別山(チブリ尾根)〜ひと区切りの雨中山行〜
- GPS
- 06:38
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,620m
コースタイム
天候 | ■曇りのち雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■よく整備された登山道。特に危険個所無し。 |
写真
感想
今週の月曜日に父親が亡くなった。1週間の忌引きの間に、葬儀やら公的機関の手続きやらを済ませた土曜日。
若い時からわがままやり放題の父だったし、92歳で大往生でもあろうし、正直涙がとめどなく流れるなんてこともないのだが(←冷たい?)、多少のもやもや感みたいなものが。
月曜日から仕事再開なのに、気持ちも切り替わらない。
思い立って、山に行くことにした。
こんな時に不謹慎?・・・いや、行くしかない。
天気予報では午前は持ちそう。
だらだら歩くのではなく、ちょっと自分を追い込んで(←大げさ)歩きたい。食料は行動食・ペットボトル飲料だけにして、水・ガス・クッカー類は持たず軽量化。もちろん無謀は犯せないので、行動食・飲料は十分持ったし、万一体調すぐれなくなれば引き返す。そこは慣れたチブリ尾根。
雨露でカッパズボンの裾を濡らしながら歩く。
水飲場を過ぎたあたりからポツポツ降りだすが、深いブナの森が雨だれを遮ってくれる。ただし、Tシャツは両サイドの枝葉の水滴と噴き出す汗でびしょびしょ。
体を冷やさないよう避難小屋でTシャツを着替え、着ていたやつは小屋に干していく。シャツから水滴がぽたぽた。
森林限界過ぎたらそれなりに風があったので、山頂付近も風が強いだろう。ガスもどんどん濃くなってきて眺望はゼロとなった。いつもなら「行ってもなあ・・・」となり引き返すところだが、今日は引き返せない。
風雨対策でカッパの上着も羽織って小屋を後にした。
御舎利山直下からはやはり風が強く、多少の寒さは感じたが、手がかじかむ等はなかった。
無事に登頂。風の強い稜線に長居は無用。別山神社にお参りし、そそくさと下山開始。
下山開始後から左の足首に少しずつ痛みが。左膝が痛くなることは多いが、足首ならフラットフッティングをしっかりしていけば大丈夫だろう。登山口に着くまで、しっかり意識した。
避難小屋でTシャツを回収し、林に入っていくといよいよ雨が本降りに。
雨だれに打たれずぶ濡れになりながらブナ林に包まれて歩いていると、いつの間にか頭の中は何も考えてなかった(足首が痛むせいもある)。
トトロの森を過ぎたあたりで雨が上がると、雨後の爽やかな林で、自分の気持ちも何だかすっきりしてきた。
無事に雨上がりの市ノ瀬到着。足首の痛みも十分持ちこたえた。ほっとした。
駐車場で車の陰に隠れ、下着も含めすべて乾いた服に着替えると、もうもやもやは消えていた。
今回、雨で涼しかったこともあるが、荷物を極力軽くしたこと、行動中の着替えTシャツを持っていったこと、シャリばて防止のこまめな行動食摂取、早めにカッパを羽織って濡れや風を防止できたこと、いろいろ気をつけたおかげで終わってみれば、自己ベストタイムでの別山登頂だった。いつもはタイムを競って歩くことはしないが、今回だけは特別だ。
やっぱり山はいいもんだ。
コメント
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お気遣いありがとうございます。
葬儀やら各種手続きやらでそれなりに疲れもたまり。
辛いとかは全然なく、メンタルも問題ないのですが、親を見送るあっけなさというか。
そんなこんなで心身リセットしたかったというところでしょうか。
曇り→強風→雨→最後に晴れ、というリズムが気持ちの切り替えにマッチしてて良かったと思います。
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