対応していて
ビックリ。最近の小屋はみんなこんな感じなんで
しょうか。接遇ができてる・・・
夕方は雨、風、雷・・・ああ、小屋にして良かった。
一部のテント客が小屋に避難してました。
さて、6日目。槍から横尾か徳澤までを考えましたが、
7日目が台風最接近につき、天気期待できず。
新穂高に下山することに決定。。。
決定するとなんとも現金なくらい、
軽やかに下って行くのでした。
<感想>
これまで重荷のテント泊長期縦走で10時間くらいは
まぁ問題なくこなしていたものの、今回、6時間くらいで
普通にばてた。特に前半の3〜4時間を経過した後は
疲れが顕著でした。原因は体力不足、ペース配分の過ち、
新作シャルモが足に合っていない、カロリー不足・・・
などが考えられますが、近いうちに別の山に入って
検証したいところ。もはや過信はできない。
縦走って素晴らしい。でも、単独は最大3泊くらいで
良いカモ・・・と思ったのもまた正直なところで
ございます。来年はどうなることやら・・・
あこがれの高天原…うらやましい〜。
いつか行くぞと心に誓いながら、幾星霜。
アルパイン引退したらだな…いつのことやら。
探検家みたい☆
私はアルパインクライマーではないので、来年辺り行きたいですね
アルパインクライマーもハイカーも探検家も、是非一度行ってみてくださいね、湯が枯れる前に・・・
ちなみに小屋から温泉までコースタイムどおりの時間がかかります。これが結構予想外でした。帰りは残念なくらいに汗かきます。
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